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建国祭
アテナ・カニャール
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⟡.·*.··············································⟡.·*.
ニケオス視点。
メルティが謁見の間に入ってから一時間が経っ
た。一緒に入りたかったが、男は禁止と言われ仕方なく扉の外で待っている。
「ニケ。お前何でここにいるんだ?」
「アテナか…お前こそなぜここにいる。」
まさか、自分の婚約者がここに来ると思っておらず吃驚した。大体アテナと会うときは鎧を着ていて手合わせをしていることが多いため今日のドレス姿はなんだか新鮮だ。
「いや、急に国王に呼ばれてな。なんでも25歳以下の女性だけ来るようにとのお達しがあったんだ。」
そう言ってその手紙を俺に見せてくるアテナ…。
見てみると国王の直筆で王家の紋章で印鑑が押されていた。しかし国王がそんなこと言うだろうか…
「おかしいと思ったんだがな…やっぱり何か起きているんだろう?」
アテナは俺と違って頭がよく回る。俺の顔を見て何かを察したのか、それ以上は聞いてこようとしなかった。
「ニケがここに立っているということは、中に私が知っている奴でもいるのか?」
「あぁ、メーティアがいる。」
俺はアテナの耳元でそれだけ伝えると、少し渋い顔をしながら「わかった」とだけ返してくるアテナ。すべて見透かしたような目で俺をみて、手をひらひらさせながら扉の前に行こうとする。
「アテナ…」
「なんだ?そんなに心配しなくてもそこいらの男には負けんよ。」
そんなのは俺が一番よく知っている。今まで何度手合わせをしてきたことか…
見た目は強そうには見えないのに、戦ってみると弾丸のように素早い動きで敵をいなしていく。そして芯が通った、男でも惚れ惚れとするかっこいい性格。
戦では背中を合わせて戦える良き相棒であり、私生活ではともに家族を支えあうことができる唯一だ。
「わかっている。メーティアのことを頼む。」
それだけ言うと謁見の間の中に入っていった。
メーティアのことをヘスティアと呼んでほしいというのを言い忘れてしまったが…
ま、ま、まぁ何んとなかなるだろう…
そう思っていると、アルマンがこちらにやってきた。
「いいのですか?行かせてしまって。」
「アルマンだって知っているだろう?アテナの強さを…」
アルマン・フォルニャール 実はカニャール公爵家の分家筋で、フォルニャール子爵の息子だ。
アテナとアルマンは親がが従兄妹同士のため小さいころから一緒に鍛錬などをしていた。
アテナには年の離れた兄弟が多いため、もしかしたらアルマンが一番兄と言える存在だったかもしれない。
「知っていますが…でも何でしょう。かわいいかわいい妹を死地に追いやった気分ですね…」
冷たい目で見てくるアルマンは本当に兄そのものだ。
今は男が中に入ることが許されていない分、歯がゆい気持ちもあるがここで待つしか方法はなかった…
⟡.·*.··············································⟡.·*.
アテナ視点。
扉開いてはいると、中の様子がおかしいことに気付く。
特に中央に行けば行くほど焦点が合っていないような…そんな感じだ。
「これは…薬か…」
中央から出ているピンクの煙…明らかにおかしい色をしている。
「おい、お前も僕の妻になりに来たのか!」
そう言って私の方に寄ってくるのは、アポロ・ダルデンヌだ。
25歳以下の女性限定で手紙が届いた時点で何か裏があるのだろうと思ってはいたのだが、まさかこういうことだったのか…
「いや、国王陛下からの命ではせ参じたのだがどうやら国王の姿が見えぬ。間違えだったようだ。すまないが帰らせていただこう。」
踵を返し、周りをちらりとみる。
どうやら中央にいるのは貴族の女性ではないようだ。この中にはメーティアもいない。そして外側に目を向けると
デメーテルと一緒にそばかすの地味な女性が立っていた。
2人とも立っているのがやっとなのか、相当顔色が悪い。取りあえず現状確認するために全体を見やる。
しかし、メーティアの姿が見えなかった。
ニケの妹だし。アフロディーナ母上にそっくりな顔をしているから見分けるわけがない…
もう一度ゆっくり見渡すとデメーテルが自分の隣にいる女の子を扇子で指した。
ものの見事に地味な令嬢に徹しているメーティアを見てさすがだと思わず声が出そうになった。
そんな私の様子を見ていたのか、アポロは急に大きな声で私を呼び止める。
「どうやら気づいていないようだから教えてやるが、国王陛下は死んだ。そして僕がこの国の国王になったんだ。だからお前も言うことを聞け!」
「なるほど、お前が謀反を働いたということはよくわかった。だがな、私には心に決めたやつがいるのだ。お前なんかに娶られるくらいならこの場でお前を地獄に突き落としてやる…」
私の肩を無理やり掴んできたので、ギロリと睨むとアポロは一瞬ひるんで力を緩めたのでその勢いを使って腕をひねった。
「痛い痛い痛い痛いじゃないか!母上にもこんなことをされたことがないのに…」
なんでここで母親の名前が出てくるのかわからないが、クズの声は聞かずに私はその場を立ち去ろうと歩き出した。
「お、おまえら。国王からの命令だ!あいつを殺せ!!」
私が無視したのが気に食わなかったのだろうが、急に衛兵に命令を出すアポロ。
しかし、誰も動こうとしなかった。
何故かって…皆自分の命が一番だからである…
「すみません!私にはできません!」
それだけ言うとたくさんの兵士たちが扉をあけて外に逃げて行ったのでその騒ぎに応じてメーティア、デメーテルと一緒に外に出た。
そして扉を閉める瞬間一言言い放つ。
「我が名はアテナ・カニャール。3大貴族序列2位、カニャールの名を持つものだ。そして私の名を知らないやつなど騎士団におらぬよ。何故なら私はアレウス騎士団長の右腕だからな。」
それだけ言うと扉を閉めた。
ニケオス視点。
メルティが謁見の間に入ってから一時間が経っ
た。一緒に入りたかったが、男は禁止と言われ仕方なく扉の外で待っている。
「ニケ。お前何でここにいるんだ?」
「アテナか…お前こそなぜここにいる。」
まさか、自分の婚約者がここに来ると思っておらず吃驚した。大体アテナと会うときは鎧を着ていて手合わせをしていることが多いため今日のドレス姿はなんだか新鮮だ。
「いや、急に国王に呼ばれてな。なんでも25歳以下の女性だけ来るようにとのお達しがあったんだ。」
そう言ってその手紙を俺に見せてくるアテナ…。
見てみると国王の直筆で王家の紋章で印鑑が押されていた。しかし国王がそんなこと言うだろうか…
「おかしいと思ったんだがな…やっぱり何か起きているんだろう?」
アテナは俺と違って頭がよく回る。俺の顔を見て何かを察したのか、それ以上は聞いてこようとしなかった。
「ニケがここに立っているということは、中に私が知っている奴でもいるのか?」
「あぁ、メーティアがいる。」
俺はアテナの耳元でそれだけ伝えると、少し渋い顔をしながら「わかった」とだけ返してくるアテナ。すべて見透かしたような目で俺をみて、手をひらひらさせながら扉の前に行こうとする。
「アテナ…」
「なんだ?そんなに心配しなくてもそこいらの男には負けんよ。」
そんなのは俺が一番よく知っている。今まで何度手合わせをしてきたことか…
見た目は強そうには見えないのに、戦ってみると弾丸のように素早い動きで敵をいなしていく。そして芯が通った、男でも惚れ惚れとするかっこいい性格。
戦では背中を合わせて戦える良き相棒であり、私生活ではともに家族を支えあうことができる唯一だ。
「わかっている。メーティアのことを頼む。」
それだけ言うと謁見の間の中に入っていった。
メーティアのことをヘスティアと呼んでほしいというのを言い忘れてしまったが…
ま、ま、まぁ何んとなかなるだろう…
そう思っていると、アルマンがこちらにやってきた。
「いいのですか?行かせてしまって。」
「アルマンだって知っているだろう?アテナの強さを…」
アルマン・フォルニャール 実はカニャール公爵家の分家筋で、フォルニャール子爵の息子だ。
アテナとアルマンは親がが従兄妹同士のため小さいころから一緒に鍛錬などをしていた。
アテナには年の離れた兄弟が多いため、もしかしたらアルマンが一番兄と言える存在だったかもしれない。
「知っていますが…でも何でしょう。かわいいかわいい妹を死地に追いやった気分ですね…」
冷たい目で見てくるアルマンは本当に兄そのものだ。
今は男が中に入ることが許されていない分、歯がゆい気持ちもあるがここで待つしか方法はなかった…
⟡.·*.··············································⟡.·*.
アテナ視点。
扉開いてはいると、中の様子がおかしいことに気付く。
特に中央に行けば行くほど焦点が合っていないような…そんな感じだ。
「これは…薬か…」
中央から出ているピンクの煙…明らかにおかしい色をしている。
「おい、お前も僕の妻になりに来たのか!」
そう言って私の方に寄ってくるのは、アポロ・ダルデンヌだ。
25歳以下の女性限定で手紙が届いた時点で何か裏があるのだろうと思ってはいたのだが、まさかこういうことだったのか…
「いや、国王陛下からの命ではせ参じたのだがどうやら国王の姿が見えぬ。間違えだったようだ。すまないが帰らせていただこう。」
踵を返し、周りをちらりとみる。
どうやら中央にいるのは貴族の女性ではないようだ。この中にはメーティアもいない。そして外側に目を向けると
デメーテルと一緒にそばかすの地味な女性が立っていた。
2人とも立っているのがやっとなのか、相当顔色が悪い。取りあえず現状確認するために全体を見やる。
しかし、メーティアの姿が見えなかった。
ニケの妹だし。アフロディーナ母上にそっくりな顔をしているから見分けるわけがない…
もう一度ゆっくり見渡すとデメーテルが自分の隣にいる女の子を扇子で指した。
ものの見事に地味な令嬢に徹しているメーティアを見てさすがだと思わず声が出そうになった。
そんな私の様子を見ていたのか、アポロは急に大きな声で私を呼び止める。
「どうやら気づいていないようだから教えてやるが、国王陛下は死んだ。そして僕がこの国の国王になったんだ。だからお前も言うことを聞け!」
「なるほど、お前が謀反を働いたということはよくわかった。だがな、私には心に決めたやつがいるのだ。お前なんかに娶られるくらいならこの場でお前を地獄に突き落としてやる…」
私の肩を無理やり掴んできたので、ギロリと睨むとアポロは一瞬ひるんで力を緩めたのでその勢いを使って腕をひねった。
「痛い痛い痛い痛いじゃないか!母上にもこんなことをされたことがないのに…」
なんでここで母親の名前が出てくるのかわからないが、クズの声は聞かずに私はその場を立ち去ろうと歩き出した。
「お、おまえら。国王からの命令だ!あいつを殺せ!!」
私が無視したのが気に食わなかったのだろうが、急に衛兵に命令を出すアポロ。
しかし、誰も動こうとしなかった。
何故かって…皆自分の命が一番だからである…
「すみません!私にはできません!」
それだけ言うとたくさんの兵士たちが扉をあけて外に逃げて行ったのでその騒ぎに応じてメーティア、デメーテルと一緒に外に出た。
そして扉を閉める瞬間一言言い放つ。
「我が名はアテナ・カニャール。3大貴族序列2位、カニャールの名を持つものだ。そして私の名を知らないやつなど騎士団におらぬよ。何故なら私はアレウス騎士団長の右腕だからな。」
それだけ言うと扉を閉めた。
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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