え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。

ゆずこしょう

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婚約破棄に向けて

会議 リーベル視点。

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王宮の応接室に今日は6人の父親たちが集まっている。

1人目が、ネイサン・スウェード。
スウェード国、国王だ。そして3人の息子の父親でもある。

2人目が、ノーラン・ロゼット。
ロゼット公爵家当主。2男1女の父親だ。ノーランはネイサンと兄弟で、この国の宰相だ。

3人目が、イーサン・ルミナー。
ルミナー公爵家当主で、3男1女の父親だ。
ちなみに、ネイサンとイーサンは従兄弟同士だったりする。

4人目が、ウィリアム・バッハー。
バッハー侯爵家当主で、2人の息子がいる。

5人目が、オリバー・ロンド。
ロンド伯爵家の当主で1男3女の父親だ。

そして最後が私、リーベル・ジェード。
パトリシアという可愛い可愛い娘の父親だ。

「よし、みんな揃ったし始めようか。」
ネイサンがみんなをまとめる。
「全員揃ったのは久しぶりだね。それぞれコソコソ動いてはいたけどさ。」
オリバーが話すと共感して頷く。
ここにいる6人はぱっと見あまり関わりがなさそうと感じる部分があるけど実は貴族院時代の頃から今まで交流がある。
ネイサンは私の2つ学年が上で1年時の生徒会長だ。1年の時から書記として生徒会に入っていたため、交流があった。
そしてノーラン。ノーランは同じ学年で2年の時に副会長として生徒会に入った。そしてなんだかんだ縁があり親友だったりする。ネイサンとは被っていないが兄弟なので勿論交流がある。
イーサンは一つ学年が上で2年の時は副会長、3年の時には生徒会長となっていた。
ウィリアムはネイサンと同じ学年で、会計をしていた。
そしてオリバーも一つ学年が上で会計をしていた。ウィリアムと、ネイサンとは被っていないがちょこちょこ生徒会室にきていたので交流があった状態だ。

なんだかんだあって今に至る。
「昔からハマーには何かと迷惑かけられていたがまさか子供の代でまで迷惑かけられると思ってなかったよ。」イーサンがため息をつきながら話す。

ハマーは、昔から色々やらかしていた。婚約者のいる女の子を奪ったり、相手の男を殴ったり、自分より爵位が下のひとに対してだけ問題を起こすのだ。
そしてお金でなんでも解決するのでなかなか尻尾を出さず断罪することができなかった。

「取り敢えずこれ以上嫌な連鎖は生みたくないからね。ここで断ち切ろう。そのためにリーベルに動いてもらったんだ。な、親友?」

「こういう時ばかり親友っていうなよな。ノーラン。君のところにだって娘がいただろ?なんでうちの可愛いシアをあいつの婚約者なんかにしなきゃいけなかったんだ。」

「まぁ、今回は仕方ないよ。あのハマーだよ?爵位が上の娘より絶対下の方が食いつくし、ましてあの美しさだ。何より年下だから反論しなさそうに見えるでしょ?そしてリーベルの娘っていうのも大きい。何かと昔からリーベルに食ってかかってたからね。」
確かに、ウィリアムの言う通りだ。自分より爵位が低い人が生徒会に入ったことも許せなかったんだろう。そしてエリザが入学してからさらにひどくなった気がする。

「恐らくエリザのことが好きだったんだろうね。兄上が卒業してからさらに酷くなったからさ。」
昔あったことをノーランが話しだす。エリザが入った始めの頃はそこまでではなかったが私とエリザが仲良くなり一緒にいることが多くなった時にやたらとエリザを誘っていた。エリザは勿論断っていたが、途中からやたらと私を呼び出しては喧嘩を売ってくる。もちろん小さい頃から剣術も習っていたし、護身術も習っていたので負けることは一切なかったが…。

オリバーにお願いしていたことを確認する。「オリバー。ところでワーグナー夫人見つかったかい?」
「まだ、見つからないんだよね。町中で見たって情報もらったから探してるんだけどさ。全然いないんだ。できれば1ヶ月後のパーティーには連れて行きたいと思っているよ。」
今回の件は、この6人で動いていることもあり、ハマー家は勿論のこと、そこに関わりのある人たちを芋蔓式に断罪させようとしている。勿論表向きは婚約破棄だ。婚約破棄だけなのはなかなか尻尾を掴ませない人たちの尻尾を掴むためでもある。

「後10日くらいか。取り敢えず話が進んでいればいいが。シアちゃんはどうなんだい?」オリバーが心配そうに聞いてくる。

「最近は生徒会のみんなが力を貸してくれているみたいだよ。まぁ、元々シアは頭がいいからね。基本は自分で頑張って集めている。証人も結構集まったそうだ。ハマー家についてはまだこれからみたいだけどね。」
エリザが色々シアと話しながら聞き出してくれているから間違い無いだろう。

「まぁ、うちの息子がシアちゃんに気があるみたいだからね。大丈夫だと思うよ。」

私と一緒に皆がネイサンをみる。

「「「「「え!?!?」」」」」

はははと笑いながらネイサンは楽しそうだった。
ノーランなんか、婚約破棄したらシアちゃんをうちの息子にと思っていたのにとか言っている。
「いや、ノーランのところの下の息子まだ10歳でしょ?だったらまだ俺のところの息子三男だしぴったりだよ?」
イーサンが自分の息子をどうだと売り出す。
シアは気にしなさそうだけどね。だから最悪婚約破棄してから婚約者が見つからなかったらと考えていたんだよね。


「まぁ取り敢えずもう少し様子みてパーティーのときに今までの借りを返そうか。そして、15年前の息子の事件の犯人も一緒に炙り出そう。」
流石ネイサンだ。全く目が笑っておらず国王の顔になっていた。

みんな真剣な顔になって頷く。

今日はここまで話して会議が終了となった。








リーベル・ジェード
ウィリアム・バッハー
イーサン・ルミナー
オリバー・ロンド
ノーラン・ロゼット
ネイサン・スウェード
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