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6 神受教と真呪教
真呪教のラロ
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「なあ、松島。最近の教団の状況をどう思う」
教団本部の地下にある一室で、真紅のソファーに座っている男が訊いてきた。
「そうですね。信者の数は五千人を超えましたし、その中には財界や政界の大物もいるので資金的には潤沢にある状況に思えます。ただ……」
「ただ、何だ」
ソファーの男、神受教の真の教祖である結城ラロ様が、俺の言葉を急かしてくる。
「はい。ただ、最近の信者の多くが、我々が大切にしているpoetic justice(因果応報)ではなく、自身の邪魔になる、敵対しているだけの人物を対象にしていて、私利私欲に塗れているように感じます」
ラロ様が俺の方を見て、口角を挙げた。どうやら、お気に召す返答ができたようだ。
ラロ様はほとんど公の場に出ることはない。極度に自身の存在を隠している。それでも、poetic justice(因果応報)として行われる"制裁"の効果は目を見張るものがあるために、神格化が進んでいる。実際に宗教法人の登録に際しても代表はラロ様ではなく、俺になっている。ラロ様は教祖であるがどちらかと言えば、崇拝されるべき対象、神だからだ。
「私も同じ印象だ。本来は罪なき者を弄び、痛ぶり、利用するような腐った人間に神罰を与えるのが、神受教の理だ。しかし、今の信者のほとんどはお前の言う通り、私利私欲や私怨のために神受教の力を利用しようとしている」
ソファーから立ち上がったラロ様は、地下室から天上が見えているかのように天井を憂いを帯びた眼差しで見つめる。俺はラロ様の一言一句を聞き逃さないよう、一挙手一投足を見逃さないように神経を張り詰めていた。
教団本部の地下にある一室で、真紅のソファーに座っている男が訊いてきた。
「そうですね。信者の数は五千人を超えましたし、その中には財界や政界の大物もいるので資金的には潤沢にある状況に思えます。ただ……」
「ただ、何だ」
ソファーの男、神受教の真の教祖である結城ラロ様が、俺の言葉を急かしてくる。
「はい。ただ、最近の信者の多くが、我々が大切にしているpoetic justice(因果応報)ではなく、自身の邪魔になる、敵対しているだけの人物を対象にしていて、私利私欲に塗れているように感じます」
ラロ様が俺の方を見て、口角を挙げた。どうやら、お気に召す返答ができたようだ。
ラロ様はほとんど公の場に出ることはない。極度に自身の存在を隠している。それでも、poetic justice(因果応報)として行われる"制裁"の効果は目を見張るものがあるために、神格化が進んでいる。実際に宗教法人の登録に際しても代表はラロ様ではなく、俺になっている。ラロ様は教祖であるがどちらかと言えば、崇拝されるべき対象、神だからだ。
「私も同じ印象だ。本来は罪なき者を弄び、痛ぶり、利用するような腐った人間に神罰を与えるのが、神受教の理だ。しかし、今の信者のほとんどはお前の言う通り、私利私欲や私怨のために神受教の力を利用しようとしている」
ソファーから立ち上がったラロ様は、地下室から天上が見えているかのように天井を憂いを帯びた眼差しで見つめる。俺はラロ様の一言一句を聞き逃さないよう、一挙手一投足を見逃さないように神経を張り詰めていた。
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