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6話 王家の血筋 その2
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「私が王女に戻る動きが出ているって本当なんですか……?」
「ええ、フェリス。あなたを第二王女に戻して婚約をやり直すっていう動きね」
そんな動きが水面下で起こっていたなんて……まったく知らなかった。まあ、今の私は子爵令嬢だから、王家の動きが分かるはずもないのだけれどね。
「お父様やお母様は納得しているのですか?」
「子爵達の感情は関係ないのよ。元々はそういう契約だったんだし」
「契約……」
「そう、契約よ。フェリスだって知ってるでしょ? 10年くらい前は王族の間でも色々な争いがあったって」
10年前と言えば私が養子に出された時である。私の育成環境が特殊な事情……それは王家の内部抗争が原因だった。今ではほぼ解決しているらしいけれど、私は安全の為に子爵家に養子に出されたのだ。
「細かい契約内容は省くけれど、とにかくあなたが婚約破棄されたのは大きな契機と言えるわ。お父様もタイミングを計っているような様子があったし。フェリス、王家に戻って来なさいよ」
「そ、そんな……突然、そんなことを言われても……」
「あら、なにか不満でもあるの?」
不満があるわけではない。フィルア姉さまが言うように、養子縁組が交わされたのは私の安全の為だったのだから。それに権力的な意味合いで、子爵家では逆らう術はないも同然だ。私が王家に戻ることは決定的だろう。
でも……今まで育ててくれたお父様達に悪い気もしてしまう。
「シネスタ子爵達に悪いとか考えているんでしょ、どうせ」
「よ、よく分かりますね……」
「そりゃあ、お姉さんだからね。あなたの考えていることくらい、顔を見ていればすぐに分かるわ」
フィルア姉さまは自信満々にそう言った。それならば、私の気持ちは分かってくれている?
「子爵令嬢じゃなくなったって、今までの絆が消えるわけじゃないのよ? 立場的なものは変化するけれど、いつでも会いに来ればいいじゃない」
「ね、姉さま……」
これは姉さまの性格なのだからしょうがないけれど、とても軽かった……。いや、私の方が深刻に考え過ぎていたのかな? なんだか分からなくなってしまったわ。
こうして私は王家に戻ることになったのだ。所定の手続きを踏んで、フェリス・バスティン第二王女へと……。
肩書きの変化だけと言えば聞こえは良いけれど、後に凄い事態を招くことは、この時の私は予想出来ていなかった……。
「まあ、軽く考えなさい。軽くね」
「は、はあ……」
フィルア姉さまの態度は終始、こんな感じだった。彼女の様子を見ていると本当に軽くなってしまうから困る。まあ、深刻になり過ぎるよりは良いのかな。
「ええ、フェリス。あなたを第二王女に戻して婚約をやり直すっていう動きね」
そんな動きが水面下で起こっていたなんて……まったく知らなかった。まあ、今の私は子爵令嬢だから、王家の動きが分かるはずもないのだけれどね。
「お父様やお母様は納得しているのですか?」
「子爵達の感情は関係ないのよ。元々はそういう契約だったんだし」
「契約……」
「そう、契約よ。フェリスだって知ってるでしょ? 10年くらい前は王族の間でも色々な争いがあったって」
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「そ、そんな……突然、そんなことを言われても……」
「あら、なにか不満でもあるの?」
不満があるわけではない。フィルア姉さまが言うように、養子縁組が交わされたのは私の安全の為だったのだから。それに権力的な意味合いで、子爵家では逆らう術はないも同然だ。私が王家に戻ることは決定的だろう。
でも……今まで育ててくれたお父様達に悪い気もしてしまう。
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「よ、よく分かりますね……」
「そりゃあ、お姉さんだからね。あなたの考えていることくらい、顔を見ていればすぐに分かるわ」
フィルア姉さまは自信満々にそう言った。それならば、私の気持ちは分かってくれている?
「子爵令嬢じゃなくなったって、今までの絆が消えるわけじゃないのよ? 立場的なものは変化するけれど、いつでも会いに来ればいいじゃない」
「ね、姉さま……」
これは姉さまの性格なのだからしょうがないけれど、とても軽かった……。いや、私の方が深刻に考え過ぎていたのかな? なんだか分からなくなってしまったわ。
こうして私は王家に戻ることになったのだ。所定の手続きを踏んで、フェリス・バスティン第二王女へと……。
肩書きの変化だけと言えば聞こえは良いけれど、後に凄い事態を招くことは、この時の私は予想出来ていなかった……。
「まあ、軽く考えなさい。軽くね」
「は、はあ……」
フィルア姉さまの態度は終始、こんな感じだった。彼女の様子を見ていると本当に軽くなってしまうから困る。まあ、深刻になり過ぎるよりは良いのかな。
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