30 / 60
30話 解決 その1
しおりを挟む
「約束だからね。二度と私と幼馴染だなんて名乗らないで」
「アーチェ……!」
ニーナもウォーレスも今にも死にそうな顔つきになっていたような気がする。しかし、私はハッキリと二人に伝えた。幼馴染として仲良くやってきた関係性は既に破綻しているのだと。
「アーチェの言う通りだ。最早、お前達二人に幼馴染と名乗る資格はないと言えるだろう。幼馴染という都合の良い関係性を利用して、好き勝手やり過ぎたようだな」
締めの言葉と言わんばかりに、ネプト様が彼らを諭すように発言する。その言葉を聞いたニーナとウォーレスは、力尽きたように肩を落としていた。
自業自得、因果応報という言葉をニーナとウォーレスにはプレゼントしたいくらいだったわ。
「姉さま、最後のお言葉は非常に格好良かったように思います。まさに、姉さまがご成長された証になるのではないでしょうか」
「ありがとう、フォルセ」
「よく言ったな、アーチェ。正直言って、見直したぞ」
「ありがとうございます、お父様」
フォルセとお父様は各々、私に称賛の言葉を贈ってくれた。非常に嬉しいことではあるけれど、正直に言って、私一人ではとてもここまでは来れなかっただろう。
ネプト様を初め、愛する家族の協力があったからなのは言うまでもない。
私はネプト様に向き直り、深々と頭を下げた。感謝の意を示しながら。
「ネプト様、本日はご協力いただき、本当にありがとうございました」
「どういたしまして、アーチェ。私もアーチェが成長してくれたようで、協力をしたかいがあったよ。本当に嬉しい、君が過去の呪縛を断ち切ってくれたようでな」
「ネプト様……ありがとうございます」
過去の呪縛……ニーナとウォーレスとの幼馴染という関係性は、呪縛となって私の手足に絡みついていたのかもしれないわね。ジョンの死が原因となって……。
でも、ジョンは実は生きており、ネプト様の変装だったことが分かった。そして、教会の崩落事故自体はニーナの差し金だったことも分かった。ネプト様の変装の件については、後日、ゆっくりと話し合いたい気がするけれど、とにかく今は放心状態になっているニーナが目の前に居る。
私は彼女からの呪縛を取り払い、逆に呪縛を付け返すことに成功したと言えるのかもしれない。
今後、私が幼馴染の関係で悩まされることはないだろう。いえ、願望ではなく私がしっかりすることで、実現させていかなくちゃね。
「アーチェ……!」
ニーナもウォーレスも今にも死にそうな顔つきになっていたような気がする。しかし、私はハッキリと二人に伝えた。幼馴染として仲良くやってきた関係性は既に破綻しているのだと。
「アーチェの言う通りだ。最早、お前達二人に幼馴染と名乗る資格はないと言えるだろう。幼馴染という都合の良い関係性を利用して、好き勝手やり過ぎたようだな」
締めの言葉と言わんばかりに、ネプト様が彼らを諭すように発言する。その言葉を聞いたニーナとウォーレスは、力尽きたように肩を落としていた。
自業自得、因果応報という言葉をニーナとウォーレスにはプレゼントしたいくらいだったわ。
「姉さま、最後のお言葉は非常に格好良かったように思います。まさに、姉さまがご成長された証になるのではないでしょうか」
「ありがとう、フォルセ」
「よく言ったな、アーチェ。正直言って、見直したぞ」
「ありがとうございます、お父様」
フォルセとお父様は各々、私に称賛の言葉を贈ってくれた。非常に嬉しいことではあるけれど、正直に言って、私一人ではとてもここまでは来れなかっただろう。
ネプト様を初め、愛する家族の協力があったからなのは言うまでもない。
私はネプト様に向き直り、深々と頭を下げた。感謝の意を示しながら。
「ネプト様、本日はご協力いただき、本当にありがとうございました」
「どういたしまして、アーチェ。私もアーチェが成長してくれたようで、協力をしたかいがあったよ。本当に嬉しい、君が過去の呪縛を断ち切ってくれたようでな」
「ネプト様……ありがとうございます」
過去の呪縛……ニーナとウォーレスとの幼馴染という関係性は、呪縛となって私の手足に絡みついていたのかもしれないわね。ジョンの死が原因となって……。
でも、ジョンは実は生きており、ネプト様の変装だったことが分かった。そして、教会の崩落事故自体はニーナの差し金だったことも分かった。ネプト様の変装の件については、後日、ゆっくりと話し合いたい気がするけれど、とにかく今は放心状態になっているニーナが目の前に居る。
私は彼女からの呪縛を取り払い、逆に呪縛を付け返すことに成功したと言えるのかもしれない。
今後、私が幼馴染の関係で悩まされることはないだろう。いえ、願望ではなく私がしっかりすることで、実現させていかなくちゃね。
251
あなたにおすすめの小説
【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜
早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
両親に溺愛されて育った妹の顛末
葉柚
恋愛
皇太子妃になるためにと厳しく育てられた私、エミリアとは違い、本来私に与えられるはずだった両親からの愛までも注ぎ込まれて溺愛され育てられた妹のオフィーリア。
オフィーリアは両親からの過剰な愛を受けて愛らしく育ったが、過剰な愛を受けて育ったために次第に世界は自分のためにあると勘違いするようになってしまい……。
「お姉さまはずるいわ。皇太子妃になっていずれはこの国の妃になるのでしょう?」
「私も、この国の頂点に立つ女性になりたいわ。」
「ねえ、お姉さま。私の方が皇太子妃に相応しいと思うの。代わってくださらない?」
妹の要求は徐々にエスカレートしていき、最後には……。
溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
寵愛していた侍女と駆け落ちした王太子殿下が今更戻ってきた所で、受け入れられるとお思いですか?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるユーリアは、王国の王太子と婚約していた。
しかしある時彼は、ユーリアの侍女だった女性とともに失踪する。彼らは複雑な事情がある王国を捨てて、他国へと渡ったのだ。
そこユーリアは、第二王子であるリオレスと婚約することになった。
兄と違い王子としての使命に燃える彼とともに、ユーリアは王国を導いていくことになったのだ。
それからしばらくして、王太子が国へと戻ってきた。
他国で上手くいかなかった彼は、自国に戻ることを選んだのだ。
そんな彼に対して、ユーリアとリオレスは言い渡す。最早この国に、王太子の居場所などないと。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
誰からも必要とされていないから出て行ったのに、どうして皆追いかけてくるんですか?
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢ミリーシャは、自身が誰からも必要とされていないことを悟った。
故に彼女は、家から出て行くことを決めた。新天地にて、ミリーシャは改めて人生をやり直そうと考えたのである。
しかし彼女の周囲の人々が、それを許さなかった。ミリーシャは気付いていなかったのだ。自身の存在の大きさを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる