貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット

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14話 仲間に自分の秘密を明かす

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 次の日の昼食時にリュウトは仲間の3人に。

「実は、3人に話したい大事な事があるのだけど3人以外の人には絶対に聞かれたくない話なので良い場所を知らないかな」

 ナナファ―ナが、王宮の空いている部屋はと言い、サヨナァが街のカフェはと言ったがダンライが人の多い所は駄目だと却下して。

「いっその事、リュウトの屋敷が良いのじゃない」

 結局、リュウトの屋敷に行くことに成り。
 以前は家紋が無かったが今は、前世の漢字は此の世界に無い文字なので龍神教会を目の敵にする天使教会にもわからない。

 前世の 【龍】 の漢字を家紋にした迎えの馬車に乗り、リュウトの屋敷に行った。

 3人が屋敷に入ると、侍女のシャロンが出迎えダンライを見て。

「ダンライ様、お久しぶりです」

「そうか、そういえば、シャロンはリュウトに仕える事になったのだな。元気か」

「はい、ありがとうございます。お陰様で元気で楽しく過ごしております。リュウト様、皆様をどの部屋に案内いたしましょうか」

「僕の部屋の居間に案内してお茶とお菓子を用意してくれるか」

 居間に入ると、ナナファ―ナが恥ずかしそうに。

「お手洗いを借りて良いですか」

 ナナファ―ナがお手洗いに入り、少しすると。

『キャァ~~~~』

 悲鳴が聞こえて、お手洗いから出て来たナナファ―ナが涙目で。

「もぅー、済んだ後にお湯が出て来て吃驚したわ。リュウト前もって教えてよ。それにしてもあれは何なの」

「僕の屋敷には、珍しい魔法具が備えてある訳も含めて今から話すよ」


 今から話す事は絶対の他言しないように3人から確約して貰い。

 リュウトが創造の女神様から遣わされた龍神王で、全ての魔法が使え前世は此の世界と違う世界で生きていた記憶持ちだと話すと、3人は口も利けずに驚いていたのだ。

 ナナファ―ナが最初に口を開き。

「驚いたわー! 王宮には成人して限られた王族しか読む事が出来ない秘密の図書室があるのよ。

 私は成人したので、その中で読んだ神話の本には、千年位前の昔に此の世界に魔獣が溢れて世界が亡びそうになり。その時に龍神王が現れて世界を救ったと書かれていたのよ。リュウトが普通の人と違うとは思っていたけど龍神王だったとは、此れからは呼び捨てで呼んではいけないから、リュウト様と呼ばないといけないわね」

 ダンライとサヨナァも正気に戻り。

「リュウト様、今までのご無礼、お許し下さい」

 そんな3人に頭を掻きながら。

「そんな風にされると困るから、今までと同じ様にリュウトと呼んで同じ仲間と、いや、友達として付き合ってくれないかな。それでないと僕は友達も無く寂しいよ」

 サヨナァがいつもに戻り。

「そうよねー、大丈夫。私たちは一生宅連の友達よ。ナナファ―ナもダンライもそうでしょう」

 ナナファ―ナとダンライも笑顔で。

「ゴメン、サヨナァの言う通りだよ」

「ありがとう、助かるよ。僕が26歳まで生きていた世界は魔法が無く代わりに科学が発達していてナナファ―ナが悲鳴を上げたトイレも前世の記憶にあった物だよ。お湯が出て用をたした後を清潔で綺麗にするのだよ」

 ナナファ―ナが顔を赤くして、サヨナァが、興味深々でトイレに行き直ぐに「キャァー」と悲鳴を上げて戻り。

「驚いたけど、気持ちよくて清潔になり良いわ。癖に成りそう」

 それから続きを話して。

「僕が、龍神王として創造の女神様から遣わされたのは、此の世界に危険が迫っているからだと思うよ。だからダンライがこの間、言ったように冒険者登録をして実力を付けていざという時に戦える様にしないといけないと思う。3人の両親は龍神族の子孫だから訳を言えば許してくれると思うよ」

 鑑定の魔法で他人の能力などが見る事が出来ると言い。

 天使教会の授ける魔法、能力、職業は授けるのでは無く鑑定の結果を伝えているだけで職業はでたらめだと伝えたのだ。

 ダンライが考え込み、暫くして。

「リュウト、僕を鑑定して本当の能力を教えてくれ」

「分かった、ダンライだけじゃなくてナナファ―ナとサヨナァの正確な事も見て教えるよ」

 リュウトが3人を鑑定すると。

ナナファーナ・オスガン、
オスガン王国、第一王女、
年齢、16歳
種族、人族
魔力、300
能力、 4
聖、水の属性、防御魔法、
職業、聖女

ダンライ・ランキン
ランキン公爵家、長男
年齢、 16歳
種族、人族
魔力、300
能力、 4
火、雷の属性
職業、剣神

サヨナァ・シャロム
シャロム辺境伯家、長女
年齢、 16歳
種族、人族
魔力、300
能力、 4
水、風の属性
職業、魔法槍士

 リュウトが鑑定した結果を紙に書いて渡すと。

 ナナファ―ナが

「えっ? 聖、水の属性、防御魔法が使えて
職業が聖女なの?・・・・・」

 リュウトは自分の腕をナイフで少し切って。

「そうだよ、聖の魔法が使えるという事は、治癒魔法が使えるはずだから、僕の此の傷を治すつもりで心の中で絶対に治すと念じて、自分の掌を僕の腕の傷口に向けてごらん」

 ナナファ―ナが言われた通りにすると、リュウトの腕の傷口が青白い光に包まれて、何と完全に傷口が塞がり綺麗に元に戻ったのだ。

 水魔法だけだと言われていたサヨナァが風魔法を使え、職業が剣士では無く魔法槍士で、ダンライが雷魔法を使え、職業が只の剣士では無く剣神だと事が分かると、ナナファ―ナが思い当たるのか。

「やっぱりね、お父様が心配して言っていた通りだわ。お父様に報告しないと」

 それから、4人は話し合い、天使教の不正で自分の職業を誤って人々が、間違った人生を歩んでいるのは許せないと思った。

 天使教会の力は、戦う聖騎士と国民の殆どが信徒という巨大力を持つ集団なので、それを正す為には天使教会に知られないように自分たちが力を付けて味方を増やす事にしたのだ。

 その日は、ナナファ―ナを王城に、サヨナァとダンライを学園の寮に送り、屋敷戻ったのは夕方でしたが、リュウトの心は3人に秘密を話した事で心が軽くなり。

 単なる仲間から此の世界で初めて信頼できる友が出来て嬉しかったのだ。
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