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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
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しおりを挟む行為が終わった後はやっぱりというか何というか…喉が死んでた。
そして、やっぱり気絶した…起きたら身体はキレイになっていて、ベッドもまたキレイにメイキングされていた…
そのベッドに寝かされていて気づくと崇陽もまた横で寝ていた。
休日前の夕方から今までの殆どをセックスで過ごしていた事実に頭を抱えたくなった。
もぞりと動いた崇陽は少し寝惚けたような目をしており、僕と目が合うと身体は大丈夫かと聞いてくる。
どういった基準で大丈夫なのか、そうではないのかが分からないので首を傾げようと動かすと久しぶりに首を激痛が襲う。
ーこれは番った時以来なかった痛みだ…
あまりの痛さに涙が出そうになり崇陽を見る。すると、心配そうにこちらを見ている崇陽と目が合った。
そうだった…この男は理性が飛んだ時に愛撫…と言っても良いのか?と疑問符を浮かべてしまうくらいに項への噛み付き具合が凄いことを忘れていた。
いつもは舐めたり吸ったりの愛撫であり、行為が終わった後、鏡を見るとキスマークが結構な数ついているな…くらいで終わるけれど…
今回はそれほどまでに崇陽自身の理性が飛んでいたという証拠でもある。
いや、でも普段から項に甘噛みはしていたので、項を噛まずには居られないという噛み癖でもあるのか?と思わなくもない…
崇陽の方を向く事には成功したが、皮膚が引きつったような痛みが強めに走った。
その痛がった声は殺しきれずに崇陽へと聞こえてしまったようだ。凄~く気まずそうな表情で謝ってきた。その顔が怒られた子どものようで少し笑ってしまったが…やっぱり首は凄く痛かった…
何か動作をしようとする度に走る激痛に唸っていると「動かなくて良いから、何かしてほしい事とかがあるなら遠慮なく口で言え」そう言って崇陽は僕の傍を離れなかった。
聞き取りにくいだろう僕の言葉を的確に理解して要望に応えてくれるのは流石としか言いようがない。
いつかの時のように僕の首には包帯が巻かれている。包帯の上からソっと項の辺りをなぞっていると、隣にいた雰囲気的にしょぼくれている崇陽が溜め息とともに吐き出すように口を開く。
「やっぱり痛むよな」
そう言って僕に触って良いものか逡巡しているのが分かった。この噛み跡の数々は恐らく崇陽自身の独占欲の証なのだろう…そう思うと何だか愛おしく思えた…
ー自覚してから僕、おかしくなってる…
「へ、いき、だよ」
「それ、全く平気ではない奴の台詞だ。」
なんて言って頭を抱えている崇陽の姿は何だか微笑ましいものに見えた。
*
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