アルファな彼とオメガな僕。

Main Story〜アルファな彼とオメガな僕｡〜

66＊

　
　キスをしたまま、身体のナカを満たし暴れる崇陽のモノは硬さも大きさも増して少しお腹が苦しい。
　しかし、僕のナカは苦しいとは感じるものの抜いてほしいとは思わない。

　寧ろ、早く出してソレを頂戴…そう言っているかのように蠢いている。
　部屋には肌がぶつかり合う音と結合部から出る水音が響いている。僕の喘ぐ声の合間に崇陽の興奮したような色っぽい声が微かに漏れている。

　オメガである僕の身体は忠実に本能に従い、さらに奥へと崇陽のモノをナカへと受け入れようとして足を限界まで広げて誘う。
　ソコにはオメガの子宮がある。ソコに早く出せと言わんばかりに身体が動きナカが締まるように蠢いている。

　ナカに埋まっていた崇陽のモノが子宮の入り口へと侵入を果たすとググッと大きくなり、限界が近い事を知らせてくる。
　刹那、崇陽と僕の視線が絡んだが…そこに言葉は要らなかった。

　さらに奥へと侵入してこようとする崇陽のモノを離してなるものかと僕のナカは食い締める。

　「っぁああー！！」
　「っ…！！」

　直後、白く弾けた視界の中で崇陽の欲も弾けた事を確認した。熱いモノがオメガの子宮に注ぎ込まれ満たしていく。
　一滴も逃すまいと崇陽の腰へ両足を絡ませてさらに密着する。崇陽もまたもっと奥へと欲を出そうと僕を抱きしめ腰を押し付けて密着してきた。

　熱いモノが注ぎ込まれる感覚にビクビクと身体が震える。
　荒い息を繰り返しながらアルファ特有の長い射精を受け入れていると、崇陽の腰が小刻みに揺れ始めた。
　奥へと押し込むような動作だった…オメガを孕ます為にアルファが本能的にする行為。

　崇陽もまた本能に忠実に動いている…その事実にオメガの本能が喜びナカが搾り取るように蠢いていた。

　整わない息をついていると崇陽と再び目が合う。そこには理性の欠片もなく本能で動く獣アルファの姿があった…

　その姿を見ただけでナカが締め付けるように蠢いた。

　出し終えたと思った直後、直ぐに最奥を穿ち始めた未だに硬いソレに腰が震えて瞬く間に身体が反応した。

　僕は目の前の愛おしい番崇陽にしがみつき、与えられる快楽に喜び、咽び泣くように喘ぐ事しかできなかった…
　
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