「ねぇ、俺以外に触れられないように閉じ込めるしかないよね」最強不良美男子に平凡な僕が執着されてラブラブになる話

ちゃこ

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騒がしい我が家

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え....この状況なに....?

長男の僕が、男の彼氏を連れてきたんだ。険しい表情の母に、うつむく妹....反対される中、「認めてもらえるよう頑張る!」の状況になることを想定していたんだけど.....



母「御堂くんっ!!お母さんっていつか呼んでほしいなっ いや今日からでも!!」

美希「御堂さんっ...お兄さんって呼んでもいいですか////」


いやいやなんでこうなったー???!!!!!



車が到着して、我が家ながら一応インターホンを押して玄関で出迎えられたわけだが
え?今日って参観日?ばりに整えている母。

母「あらあらあら!まぁまぁまぁ!!!いらっしゃい!!!今日もキラキラ!さあさあ御堂くん入って!」

え?結構ぶりに帰ってきた息子がここにいますけど?

美希「きゃーーーーー!!!お母さんの言う通りじゃん!!!なんか芸能人みたいなんだけど!!浮世離れしてるんですが!!!」

母の後ろから顔を出し大興奮で、本来出すべきではない心の声を叫んでいる妹。

「ちょっ!ちょっと!!二人とも!僕への心配の言葉は?!?」

母「え?だって御堂くんからちゃんと連絡もらってたから問題なしよ?」

美希「えっと....狭いところですがどうぞお上がりください...///」

ガサツな妹が顔を真っ赤にしてもじもじしている。

『ありがとうございます。気に入ってくださるか分かりませんが、1週間大事な息子さんを私の勝手で留守にさせてしまいましたので、お詫びも兼ねて粗品をお持ちいたしました。』

すると先輩は運転手さんに目配せすると運転手さんが高級そうな袋を大量に抱えてやってきた。

こんな蓮先輩初めてみたっっ!不良さんとは全く思えないような、品のある表情というのか...先輩が良い家柄というのを心から納得してしまう。
ひゃー♡かっこいい!

と新たな蓮の一面に惚れ直しちゃう~♡ともじもじする夏樹。

母「そんな!気を遣わなくていいのに....私のために...」

彼氏からプレゼントをサプライズでもらった女性ばりの表情をする母。

美希「え?!なんか良い匂いもするんだけど!?身長高っ!何頭身!?これ幻影!?」

と動物的な反応でくんくんしだす妹。


カオス.....


『それではお言葉に甘えてお邪魔してもよろしいでしょうか...?』

この異様な光景にも全く動じず爽やかかつスマートな蓮。

母「あ!ごめんなさいね!さあさあどうぞ!」

と中に入ると、いつもないような花が飾ってあったり気合の入り方が違う...


リビングのテーブルに案内されるとお茶を出され、蓮先輩の横には僕、向かいに母と美希が座った。

母「それでそれで!?今日は何かこう....あるから来てくれたのよね!?」

いや、まず息子が帰ってきましたがな。
天然の夏樹すらツッコミどころ満載の母が、さらに今日は暴走しそうだ。

『はい。単刀直入に申し上げると、夏樹くんと一緒にこれから生活を共にさせていただきたいと思っています。私には彼が必要です。』

と机の下で僕の手を握る蓮先輩。
ひゃぁ♡蓮先輩
家族の前なのにどきどきしちゃうよ///


美希「きゃーーーー!!!必要ですの部分もう一度くださいっ録音させてくださいっ!!!」

ライブの歓声ばりになってきた。

母「それは、二人で住むということかしら?」 

やっと母がスンっと佇まいを正して聞いてきた。そうだよね...そりゃあ見過ごせないよね。

『はい。父は御堂財閥を率いておりますが、そこを頼ることなく私も収入を得ておりますので、彼に不自由させることはないと誓います。不安なことが他にありましたらこの場で解消できたらと思います。』

美希「きゃーーーーー!!!高校生で?!?スパダリって現実にいるの?!?」

もはや合いの手のようになってきた。

母「え...そうなの...我が家じゃなくて...二人なのね...」

え?さっきのスンってなんだったの。


「ちょ..ちょっと!色々ちゃんと冷静に考えてみてよね!」


母「え?なっちゃんと御堂くんは恋人同士なのよね?」

「え?...知ってるんだ....そしていいのそれ?!偏見なさそうとは思ってたけど我が子なら色々思うところないの!?」

母「えーだって、なっちゃん守るより守られた方がいいと思ってたし?綾人君のお嫁に行くのかな~と思ってたから意外だったけどね~。綾人君が荒れそうだけど....。
とにかく!こんな美形の彼氏捕まえちゃって♡さすが我が子ね♡」

「なんで綾人!?まぁ...反対されないのは嬉しいけどさ...」

『綾人のお嫁...?』

机の下の先輩の手の力がぐっと増した。

表情は変わらないものの蓮先輩の纏う温度がぐっと下がったのが分かった。

美希「え!!ちょっと待って!!!もしかして執着系とか?!美形の執着キタコレ!」

なんかもう良くわからないフレーズを叫ぶ妹。

母「ふふ。けどなっちゃんがそんな顔するなんてね...実は初恋だと思うわよ?」

「え....?」

言われてみたら...彼女に憧れたりはもちろんあったけど、胸がギュッとなったり、心の距離を感じるだけですぐ泣きそうになったり...あ...
初めてだ僕。 

「えへへ...///そうかも」

すると先輩のさっきまでの冷たいオーラが一気にほぐれた?気がする。

美希「ごちそうさまですっっ!!!初めて兄が誇らしい!!!」

母「あ、よかったらなっちゃんの昔のアルバムでも見る?」

『ぜひ、拝見したいです。』

恥ずかしいけど蓮先輩が僕に興味持ってくれるのは嬉しいなっ


母「んー綾人くんと一緒の写真ばっかりねぇ...一緒にいることが多かったものね。あっ、そういえば綾人くんがサッカー留学をしてた時がこの時期ね。綾人くんがいつも守ってくれてたから、この頃は泣きながら帰ってくることがあって心配したわ~」

「もうっ!恥ずかしい話しないでよ!」

『泣くって何かあったの?』

「僕ちょっとトロかったから...よくからかってくる男子がいてね。いつもは綾人がからかわれてもあしらってくれてたんだけど、この頃はいなかったから色々嫌がらせとかされたんだよね~」

『嫌がらせって?』

「お尻触られたり電気あんまされたこともあったなぁ....ホント嫌だったよ~。特に加藤がしつこくて...高校離れられてよかったよ本当に!」

『へぇ...』

美希「なんかやばいオーラ感じますっっ!!!過去にまで執着?!永遠の推しコース確定!」

妹はもはや息を切らし始めている。

母「あっ、もしかしてなっちゃんと別れちゃうことがないとは言えないし、ちゃんと高校には通ってね?」


『別れるなんて有り得ませんし、その時は生命としての死の瞬間ですね。』


美希「まさかヤンデレ要素も?!?特盛かよ!尊い!!!」

寛容で天然の母と、何かよくわからないことを1人で叫んで胸が苦しそうな妹には、なんの障害もなく関係を受け入れられて、どうぞどうぞと2人暮らしも認められたのであった...。


1週間に一回は2人の写真...いや、蓮先輩の写真を送ってくれと言われたことを除いては。











 








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※エールが皆さんの楽しんでいただいてるかの目安になるのでありがたいと前回お伝えすると...またさらにエールが増えまして...本当に嬉しい限りですっ!!!
こちらの読者様はなんて素敵な方々なのかと胸が熱くなります(´;ω;`)筆が進みます!
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