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第2章『新たな召喚獣、新たな世界/ファイントの章』
第63話 よーこそ、新たな召喚獣じゃ!
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超特殊ダンジョン《風雲! ドラキュラブホ城!》での戦闘から、3日が過ぎた。
あれから俺は、あそこでボス吸血鬼を倒した時に出てきたアイテムについて、考えていた。
===== ===== =====
【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】 素材アイテム
吸血鬼を倒した際、稀に落とすとされる黒い牙。濃密な闇の魔力が込められており、牙を誇りに思う吸血鬼の中でも特に大事なモノのため、普段は触れも見えもしないようになっていると言われている
(注意)このアイテムは、ルトナウムによって浸食され、変質しています。また【召喚 レベルアップ可能】の力を用いて、【黄金召喚】を行った場合、レベルアップ可能な召喚獣が召喚されます
===== ===== =====
俺の手の中には、黒く禍々しい色を放つ、鋭く尖った牙がある。
これを【黄金召喚】にかけると、1体の召喚獣しか召喚出来ないのだ。
そう、【光る石】や【折られた勇者の聖剣】を試した時は5種類の中から選択する形だったのに、この【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】では1種類しか選択できない。
恐らくは、ルトナウムによる浸食がある影響なんだとは思うが。
「ファイントのやつ、コイツをゲットした時、"これが仲間候補"とか言ってたよな」
あの後、《風雲! ドラキュラブホ城!》が消滅して外へと放り出された時、雪ん子の姿はなく、代わりに嬉しそうなファイントの姿だけがあった。
-----これこそ、自分が求めていた仲間を呼び出す道具だ、と。
「正直、売るのも難しいし、交換にも出せないしな……」
これを売ったり、交換しようとすれば、相手はこれの出所とか聞いてくるかもしれないが、俺は答えられない。
なにせ既にダンジョン自体が消滅してるし、そもそもダンジョンが消滅したという話を信じてもらえるかどうか……。
また、(注意)の所も問題だ。
これが俺だけに対する記載分かも分からないし、もし違った場合、俺の、俺だけの強みであるレベルアップ可能な召喚獣の事がバレてしまう。
それはまずい、非常に避けたい。
あと、多分だが、『ベンチャーちゃん』が最後に呟いていた、『ラブホテル(未出現)』云々は、このアイテムの事だと思うけど……。
同じ理由で、召喚獣をレベルアップできることを知られたくはないし、加工もお願いできないしな。
「で、これの【黄金召喚】で唯一召喚できるのが、吸血鬼か……」
===== ===== =====
【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】を使って どのタイプの 召喚獣を 召喚しますか
次の1つのタイプからお選びください
・邪霊族(悪魔型や幽霊型などの召喚獣類)⇒【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】
多大な弱点を持つ代わりに、全てのステータスが高い召喚獣。吸血能力だけではなく、飛行能力や高い魔法技術を持つ。また、名前を持つ者であり、それらは世代を為すほど能力が強力になると言われている
===== ===== =====
吸血鬼、しかもあの【機動要塞】化したボス吸血鬼の子孫だ。
あの時のボス吸血鬼の名前、確か【吸血鬼モカ・ガールハント・ヒアリング2世】とかあったからな。
その子孫であることは間違いないだろう。
正直、吸血鬼は【召喚士】にとって、かなりの賭けだ。
あの羅列しまくった吸血鬼の多すぎる弱点……その全てが、吸血鬼として反映されるわけではない。
油が大丈夫なヤツだとか、塩が大丈夫なヤツ。
薔薇を持って登場する吸血鬼が居れば、ろうそくの光をじっと見ても何も起こらない吸血鬼もいる。
あのケセランパサランの群れも、完全に決まるとは思っていなかった。
ただ単に、雪ん子とファイントから目を逸らせれば、2人だったらその隙でコアを破壊できるだろうなくらいに思っていたくらいだ。
「(だから、後は装備でカバーだな)」
俺には最近、アイテム制作職人の『ベンチャーちゃん』という知り合いが出来た。
彼女に頼めば、弱点の1つや2つくらいなら、防ぐことが出来る装備アイテムを作ってくれるだろう。
「さらにレベルアップ可能な状態で呼び出せるとくれば……よし」
俺は、覚悟を決めた。
今から、こいつをダンジョンで、召喚獣にする。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そうして、俺はとあるダンジョンで、【黄金召喚】を発動する。
勿論、対象となるのは【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】である。
===== ===== =====
【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】を使って 【黄金召喚】を 行います
・邪霊族(悪魔型や幽霊型などの召喚獣類)⇒【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】
多大な弱点を持つ代わりに、全てのステータスが高い召喚獣。吸血能力だけではなく、飛行能力や高い魔法技術を持つ。また、名前を持つ者であり、それらは世代を為すほど能力が強力になると言われている
該当する 召喚獣を レベルアップ可能状態で 召喚して よろしいですか? はい/いいえ
……… ……… ………
召喚の 意思を 確認
召喚獣を レベルアップ可能状態で 召喚します
===== ===== =====
そうして、召喚されたのは、むっちむちな健康的な肉体の、女吸血鬼である。
月を思わせる金色のサラサラヘアーをハーフアップで纏め上げ、肌は日の光など一切浴びてないように真っ白で透き通っていて。
黒の高価そうなドレスを身に纏うも、サイズが合っていないためなのか、胸の上半分が目のやり場に困るくらい自己主張をしている。
そして、足や腕には健康的で、むちむちとしっかりと肉がついていて、とても綺麗だった。
「うむ。妾を召喚せし主殿は、妾の"ないす"な"ぼでぇらいん"に見惚れておるようじゃのう。
よいよい、もっと見惚れてよいぞ! "ちゃぁみんぐ"な妾に、見惚れるが良い!!」
そう言って、彼女は宝石のルビーのような、キラキラ光り輝く赤い瞳をこちらへと向ける。
「この妾が許そうっ、そう妾こそ偉大なる吸血鬼の血を引く者、吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世様----って、なんじゃこりゃああああああ!!」
いきなり、ダンジョンの中で、美しい絶叫が響いた。
その声の主はぷるぷると震えながら、自分の肉付きの良いお尻----正確にはそこから伸びる、もふもふとした触り心地の良さそうな、2本の狐の尻尾を指差していた。
===== ===== =====
【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】 レベル;Ⅱ+1
個体レベル;01
装備職業;妖狐
攻撃力;D+1
属性攻撃力;D+1
防御力;D+1
素早さ;D+1
賢さ;D+1
固有スキル;【吸血】;相手に嚙みついて血を吸って、回復するスキル。ただし吸った相手が死者の場合、ダメージを受ける
;【吸血鬼<狐】;吸血鬼の弱点が消えるスキル。ただし、狐の要素が強く反映される
後天スキル;【五属性魔法】+1;火、水、土、雷、風を扱う魔法。レベルが上がると強力な魔法が使えるようになる
;【変化魔法(狐)】;狐に変身する魔法。自分にしか効果はない
;【魂鑑定】;魂そのものを鑑定する【鑑定】魔法の上位系。相手の魂を覗くことが出来る
;【発情期】;動物関連の魔物や召喚獣が稀に持つスキル。状態異常が効かなくなる代わりに、発情してしまう
===== ===== =====
そこに居たのは、狐耳と2本の狐尻尾を生やした、むっちりともふもふを兼ね備えた狐の姿をした女吸血鬼の姿であった。
「妾の自慢の髪までも、これは狐の毛じゃ! なんじゃ、これはぁぁぁぁぁ!!
妾の、"どらきゅらぁ"としての、威厳と"ぷらいどぉ"がぁぁぁぁ!!」
3体目の召喚獣は、おいおいとダンジョンの中で泣き続けるのであった。
あれから俺は、あそこでボス吸血鬼を倒した時に出てきたアイテムについて、考えていた。
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【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】 素材アイテム
吸血鬼を倒した際、稀に落とすとされる黒い牙。濃密な闇の魔力が込められており、牙を誇りに思う吸血鬼の中でも特に大事なモノのため、普段は触れも見えもしないようになっていると言われている
(注意)このアイテムは、ルトナウムによって浸食され、変質しています。また【召喚 レベルアップ可能】の力を用いて、【黄金召喚】を行った場合、レベルアップ可能な召喚獣が召喚されます
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俺の手の中には、黒く禍々しい色を放つ、鋭く尖った牙がある。
これを【黄金召喚】にかけると、1体の召喚獣しか召喚出来ないのだ。
そう、【光る石】や【折られた勇者の聖剣】を試した時は5種類の中から選択する形だったのに、この【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】では1種類しか選択できない。
恐らくは、ルトナウムによる浸食がある影響なんだとは思うが。
「ファイントのやつ、コイツをゲットした時、"これが仲間候補"とか言ってたよな」
あの後、《風雲! ドラキュラブホ城!》が消滅して外へと放り出された時、雪ん子の姿はなく、代わりに嬉しそうなファイントの姿だけがあった。
-----これこそ、自分が求めていた仲間を呼び出す道具だ、と。
「正直、売るのも難しいし、交換にも出せないしな……」
これを売ったり、交換しようとすれば、相手はこれの出所とか聞いてくるかもしれないが、俺は答えられない。
なにせ既にダンジョン自体が消滅してるし、そもそもダンジョンが消滅したという話を信じてもらえるかどうか……。
また、(注意)の所も問題だ。
これが俺だけに対する記載分かも分からないし、もし違った場合、俺の、俺だけの強みであるレベルアップ可能な召喚獣の事がバレてしまう。
それはまずい、非常に避けたい。
あと、多分だが、『ベンチャーちゃん』が最後に呟いていた、『ラブホテル(未出現)』云々は、このアイテムの事だと思うけど……。
同じ理由で、召喚獣をレベルアップできることを知られたくはないし、加工もお願いできないしな。
「で、これの【黄金召喚】で唯一召喚できるのが、吸血鬼か……」
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【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】を使って どのタイプの 召喚獣を 召喚しますか
次の1つのタイプからお選びください
・邪霊族(悪魔型や幽霊型などの召喚獣類)⇒【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】
多大な弱点を持つ代わりに、全てのステータスが高い召喚獣。吸血能力だけではなく、飛行能力や高い魔法技術を持つ。また、名前を持つ者であり、それらは世代を為すほど能力が強力になると言われている
===== ===== =====
吸血鬼、しかもあの【機動要塞】化したボス吸血鬼の子孫だ。
あの時のボス吸血鬼の名前、確か【吸血鬼モカ・ガールハント・ヒアリング2世】とかあったからな。
その子孫であることは間違いないだろう。
正直、吸血鬼は【召喚士】にとって、かなりの賭けだ。
あの羅列しまくった吸血鬼の多すぎる弱点……その全てが、吸血鬼として反映されるわけではない。
油が大丈夫なヤツだとか、塩が大丈夫なヤツ。
薔薇を持って登場する吸血鬼が居れば、ろうそくの光をじっと見ても何も起こらない吸血鬼もいる。
あのケセランパサランの群れも、完全に決まるとは思っていなかった。
ただ単に、雪ん子とファイントから目を逸らせれば、2人だったらその隙でコアを破壊できるだろうなくらいに思っていたくらいだ。
「(だから、後は装備でカバーだな)」
俺には最近、アイテム制作職人の『ベンチャーちゃん』という知り合いが出来た。
彼女に頼めば、弱点の1つや2つくらいなら、防ぐことが出来る装備アイテムを作ってくれるだろう。
「さらにレベルアップ可能な状態で呼び出せるとくれば……よし」
俺は、覚悟を決めた。
今から、こいつをダンジョンで、召喚獣にする。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そうして、俺はとあるダンジョンで、【黄金召喚】を発動する。
勿論、対象となるのは【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】である。
===== ===== =====
【吸血鬼の闇牙(ルトナウム侵食)】を使って 【黄金召喚】を 行います
・邪霊族(悪魔型や幽霊型などの召喚獣類)⇒【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】
多大な弱点を持つ代わりに、全てのステータスが高い召喚獣。吸血能力だけではなく、飛行能力や高い魔法技術を持つ。また、名前を持つ者であり、それらは世代を為すほど能力が強力になると言われている
該当する 召喚獣を レベルアップ可能状態で 召喚して よろしいですか? はい/いいえ
……… ……… ………
召喚の 意思を 確認
召喚獣を レベルアップ可能状態で 召喚します
===== ===== =====
そうして、召喚されたのは、むっちむちな健康的な肉体の、女吸血鬼である。
月を思わせる金色のサラサラヘアーをハーフアップで纏め上げ、肌は日の光など一切浴びてないように真っ白で透き通っていて。
黒の高価そうなドレスを身に纏うも、サイズが合っていないためなのか、胸の上半分が目のやり場に困るくらい自己主張をしている。
そして、足や腕には健康的で、むちむちとしっかりと肉がついていて、とても綺麗だった。
「うむ。妾を召喚せし主殿は、妾の"ないす"な"ぼでぇらいん"に見惚れておるようじゃのう。
よいよい、もっと見惚れてよいぞ! "ちゃぁみんぐ"な妾に、見惚れるが良い!!」
そう言って、彼女は宝石のルビーのような、キラキラ光り輝く赤い瞳をこちらへと向ける。
「この妾が許そうっ、そう妾こそ偉大なる吸血鬼の血を引く者、吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世様----って、なんじゃこりゃああああああ!!」
いきなり、ダンジョンの中で、美しい絶叫が響いた。
その声の主はぷるぷると震えながら、自分の肉付きの良いお尻----正確にはそこから伸びる、もふもふとした触り心地の良さそうな、2本の狐の尻尾を指差していた。
===== ===== =====
【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】 レベル;Ⅱ+1
個体レベル;01
装備職業;妖狐
攻撃力;D+1
属性攻撃力;D+1
防御力;D+1
素早さ;D+1
賢さ;D+1
固有スキル;【吸血】;相手に嚙みついて血を吸って、回復するスキル。ただし吸った相手が死者の場合、ダメージを受ける
;【吸血鬼<狐】;吸血鬼の弱点が消えるスキル。ただし、狐の要素が強く反映される
後天スキル;【五属性魔法】+1;火、水、土、雷、風を扱う魔法。レベルが上がると強力な魔法が使えるようになる
;【変化魔法(狐)】;狐に変身する魔法。自分にしか効果はない
;【魂鑑定】;魂そのものを鑑定する【鑑定】魔法の上位系。相手の魂を覗くことが出来る
;【発情期】;動物関連の魔物や召喚獣が稀に持つスキル。状態異常が効かなくなる代わりに、発情してしまう
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そこに居たのは、狐耳と2本の狐尻尾を生やした、むっちりともふもふを兼ね備えた狐の姿をした女吸血鬼の姿であった。
「妾の自慢の髪までも、これは狐の毛じゃ! なんじゃ、これはぁぁぁぁぁ!!
妾の、"どらきゅらぁ"としての、威厳と"ぷらいどぉ"がぁぁぁぁ!!」
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