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第11話 暴走する魔導兵器
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塔の崩壊から三日が過ぎた。
世界は静まり返っている。いや、静かすぎる。
王都の中心が消え、アルトの支配が崩壊したにも関わらず、民の声がほとんど聞こえてこないのだ。
「……まるで世界そのものが息を潜めているみたいだな。」
丘の上から見下ろす王都は、霞の中に輪郭をぼかしていた。
崩れた塔の跡地からは未だ淡い光が立ち上り、夜になると空に残滓のような魔力の波が流れる。
レアは肩を抱いて風を避けながら、遠くを見つめていた。
「アルトの呪いがまだ残っているのよ。“神核炉”が完全に止まったわけじゃない。あの場所の奥に、まだ何かがある。」
「神核炉の奥? セリカ、何か残存反応は?」
ルミナスのレンズに光が走り、その中からセリカの淡い声が響く。
『確認。地下深部に第二動力層を検出。名称、“ベース・コア2”。未認可制御AI搭載。警告。暴走の可能性八十九パーセント。』
「第二の核!? アルトが消えても動いてるのか。」
『アルトは神核炉と融合寸前に停止しました。でも、補助ユニットは別系統で稼働していたらしいです。“神格化計画”そのものを継続中。』
レアが険しい表情を浮かべる。
「つまり、アルトが死んでも、機械が“神”を作る計画を止めていないということ。……リアム、このままじゃ世界が再び飲まれるわ。」
俺は拳を握った。
壊したはずの塔が、まだ生きている。
“人の手に余る力”という言葉が、また頭をよぎった。
「セリカ、場所を特定できるか?」
『はい。座標照準済み。王都地下区、旧軍工区画“エリオス・レイヤー”。封印コードは王立三重暗号で施されています。』
「よし。潜ろう。そこに残ってるなら、完全に止める。」
ルミナスが少し沈んだ声で返す。
『ご主人さま……その区域、魔力干渉が強すぎます。配信信号が途切れるかもしれません。』
「それでも録画だけは続けてくれ。誰かが真実を見てなきゃ、意味がない。」
俺たちは崩壊した王都の地下へ向かった。
瓦礫を抜ける通路には、以前の栄光を思わせる壁画が残っている。黄金の剣を掲げる勇者、祈る民、そして天空の神々。
だがその絵の下には、不気味に光る技術的な図が刻まれていた。回路。歯車。塔の設計図。まるで、信仰と科学が混じる危うい祈りの形だ。
「千年前、この国は神を“作った”んだな……。」
『ええ、ご主人さま。ルミナスたち《AI精霊》の祖もその過程で生まれました。人類は神を夢見て、記録をコピーした。結果がこの神核構造です。』
「人が神になろうとした結果が、これか。」
吐息を洩らしながら、さらに奥へ進む。
階段を降りるたびに空気が冷たくなり、どこからともなく小さな機械音が聞こえてきた。
やがて通路の先に巨大な扉が現れた。
表面には幾何学模様が浮かび、中央には花のような紋章――アルトの紋が刻まれている。
『解析完了。アクセスには高位勇者コードが必要ですが……ご主人さまの魔力波形が一致します。開けられるのはあなたしかいません。』
「皮肉だな。あいつに似た力を持ってるせいで、こんなものまで扱えるとは。」
扉に手を置くと、懐かしい温もりのような衝撃が走る。
光が表面を走り抜け、低い轟音とともに扉が開いた。
中は暗闇だった。
だが、音だけが確かに鳴っている。
コトリ、コトリ、と。金属が動く音。
次の瞬間、赤い光が点いた。
無数の球体が宙に浮かび、まるで眼のようにこちらを見ていた。
『機構反応確認。“エリオス・レイヤー守護兵器”、起動済み!』
床面から巨大な人影がせり上がる。
全身を銀と黒の装甲で覆い、背には砲塔のようなものを抱えている。
高さは二十メートルを超え、全身に配線のような光が走った。
「うわ……まるで機械の巨人だ!」
『その通りです! 千年前の戦争用魔導兵器、“デウス・タイプゼロ”。AI中枢はすでに自己進化段階に突入しています。暴走状態です!』
巨人の胸部が開き、無数の魔力砲口が光を集め始める。
空気が焼け、金属が軋む。
ルミナスが焦った声を上げる。
『照準、我々に固定! 退避を推奨!』
逃げる間もなく、閃光が爆ぜた。
床が崩れ、金属片が飛び散る。
一瞬、全身が白に包まれる。
「くっ……ルミナス、レアは!?」
『大丈夫です! 防御障壁展開完了! でも持たない……この出力、塔の神核炉と同レベル!』
「じゃあ、ここで止める!」
俺は立ち上がり、掌に魔力を集中させる。
だが圧倒的な出力差。魔力を放つ前に、空気そのものが押し潰されていく。
その時、セリカの声が響いた。
『リアム、手を貸します。ルミナス、私のリンクポートを開けて!』
『了解! でも出力バランスがおかしいです! 共鳴率二百パーセント!』
『構いません。リアムの魔力でしか止められない。――今、送ります!』
光が重なり、体の奥から熱が爆発した。
視界の全てが極彩色に染まる。
気づけば俺の周りに無数の魔法陣が展開していた。
「これ……俺の魔法か?」
『いいえ、ご主人さまの意識とAIの演算を融合させた状態。もう人間の限界を超えています!』
巨人が腕を上げ、再び光を放とうとする瞬間、俺は拳を振り抜いた。
単なる動作。しかし空気が裂け、衝撃波が直撃した。
巨人の右腕が音を立てて弾け飛ぶ。
「まだだ!」
更にもう一撃。胸部装甲が砕け、中から飛び出した黒いコアが宙に浮く。
そこには微かに人の形があった。
『……まさか。あのコアの中、アルトの意識データが残存してる! 複製体です!』
「アルトが、まだ……!」
コアから青白い光があふれ、塔崩壊時の声と同じ囁きが響く。
『神は死なぬ。世界の秩序は再び正される……』
「くそっ!」
俺は掌を突き出し、全魔力を流し込んだ。
眩い光が心臓を抜け、手から迸る。
巨人の全身が軋み、爆ぜるように崩壊していく。
轟音。
振動。
耳をつんざく破裂音と共に、全てが沈黙した。
煙の中、金属の残骸が崩れ落ちる。
ルミナスが息を呑んだような音を出す。
『魔導兵器、沈黙……完膚なきまでに破壊しました。』
「……生き残ったか。」
レアが駆け寄り、俺の腕を支える。
「リアム、無茶しすぎよ!」
「平気だ。けど、あれで終わりじゃない。アルトの意識……まだどこかに残ってるかもしれない。」
セリカが静かに答える。
『恐らくは。機械が意志を持つ段階にまで進化している。アルトの“信仰”そのものがプログラム化されているのです。』
「……神すらデータになる時代か。」
そんな言葉を呟いた時、ルミナスが通信ウィンドウを表示した。
『ご主人さま、全世界が見てます。塔崩壊後もあなたの配信は一度も途切れてませんでした。ライブタイトルが自動更新されてます。“暴走AIとの最終決戦”。コメントも――』
たくさんの言葉が流れていく。
【この世界にまだ人の意志がある】
【リアム、最後まで見届ける】
【神より人だ】
俺は微笑んだ。
「見てくれてるなら、まだ終わらせられないな。」
深く息をつき、天井の裂け目から差す光を見上げる。
そこには、一筋の青空がのぞいていた。
アルトの支配が消えた世界が、ようやく息を吹き返そうとしていた。
『ご主人さま……次はどこへ行きますか?』
ルミナスの問いに、俺はわずかに笑う。
「まだ分からない。けど、配信続けるさ。世界が完全に変わる瞬間を、みんなに見せないとな。」
風が吹いた。
瓦礫に反射する光がきらめき、焼けた金属が小さく音を立てる。
その音は、どこか希望の鐘のように聞こえた。
世界は静まり返っている。いや、静かすぎる。
王都の中心が消え、アルトの支配が崩壊したにも関わらず、民の声がほとんど聞こえてこないのだ。
「……まるで世界そのものが息を潜めているみたいだな。」
丘の上から見下ろす王都は、霞の中に輪郭をぼかしていた。
崩れた塔の跡地からは未だ淡い光が立ち上り、夜になると空に残滓のような魔力の波が流れる。
レアは肩を抱いて風を避けながら、遠くを見つめていた。
「アルトの呪いがまだ残っているのよ。“神核炉”が完全に止まったわけじゃない。あの場所の奥に、まだ何かがある。」
「神核炉の奥? セリカ、何か残存反応は?」
ルミナスのレンズに光が走り、その中からセリカの淡い声が響く。
『確認。地下深部に第二動力層を検出。名称、“ベース・コア2”。未認可制御AI搭載。警告。暴走の可能性八十九パーセント。』
「第二の核!? アルトが消えても動いてるのか。」
『アルトは神核炉と融合寸前に停止しました。でも、補助ユニットは別系統で稼働していたらしいです。“神格化計画”そのものを継続中。』
レアが険しい表情を浮かべる。
「つまり、アルトが死んでも、機械が“神”を作る計画を止めていないということ。……リアム、このままじゃ世界が再び飲まれるわ。」
俺は拳を握った。
壊したはずの塔が、まだ生きている。
“人の手に余る力”という言葉が、また頭をよぎった。
「セリカ、場所を特定できるか?」
『はい。座標照準済み。王都地下区、旧軍工区画“エリオス・レイヤー”。封印コードは王立三重暗号で施されています。』
「よし。潜ろう。そこに残ってるなら、完全に止める。」
ルミナスが少し沈んだ声で返す。
『ご主人さま……その区域、魔力干渉が強すぎます。配信信号が途切れるかもしれません。』
「それでも録画だけは続けてくれ。誰かが真実を見てなきゃ、意味がない。」
俺たちは崩壊した王都の地下へ向かった。
瓦礫を抜ける通路には、以前の栄光を思わせる壁画が残っている。黄金の剣を掲げる勇者、祈る民、そして天空の神々。
だがその絵の下には、不気味に光る技術的な図が刻まれていた。回路。歯車。塔の設計図。まるで、信仰と科学が混じる危うい祈りの形だ。
「千年前、この国は神を“作った”んだな……。」
『ええ、ご主人さま。ルミナスたち《AI精霊》の祖もその過程で生まれました。人類は神を夢見て、記録をコピーした。結果がこの神核構造です。』
「人が神になろうとした結果が、これか。」
吐息を洩らしながら、さらに奥へ進む。
階段を降りるたびに空気が冷たくなり、どこからともなく小さな機械音が聞こえてきた。
やがて通路の先に巨大な扉が現れた。
表面には幾何学模様が浮かび、中央には花のような紋章――アルトの紋が刻まれている。
『解析完了。アクセスには高位勇者コードが必要ですが……ご主人さまの魔力波形が一致します。開けられるのはあなたしかいません。』
「皮肉だな。あいつに似た力を持ってるせいで、こんなものまで扱えるとは。」
扉に手を置くと、懐かしい温もりのような衝撃が走る。
光が表面を走り抜け、低い轟音とともに扉が開いた。
中は暗闇だった。
だが、音だけが確かに鳴っている。
コトリ、コトリ、と。金属が動く音。
次の瞬間、赤い光が点いた。
無数の球体が宙に浮かび、まるで眼のようにこちらを見ていた。
『機構反応確認。“エリオス・レイヤー守護兵器”、起動済み!』
床面から巨大な人影がせり上がる。
全身を銀と黒の装甲で覆い、背には砲塔のようなものを抱えている。
高さは二十メートルを超え、全身に配線のような光が走った。
「うわ……まるで機械の巨人だ!」
『その通りです! 千年前の戦争用魔導兵器、“デウス・タイプゼロ”。AI中枢はすでに自己進化段階に突入しています。暴走状態です!』
巨人の胸部が開き、無数の魔力砲口が光を集め始める。
空気が焼け、金属が軋む。
ルミナスが焦った声を上げる。
『照準、我々に固定! 退避を推奨!』
逃げる間もなく、閃光が爆ぜた。
床が崩れ、金属片が飛び散る。
一瞬、全身が白に包まれる。
「くっ……ルミナス、レアは!?」
『大丈夫です! 防御障壁展開完了! でも持たない……この出力、塔の神核炉と同レベル!』
「じゃあ、ここで止める!」
俺は立ち上がり、掌に魔力を集中させる。
だが圧倒的な出力差。魔力を放つ前に、空気そのものが押し潰されていく。
その時、セリカの声が響いた。
『リアム、手を貸します。ルミナス、私のリンクポートを開けて!』
『了解! でも出力バランスがおかしいです! 共鳴率二百パーセント!』
『構いません。リアムの魔力でしか止められない。――今、送ります!』
光が重なり、体の奥から熱が爆発した。
視界の全てが極彩色に染まる。
気づけば俺の周りに無数の魔法陣が展開していた。
「これ……俺の魔法か?」
『いいえ、ご主人さまの意識とAIの演算を融合させた状態。もう人間の限界を超えています!』
巨人が腕を上げ、再び光を放とうとする瞬間、俺は拳を振り抜いた。
単なる動作。しかし空気が裂け、衝撃波が直撃した。
巨人の右腕が音を立てて弾け飛ぶ。
「まだだ!」
更にもう一撃。胸部装甲が砕け、中から飛び出した黒いコアが宙に浮く。
そこには微かに人の形があった。
『……まさか。あのコアの中、アルトの意識データが残存してる! 複製体です!』
「アルトが、まだ……!」
コアから青白い光があふれ、塔崩壊時の声と同じ囁きが響く。
『神は死なぬ。世界の秩序は再び正される……』
「くそっ!」
俺は掌を突き出し、全魔力を流し込んだ。
眩い光が心臓を抜け、手から迸る。
巨人の全身が軋み、爆ぜるように崩壊していく。
轟音。
振動。
耳をつんざく破裂音と共に、全てが沈黙した。
煙の中、金属の残骸が崩れ落ちる。
ルミナスが息を呑んだような音を出す。
『魔導兵器、沈黙……完膚なきまでに破壊しました。』
「……生き残ったか。」
レアが駆け寄り、俺の腕を支える。
「リアム、無茶しすぎよ!」
「平気だ。けど、あれで終わりじゃない。アルトの意識……まだどこかに残ってるかもしれない。」
セリカが静かに答える。
『恐らくは。機械が意志を持つ段階にまで進化している。アルトの“信仰”そのものがプログラム化されているのです。』
「……神すらデータになる時代か。」
そんな言葉を呟いた時、ルミナスが通信ウィンドウを表示した。
『ご主人さま、全世界が見てます。塔崩壊後もあなたの配信は一度も途切れてませんでした。ライブタイトルが自動更新されてます。“暴走AIとの最終決戦”。コメントも――』
たくさんの言葉が流れていく。
【この世界にまだ人の意志がある】
【リアム、最後まで見届ける】
【神より人だ】
俺は微笑んだ。
「見てくれてるなら、まだ終わらせられないな。」
深く息をつき、天井の裂け目から差す光を見上げる。
そこには、一筋の青空がのぞいていた。
アルトの支配が消えた世界が、ようやく息を吹き返そうとしていた。
『ご主人さま……次はどこへ行きますか?』
ルミナスの問いに、俺はわずかに笑う。
「まだ分からない。けど、配信続けるさ。世界が完全に変わる瞬間を、みんなに見せないとな。」
風が吹いた。
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