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第22話 仲間たちの誓いと結束
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神竜との対話が終わり、空を焦がしていた怒りの光は嘘のように消えた。
世界は再び静けさを取り戻したが、人々の心はまだざわめいていた。
王国も帝国も沈黙を保っている――その静寂こそ嵐の前触れだと、誰もが感じていた。
アルディナの地では、戦後の再建が進んでいた。
村を包む風は柔らかく、昼の陽射しに照らされて畑の緑が光る。
その景色の中に、明らかな変化があった。
――人々の顔から“恐れ”が消えたのだ。
神竜という名をも越えた力を見た後、彼らはもはや何にも怯えなくなった。
俺は天空城の塔の上から、その穏やかな大地を見下ろしていた。
静かだが、確実に前へ進む気配。
どんな国が攻めてきても、この地はもう他人のものではない。
背後の扉が開き、足音が響く。
「アレン様、皆が集まりました。」
振り返るとレオンがいた。
鎧の隙間に光を跳ね返すような鋭さを宿している。
だが、それとは裏腹に、彼の表情は穏やかだった。
「分かった。……行こう。」
***
会議室は、昼の光が柔らかく差し込み、床に大きく影を落としている。
長い円卓の中央に地図が広げられ、アルディナの紋章が刻まれた旗がその上に立てられていた。
竜隊の主だった面々が揃っている。
レオン、副隊長リーナ、鍛冶頭ヴァルド、商人ギルド長セイル――皆、戦いを経て強くなっていた。
「さて」
俺は全員を見渡す。
「神竜との対話は終わった。
だが、これで平和が約束されたわけじゃない。
王国も帝国も、この状況を静観するはずがない。むしろ、今こそ権力を広げる好機だと考えるだろう。」
レオンが頷く。
「帝国は、擬竜兵を失った損害を補うため、再編を急いでいるとの報告があります。
王都も不気味に静かです。ベニアス宰相は、水面下で新しい連合を組もうとしているとか。」
「なるほど。」
俺は地図の上に手を置いた。
「このまま守り続けるだけでは、いずれ波に押し潰される。
だからこそ――これからは、“守るための国作り”を本格的に始める。」
リーナが手を上げた。
「それは、どういう……?」
「まず、三つ。」
指を三本立てる。
「一つ目は教育。戦うだけじゃなく、知恵を持った次の世代を育てること。
アルディナが永く続くためには、“竜の加護”に頼らない技術と知識が必要だ。」
ヴァルドが目を輝かせる。
「なら、工房をもっと拡張しましょう! 魔導具だけでなく、農耕にも使える装置を造ります。
働く兵士が多けりゃ、鍛冶仕事も早い。」
「頼んだぞ、ヴァルド。」
「二つ目は交易。王国にも帝国にも依存しない“中立商圏”を作る。
海路を拓き、東方の小諸国とも結ぶんだ。」
セイルが満面の笑みを浮かべた。
「ふふ、私に任せなさい。空を支配した国と取引したい商人なんて、いくらでもいますよ。
金も物資も、人も。今度はあなたが“選ぶ側”だ、アレン様。」
「そして三つ目。」
言葉に力を込める。
「俺たちは今後、“アルディナ同盟”を結成する。
ここに集う全ての民、商人、冒険者、異種族――誰もが平等に意志を持つための同盟だ。」
一瞬、部屋が静まり返る。
やがてリーナが息をのんだ。
「そんな……それじゃ、この国に“貴族”はいなくなるのですか?」
「そうだ。」
俺は微笑む。
「もう誰かが上に立って他人を支配する時代は終わりだ。
力ある者は、守るためにその力を使う。
知恵ある者は、導くために知識を与える。
誰もが責任を持ち、共に生きる――それがアルディナの形になる。」
重い沈黙が再び訪れる。
だが、その静けさは決意の前触れだった。
リーナが立ち上がり、真っ直ぐこちらを見た。
「……いいですね、それ。」
声は震えていたが、真剣だった。
「私も、ずっと思ってました。
誰かの下にいるんじゃなくて、ちゃんと自分で考えて、生きていきたいって。
この土地なら、それができる気がします。」
「同感だ。」レオンが言う。
「俺も元は暗部の剣だったが、今は“守る剣”として誇れる。
この地は、罪を許し、未来を与える場所だ。
なら、その誇りに俺も命を懸ける。」
ヴァルドが机を叩く。
「よぉし、決まりだな。商人も兵士も農民も、みんなまとめて一つの仲間だ!
だったら俺たちは、どんな国より強い!」
皆が笑った。
緊張ではなく、心からの笑いだった。
その瞬間、胸の奥で確信した。
この人たちがいる限り、どんな嵐にも耐えられる。
俺は立ち上がり、旗を手に取った。
「ここに、“アルディナ盟約”を宣言する。
竜の加護のもと、人は誓いを立て、共に歩む。
この旗が倒れぬ限り、俺たちは未来を諦めない。」
拍手が起こる。
それは次第に波のように広がり、部屋を満たした。
この拍手こそ、誰の命令でもなかった。
心の底から生まれた絆の証だった。
***
会議が終わると、外は夕焼けに染まっていた。
村の子供たちが丘で遊び、竜隊が遠くを見張っている。
俺は一人、展望台へ向かった。
『ようやく“国”になったな。』
アルディネアの声は静かだった。
「お前の導きがなければ、ここまで来られなかった。」
『導いたのは、人の意志だ。
我はただ、その背を見守っただけ。……しかし気を抜くな。
いついかなる時も、人は己の欲で道を踏み外す。
この光を絶やさぬのは、お前たち次第だ。』
「分かってる。
でも、この絆がある限り、誰も孤独にはならない。
仲間がいる、それだけで十分だ。」
ふと、村の広場から子供の笑い声が聞こえた。
リーナが小さな子を追いかけ、ヴァルドが木製の玩具を直してやっている。
そんな日常が、この空の下に広がっている。
俺が守りたかった風景だ。
風が吹き、アルディナの旗が夜空に揺れた。
その金の紋章は、もうただの象徴ではない。
人と竜が共に作り上げた、新たな秩序の証だ。
『アレン。人は弱いが、弱さゆえに強い。
その力を、今後も見せてみろ。』
「ああ、約束するよ。俺たちはまだ、始まったばかりだ。」
星がひとつ、空に瞬く。
それはまるで、新しい歴史の第一章を祝福するような光。
こうして“アルディナ盟約”が結ばれた夜、
人と竜と仲間たちの誓いが、この空に刻まれた。
そして俺たちは共に――
自由を掲げる国の未来へと歩き出したのだった。
世界は再び静けさを取り戻したが、人々の心はまだざわめいていた。
王国も帝国も沈黙を保っている――その静寂こそ嵐の前触れだと、誰もが感じていた。
アルディナの地では、戦後の再建が進んでいた。
村を包む風は柔らかく、昼の陽射しに照らされて畑の緑が光る。
その景色の中に、明らかな変化があった。
――人々の顔から“恐れ”が消えたのだ。
神竜という名をも越えた力を見た後、彼らはもはや何にも怯えなくなった。
俺は天空城の塔の上から、その穏やかな大地を見下ろしていた。
静かだが、確実に前へ進む気配。
どんな国が攻めてきても、この地はもう他人のものではない。
背後の扉が開き、足音が響く。
「アレン様、皆が集まりました。」
振り返るとレオンがいた。
鎧の隙間に光を跳ね返すような鋭さを宿している。
だが、それとは裏腹に、彼の表情は穏やかだった。
「分かった。……行こう。」
***
会議室は、昼の光が柔らかく差し込み、床に大きく影を落としている。
長い円卓の中央に地図が広げられ、アルディナの紋章が刻まれた旗がその上に立てられていた。
竜隊の主だった面々が揃っている。
レオン、副隊長リーナ、鍛冶頭ヴァルド、商人ギルド長セイル――皆、戦いを経て強くなっていた。
「さて」
俺は全員を見渡す。
「神竜との対話は終わった。
だが、これで平和が約束されたわけじゃない。
王国も帝国も、この状況を静観するはずがない。むしろ、今こそ権力を広げる好機だと考えるだろう。」
レオンが頷く。
「帝国は、擬竜兵を失った損害を補うため、再編を急いでいるとの報告があります。
王都も不気味に静かです。ベニアス宰相は、水面下で新しい連合を組もうとしているとか。」
「なるほど。」
俺は地図の上に手を置いた。
「このまま守り続けるだけでは、いずれ波に押し潰される。
だからこそ――これからは、“守るための国作り”を本格的に始める。」
リーナが手を上げた。
「それは、どういう……?」
「まず、三つ。」
指を三本立てる。
「一つ目は教育。戦うだけじゃなく、知恵を持った次の世代を育てること。
アルディナが永く続くためには、“竜の加護”に頼らない技術と知識が必要だ。」
ヴァルドが目を輝かせる。
「なら、工房をもっと拡張しましょう! 魔導具だけでなく、農耕にも使える装置を造ります。
働く兵士が多けりゃ、鍛冶仕事も早い。」
「頼んだぞ、ヴァルド。」
「二つ目は交易。王国にも帝国にも依存しない“中立商圏”を作る。
海路を拓き、東方の小諸国とも結ぶんだ。」
セイルが満面の笑みを浮かべた。
「ふふ、私に任せなさい。空を支配した国と取引したい商人なんて、いくらでもいますよ。
金も物資も、人も。今度はあなたが“選ぶ側”だ、アレン様。」
「そして三つ目。」
言葉に力を込める。
「俺たちは今後、“アルディナ同盟”を結成する。
ここに集う全ての民、商人、冒険者、異種族――誰もが平等に意志を持つための同盟だ。」
一瞬、部屋が静まり返る。
やがてリーナが息をのんだ。
「そんな……それじゃ、この国に“貴族”はいなくなるのですか?」
「そうだ。」
俺は微笑む。
「もう誰かが上に立って他人を支配する時代は終わりだ。
力ある者は、守るためにその力を使う。
知恵ある者は、導くために知識を与える。
誰もが責任を持ち、共に生きる――それがアルディナの形になる。」
重い沈黙が再び訪れる。
だが、その静けさは決意の前触れだった。
リーナが立ち上がり、真っ直ぐこちらを見た。
「……いいですね、それ。」
声は震えていたが、真剣だった。
「私も、ずっと思ってました。
誰かの下にいるんじゃなくて、ちゃんと自分で考えて、生きていきたいって。
この土地なら、それができる気がします。」
「同感だ。」レオンが言う。
「俺も元は暗部の剣だったが、今は“守る剣”として誇れる。
この地は、罪を許し、未来を与える場所だ。
なら、その誇りに俺も命を懸ける。」
ヴァルドが机を叩く。
「よぉし、決まりだな。商人も兵士も農民も、みんなまとめて一つの仲間だ!
だったら俺たちは、どんな国より強い!」
皆が笑った。
緊張ではなく、心からの笑いだった。
その瞬間、胸の奥で確信した。
この人たちがいる限り、どんな嵐にも耐えられる。
俺は立ち上がり、旗を手に取った。
「ここに、“アルディナ盟約”を宣言する。
竜の加護のもと、人は誓いを立て、共に歩む。
この旗が倒れぬ限り、俺たちは未来を諦めない。」
拍手が起こる。
それは次第に波のように広がり、部屋を満たした。
この拍手こそ、誰の命令でもなかった。
心の底から生まれた絆の証だった。
***
会議が終わると、外は夕焼けに染まっていた。
村の子供たちが丘で遊び、竜隊が遠くを見張っている。
俺は一人、展望台へ向かった。
『ようやく“国”になったな。』
アルディネアの声は静かだった。
「お前の導きがなければ、ここまで来られなかった。」
『導いたのは、人の意志だ。
我はただ、その背を見守っただけ。……しかし気を抜くな。
いついかなる時も、人は己の欲で道を踏み外す。
この光を絶やさぬのは、お前たち次第だ。』
「分かってる。
でも、この絆がある限り、誰も孤独にはならない。
仲間がいる、それだけで十分だ。」
ふと、村の広場から子供の笑い声が聞こえた。
リーナが小さな子を追いかけ、ヴァルドが木製の玩具を直してやっている。
そんな日常が、この空の下に広がっている。
俺が守りたかった風景だ。
風が吹き、アルディナの旗が夜空に揺れた。
その金の紋章は、もうただの象徴ではない。
人と竜が共に作り上げた、新たな秩序の証だ。
『アレン。人は弱いが、弱さゆえに強い。
その力を、今後も見せてみろ。』
「ああ、約束するよ。俺たちはまだ、始まったばかりだ。」
星がひとつ、空に瞬く。
それはまるで、新しい歴史の第一章を祝福するような光。
こうして“アルディナ盟約”が結ばれた夜、
人と竜と仲間たちの誓いが、この空に刻まれた。
そして俺たちは共に――
自由を掲げる国の未来へと歩き出したのだった。
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