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第2話 錆びた炉と古代鍛冶書
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夜の工房に、鉄と火の音が響いていた。
レオンは額の汗をぬぐいながら、赤く光る炉を見つめる。
この数日間、彼はほとんど眠っていない。古代鍛冶書「創精鍛造録」に記された文を読み解きながら、実験と修復を繰り返す日々だ。
「ここの記述、意味があいまいだな……“魂の温度を見極めよ”ってどういう意味だよ」
「言葉のままだ。物には魂がある。それぞれの“温度”を外すと、ただの鉄くずになる」
低い金属音と共に、鉄塊の精霊グランが口を開いた。炉の傍らに置かれた彼は、相変わらず不愛想な声で喋る。
「魂の温度、ね……結局は勘か?」
「職人の勘ってのは、命懸けの積み上げから生まれるもんさ。だが、お前の《創精鍛造》はそれを数値で感じ取れる。普通の鍛冶師にゃ一生届かない領域だ」
レオンは無意識のうちに右手を見つめた。
手の甲には炎のような紋章――創精鍛造の証が淡く光っている。
素材を手に取ると、かすかに“温度”が色として見えるのだ。青は純粋、赤は荒れ、黒は死。目には見えない魂の脈動が、彼には見えていた。
「やっかいな力だよ。見えるってのは便利なようで、迷いも増える」
「ふむ、鍛冶師ってのは哲学者みたいなこと言うんだな」
「職人は皆、ちょっと考えすぎる生き物さ」
レオンは苦笑して、炉の中の鉄を取り出した。
火箸で鋼を置き、槌を握る。
カン――カン――という音が、夜気に溶けていく。
槌を振るたび、火花が散り、空気が紅く染まる。
音に混ざって、鉄が喜んでいるような声が聞こえた。
「これが、魂の温度……」
手の中の鋼が、柔らかく脈打つ。
温かくて、まるで心臓の鼓動を握っているようだった。
「……悪くない。悪くないぞ」
「ふん。三日前よりはマシだな。炉の呼吸も合ってきた」
グランの声にはわずかに満足げな響きがあった。
レオンは笑いながら肩の力を抜く。
「まだ半人前だな。でも、少しずつ“作る”感覚が戻ってきた気がする」
「その調子だ。だが忘れるな。創精鍛造は鍛冶に留まらん。素材を創り、生命を吹き込む技だ。壊れたものを直すのは序の口、何もないところから形を立ち上げる。それが真の錬成だ」
「……そこまで出来るのか?」
「理屈の上では、な」
彼らの会話を遮るように、扉の外で足音がした。
叩く音が響き、細い声がする。
「レオンさん、起きてますか?」
エルナの声だった。
レオンが扉を開けると、旅装束の少女が立っていた。
修理を預かっていた彼女の双剣を受け取りに来たのだ。
「ちょうど仕上がったところだ。試してみるか?」
「うんっ!」
レオンが差し出した双剣は、以前の鈍色から一転して、深い群青に変わっていた。
刃の根元には微かな光が宿っている。
素材に宿った魔獣の力を封じ込め、制御するように調整したものだ。
「これが……わたしの剣……」
「試してみろよ。広場まで出るか」
二人は工房の外へ出た。
まだ夜明け前。広場には薄霧が漂い、月明かりに照らされた空気が静かに揺れていた。
エルナは剣を構え、一振りした。
空を裂いた瞬間、青白い光の帯が広がる。
「――すごい! 前よりも軽いし、動きが早い!」
「魔獣の魔力を安定させた。力を抑える代わりに、反応速度を上げたんだ。制御しやすいだろ」
「うん……こんなに剣と一体になった感覚、初めて!」
無邪気に笑うエルナを見て、レオンの胸がじんと熱くなった。
誰かに“ありがとう”って言われたのは、いつ以来だろう。
ずっと孤独だった心の奥に、明るい火が灯る。
「ありがとう、レオンさん。ほんとにありがとう!」
「代金は、笑顔で受け取っとく」
「え、えぇ……ちゃんと払うよ! でも、嬉しい!」
工房に戻る二人の背中を、月が見下ろしていた。
一匹の猫が屋根の上で鳴き、遠くの鐘が夜明けを知らせる。
再びレオンの“日常”が始まる。
だが、その日は少し違っていた。
◇
正午。
無名工房の外に、二人組の男が立っていた。
濃い茶のマントを羽織り、見るからに職人風だが、態度がやけに高慢だ。
一人の男が鼻を鳴らした。
「ここが新しく出来たっていう工房か。しけた看板だな」
「ほっとけよ。安物鍛冶だろ。うちが潰すのも時間の問題だ」
扉を開けて入ってきた二人を見て、レオンは首を傾げた。
彼らの胸には、見覚えのあるギルド紋章――“紅錆の炉”の紋が刻まれている。かつて、自分が追い出されたギルドだ。
「……何の用だ?」
「おや、これは元同僚さんじゃないですかぁ。レオン・ハース氏、こんなところで鍛えていらっしゃるとは。聞きましたよ? 無名の依頼屋を始めたとか」
「そうだ。それがどうした」
「いやぁ、俺たちが昔使ってた設計図が最近盗まれましてね。奇妙なことに、あなたの工房で似たような仕上げの剣が見つかったって噂があるんですよ」
レオンの目がすっと細くなった。
「……つまり、俺が盗んだって言いたいのか?」
「そう聞こえました? こっちは事実を確かめたいだけでして」
挑発的な笑みを浮かべる男の声の奥に、確かな悪意があった。
彼らは噂を利用して、レオンを潰そうとしている。
ギルドにとって、自分の成功は邪魔なのだ。
「設計図なんざ知らない。こっちは全部自分の技術だ」
「へぇ……じゃあ証明できますか? 王都の職人会に通報しますんで、後で説明してもらいましょう」
男が工房の中を勝手に歩き、机の上の試作品を手に取ろうとした瞬間、低い声が響いた。
「触るな」
グランの声が炉の奥から響いた。
一瞬、空気が震える。
まるで工房全体が怒っているかのように、壁の鉄具が鳴った。
「な、なんだこの圧……!」
男たちは平静を装いながらも、すぐに顔を引きつらせた。
レオンが軽く手をあげると、背後の炉がぼうっと燃え上がる。
炎の中から淡い紋章が浮かび上がり、空気がわずかに歪んだ。
「この工房の作品は俺が創った。誰にも盗みはしていない。証明しなくても、見れば分かるだろ」
男たちは舌打ちしながら出ていった。
去り際の目には、憎悪と焦りが混じっていた。
完全に敵としてマークされたのは間違いない。
「災難だな」とグランが言う。
「まあ、予想はしてた。あいつら、俺がいなくなったあとも争ってばかりだったからな」
レオンは息を吐く。
だが、不思議と心の奥には焦りも恐怖もなかった。
代わりに浮かんできたのは、静かな炎のような闘志だ。
「……いいさ。だったら見せてやる。俺が鍛えた本物の剣を」
◇
日暮れ。
エルナが戻ってきた。
彼女はギルドの掲示板から新しい依頼を持ってくる。
「ねえ、レオンさん。古代鉱山の調査依頼があるんだけど、一緒に行けない? 魔力鉱石の採取が必要で、職人の同行が条件らしいの」
「ほう、素材採取依頼か。それは願ってもない」
グランが嬉しそうに金属音を立てる。
「古代鉱か……創精鍛造の材料としては最適だな」
「じゃあ決まりだ。明日の朝出発する」
レオンは微笑み、炉の火を見つめた。
真っ赤な炎が、夜の帳に映えている。
あの火に自分の未来が映る気がした。
再び動き出した職人としての人生。
技を磨き、仲間を得て、過去を越えていく。
その第一歩が、今始まる。
(第2話 完)
レオンは額の汗をぬぐいながら、赤く光る炉を見つめる。
この数日間、彼はほとんど眠っていない。古代鍛冶書「創精鍛造録」に記された文を読み解きながら、実験と修復を繰り返す日々だ。
「ここの記述、意味があいまいだな……“魂の温度を見極めよ”ってどういう意味だよ」
「言葉のままだ。物には魂がある。それぞれの“温度”を外すと、ただの鉄くずになる」
低い金属音と共に、鉄塊の精霊グランが口を開いた。炉の傍らに置かれた彼は、相変わらず不愛想な声で喋る。
「魂の温度、ね……結局は勘か?」
「職人の勘ってのは、命懸けの積み上げから生まれるもんさ。だが、お前の《創精鍛造》はそれを数値で感じ取れる。普通の鍛冶師にゃ一生届かない領域だ」
レオンは無意識のうちに右手を見つめた。
手の甲には炎のような紋章――創精鍛造の証が淡く光っている。
素材を手に取ると、かすかに“温度”が色として見えるのだ。青は純粋、赤は荒れ、黒は死。目には見えない魂の脈動が、彼には見えていた。
「やっかいな力だよ。見えるってのは便利なようで、迷いも増える」
「ふむ、鍛冶師ってのは哲学者みたいなこと言うんだな」
「職人は皆、ちょっと考えすぎる生き物さ」
レオンは苦笑して、炉の中の鉄を取り出した。
火箸で鋼を置き、槌を握る。
カン――カン――という音が、夜気に溶けていく。
槌を振るたび、火花が散り、空気が紅く染まる。
音に混ざって、鉄が喜んでいるような声が聞こえた。
「これが、魂の温度……」
手の中の鋼が、柔らかく脈打つ。
温かくて、まるで心臓の鼓動を握っているようだった。
「……悪くない。悪くないぞ」
「ふん。三日前よりはマシだな。炉の呼吸も合ってきた」
グランの声にはわずかに満足げな響きがあった。
レオンは笑いながら肩の力を抜く。
「まだ半人前だな。でも、少しずつ“作る”感覚が戻ってきた気がする」
「その調子だ。だが忘れるな。創精鍛造は鍛冶に留まらん。素材を創り、生命を吹き込む技だ。壊れたものを直すのは序の口、何もないところから形を立ち上げる。それが真の錬成だ」
「……そこまで出来るのか?」
「理屈の上では、な」
彼らの会話を遮るように、扉の外で足音がした。
叩く音が響き、細い声がする。
「レオンさん、起きてますか?」
エルナの声だった。
レオンが扉を開けると、旅装束の少女が立っていた。
修理を預かっていた彼女の双剣を受け取りに来たのだ。
「ちょうど仕上がったところだ。試してみるか?」
「うんっ!」
レオンが差し出した双剣は、以前の鈍色から一転して、深い群青に変わっていた。
刃の根元には微かな光が宿っている。
素材に宿った魔獣の力を封じ込め、制御するように調整したものだ。
「これが……わたしの剣……」
「試してみろよ。広場まで出るか」
二人は工房の外へ出た。
まだ夜明け前。広場には薄霧が漂い、月明かりに照らされた空気が静かに揺れていた。
エルナは剣を構え、一振りした。
空を裂いた瞬間、青白い光の帯が広がる。
「――すごい! 前よりも軽いし、動きが早い!」
「魔獣の魔力を安定させた。力を抑える代わりに、反応速度を上げたんだ。制御しやすいだろ」
「うん……こんなに剣と一体になった感覚、初めて!」
無邪気に笑うエルナを見て、レオンの胸がじんと熱くなった。
誰かに“ありがとう”って言われたのは、いつ以来だろう。
ずっと孤独だった心の奥に、明るい火が灯る。
「ありがとう、レオンさん。ほんとにありがとう!」
「代金は、笑顔で受け取っとく」
「え、えぇ……ちゃんと払うよ! でも、嬉しい!」
工房に戻る二人の背中を、月が見下ろしていた。
一匹の猫が屋根の上で鳴き、遠くの鐘が夜明けを知らせる。
再びレオンの“日常”が始まる。
だが、その日は少し違っていた。
◇
正午。
無名工房の外に、二人組の男が立っていた。
濃い茶のマントを羽織り、見るからに職人風だが、態度がやけに高慢だ。
一人の男が鼻を鳴らした。
「ここが新しく出来たっていう工房か。しけた看板だな」
「ほっとけよ。安物鍛冶だろ。うちが潰すのも時間の問題だ」
扉を開けて入ってきた二人を見て、レオンは首を傾げた。
彼らの胸には、見覚えのあるギルド紋章――“紅錆の炉”の紋が刻まれている。かつて、自分が追い出されたギルドだ。
「……何の用だ?」
「おや、これは元同僚さんじゃないですかぁ。レオン・ハース氏、こんなところで鍛えていらっしゃるとは。聞きましたよ? 無名の依頼屋を始めたとか」
「そうだ。それがどうした」
「いやぁ、俺たちが昔使ってた設計図が最近盗まれましてね。奇妙なことに、あなたの工房で似たような仕上げの剣が見つかったって噂があるんですよ」
レオンの目がすっと細くなった。
「……つまり、俺が盗んだって言いたいのか?」
「そう聞こえました? こっちは事実を確かめたいだけでして」
挑発的な笑みを浮かべる男の声の奥に、確かな悪意があった。
彼らは噂を利用して、レオンを潰そうとしている。
ギルドにとって、自分の成功は邪魔なのだ。
「設計図なんざ知らない。こっちは全部自分の技術だ」
「へぇ……じゃあ証明できますか? 王都の職人会に通報しますんで、後で説明してもらいましょう」
男が工房の中を勝手に歩き、机の上の試作品を手に取ろうとした瞬間、低い声が響いた。
「触るな」
グランの声が炉の奥から響いた。
一瞬、空気が震える。
まるで工房全体が怒っているかのように、壁の鉄具が鳴った。
「な、なんだこの圧……!」
男たちは平静を装いながらも、すぐに顔を引きつらせた。
レオンが軽く手をあげると、背後の炉がぼうっと燃え上がる。
炎の中から淡い紋章が浮かび上がり、空気がわずかに歪んだ。
「この工房の作品は俺が創った。誰にも盗みはしていない。証明しなくても、見れば分かるだろ」
男たちは舌打ちしながら出ていった。
去り際の目には、憎悪と焦りが混じっていた。
完全に敵としてマークされたのは間違いない。
「災難だな」とグランが言う。
「まあ、予想はしてた。あいつら、俺がいなくなったあとも争ってばかりだったからな」
レオンは息を吐く。
だが、不思議と心の奥には焦りも恐怖もなかった。
代わりに浮かんできたのは、静かな炎のような闘志だ。
「……いいさ。だったら見せてやる。俺が鍛えた本物の剣を」
◇
日暮れ。
エルナが戻ってきた。
彼女はギルドの掲示板から新しい依頼を持ってくる。
「ねえ、レオンさん。古代鉱山の調査依頼があるんだけど、一緒に行けない? 魔力鉱石の採取が必要で、職人の同行が条件らしいの」
「ほう、素材採取依頼か。それは願ってもない」
グランが嬉しそうに金属音を立てる。
「古代鉱か……創精鍛造の材料としては最適だな」
「じゃあ決まりだ。明日の朝出発する」
レオンは微笑み、炉の火を見つめた。
真っ赤な炎が、夜の帳に映えている。
あの火に自分の未来が映る気がした。
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