665 / 722
第665話 地下都市トゥームレイズ
しおりを挟む
サザンゲイア王国の王都トゥームレイズ。そこは、海風の匂いと岩の響きが交じり合う地。
「ついたぁ!」
魔導船の船首付近でカガリと共にミアが指差すその先には、トゥームレイズの巨大港。その規模はグリムロックの倍以上だ。
漁船だけではなく、多くの帆船が接岸する桟橋。遠くから見えていた監視塔が、俺達の姿を確認すると、慌ただしく動き出したのが見て取れた。
そんな港の喧騒が、風に乗って耳に届き始めた頃、見覚えのある帆船が目に入る。
港の片隅に、しれっと入港しているのはシーサーペントの海賊船。
どうやら、クリスは上手く街に潜り込めたらしい。
ファフナーが引く魔導船は、監視塔の指示に従い、一般とは別の独立した埠頭に接岸した。
豪華な帆船と軍船らしき船が並んでいる所を見るに、王侯貴族専用の埠頭なのだろう。
「エクアレイス王国、名誉騎士九条様、御到着ッ!」
港の石畳に並ぶ迎えの列。衛兵たちがドワーフ式だろう敬礼をすると、必然的に俺へと集まる視線。
注目を集める事には慣れてはいるが、別の意味で緊張はしている。
今までは冒険者だから……で許されていたことも、今回ばかりはそうじゃない。
国を背負っている……というのは些か大げさかもしれないが、失敗は許されないと考えるだけで胃が痛い……。
もちろん、仕事の一環だと割り切っているのでバックレはしないが、やはり不安は拭えないというのが、正直なところだ。
木のギシギシという音が響く中、舷梯を歩き船を降りる。
「ようこそトゥームレイズへ。心より歓迎する。我らが王の名において、汝を迎え入れよう」
そう言って握手を求めてきたのは、サザンゲイア王国で宰相を務めるロルグラム・アイアングロウ。
サザンゲイアの重要人物は、ある程度予習済み。顔写真がなく特徴でしか判断は出来ないが、恐らく間違ってはいないだろう。
ドワーフらしいドワーフで、身長は人間の半分程。広い額に深く刻まれた皺は、数多の知恵と歳月を語り、長く編み込まれた灰銀の髭は、名誉と格式の象徴のように胸元にたっぷりと垂れている。
ビジネス向けだろう笑顔を浮かべてはいるが、歳相応の重厚感がそこにはあった。
「このたびの訪問が、両国にとって実りあるものとなることを願っております」
視線を合わせるため片膝をつき、手を取り握手を交わす。
「陛下はすでに王宮にて、お越しをお待ちです。それで……ええと……案内をしたいのだが……」
ロルグラムがチラチラと視線を移す先にいたのは、遥か上空でホバリングしているファフナー。
それには、流石の俺もピンときた。
カガリやワダツミ程度なら想定の範囲内だが、ドラゴンが羽を休める場所などあるわけがなく、かといって他国の使者に帰らせろ――なんて言い出せるわけがない。
「おっと、失礼。今帰らせますので」
空気を読み、空へと向かって大声を上げる。
「おーい! もう帰っていいぞぉ!」
ファフナーが、それに応えるかのような咆哮をあたりに響かせると、そのまま空の彼方へ消えていく。
「じゃぁ、いきましょうか」
「ご、ご面倒をおかけいたします。私どもの不手際につき、黒き厄災様には一言お詫びいただけますようお願い申し上げます」
「いえ、謝罪には及びません。彼も、この場の事情を理解していますので」
恐らく俺の読みは間違ってはいないと思うのだが、ロルグラムを含めたドワーフたちの身体は、何処か強張っているようにも見えた。
俺達は用意された馬車に乗り、トゥームレイズの地下宮殿を目指す。
シャーリーとカガリ以外の従魔達、そしてガストンは魔導船にてお留守番。
馬車の車窓から、断崖の上にわずかにその姿を見せるのは、城塞都市トゥームレイズの地上部分。
外から見ればただの石と煙の塊にすぎないが、その地下に広がる光景を知る者は、皆一様に息を呑むとの話だ。
地底の都。それこそが、この街の真なる姿。地上は農業用地が大半を占め、地下が住居としっかり住み分けが出来ている。
鍛冶場はもちろんだが酒造が盛んで、蒸留所は数知れず。地下に広がる香ばしくも濃厚な蒸留酒の香りは、いるだけで酔ってしまうほど。
故に、子供の侵入を禁止している区域すら存在するらしい。
馬車が坑道に入って暫くすると、見えてきたのは地下に広がる都市である。
グリムロックとは違い、掘った坑道をそのまま住居として活用するのではなく、開けた地下空間に人の住まう建築群を整備するという都市構造をしている。
岩肌に包まれた世界である為、当然頭上に空はない。にも拘らず、その中が冬の沈みゆく夕暮れ程度の明るさを保っているのは、天井まで届く無数の柱や、天井そのものに張り巡らされた金属板によるものだろう。
雑な継ぎ接ぎのようにも見えるそれは、滑らかに磨かれ、壁に灯されたわずかな熔鉱の火を柔らかく拾い上げている。
それが空間の隅々まで反射させ、まるで天井そのものが輝いているようにも見えるのだ。
「どうです? トゥームレイズの街並みは?」
「ええ、見事だと言わざるを得ません。地下だというのに……。いや、地下だからこそ、まるで大地そのものが街を抱いているようです」
正直な感想である。エルザから聞いているのである程度の想像は出来ていたが、実際に見るのとでは、その印象は大違い。
流石は、ドワーフ。石と鉄と炎で編まれた都市は、まるで大地そのものが夢を見たかのような美しさだ。
お仕事モードである為か、ミアも言葉にはしていないが、その表情から感動しているだろうことは明らかだった。
「ついたぁ!」
魔導船の船首付近でカガリと共にミアが指差すその先には、トゥームレイズの巨大港。その規模はグリムロックの倍以上だ。
漁船だけではなく、多くの帆船が接岸する桟橋。遠くから見えていた監視塔が、俺達の姿を確認すると、慌ただしく動き出したのが見て取れた。
そんな港の喧騒が、風に乗って耳に届き始めた頃、見覚えのある帆船が目に入る。
港の片隅に、しれっと入港しているのはシーサーペントの海賊船。
どうやら、クリスは上手く街に潜り込めたらしい。
ファフナーが引く魔導船は、監視塔の指示に従い、一般とは別の独立した埠頭に接岸した。
豪華な帆船と軍船らしき船が並んでいる所を見るに、王侯貴族専用の埠頭なのだろう。
「エクアレイス王国、名誉騎士九条様、御到着ッ!」
港の石畳に並ぶ迎えの列。衛兵たちがドワーフ式だろう敬礼をすると、必然的に俺へと集まる視線。
注目を集める事には慣れてはいるが、別の意味で緊張はしている。
今までは冒険者だから……で許されていたことも、今回ばかりはそうじゃない。
国を背負っている……というのは些か大げさかもしれないが、失敗は許されないと考えるだけで胃が痛い……。
もちろん、仕事の一環だと割り切っているのでバックレはしないが、やはり不安は拭えないというのが、正直なところだ。
木のギシギシという音が響く中、舷梯を歩き船を降りる。
「ようこそトゥームレイズへ。心より歓迎する。我らが王の名において、汝を迎え入れよう」
そう言って握手を求めてきたのは、サザンゲイア王国で宰相を務めるロルグラム・アイアングロウ。
サザンゲイアの重要人物は、ある程度予習済み。顔写真がなく特徴でしか判断は出来ないが、恐らく間違ってはいないだろう。
ドワーフらしいドワーフで、身長は人間の半分程。広い額に深く刻まれた皺は、数多の知恵と歳月を語り、長く編み込まれた灰銀の髭は、名誉と格式の象徴のように胸元にたっぷりと垂れている。
ビジネス向けだろう笑顔を浮かべてはいるが、歳相応の重厚感がそこにはあった。
「このたびの訪問が、両国にとって実りあるものとなることを願っております」
視線を合わせるため片膝をつき、手を取り握手を交わす。
「陛下はすでに王宮にて、お越しをお待ちです。それで……ええと……案内をしたいのだが……」
ロルグラムがチラチラと視線を移す先にいたのは、遥か上空でホバリングしているファフナー。
それには、流石の俺もピンときた。
カガリやワダツミ程度なら想定の範囲内だが、ドラゴンが羽を休める場所などあるわけがなく、かといって他国の使者に帰らせろ――なんて言い出せるわけがない。
「おっと、失礼。今帰らせますので」
空気を読み、空へと向かって大声を上げる。
「おーい! もう帰っていいぞぉ!」
ファフナーが、それに応えるかのような咆哮をあたりに響かせると、そのまま空の彼方へ消えていく。
「じゃぁ、いきましょうか」
「ご、ご面倒をおかけいたします。私どもの不手際につき、黒き厄災様には一言お詫びいただけますようお願い申し上げます」
「いえ、謝罪には及びません。彼も、この場の事情を理解していますので」
恐らく俺の読みは間違ってはいないと思うのだが、ロルグラムを含めたドワーフたちの身体は、何処か強張っているようにも見えた。
俺達は用意された馬車に乗り、トゥームレイズの地下宮殿を目指す。
シャーリーとカガリ以外の従魔達、そしてガストンは魔導船にてお留守番。
馬車の車窓から、断崖の上にわずかにその姿を見せるのは、城塞都市トゥームレイズの地上部分。
外から見ればただの石と煙の塊にすぎないが、その地下に広がる光景を知る者は、皆一様に息を呑むとの話だ。
地底の都。それこそが、この街の真なる姿。地上は農業用地が大半を占め、地下が住居としっかり住み分けが出来ている。
鍛冶場はもちろんだが酒造が盛んで、蒸留所は数知れず。地下に広がる香ばしくも濃厚な蒸留酒の香りは、いるだけで酔ってしまうほど。
故に、子供の侵入を禁止している区域すら存在するらしい。
馬車が坑道に入って暫くすると、見えてきたのは地下に広がる都市である。
グリムロックとは違い、掘った坑道をそのまま住居として活用するのではなく、開けた地下空間に人の住まう建築群を整備するという都市構造をしている。
岩肌に包まれた世界である為、当然頭上に空はない。にも拘らず、その中が冬の沈みゆく夕暮れ程度の明るさを保っているのは、天井まで届く無数の柱や、天井そのものに張り巡らされた金属板によるものだろう。
雑な継ぎ接ぎのようにも見えるそれは、滑らかに磨かれ、壁に灯されたわずかな熔鉱の火を柔らかく拾い上げている。
それが空間の隅々まで反射させ、まるで天井そのものが輝いているようにも見えるのだ。
「どうです? トゥームレイズの街並みは?」
「ええ、見事だと言わざるを得ません。地下だというのに……。いや、地下だからこそ、まるで大地そのものが街を抱いているようです」
正直な感想である。エルザから聞いているのである程度の想像は出来ていたが、実際に見るのとでは、その印象は大違い。
流石は、ドワーフ。石と鉄と炎で編まれた都市は、まるで大地そのものが夢を見たかのような美しさだ。
お仕事モードである為か、ミアも言葉にはしていないが、その表情から感動しているだろうことは明らかだった。
21
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
美女エルフの異世界道具屋で宝石職人してます
網野ホウ
ファンタジー
小説家になろうで先行投稿してます。
異世界から飛ばされてきた美しいエルフのセレナ=ミッフィール。彼女がその先で出会った人物は、石の力を見分けることが出来る宝石職人。
宝石職人でありながら法具店の店主の役職に就いている彼の力を借りて、一緒に故郷へ帰還できた彼女は彼と一緒に自分の店を思いつく。
セレナや冒険者である客達に振り回されながらも、その力を大いに発揮して宝石職人として活躍していく物語。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる