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救出編
ウィル視点 深夜——血と肉の舞う秘密の夜会1 ※ざまぁです 残酷描写有り 長いので二つに分けました
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適当に手配しておいた隠れ家。そのベッドに姉様を寝かして、ようやく一息つく。ぐっすり寝入っている姉様をよく見ると、所々怪我をしていたり、目の下に隈ができていて、この五年、どんな扱いを受けていたか容易に理解することができた。
と同時に、姉様をこんな風にしたやつらに、暗く淀んだ復讐心が沸き起こる。
あの時、姉様を眠らせたあと、適当にあのアホに向かって攻撃魔法を放って転移してきた。だけど、おそらくあいつは死んでない、いや、死なないようにした。
(あの程度で死んでもらっては困る)
あいつには、あいつらには姉様が味わった以上の苦しみを味わってもらわないと。そのためにわざわざ生かしてあげたのだから。
僕が急に現れて、姉様を連れ去って、アホに危害を加えたなんて、くそじじいからしたらおおごとだ。きっと、屋敷で騒ぎ立ててるはず。殺されるかもしれなくて不安、とか言ってあの女も男どもを呼び寄せるだろう。つまり、今が絶好の機会。
「ごめんね姉様。すぐ帰ってくるから」
ちょっとゴミを掃除しに行かないといけなくて。
隠れ家に隠蔽の魔法をかけられてるかチェックして、装備も整えないと……。あいつらを皆殺しにするために。
だって、あいつらがいつまでも生きてたら、何をしてくるかわかったものじゃないでしょ? 姉様の障害は全部取り除かなきゃ。
今度は僕が姉様を守るために——。
「やぁ、久しぶり」
笑顔を作って挨拶をする。別に、返事が返ってくるとは思っていない。ぐるりと辺りを見回すけど、予定通り、屋敷の大広間に転移できたようだ。
それと……予想通り、全員揃ってるのも確認できた。計画に狂いが出ないことに安心していると、うるさいコバエが騒ぎ出した。
「ウィル! 貴様、どうやって帰ってきた」
「ソフィーを連れ去ったのは貴方なの?」
「嫌、怖いよみんな」
「大丈夫だ、メアリー。ウィル、貴様のこのこと……!」
なんと面白みのないことだろうか。いまだ偉そうな養い親に、上手くもない演技を続ける女——ソフィー姉様と同じく義理の姉にあたるが、姉様とは正反対の虫けらのような女だ。そんなのに騙されて騎士ごっこをしている奴らにもほとほと呆れる。
(こんな奴らのせいで、姉様があんなに苦しんでいたなんて)
つい苛立ちを抑えきれず、即座に全員を殺したくなるけど、我慢した。殺す順番は決めてある。落ち着いて、予定通りにコトを進めないと。そう、まずは養母。
攻撃魔法で正確に養母——グレアム伯爵夫人の胸を貫く。こいつは夫である伯爵の言いなりで、影も薄く、一番どうでもいい人間。最初に死んでもらう役としては最適だった。
夫人は驚愕に満ちた顔を浮かべた後、何かを言おうとして、しかし何も言えず事切れる。夫人が倒れ伏してようやく奴らが静かになるかと思ったが、さらに雑音が増しただけだった。
あぁ、やっぱりくだらない。
「おおおおお前、お前なんてことを! エマを殺すなんて……悪魔め! 養ってやった恩を忘れたか!」
呂律の回っていない舌で何かを叫びながら、低レベルな魔法を放ってくるくそじじい、もといグレアム伯爵。これが有名な魔導騎士を輩出したグレアム家の現当主? 全く、弱すぎて話にならない。魔力が高ければなんでもいいと、平民を後継にするだけはある。
「有能な後継のために、わざわざ平民の家族皆殺しにしといて……悪魔はそっちでしょ。お前らにする感謝なんてないけど」
とりあえず、動けないように束縛魔法をかけて、それから失血死するように……。楽に死なせたくない。本当の父さんと母さんのためにも。
伯爵夫婦が無力化されたのを見て、ようやく薄っぺらい暴言を吐いていた騎士きどり達が静かになる。今はかっこよくオヒメサマを守るごっこ遊びでもしてるのだろうか。
「メアリー、危ないから下がっていろ」
「あいつは私たちが倒します!」
なーんて偉そうなことを言っている。オヒメサマもわざとらしい涙を流して、じりじりと後退していた。
——へぇ。そういうことなら、悪者になってあげようか。
と同時に、姉様をこんな風にしたやつらに、暗く淀んだ復讐心が沸き起こる。
あの時、姉様を眠らせたあと、適当にあのアホに向かって攻撃魔法を放って転移してきた。だけど、おそらくあいつは死んでない、いや、死なないようにした。
(あの程度で死んでもらっては困る)
あいつには、あいつらには姉様が味わった以上の苦しみを味わってもらわないと。そのためにわざわざ生かしてあげたのだから。
僕が急に現れて、姉様を連れ去って、アホに危害を加えたなんて、くそじじいからしたらおおごとだ。きっと、屋敷で騒ぎ立ててるはず。殺されるかもしれなくて不安、とか言ってあの女も男どもを呼び寄せるだろう。つまり、今が絶好の機会。
「ごめんね姉様。すぐ帰ってくるから」
ちょっとゴミを掃除しに行かないといけなくて。
隠れ家に隠蔽の魔法をかけられてるかチェックして、装備も整えないと……。あいつらを皆殺しにするために。
だって、あいつらがいつまでも生きてたら、何をしてくるかわかったものじゃないでしょ? 姉様の障害は全部取り除かなきゃ。
今度は僕が姉様を守るために——。
「やぁ、久しぶり」
笑顔を作って挨拶をする。別に、返事が返ってくるとは思っていない。ぐるりと辺りを見回すけど、予定通り、屋敷の大広間に転移できたようだ。
それと……予想通り、全員揃ってるのも確認できた。計画に狂いが出ないことに安心していると、うるさいコバエが騒ぎ出した。
「ウィル! 貴様、どうやって帰ってきた」
「ソフィーを連れ去ったのは貴方なの?」
「嫌、怖いよみんな」
「大丈夫だ、メアリー。ウィル、貴様のこのこと……!」
なんと面白みのないことだろうか。いまだ偉そうな養い親に、上手くもない演技を続ける女——ソフィー姉様と同じく義理の姉にあたるが、姉様とは正反対の虫けらのような女だ。そんなのに騙されて騎士ごっこをしている奴らにもほとほと呆れる。
(こんな奴らのせいで、姉様があんなに苦しんでいたなんて)
つい苛立ちを抑えきれず、即座に全員を殺したくなるけど、我慢した。殺す順番は決めてある。落ち着いて、予定通りにコトを進めないと。そう、まずは養母。
攻撃魔法で正確に養母——グレアム伯爵夫人の胸を貫く。こいつは夫である伯爵の言いなりで、影も薄く、一番どうでもいい人間。最初に死んでもらう役としては最適だった。
夫人は驚愕に満ちた顔を浮かべた後、何かを言おうとして、しかし何も言えず事切れる。夫人が倒れ伏してようやく奴らが静かになるかと思ったが、さらに雑音が増しただけだった。
あぁ、やっぱりくだらない。
「おおおおお前、お前なんてことを! エマを殺すなんて……悪魔め! 養ってやった恩を忘れたか!」
呂律の回っていない舌で何かを叫びながら、低レベルな魔法を放ってくるくそじじい、もといグレアム伯爵。これが有名な魔導騎士を輩出したグレアム家の現当主? 全く、弱すぎて話にならない。魔力が高ければなんでもいいと、平民を後継にするだけはある。
「有能な後継のために、わざわざ平民の家族皆殺しにしといて……悪魔はそっちでしょ。お前らにする感謝なんてないけど」
とりあえず、動けないように束縛魔法をかけて、それから失血死するように……。楽に死なせたくない。本当の父さんと母さんのためにも。
伯爵夫婦が無力化されたのを見て、ようやく薄っぺらい暴言を吐いていた騎士きどり達が静かになる。今はかっこよくオヒメサマを守るごっこ遊びでもしてるのだろうか。
「メアリー、危ないから下がっていろ」
「あいつは私たちが倒します!」
なーんて偉そうなことを言っている。オヒメサマもわざとらしい涙を流して、じりじりと後退していた。
——へぇ。そういうことなら、悪者になってあげようか。
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