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目覚めたら旦那さまに股がっていました①
しおりを挟む私、湯浅風花の家族は呆れるほど仲が良い。
夕食は必ず揃ってから食べる。父も母も子供命の人だから。未だに抱きつかれ頬すりされる。臭いから父は断固拒否。
まあ、子供の話をちゃんと聞いてくれるし、肯定してくれるところには感謝してる。ムカつくぐらい良い親。何時だって子供の意見を尊重してくれる。
でも、それすら、うざくて鬱陶しい。性格悪いな私。なぜだろう?
週末の買い出しは家族6人で必ず行くし。小学生の弟はまあ良い、大学生の兄まで必ず来るのはなぜか?
彼女とデートすればいいのにと思ってしまうの。部活のない休日は家族とお出かけよ。信じられる? 公園でバトミントン、バレー等、健康的過ぎて吐きそうよ。
家ではアイス争奪ゲーム大会。友達には仲良すぎてキモいと言われたよ。
そうだよね、私もそう思ってから。でも、言えない。悲しませたくなくてさ。泣かれるのは不本意なのよ。
母言わく、家族として一緒に居られる時間は短いから大切にしたいとのこと。それにしたってべったりし過ぎじゃない?
「私も、お年頃だしさ。家族から離れたい。そして、格好いい彼氏がほしいの~!」
夢の中の綺麗なお姉さんに1日の嫌なこと楽しいことを話す。そして、お姉さんの話を聞く。余り自分のことを話してくれないけど。
「……わたくしの家族とはかけ離れていますわ。お父様にとってわたくしはただの政治的道具でしたから。お母様にとっては無理矢理嫁がされた嫌悪する男の子供かしらね?」
気の強そうな紫色のつり目が悲しげに揺れて。さらりと流れる髪も綺麗な灰みの青みを帯びた紫青色。晴れた日のラベンダー畑を思わせ色味。綺麗ねって褒めたら、「この色は闇属性の色なのです。畏怖の対象なのですわ」って言われた。
こんなに綺麗なのに変なの。
お姉さんは、寸胴な私と違って、出るとこは出ている羨ましい体型なのに。旦那様ともうまくいっていないんだって。
ある夢の中で、「いまさら、どう接していいかわからないの」って嘆いていたから、「言いたいことは言えばいいに、旦那なら受け入れてくれるでしょ?」ってアドバイスした。もの凄く悲しそうな顔する。
「受け入れて貰えると思える。愛されて育てられた貴女が羨ましいですわ」
「え?羨ましいの!私は綺麗なお姉さんが羨ましいわ、交代したいぐらいよ」
そんなに綺麗なら愛され放題だろうに。
「本当に、交代していただけますの?」
戸惑うように尋ねるお姉さんにドンと胸を張って答えた。
「こんな私で良かったらいつでも変わるよ!」
「っ!……ありがとうございます」
お姉さんは初めて私に微笑んだ。青い薔薇の花みたいな神秘的な笑顔だった。
その瞬間、パァン!って光が弾けて大きな風が拭いた。空を見上げた私は、巨大な光の渦に飲み込まれもみくちゃにされた。
ーーーー。
「んっ、ぐっ、ふっ」
真っ暗な闇の中、くぐもった男の人の声が下から聞こえた。苦痛に耐えるような鈍いうめき声。
え?くっ、苦しい、痛いし。な、何か入ってるの?
お腹が、違うもっと奥の中から硬い何かに無理矢理押し広げられてる。圧迫感に引き裂かれそう。私の中に何かいるよ!熱くて脈打ってるよ。早く、出さないと。
さーっと視界が唐突に開けた、「うひゃあ」と、目の前に広がる光景に変な悲鳴が出た。
何故なら、私は着衣のままパンツだけを脱いだ状態。両手をベッドの柵に拘束され、口にタオルを詰め込まれた全裸に帽子をかぶった青年に股がっていたから。
ひえぇーっ!入ってる!おちんこがっ!!
私、処女のはずなのに、完全に上に乗ってエッチしてる最中。
なんで、どうして?こうなった?
悲鳴をあげながら、青年の鍛えられた腹筋に両手を添えて、中に入ったモノをずるりと抜いた。
その刺激でーー。
「んーっ!!んんっ!!」
限界だったのか抜いたその瞬間に青年のおちんこはびくびくと射精した。中に熱いモノが広がるのを感じる。
「う、うそっ、中だしっ!!赤ちゃん出来ちゃうよ!早く出さないと……でも、どうしたらいいのっ」
年齢=処女の私に指を突っ込んで掻き出す選択肢はハードルが高く、はっと目についた青年の口を塞ぐタオルをもぎ取ると、長いスカートをたくしあげて股関から流れ落ちる体液を拭き取った。
うわぁ、凄い量。拭いても拭いても溢れてくる。
拭いてるから、必然的に自分の下半身も見えて……あれ?私の下の毛こんな色だっけ?淡い紫色のソコを凝視した。
足もこんなに長くて細かったっけ?モデルみたい……。下半身だけじゃない。視界にたゆんと揺れるおっぱい。私こんなに大きくない。そして、肩に流れる長い髪は、灰みの青みを帯びた紫青色。
私、黒髪だしショートカットだよ。ペタペタと自分の顔を触る。明らかに鼻高いし違う。
壁に掛かった小さな鏡を覗くとそこには、夢の中で会う美人お姉さんがいた。
………まかさ、私、お姉さんになっちゃった。
確かに、夢の中で交代するって言ったけど。なんてファンタジーな。呆然としていると手を繋がれたままの青年が呻いた。
「お、終わりましたか?……それでしたら、手の拘束を解いて……速やかに出て行って下さい」
今までエッチしてたと思えない冷ややかな低い声。
イケボ、イケボだわ!好みの声にちょっとだけ嬉しくなる。
拘束を解くの?でも、この人が危険人物じゃないと言い切れない。
私は、恐る恐る青年の目隠しに手を伸ばした。震える手は青年の頬を掠めてしまう。一瞬青年の体がピクリと動いた。
「……何をするのですか?」
「えーと。か、顔を見ようと思いまして」
声も掠れ震えてしまう。
「顔?貴女の嫌いな獣人の顔を見てどうするのですか?いつぞやのように罵倒するつもりでしょうか?」
「え??貴方獣人なの?ケモ耳ないのに?あっ、帽子被ってるからわからないのか!」
ケモ耳、獣人と聞いてテンションがあがる。怖いより見たい欲が勝って、パパっと帽子と目隠しを剥ぎ取った。
出てきたのはサラサラの銀糸髪。白地に黒い水玉模様のふわふわの猫耳を頭から生やした。アイスブルーの瞳の超絶美形なお兄さんだった。
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