123 / 165
第123話 CHAOS
しおりを挟む
「ハーゲル様、ご報告が…」
「……なんだと、『THE:C』にVIP客が取られているだと…?」
「今のところ取られていると言うのは大袈裟ですが、いつもならこちらの『CHAOS』に宿泊されるところが…」
年末年始の客数は前年比割れでした。
「なぜだ? どうしてだ?」
客室数やカジノの床面積もこちらが上だというのに…。
「理由は分かりません。ですが女性客の数だけが減少しているのです」
「女性客ばかりだと…?」
「もしかすれば運営方針を変えたのかもしれませんね」
「……」
ようやく客室数やカジノの床面積で勝てないと理解したか…。
「それで…どんな風に変わったんだ?」
「詳しくは分かりませんが、おそらく美容関係に特化しているのかと…」
『THE:C』のオーナーはラスベガスのホテルオーナーなら知らない者がいないほど稀にみる醜い容姿でしたが、ある日突然人間らしく、それも艶やかに瑞々しく変貌したのです。
もっぱらカスタムしたとの噂ですが、短期間であそこまで変貌させる病院や医師がいるのでしょうか…。
とにかく費用は相当なものだったと思われます。
「なるほどな…。自分の変貌をきっかけにしたって訳か…。浅はかだな…」
「いえ、おそらくはあの方達が広告塔として協力されていたのかもしれません」
「あの方達…?」
「ご存知ないのですか? 昨年の秋頃に街に現れた8人の美女達を…」
特にその内の2人は絶世と言っても過言ではありません。
最近は目にする機会が減ったという事ですが…。
「……あぁ、その話は聞いた気がするな」
すれ違えば誰もが振り返り、一目見ればくぎ付けになるそうだが、残念ながら実物は見ていない。
「その女性達が『THE:C』を定宿にしているみたいなのです」
「だから?」
「ハァ~、女性は男性と違い必ずしもカジノが目的ではありません。ショッピング、人気のイベント、最先端のサービスを体験したいのです」
「女性が羨むほどの美女がいればどうすれば同じようになれるか知りたくなり、自分も同じようにと望むものなのです」
「ハハ…、女の欲望は果てしないからな…」
「笑い事ではありませんよ。だからこそ噂であれ何であれ女性達は『THE:C』に泊ろうとするのです」
「分かった、分かった。ではこちらも女性客に対して美容関係のサービスを拡充すれば良い」
「そんな簡単におっしゃられても…」
「女性客については任せる。とにかくカジノに来てくれる男性客を掴んでおけば問題ないだろう」
「ラスベガスでの美容ブームは一時的なものさ…」
何を試みようが我が『CHAOS』より秀でた所は立地以外にないのだからな…。
「ハァ~」
XX XY
「コーエル様、ホテルの調子はどうですか?」
僕達は今、再びラスベガスの『THE:C』に来ています。
桃子をパートナーにしたので、次のジェニファー・オルグレンさんの依頼を受ける前に立ち寄ったのです。
「どうもこうも…。年末前からVIPルームは予約でいっぱいです。宿泊されたお客様はとても満足されており、今後は顧客になってくださるそうです」
目的だった『CHAOS』のお客様だけじゃなく、他のホテルの顧客だった方達まで…。
「それは良かったですね」
「まさかあんなお風呂が存在するだなんて…」
客室を減らしてまで大きな浴場を造られることに驚きましたが、その効果は絶大です。
「ご主人様にしか造れませんからね」
「コーエル様達もあれから毎晩お客様に交じって入りに行かれているんでしょ?」
「当然ですよ。何度もイってしまうほど気持ちが良いんですから…」
そのおかげで【淫紋】もずいぶん現れてきました。
「それにしてもVIP相手にプライベート浴場にしないで大浴場にするという発想はありませんでしたよ」
「さすがにそれぞれの個室に設けるのは効率が悪いからね」
「お客様同士お互いの痴態や変貌を見せ合うというのも効果的なんだよ」
仲間意識や競争意識が生まれ、何度でも来たいと思ってもらうのです。
「フフ…、今なら私も理解できます」
「くれぐれも身元調査だけは怠らないようにね」
「はい、シャルル様がくださった道具で、私が責任を持って確認しています」
「頼むよ」
コーエル様には【AI】と【意識操作】の魔法を付与した“シャルルの杖”という新しい魔道具を渡しています。
杖と言っても形は『MIB』に出てくる“ニュー〇ライザー”に似せた物で、これでお客様の素性と目的を確認し、更に入浴後はお風呂の仕様について忘却させています。
お客様の記憶には入浴すると気持ち良くて身体が変貌するという結果が残りますが、どんなお風呂だったかは思い出せないのです。
顧客を増やすためにはお風呂の宣伝をしてもらった方が良いのですが、宿泊することによって変貌した姿を見てもらうだけで効果的な宣伝になるはずです。
まぁ、一気に広まってもキャパオーバーだからね…。
「入浴料が1回(1日)につき100万ドルというのも凄いですね…」
宿泊料金と変わらないのですが、一度利用すると滞在中は毎日利用されるのです。
「マスター特製のお風呂はそれぞれ1000万ドルなのですよ。コーエル様にはその価値がないと…?」
「そ、そんな事は…。むしろ2000万ドルで両方のお風呂が買えるのなら欲しいぐらいです」
「えっ、もしかして…、買えるのですか!?」
「その価格で販売したこともありますからね…」
「じ…自宅に欲しいです!」
「う~ん、仕方が無いかな…。もちろん他言無用ですよ」
バネッサ様は年齢制限もありパートナーには出来ませんが、ここまで知られれば特別にお風呂ぐらい仕方が無いでしょう。
「はいっ!」
「そういえば、僕のパートナー達もたまに来てくれているんだよね?」
「はい、週末ごとにお二人ずつ…。今は確かキャサリンさんとアメリアさんが…」
「そうなんだ…」
報告は受けていましたが、広告塔として頑張ってくれているみたいです。
「皆さんすっかり有名人ですからね」
「それでシャルル様、今回の目的は?」
「大したことじゃないよ。エステの依頼が入ってね。明日ロスに行くつもりだから寄ってみたんだ」
「そうでしたか、残念ながらドロシーはいなくて…」
「テニスを頑張っているんでしょ?」
「それより来たついでに早速お風呂を作ってあげるよ」
「嬉しいです。ドロシーも帰ってきたらきっと喜びますよ」
「あのお風呂に入ると疲れも癒されるそうで、テニスも好調らしいです」
「それは良かったよ」
XX XY
私はルイス。
『CHAOS』のオーナーであるハーゲル様の秘書をしています。
少し前からVIPの女性客達が隣の『THE:C』に滞在するようになりました。
まだ、気にするほどではありませんが、他のホテルからもVIPの女性客ばかりが『THE:C』に流れているという噂を聞きます。
ハーゲル様は楽観的におっしゃいますが、一体何が…。
(あっ、いました!)
昨年の秋頃からよくカジノに現れるようになった女性達。
皆が振り返るほど艶やかで瑞々しく、ラスベガスで話題になっています。
『THE:C』に滞在しているようですがカジノで遊ぶのはいつも他のホテルのようです。
あまりの美しさに女性達が秘訣を聞こうと声を掛ける事もあるそうですが、その後は決まって『THE:C』に移られるのです。
(理由は分からないけれど、やっぱりホテルに何かあるのね…)
このままでは本当に数字以上に表面化してきそうです。
「すみません、少しよろしいでしょうか?」
「はい? 何か?」
「怪しい者ではありません。当ホテルのオーナー秘書をしているルイスという者ですが、ラスベガスで話題の方達をお見かけしましたのでご挨拶をと…」
本当に何て美しさなの…。
艶やかな髪に瑞々しい肌、同じ女性とは思えません。
「それはご丁寧に…。私はキャサリン…」
「私はアメリアです」
「確かお二人以外にも…?」
「そうですね。今ラスベガスに来ているのは私達だけですね」
「そうですか…」
最近では彼女達に出会う為にカジノへ来られるお客様も多いのです。
『CHAOS』に来ていただけて良かったわ…。
二人がいるだけで場の雰囲気が華やかになります。
「み…皆さんは『THE:C』にお泊りだとか…。次は当ホテルにお泊り頂けると嬉しいです。歓迎しますよ」
「とても嬉しいお申し出ですが、私達の旦那様が『THE:C』を気に入っておりまして…」
「そう言えばとても格好良くて逞しい男性だとか…。機会がありましたら是非ご挨拶させていただきたいですね」
以前、数回彼女達を連れて歩く姿が目撃されていて、女性客にとっては出会えることが一つの幸運なイベントになっているのだとか…。
私も噂でしか知りません。
「フフ…、旦那様は神出鬼没ですからね」
「ちょっと、キャサリン。シャルル様達はアメリカにいらっしゃるみたいよ(ボソッ)」
「本当なの!?(ボソッ)」
「だって、『イッちゃんねる(仮)』の“シャルル様なう”スレッドに…。お仕事だって…、行き先は分からないけれど…(ボソッ)」
このパートナー専用の掲示板て便利よね…。
「どうかされましたか?」
アメリアさんが何かを見て慌てておられるようです。
指輪型のディスプレイ装置とは便利そうね…。
「何でもありません」
「大丈夫です」
「ところで、『THE:C』では美容関係の設備に力を入れておられるとか?」
「……そうみたいですね」
(やっぱり…)
「どんな設備なのでしょう?」
「それが良く分からないのですよね~(もちろん嘘です)」
「分からない?」
「フフ…、ルイスさんも宿泊されてみればいかがですか…?」
「でも、VIPルームは予約でいっぱいだとか…」
偵察に来られても覚えていられませんけれどね…。
「そ、そうですか…」
ハーゲル様にお願いしてもケチなので経費にしてくださらないでしょうね~。
XX XY
「浴場の改修が終わったよ」
「シャルル様、ありがとうございます」
「コーエル様、【淫紋】はどれくらいになりましたか?」
ペラッ。
「アイ様、ここまで大きくなりましたよ」
「もう少しですね」
「“魔力風呂”と“スライム風呂”のおかげです」
当初では考えられないほどイキ易くなり、もう7割は現れていると思います。
「ところでコーエル様、『CHAOS』とは違い仲の良いホテルはあるのですか?」
「又はコーエル様の様に女性がオーナーのホテルとか…?」
「すみません、以前の容姿がアレだったものであまり交友が…。もちろんいくつか女性がオーナーのホテルはあります」
「ドリスなら詳しいかも…。それが何か…?」
「ちょっと聞いてみただけです。いずれ仲間に出来るホテルがあるかな…と…」
「マスター『THE:C』グループですね」
「なるほど…」
「いずれだよ…。目先の目標は『CHAOS』の吸収だからね…」
バネッサ様が【淫紋】を完成された後にでも検討してみようかな…。
「……なんだと、『THE:C』にVIP客が取られているだと…?」
「今のところ取られていると言うのは大袈裟ですが、いつもならこちらの『CHAOS』に宿泊されるところが…」
年末年始の客数は前年比割れでした。
「なぜだ? どうしてだ?」
客室数やカジノの床面積もこちらが上だというのに…。
「理由は分かりません。ですが女性客の数だけが減少しているのです」
「女性客ばかりだと…?」
「もしかすれば運営方針を変えたのかもしれませんね」
「……」
ようやく客室数やカジノの床面積で勝てないと理解したか…。
「それで…どんな風に変わったんだ?」
「詳しくは分かりませんが、おそらく美容関係に特化しているのかと…」
『THE:C』のオーナーはラスベガスのホテルオーナーなら知らない者がいないほど稀にみる醜い容姿でしたが、ある日突然人間らしく、それも艶やかに瑞々しく変貌したのです。
もっぱらカスタムしたとの噂ですが、短期間であそこまで変貌させる病院や医師がいるのでしょうか…。
とにかく費用は相当なものだったと思われます。
「なるほどな…。自分の変貌をきっかけにしたって訳か…。浅はかだな…」
「いえ、おそらくはあの方達が広告塔として協力されていたのかもしれません」
「あの方達…?」
「ご存知ないのですか? 昨年の秋頃に街に現れた8人の美女達を…」
特にその内の2人は絶世と言っても過言ではありません。
最近は目にする機会が減ったという事ですが…。
「……あぁ、その話は聞いた気がするな」
すれ違えば誰もが振り返り、一目見ればくぎ付けになるそうだが、残念ながら実物は見ていない。
「その女性達が『THE:C』を定宿にしているみたいなのです」
「だから?」
「ハァ~、女性は男性と違い必ずしもカジノが目的ではありません。ショッピング、人気のイベント、最先端のサービスを体験したいのです」
「女性が羨むほどの美女がいればどうすれば同じようになれるか知りたくなり、自分も同じようにと望むものなのです」
「ハハ…、女の欲望は果てしないからな…」
「笑い事ではありませんよ。だからこそ噂であれ何であれ女性達は『THE:C』に泊ろうとするのです」
「分かった、分かった。ではこちらも女性客に対して美容関係のサービスを拡充すれば良い」
「そんな簡単におっしゃられても…」
「女性客については任せる。とにかくカジノに来てくれる男性客を掴んでおけば問題ないだろう」
「ラスベガスでの美容ブームは一時的なものさ…」
何を試みようが我が『CHAOS』より秀でた所は立地以外にないのだからな…。
「ハァ~」
XX XY
「コーエル様、ホテルの調子はどうですか?」
僕達は今、再びラスベガスの『THE:C』に来ています。
桃子をパートナーにしたので、次のジェニファー・オルグレンさんの依頼を受ける前に立ち寄ったのです。
「どうもこうも…。年末前からVIPルームは予約でいっぱいです。宿泊されたお客様はとても満足されており、今後は顧客になってくださるそうです」
目的だった『CHAOS』のお客様だけじゃなく、他のホテルの顧客だった方達まで…。
「それは良かったですね」
「まさかあんなお風呂が存在するだなんて…」
客室を減らしてまで大きな浴場を造られることに驚きましたが、その効果は絶大です。
「ご主人様にしか造れませんからね」
「コーエル様達もあれから毎晩お客様に交じって入りに行かれているんでしょ?」
「当然ですよ。何度もイってしまうほど気持ちが良いんですから…」
そのおかげで【淫紋】もずいぶん現れてきました。
「それにしてもVIP相手にプライベート浴場にしないで大浴場にするという発想はありませんでしたよ」
「さすがにそれぞれの個室に設けるのは効率が悪いからね」
「お客様同士お互いの痴態や変貌を見せ合うというのも効果的なんだよ」
仲間意識や競争意識が生まれ、何度でも来たいと思ってもらうのです。
「フフ…、今なら私も理解できます」
「くれぐれも身元調査だけは怠らないようにね」
「はい、シャルル様がくださった道具で、私が責任を持って確認しています」
「頼むよ」
コーエル様には【AI】と【意識操作】の魔法を付与した“シャルルの杖”という新しい魔道具を渡しています。
杖と言っても形は『MIB』に出てくる“ニュー〇ライザー”に似せた物で、これでお客様の素性と目的を確認し、更に入浴後はお風呂の仕様について忘却させています。
お客様の記憶には入浴すると気持ち良くて身体が変貌するという結果が残りますが、どんなお風呂だったかは思い出せないのです。
顧客を増やすためにはお風呂の宣伝をしてもらった方が良いのですが、宿泊することによって変貌した姿を見てもらうだけで効果的な宣伝になるはずです。
まぁ、一気に広まってもキャパオーバーだからね…。
「入浴料が1回(1日)につき100万ドルというのも凄いですね…」
宿泊料金と変わらないのですが、一度利用すると滞在中は毎日利用されるのです。
「マスター特製のお風呂はそれぞれ1000万ドルなのですよ。コーエル様にはその価値がないと…?」
「そ、そんな事は…。むしろ2000万ドルで両方のお風呂が買えるのなら欲しいぐらいです」
「えっ、もしかして…、買えるのですか!?」
「その価格で販売したこともありますからね…」
「じ…自宅に欲しいです!」
「う~ん、仕方が無いかな…。もちろん他言無用ですよ」
バネッサ様は年齢制限もありパートナーには出来ませんが、ここまで知られれば特別にお風呂ぐらい仕方が無いでしょう。
「はいっ!」
「そういえば、僕のパートナー達もたまに来てくれているんだよね?」
「はい、週末ごとにお二人ずつ…。今は確かキャサリンさんとアメリアさんが…」
「そうなんだ…」
報告は受けていましたが、広告塔として頑張ってくれているみたいです。
「皆さんすっかり有名人ですからね」
「それでシャルル様、今回の目的は?」
「大したことじゃないよ。エステの依頼が入ってね。明日ロスに行くつもりだから寄ってみたんだ」
「そうでしたか、残念ながらドロシーはいなくて…」
「テニスを頑張っているんでしょ?」
「それより来たついでに早速お風呂を作ってあげるよ」
「嬉しいです。ドロシーも帰ってきたらきっと喜びますよ」
「あのお風呂に入ると疲れも癒されるそうで、テニスも好調らしいです」
「それは良かったよ」
XX XY
私はルイス。
『CHAOS』のオーナーであるハーゲル様の秘書をしています。
少し前からVIPの女性客達が隣の『THE:C』に滞在するようになりました。
まだ、気にするほどではありませんが、他のホテルからもVIPの女性客ばかりが『THE:C』に流れているという噂を聞きます。
ハーゲル様は楽観的におっしゃいますが、一体何が…。
(あっ、いました!)
昨年の秋頃からよくカジノに現れるようになった女性達。
皆が振り返るほど艶やかで瑞々しく、ラスベガスで話題になっています。
『THE:C』に滞在しているようですがカジノで遊ぶのはいつも他のホテルのようです。
あまりの美しさに女性達が秘訣を聞こうと声を掛ける事もあるそうですが、その後は決まって『THE:C』に移られるのです。
(理由は分からないけれど、やっぱりホテルに何かあるのね…)
このままでは本当に数字以上に表面化してきそうです。
「すみません、少しよろしいでしょうか?」
「はい? 何か?」
「怪しい者ではありません。当ホテルのオーナー秘書をしているルイスという者ですが、ラスベガスで話題の方達をお見かけしましたのでご挨拶をと…」
本当に何て美しさなの…。
艶やかな髪に瑞々しい肌、同じ女性とは思えません。
「それはご丁寧に…。私はキャサリン…」
「私はアメリアです」
「確かお二人以外にも…?」
「そうですね。今ラスベガスに来ているのは私達だけですね」
「そうですか…」
最近では彼女達に出会う為にカジノへ来られるお客様も多いのです。
『CHAOS』に来ていただけて良かったわ…。
二人がいるだけで場の雰囲気が華やかになります。
「み…皆さんは『THE:C』にお泊りだとか…。次は当ホテルにお泊り頂けると嬉しいです。歓迎しますよ」
「とても嬉しいお申し出ですが、私達の旦那様が『THE:C』を気に入っておりまして…」
「そう言えばとても格好良くて逞しい男性だとか…。機会がありましたら是非ご挨拶させていただきたいですね」
以前、数回彼女達を連れて歩く姿が目撃されていて、女性客にとっては出会えることが一つの幸運なイベントになっているのだとか…。
私も噂でしか知りません。
「フフ…、旦那様は神出鬼没ですからね」
「ちょっと、キャサリン。シャルル様達はアメリカにいらっしゃるみたいよ(ボソッ)」
「本当なの!?(ボソッ)」
「だって、『イッちゃんねる(仮)』の“シャルル様なう”スレッドに…。お仕事だって…、行き先は分からないけれど…(ボソッ)」
このパートナー専用の掲示板て便利よね…。
「どうかされましたか?」
アメリアさんが何かを見て慌てておられるようです。
指輪型のディスプレイ装置とは便利そうね…。
「何でもありません」
「大丈夫です」
「ところで、『THE:C』では美容関係の設備に力を入れておられるとか?」
「……そうみたいですね」
(やっぱり…)
「どんな設備なのでしょう?」
「それが良く分からないのですよね~(もちろん嘘です)」
「分からない?」
「フフ…、ルイスさんも宿泊されてみればいかがですか…?」
「でも、VIPルームは予約でいっぱいだとか…」
偵察に来られても覚えていられませんけれどね…。
「そ、そうですか…」
ハーゲル様にお願いしてもケチなので経費にしてくださらないでしょうね~。
XX XY
「浴場の改修が終わったよ」
「シャルル様、ありがとうございます」
「コーエル様、【淫紋】はどれくらいになりましたか?」
ペラッ。
「アイ様、ここまで大きくなりましたよ」
「もう少しですね」
「“魔力風呂”と“スライム風呂”のおかげです」
当初では考えられないほどイキ易くなり、もう7割は現れていると思います。
「ところでコーエル様、『CHAOS』とは違い仲の良いホテルはあるのですか?」
「又はコーエル様の様に女性がオーナーのホテルとか…?」
「すみません、以前の容姿がアレだったものであまり交友が…。もちろんいくつか女性がオーナーのホテルはあります」
「ドリスなら詳しいかも…。それが何か…?」
「ちょっと聞いてみただけです。いずれ仲間に出来るホテルがあるかな…と…」
「マスター『THE:C』グループですね」
「なるほど…」
「いずれだよ…。目先の目標は『CHAOS』の吸収だからね…」
バネッサ様が【淫紋】を完成された後にでも検討してみようかな…。
1
あなたにおすすめの小説
異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件
おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。
最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する!
しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
死神と恐れられた俺、転生したら平和な時代だったので自由気ままな人生を享受する
オカさん
ファンタジー
たった一人で敵軍を殲滅し、『死神』と恐れられた男は人生に絶望して自ら命を絶つ。
しかし目を覚ますと500年後の世界に転生していた。
前世と違う生き方を求めた彼は人の為、世の為に生きようと心を入れ替えて第二の人生を歩み始める。
家族の温かさに触れ、学園で友人を作り、世界に仇成す悪の組織に立ち向かって――――慌ただしくも、充実した日々を送っていた。
しかし逃れられたと思っていたはずの過去は長い時を経て再び彼を絶望の淵に追いやった。
だが今度こそは『己の過去』と向き合い、答えを導き出さなければならない。
後悔を糧に死神の新たな人生が幕を開ける!
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる