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腕が一本、二本、三本!
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異世界転生した。だけど魔法があるなんて聞いてない! 黒い渦の中から腕がウニョウニョと出てきて私の体をつかんだ。
えっ? 何これ?
気付いた時には その手に手首を掴まれていた。感触が人の手だ。体温もある。
人の手が出てきた。気持ち悪い。
本能で その手を叩き落とした。
「駄目! リサから手を離せ」
マーカスが私を引き戻そうと腕を掴んだ。
すると、その腕がマーカスを突き飛ばす。
「マーカス!」
マーカスを助けようと手を伸ばした。しかし、その手は空をつかみ 届かない。尻餅をついたマーカスが、まっさな顔で叫んでいる。
その顔を見た瞬間、自分がどう状態なのか理解した。
(さっきまで、どこか ふわふわして現実だと思えていなかった)
犯人は私を攫おうとしている。
「リサを連れて行かないで!」
その叫び声にやっと、自分の身に起きたことを自覚した。マーカスではなく私がターゲットだったんだ。ここでは無い何処かへ連れて行かれる。それは嫌だ。
逃げようとしたが、また手首を掴まれた。
体を前に倒して踏ん張ると マーカスに向かって伸ばした。マーカスも掴もうとする。あともうちょっと。しかし、二本目の手が私の肩を掴んだ。
「止めて!」
「駄目ー!」
嫌だ。絶対行きたくない。身をねさせて手を外すと、もう一度手を伸ばした。
あと少しで指先が触れる。それなのに触れない。あと一センチだけど駄目だった。
私をこっちに引き止めくれている最後の砦の柵がギシギシときしむ。
このままでは柵の外へ出てしまう。
「リサー!」
リチャードの声に顔を向けると、すぐそこまで来ていた。
「リチャード!」
次の瞬間 三本目の手に肩を掴まれた。両肩を引っ張られ 何の抵抗も出来ないまま 柵から片腕が出た。それが引き金になって バランスを失って後のめりになって体が傾いた。
「リサー!!」
私を呼ぶマーカスの声に視線を動かすと、瞳に恐怖が浮かんでいた。目に映るものが脳まで辿り着かないうちに、ベリーロールみたいに体を翻して柵を乗り越えた。
助けてと言う言葉も、放してと言う言葉も、口から出なかった。あまりにも突然で 頭も心も体も一致しなかった。
どんどん体が吸い込まれてしまう。その刹那の時間。まるで、スローモーションのように、必死の形相で私を追い駆けて来るリチャードの顔も、泣きだしたマーカスの顔も、家から飛び出して来たニックさんとアイリスさんの姿もハッキリと見えた。
腰に手を回されて、完全にひっくり返る。まるで真っ黒い水の中に飛び込んだよう。
全ての感覚が奪われる。
何も見えない。何も聞こえない。何の匂いもしない。何の味もしない。何も手に触れない。そして、世界が反転した。
**
「はぁ~、はぁ~、はぁ~」
目の前で リサが黒い渦に引きずり込まれて消えてしまった。やっと柵まで辿り着いた時には全てが終わっていた。
私の愛する人が奪われてしまった。
リチャードは喪失感に膝から力が抜ける。
狙われると知っていたのに……。誘拐されてしまった。
額から汗がしたたり落ちる。苦しくて呼吸が出来ない。息が上がる。
「父上……リサが……リサが……」
マーカスが泣きながら抱きついて来た。
そうだ。私がしっかりしないと。諦めるのはまだ早い。
何とか息を整えると、
「だっ、……だっ、……大丈夫だよ」
そう言ってマーカスの背中を擦る。それは自分に言っているようでもあった。
背後にドミニクたちの気配を感じる。
何か 時計のようなものが 投げ込まれた。それが、あの渦を作り出したんだ。 そんなものを作れる人物は限られる。犯人はドミニクで間違いない。ザブマギウムに拘る者は一人だけだ。まんまとして遣られた事に腹が立つ。
あれだけ 策を弄し 警戒していたのに、たった一つの機械で突破されてしまった。きっと我々が油断するのを待っていたんだ。
止めても柵まで来たのはマーカスを守る為だ。こんな事になるなら 狙われているのはリサだと伝えておけば良かった。心配せずに暮らしてほしい。そう考えて あえて黙っていたが 裏目に出てしまった。
「ちっ、父上……ぼっ、僕……僕……」
マーカスの声に我に返った。
目を真っ赤にし、体を小刻みに震わせている。自分のせいで、リサが消えてしまったと、
自責の念にかられているんだ。まだ子供なのに、こんな思いはさせるなんて 父親失格だな。
「 大丈夫だ。リサは生きてる」
「ほっ、本当に⁉」
「ああ 連れ去られただけだ」
「………」
しかし、マーカスは 躊躇っている。
信じることができずにいるんだ。
安心させるようにリチャードは しゃがんでマーカスの両肩に手を置いた。 人が一人消えたんだ。信じられないのは当たり前だ。
だが確信がある。
ドミニクにとって ザブ マギウムは神に近い。そんな神を殺しはしないだろう。
「 父上の言葉が信じられないのか?」
「ううん。 信じる」
「じゃあ リサを助けに行こう」
「はい!」
泣きはらしたマーカスの顔に笑顔が戻った。
待ってろよ。絶対、奪い返す。
ギリッと唇を噛み締めた。
この屈辱は何倍にもして返す。リチャードはマーカスを抱き上げると踵を返した。
「だっ、旦那様……はぁ~、はぁ~」
そこへ、遅れて到着したニックに向かってそう言う。
「奪還作戦の会議をするぞ」
「はっ、はい!」
今は一分、一秒でも惜しい。
(殺しはしないと思うが………)
*✳✳
リサは飲み込まれたモノの中を浮遊しているようだった。どっちが上で どっちが下か 右も左も分からない。自分かどうなってるか 分からない状態だ。確かめようと目を開けた。だが、歪んで見えるし ピントが合わない。
もう一度 試してみようとしたが、猛烈な吐き気に口を覆う。
「気持ち悪い……」
ただ、ただ、こみ上げる吐き気に耐えていた。
何でこんなに気持ちが悪いの?
「グエッ」
(えっ?)
横から聞こえる えずく音に目を動かすと、私の隣で二人の男が四つん這いになって吐いていた。その姿に自分も貰いゲロしそうになる。
まずい。
そっぽを向いた。
しかし、漂って来る酸っぱい臭いに、自分の口の中にも酸っぱいものが溢れる。
我慢して、せり上がってきた物を飲み込んだ。だけど、無駄だと胃の中の物が凄い勢いで逆流して来た。その勢いに口を閉じたら耳や鼻からも出そうだ。とうとう負けて口を開くと息が出来ないほどいっきに、大量に、胃の中のものが流れ出た。
「はぁ、はぁ、はぁ」
苦しさに涙が出る。食べた物を全て戻してしまった。袖口で口元を拭う。
隣の人たちはまだ吐いている。
私より体調が悪いようだ。気持ちは分かる。吐くのって凄く辛い。疲れる。精も根も尽きたとはこんな感じなのかも。
胃の中が空っぽになったせいか、吐き気が消えた。スッキリして他の事を考えられるようになった。ここは何処? 隣りの人は誰?
(いったい何が………)
そうだ。変な渦に飲み込まれたんだった。
どうやってここに来たのか分からないが、あの歪んだ空間はきっと魔術のようなものだろう。と言う事は、ここは犯人の……アジト!!
その現実にハッとして身を強張らせる。
じゃぁ、隣の二人が私を誘拐した犯人……。
恐る恐る横眼で二人を見る。相手はたまだ吐いている。良かった。考える時間がある。
胸に手を置くと深呼吸した。
(落ち着け……落ち着け、私)
そう自分に言い聞かせながら。
まずは 現状の把握。ぐるり首を動かした。
兎に角、今は情報が必要だ。
壁も天井も石造り、よくテレビで見る牢獄だ。大きさもさほど広くない。十畳くらだ。
そん中 不似合いな木の扉がある。
あそこが出口だろう。逃げるなら今だ。
それとなく 犯人たちを盗み見る。
ぐったりとまだ蹲っている。
この感じなら追い駆けて来られないだろう。
立ち上がると足音を忍ばせてドアへと向かおうとした。が、一歩もあるかないうちに酔ったように体がフラフラする。
両腕を前に出して何とかバランスを取ろうとしたけど、足がこんにゃくみたいにぐにゃぐにゃで力が入らない。ぐるぐるバットをした人みたいだ。自分の力では コントロールできない。
(早く此処から逃げないと駄目なのに!)
でないとまた捕まる。
このままじゃ倒れる。そうだ。真っ直ぐ立てないなら壁に寄り掛かかろう。とした。と言うより倒れた先に壁があったと言う感じだ。体を壁に擦り付けながら逃げようと足を動かす。でも、足が上がらない。まるで棒だ。
それでも、"二人の元へ帰らなくちゃ"ただ、その一心で、ズリズリと床を擦るように先を急ぐ。
**
ドミニクはベンジャミンの報告に、ゲートの座標にした地下室へ向かっていた。
来た!
とうとう私の元へ。ザブマギウムが戻って来た。長かった……。八十年も待った。
えっ? 何これ?
気付いた時には その手に手首を掴まれていた。感触が人の手だ。体温もある。
人の手が出てきた。気持ち悪い。
本能で その手を叩き落とした。
「駄目! リサから手を離せ」
マーカスが私を引き戻そうと腕を掴んだ。
すると、その腕がマーカスを突き飛ばす。
「マーカス!」
マーカスを助けようと手を伸ばした。しかし、その手は空をつかみ 届かない。尻餅をついたマーカスが、まっさな顔で叫んでいる。
その顔を見た瞬間、自分がどう状態なのか理解した。
(さっきまで、どこか ふわふわして現実だと思えていなかった)
犯人は私を攫おうとしている。
「リサを連れて行かないで!」
その叫び声にやっと、自分の身に起きたことを自覚した。マーカスではなく私がターゲットだったんだ。ここでは無い何処かへ連れて行かれる。それは嫌だ。
逃げようとしたが、また手首を掴まれた。
体を前に倒して踏ん張ると マーカスに向かって伸ばした。マーカスも掴もうとする。あともうちょっと。しかし、二本目の手が私の肩を掴んだ。
「止めて!」
「駄目ー!」
嫌だ。絶対行きたくない。身をねさせて手を外すと、もう一度手を伸ばした。
あと少しで指先が触れる。それなのに触れない。あと一センチだけど駄目だった。
私をこっちに引き止めくれている最後の砦の柵がギシギシときしむ。
このままでは柵の外へ出てしまう。
「リサー!」
リチャードの声に顔を向けると、すぐそこまで来ていた。
「リチャード!」
次の瞬間 三本目の手に肩を掴まれた。両肩を引っ張られ 何の抵抗も出来ないまま 柵から片腕が出た。それが引き金になって バランスを失って後のめりになって体が傾いた。
「リサー!!」
私を呼ぶマーカスの声に視線を動かすと、瞳に恐怖が浮かんでいた。目に映るものが脳まで辿り着かないうちに、ベリーロールみたいに体を翻して柵を乗り越えた。
助けてと言う言葉も、放してと言う言葉も、口から出なかった。あまりにも突然で 頭も心も体も一致しなかった。
どんどん体が吸い込まれてしまう。その刹那の時間。まるで、スローモーションのように、必死の形相で私を追い駆けて来るリチャードの顔も、泣きだしたマーカスの顔も、家から飛び出して来たニックさんとアイリスさんの姿もハッキリと見えた。
腰に手を回されて、完全にひっくり返る。まるで真っ黒い水の中に飛び込んだよう。
全ての感覚が奪われる。
何も見えない。何も聞こえない。何の匂いもしない。何の味もしない。何も手に触れない。そして、世界が反転した。
**
「はぁ~、はぁ~、はぁ~」
目の前で リサが黒い渦に引きずり込まれて消えてしまった。やっと柵まで辿り着いた時には全てが終わっていた。
私の愛する人が奪われてしまった。
リチャードは喪失感に膝から力が抜ける。
狙われると知っていたのに……。誘拐されてしまった。
額から汗がしたたり落ちる。苦しくて呼吸が出来ない。息が上がる。
「父上……リサが……リサが……」
マーカスが泣きながら抱きついて来た。
そうだ。私がしっかりしないと。諦めるのはまだ早い。
何とか息を整えると、
「だっ、……だっ、……大丈夫だよ」
そう言ってマーカスの背中を擦る。それは自分に言っているようでもあった。
背後にドミニクたちの気配を感じる。
何か 時計のようなものが 投げ込まれた。それが、あの渦を作り出したんだ。 そんなものを作れる人物は限られる。犯人はドミニクで間違いない。ザブマギウムに拘る者は一人だけだ。まんまとして遣られた事に腹が立つ。
あれだけ 策を弄し 警戒していたのに、たった一つの機械で突破されてしまった。きっと我々が油断するのを待っていたんだ。
止めても柵まで来たのはマーカスを守る為だ。こんな事になるなら 狙われているのはリサだと伝えておけば良かった。心配せずに暮らしてほしい。そう考えて あえて黙っていたが 裏目に出てしまった。
「ちっ、父上……ぼっ、僕……僕……」
マーカスの声に我に返った。
目を真っ赤にし、体を小刻みに震わせている。自分のせいで、リサが消えてしまったと、
自責の念にかられているんだ。まだ子供なのに、こんな思いはさせるなんて 父親失格だな。
「 大丈夫だ。リサは生きてる」
「ほっ、本当に⁉」
「ああ 連れ去られただけだ」
「………」
しかし、マーカスは 躊躇っている。
信じることができずにいるんだ。
安心させるようにリチャードは しゃがんでマーカスの両肩に手を置いた。 人が一人消えたんだ。信じられないのは当たり前だ。
だが確信がある。
ドミニクにとって ザブ マギウムは神に近い。そんな神を殺しはしないだろう。
「 父上の言葉が信じられないのか?」
「ううん。 信じる」
「じゃあ リサを助けに行こう」
「はい!」
泣きはらしたマーカスの顔に笑顔が戻った。
待ってろよ。絶対、奪い返す。
ギリッと唇を噛み締めた。
この屈辱は何倍にもして返す。リチャードはマーカスを抱き上げると踵を返した。
「だっ、旦那様……はぁ~、はぁ~」
そこへ、遅れて到着したニックに向かってそう言う。
「奪還作戦の会議をするぞ」
「はっ、はい!」
今は一分、一秒でも惜しい。
(殺しはしないと思うが………)
*✳✳
リサは飲み込まれたモノの中を浮遊しているようだった。どっちが上で どっちが下か 右も左も分からない。自分かどうなってるか 分からない状態だ。確かめようと目を開けた。だが、歪んで見えるし ピントが合わない。
もう一度 試してみようとしたが、猛烈な吐き気に口を覆う。
「気持ち悪い……」
ただ、ただ、こみ上げる吐き気に耐えていた。
何でこんなに気持ちが悪いの?
「グエッ」
(えっ?)
横から聞こえる えずく音に目を動かすと、私の隣で二人の男が四つん這いになって吐いていた。その姿に自分も貰いゲロしそうになる。
まずい。
そっぽを向いた。
しかし、漂って来る酸っぱい臭いに、自分の口の中にも酸っぱいものが溢れる。
我慢して、せり上がってきた物を飲み込んだ。だけど、無駄だと胃の中の物が凄い勢いで逆流して来た。その勢いに口を閉じたら耳や鼻からも出そうだ。とうとう負けて口を開くと息が出来ないほどいっきに、大量に、胃の中のものが流れ出た。
「はぁ、はぁ、はぁ」
苦しさに涙が出る。食べた物を全て戻してしまった。袖口で口元を拭う。
隣の人たちはまだ吐いている。
私より体調が悪いようだ。気持ちは分かる。吐くのって凄く辛い。疲れる。精も根も尽きたとはこんな感じなのかも。
胃の中が空っぽになったせいか、吐き気が消えた。スッキリして他の事を考えられるようになった。ここは何処? 隣りの人は誰?
(いったい何が………)
そうだ。変な渦に飲み込まれたんだった。
どうやってここに来たのか分からないが、あの歪んだ空間はきっと魔術のようなものだろう。と言う事は、ここは犯人の……アジト!!
その現実にハッとして身を強張らせる。
じゃぁ、隣の二人が私を誘拐した犯人……。
恐る恐る横眼で二人を見る。相手はたまだ吐いている。良かった。考える時間がある。
胸に手を置くと深呼吸した。
(落ち着け……落ち着け、私)
そう自分に言い聞かせながら。
まずは 現状の把握。ぐるり首を動かした。
兎に角、今は情報が必要だ。
壁も天井も石造り、よくテレビで見る牢獄だ。大きさもさほど広くない。十畳くらだ。
そん中 不似合いな木の扉がある。
あそこが出口だろう。逃げるなら今だ。
それとなく 犯人たちを盗み見る。
ぐったりとまだ蹲っている。
この感じなら追い駆けて来られないだろう。
立ち上がると足音を忍ばせてドアへと向かおうとした。が、一歩もあるかないうちに酔ったように体がフラフラする。
両腕を前に出して何とかバランスを取ろうとしたけど、足がこんにゃくみたいにぐにゃぐにゃで力が入らない。ぐるぐるバットをした人みたいだ。自分の力では コントロールできない。
(早く此処から逃げないと駄目なのに!)
でないとまた捕まる。
このままじゃ倒れる。そうだ。真っ直ぐ立てないなら壁に寄り掛かかろう。とした。と言うより倒れた先に壁があったと言う感じだ。体を壁に擦り付けながら逃げようと足を動かす。でも、足が上がらない。まるで棒だ。
それでも、"二人の元へ帰らなくちゃ"ただ、その一心で、ズリズリと床を擦るように先を急ぐ。
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ドミニクはベンジャミンの報告に、ゲートの座標にした地下室へ向かっていた。
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