46 / 52
救出へ
しおりを挟む
リチャードは執務室に使用人全員を集めた。執事のニックをはじめとして 総勢六人。たったこれだけで、リサを救出しに行く。
だが不安はない。誰もが修羅場をくぐってきた精鋭揃いだ。
「ニック 地図を」
広げられた地図の一箇所に赤く丸印がつけられている。リチャードは地図を指でなぞりながら 移動ルートを伝えた。
「ここからドミニクの家まで 馬車で二、三時間かかる」
ドミニクが所有してる不動産は一つだけ。
間違いなく ここにリサがいる。
「森の中 なんですね」
トニーの言葉に そうだと頷く。
行くのは大変だが、隠れる場所が多いから 接近するのは簡単だ。
「見取り図もある」
そういうと図面を広げた。地上三階、地下一階。ニックたちの顔が厳しくなる。
元修道院とか、学校とか言われてる古い建物だ。部屋数も多い。しかし、今はそのことで悩んでいる時じゃない。
くるくると地図を丸めて立ち上がった。
「 アイリス、御者を頼む」
そういって地図を渡した。
「お任せ下さい」
「詳しいことは 馬車の中で話そう」
見取り図を手に取って部屋を出て行こうとした。その時袖を引っ張らた。
見ると マーカスだ。
いつの間にか 参加していた。
「僕は、僕を何したらいいんですか?」
「………」
もちろん連れて行は気はない。戦いになったら 巻き込まれるかもしれない。ドミニクの手下には 評判の悪い者もいる。血を見るかもしれない。そんな場所に連れて行くのは、はまだ早い。しかし、だからと言って 留守番と言ったら、余計に自分を責めるかもしれない。
「マーカスはマリーナと一緒に連絡係をしてくれ」
「 連絡係⁉」
「ああ、リサが帰ってくるかもしれないし、他の人が見つけたと言ってくるかもしれないだろう」
マーカスの肩に手を置いた。
「できるか?」
「はい。できます!」
大きな声で元気に返事をするマーカスを見て微笑む。
「じゃあ、行ってくる」
「はい。 いってらっしゃい」
✳✳✳
ドミニクは今回のことには不満があった。もっと丁寧に扱いたかった。だが、逃げられる可能性を考慮しなくてはならなかった。これから会えると言う高揚感に包まれる。
開けようとした手が震えている。その事に気付いてフッと笑った。私が待っているのは、畏れか? 喜びか?
ドアの横に立つと両手で取っ手を掴んで引き開けた。すると、白いふわりとしたものが目の前を横切る。驚いて見ているとそのまま床に倒れ込んだ。
青みがかった白髪に、ドキドキと心臓発作のように胸が締め付けられる。
(あの子も白い毛をしていた……)
懐かしい気持ちが溢れてくる。
その場に跪くとその白い毛を撫でる。絹のように滑らかでふわっとしている。
その手触りに一気に昔が戻る。
当時の私は五歳で、カラレス伯爵家の使用人である父親と一緒に狩りのお手伝いで森に来ていた。そのテフィーナの森で、令嬢のジョセフィーヌ様が 迷子の猫を飼いたいと言って連れ帰った。
(ピンクがかった白い毛の猫で、まるで人間の言葉がわかるように賢かった)
そのまま伯爵家で飼う事になり使用人の子供である私が自然と面倒を見る事になった。
そのとき猫の瞳が人間と同じだと気付いた。夜でも他の獣のように目が光らなかったし、黒目が縦長にならなかった。早速図鑑で調べると 特徴が一緒だった。 まるで宝物を発見したような嬉しい驚きだった。あの時のことを思い出すと 今も胸が高鳴る。
初めは子供のたわごとだと大人たちは取り合わなかったが 後に大人たちも本物のザブマギウムだと気付いた。
今にして思えばそれが悲劇の始まりだった。
大人たちが夢中になればなるほど、楽しい気持ちは消え、後悔と怒りが燃え出した。
奇跡を起こすザブマギウム。
噂を耳にした大勢の人がカラレス伯爵家に押しかけて大騒ぎになった。誰もが欲しがり、脅したり、透かしたり、中には盗もうとした者も現れた。四六時中客が来るし、侵入者も現れて、気の休まる日はなかった。
結局、仲裁と言う形で皇室がその所有権を手に入れた。だが、それで諦めるはずもなく移送中にギルドや、他の貴族の兵士がたちに襲撃され、戦に巻き込まれて死んでしまった。
もうあの悲劇を繰り返さない。
そう心に誓った。しかし、この娘が本物かどうかはまだはっきりしない。
(ぬか喜びで終わらないと良いのだが……)
✳✳✳
リサは逃げ出そうと足を引きずりながら動かしていた。その先のことは考えていない。
とにかく ここから出たかった。
最後に見た二人の顔を思い出すと申し訳ない気持ちになる。心配しているだろうな……。
(リチャードの言う事を聞いていれば、こんな事にはならなかったのに……)
だから、二人のもとへ帰るんだ。
そう考えると私に力を与えてくれる。
何とか扉の所まで来た。
「はぁ~、はぁ~」
息が上がるし、膝がガクガクと震え出した。
体力が付きそうな感じだ。
まだ、大丈夫だろうか?
男達はまだ膝をついて項垂れている。ピクリとも動かない。
もしかして気絶しているのかも。私も頭がボーッとするし視界がぼやける。意識を保つのが難しい。このままだと気を失ってしまう。
その前に何とかしないと。扉を見ると鍵穴も無い。ドアノブも無い。
押し戸? 引き戸?
グッと手をついて扉を押す。ビクともしない。引き戸? じゃあ引っ張ってみよう。そう考えた瞬間、急に向こうから扉が開いた。
「えっ、あっ、なっ」
不味い。共犯者に見つかる。ドアから手を離そうとした。ても、体を引き戻せない。
腕に力が入らない。力を入れようとしても プルプル震えるだけだ。
こんな体では機敏な動きなど無理だ。
(どうしよう。どうしよう。どうしよう)
捕まるだけじゃない。犯人に私が逃げようとした事がバレる。
何も出来ないままドアが開くのを見つめるしかなかった。すでに 1/3開いた。
心臓がドクンドクンと打ち付ける度、息が詰まって行く。ドアが完全に開いた。
とうとう 犯人と対面だ。
ゴクリと喉を鳴らして唾を飲む。
しかし、目の前に犯人は居なくて同じような造りの廊下と壁が目に入る。
誰も居ないことにパニックになる。
(なっ、何、何で開いたの)
しかし、その前に支えるものがなくなった体が 手を突き出したままのポーズで傾く。
駄目だ倒れる。痛みを覚悟してギュッと目を閉じた。予想通りバタンと大きな音を立てて倒れた。
(痛っ!)
全身に痛みを感じる。それが合図のように意識が消えそうになる。そのとき、男物の靴が目の端に留まった。ダサくて、古臭い、年寄りが好んで履く靴だ。そんなつまらない物が最後の記憶になった。
**
「んっ……」
目が覚めるとオレンジ色の灯りがぼんやりと部屋を照らしていた。
その暖かい色は安心を与えてくれるのに今日に限っては不気味に思える。何でだろうとまだ覚め切ってない頭で辺りを見まわす。石造りの部屋。これと同じような部屋……見たことがある。ええと……。
(あっ!)
全てを思い出した。
これまでのことが蘇った。連れて来られたときと同じような部屋だ。そうだ 脱出時に失敗したんだった。悪夢は終わってない。だからといって、無意味に怖がる事は無い。
まずは現状を把握しよう。
こんな時なのに、パニックにならずにこんな風に考えられているのは 転生経験者だからか。自分でも驚くほど冷静だ。
(正直、転生以上の驚きは無いと言うところだろう)
見ると、天井の四隅にランプがあった。
もっとよく見ようと起き上がろうとしたが 手足が重くて動かない。
「えっ?」
とっ、とりあえず確認だ。
首は左右に動く。よし。じゃあ手足は? ガチャガチャと言う音を立てるだけで動かない。
(………)
ベッドの上で両手足に枷が付けられている。逃げようとしたからだ。
もう少し考えてから行動すれば こんな物付けられなかったのに……。
「ふぅ~」
後悔したが直ぐに考えを切り替えた。今すべき事はどんな部屋に居るかだ。
大きさからして最初の部屋ではない。
ヒントになるものは無いか念入りに探してみたが、見える範囲では他に家具は無い。
どうやら、部屋の中央にあるベッドに縛り付けられている。完全に監禁された。
何も無い部屋にベッドだけ……。その事が不安を煽る。
この部屋何の部屋?
脳裏に今迄に見た映画やドラマの情景が次々と浮かぶ。
……手術……否……実験……まさか拷問部屋!
恐怖で血の気が引く。まだ死にたくない。やみくもに手足をばたつかせたが ビクともしない。ただ 体力を消耗しただけだ。
こんなに厳重では自力で脱出は無理だと諦めた。他の事を考えよう。
次に疑問が浮かんだ。
なんで私をさらったんだろう?
身代金目的?
違う。マーカスと私、どちらも攫う事が出来たのに、選ばれたのは私だ。 だから、きっと私がザブマギウムだからだ。
それ以外の理由が無い。
だけど、どうやって私がザブマギウムだと知ったのかな? 家の人以外に会ったこともない。街にも行ったけど、その人たちが私に興味を持つとは考えられない。力も覚醒してないんだから見つかる要素も無い。
う~ん、誰かに説明して欲しいところだ。
「いったい誰が、何の目的で私を攫ったのよ。まったく!」
天井に向かって文句を言うと、待っていましたとばかりに、ギッードアが開いた。
だが不安はない。誰もが修羅場をくぐってきた精鋭揃いだ。
「ニック 地図を」
広げられた地図の一箇所に赤く丸印がつけられている。リチャードは地図を指でなぞりながら 移動ルートを伝えた。
「ここからドミニクの家まで 馬車で二、三時間かかる」
ドミニクが所有してる不動産は一つだけ。
間違いなく ここにリサがいる。
「森の中 なんですね」
トニーの言葉に そうだと頷く。
行くのは大変だが、隠れる場所が多いから 接近するのは簡単だ。
「見取り図もある」
そういうと図面を広げた。地上三階、地下一階。ニックたちの顔が厳しくなる。
元修道院とか、学校とか言われてる古い建物だ。部屋数も多い。しかし、今はそのことで悩んでいる時じゃない。
くるくると地図を丸めて立ち上がった。
「 アイリス、御者を頼む」
そういって地図を渡した。
「お任せ下さい」
「詳しいことは 馬車の中で話そう」
見取り図を手に取って部屋を出て行こうとした。その時袖を引っ張らた。
見ると マーカスだ。
いつの間にか 参加していた。
「僕は、僕を何したらいいんですか?」
「………」
もちろん連れて行は気はない。戦いになったら 巻き込まれるかもしれない。ドミニクの手下には 評判の悪い者もいる。血を見るかもしれない。そんな場所に連れて行くのは、はまだ早い。しかし、だからと言って 留守番と言ったら、余計に自分を責めるかもしれない。
「マーカスはマリーナと一緒に連絡係をしてくれ」
「 連絡係⁉」
「ああ、リサが帰ってくるかもしれないし、他の人が見つけたと言ってくるかもしれないだろう」
マーカスの肩に手を置いた。
「できるか?」
「はい。できます!」
大きな声で元気に返事をするマーカスを見て微笑む。
「じゃあ、行ってくる」
「はい。 いってらっしゃい」
✳✳✳
ドミニクは今回のことには不満があった。もっと丁寧に扱いたかった。だが、逃げられる可能性を考慮しなくてはならなかった。これから会えると言う高揚感に包まれる。
開けようとした手が震えている。その事に気付いてフッと笑った。私が待っているのは、畏れか? 喜びか?
ドアの横に立つと両手で取っ手を掴んで引き開けた。すると、白いふわりとしたものが目の前を横切る。驚いて見ているとそのまま床に倒れ込んだ。
青みがかった白髪に、ドキドキと心臓発作のように胸が締め付けられる。
(あの子も白い毛をしていた……)
懐かしい気持ちが溢れてくる。
その場に跪くとその白い毛を撫でる。絹のように滑らかでふわっとしている。
その手触りに一気に昔が戻る。
当時の私は五歳で、カラレス伯爵家の使用人である父親と一緒に狩りのお手伝いで森に来ていた。そのテフィーナの森で、令嬢のジョセフィーヌ様が 迷子の猫を飼いたいと言って連れ帰った。
(ピンクがかった白い毛の猫で、まるで人間の言葉がわかるように賢かった)
そのまま伯爵家で飼う事になり使用人の子供である私が自然と面倒を見る事になった。
そのとき猫の瞳が人間と同じだと気付いた。夜でも他の獣のように目が光らなかったし、黒目が縦長にならなかった。早速図鑑で調べると 特徴が一緒だった。 まるで宝物を発見したような嬉しい驚きだった。あの時のことを思い出すと 今も胸が高鳴る。
初めは子供のたわごとだと大人たちは取り合わなかったが 後に大人たちも本物のザブマギウムだと気付いた。
今にして思えばそれが悲劇の始まりだった。
大人たちが夢中になればなるほど、楽しい気持ちは消え、後悔と怒りが燃え出した。
奇跡を起こすザブマギウム。
噂を耳にした大勢の人がカラレス伯爵家に押しかけて大騒ぎになった。誰もが欲しがり、脅したり、透かしたり、中には盗もうとした者も現れた。四六時中客が来るし、侵入者も現れて、気の休まる日はなかった。
結局、仲裁と言う形で皇室がその所有権を手に入れた。だが、それで諦めるはずもなく移送中にギルドや、他の貴族の兵士がたちに襲撃され、戦に巻き込まれて死んでしまった。
もうあの悲劇を繰り返さない。
そう心に誓った。しかし、この娘が本物かどうかはまだはっきりしない。
(ぬか喜びで終わらないと良いのだが……)
✳✳✳
リサは逃げ出そうと足を引きずりながら動かしていた。その先のことは考えていない。
とにかく ここから出たかった。
最後に見た二人の顔を思い出すと申し訳ない気持ちになる。心配しているだろうな……。
(リチャードの言う事を聞いていれば、こんな事にはならなかったのに……)
だから、二人のもとへ帰るんだ。
そう考えると私に力を与えてくれる。
何とか扉の所まで来た。
「はぁ~、はぁ~」
息が上がるし、膝がガクガクと震え出した。
体力が付きそうな感じだ。
まだ、大丈夫だろうか?
男達はまだ膝をついて項垂れている。ピクリとも動かない。
もしかして気絶しているのかも。私も頭がボーッとするし視界がぼやける。意識を保つのが難しい。このままだと気を失ってしまう。
その前に何とかしないと。扉を見ると鍵穴も無い。ドアノブも無い。
押し戸? 引き戸?
グッと手をついて扉を押す。ビクともしない。引き戸? じゃあ引っ張ってみよう。そう考えた瞬間、急に向こうから扉が開いた。
「えっ、あっ、なっ」
不味い。共犯者に見つかる。ドアから手を離そうとした。ても、体を引き戻せない。
腕に力が入らない。力を入れようとしても プルプル震えるだけだ。
こんな体では機敏な動きなど無理だ。
(どうしよう。どうしよう。どうしよう)
捕まるだけじゃない。犯人に私が逃げようとした事がバレる。
何も出来ないままドアが開くのを見つめるしかなかった。すでに 1/3開いた。
心臓がドクンドクンと打ち付ける度、息が詰まって行く。ドアが完全に開いた。
とうとう 犯人と対面だ。
ゴクリと喉を鳴らして唾を飲む。
しかし、目の前に犯人は居なくて同じような造りの廊下と壁が目に入る。
誰も居ないことにパニックになる。
(なっ、何、何で開いたの)
しかし、その前に支えるものがなくなった体が 手を突き出したままのポーズで傾く。
駄目だ倒れる。痛みを覚悟してギュッと目を閉じた。予想通りバタンと大きな音を立てて倒れた。
(痛っ!)
全身に痛みを感じる。それが合図のように意識が消えそうになる。そのとき、男物の靴が目の端に留まった。ダサくて、古臭い、年寄りが好んで履く靴だ。そんなつまらない物が最後の記憶になった。
**
「んっ……」
目が覚めるとオレンジ色の灯りがぼんやりと部屋を照らしていた。
その暖かい色は安心を与えてくれるのに今日に限っては不気味に思える。何でだろうとまだ覚め切ってない頭で辺りを見まわす。石造りの部屋。これと同じような部屋……見たことがある。ええと……。
(あっ!)
全てを思い出した。
これまでのことが蘇った。連れて来られたときと同じような部屋だ。そうだ 脱出時に失敗したんだった。悪夢は終わってない。だからといって、無意味に怖がる事は無い。
まずは現状を把握しよう。
こんな時なのに、パニックにならずにこんな風に考えられているのは 転生経験者だからか。自分でも驚くほど冷静だ。
(正直、転生以上の驚きは無いと言うところだろう)
見ると、天井の四隅にランプがあった。
もっとよく見ようと起き上がろうとしたが 手足が重くて動かない。
「えっ?」
とっ、とりあえず確認だ。
首は左右に動く。よし。じゃあ手足は? ガチャガチャと言う音を立てるだけで動かない。
(………)
ベッドの上で両手足に枷が付けられている。逃げようとしたからだ。
もう少し考えてから行動すれば こんな物付けられなかったのに……。
「ふぅ~」
後悔したが直ぐに考えを切り替えた。今すべき事はどんな部屋に居るかだ。
大きさからして最初の部屋ではない。
ヒントになるものは無いか念入りに探してみたが、見える範囲では他に家具は無い。
どうやら、部屋の中央にあるベッドに縛り付けられている。完全に監禁された。
何も無い部屋にベッドだけ……。その事が不安を煽る。
この部屋何の部屋?
脳裏に今迄に見た映画やドラマの情景が次々と浮かぶ。
……手術……否……実験……まさか拷問部屋!
恐怖で血の気が引く。まだ死にたくない。やみくもに手足をばたつかせたが ビクともしない。ただ 体力を消耗しただけだ。
こんなに厳重では自力で脱出は無理だと諦めた。他の事を考えよう。
次に疑問が浮かんだ。
なんで私をさらったんだろう?
身代金目的?
違う。マーカスと私、どちらも攫う事が出来たのに、選ばれたのは私だ。 だから、きっと私がザブマギウムだからだ。
それ以外の理由が無い。
だけど、どうやって私がザブマギウムだと知ったのかな? 家の人以外に会ったこともない。街にも行ったけど、その人たちが私に興味を持つとは考えられない。力も覚醒してないんだから見つかる要素も無い。
う~ん、誰かに説明して欲しいところだ。
「いったい誰が、何の目的で私を攫ったのよ。まったく!」
天井に向かって文句を言うと、待っていましたとばかりに、ギッードアが開いた。
12
あなたにおすすめの小説
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
恋愛
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる