女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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会って話したい

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 おバカだけど女子には超がつくほど積極的な和樹が彩香ちゃんと接近していたということが発覚し、そんなまさかな展開に動揺を隠しきれなかった僕だったけど、意外にもイズミちゃん達は「やっぱり・・」といった感じだった・・
 
 それから2日後・・・
「おはよう~ございま~す」
 僕はいつも通り午後からフェルーナにバイトに来ていた。
 僕は厨房勝手口から入店、するとフロアのほうから何やら小声でこそこそ話し声が聞こえてきた。
「あぁ、やっぱりあの彩香って娘、ユウト君をターゲットにしてきたっぽいわ」
「えぇ、ユウト君なら取り込み易いって思ってるんじゃない?」
(ん~? 何話してるだ? 僕の名前が出てるみたいだけど・・・)
「やっぱりユウト君がいないとダメなことは向こうもしっかり判ってるってことよね」
「えぇ、もちろん、それは向こうも承知してるはずよ」
ゴニョゴニョ・・
 その後の部分は客が入店してきたので、よく聞き取れなかった。
チリンチリン
「「いらっしゃいませ~」」
「あ~、聞こえなくなっちゃった・・」

 僕がフロアから聞こえていた話の気にしながら倉庫へ作業しに向かおうとしたときイズミちゃんが勝手口から入ってきた。
「あ?! あぁイズミちゃん、おはよう~」
「あら、ユウト君、おはよ~、今日も作業よろしくね、ウフッ」
「イズミちゃん、今から?」
「ううん、お昼からいたわよ、今はこれ倉庫に取りにいってたの、ユウト君がしっかり仕分けしてくれてるお陰ですぐ出せたわ、アリガトね」
 そう言ってイズミちゃんは紙ナプキンを持った手を僕に見せながらフロアのほうへ消えていった。
「ん~? 紙ナプキンなら一昨日各テーブルのホルダーにいっぱい入れたはずなのに変だな?・・」
 僕はそう思いながらフロアのテーブルを覗いた、各テーブルにあるナプキンホルダーにはほぼいっぱいに紙ナプキンが入ってる。
「やっぱり・・だとするとイズミちゃんはウソを言ってたってことだな、でも、なんでそんなウソを?・・」
 僕はイズミちゃんの不可解な行動の理由をいろいろ考えてみたんだけどはっきりと理由が見えない・・
「最近のイズミちゃん達の行動には判らないことが多い感じがするけど、これも例のことが絡んでいるんかな?・・」
 僕はいろいろ気になることはあるけど、どれもしっかりとした答えが見つからないまま、今日も倉庫での作業に励む・・・

>その日のフェルーナ閉店後・・
「ユウト君、お疲れ様~、そろそろ閉店するからユウト君もあがっていいわよ」
「は~い、じゃあ、あがりま~す」
 僕はイズミちゃんに言われて倉庫の作業をキリのいいところで終わらせて、フロアへ移動した。
「そういえば、さっきタミーちゃんから連絡があって、駅で彩香ちゃんを見かけたって言ってたわ」
「えぇ~ッ!?彩香ちゃんが駅にいたの~? もしかしてこっちの様子を伺いに来たとかかしら~?」
「彩香ちゃんが駅に・・」
 有希ちゃん、梨絵ちゃんは驚くと同時に不審がっている、でも僕としてはもう一度彩香ちゃんに会って話をしたいと思う。
 そんなことを考えてると、僕の心中を見透かしたかのようにイズミちゃんがこう聞いてきた。
「ユウト君、彩香ちゃんに会って話したいって思ってるでしょ?」
「え?! な、なんで判るの?」
「なんでって、ユウト君って何考えてるか、分かり易いんだもの~、ウフフ」
「そうなんだ・・」
「えぇ、でも、ユウト君が彩香ちゃんと会いたいって思ってるなら、会ってもいいわよ、でも、もし会ったら、それを隠さないでわたし達に話して欲しいわ、お願いできるかしら?」
「わかった、会える可能性は低いだろうけど、もし会ったら、そのことは隠さないでちゃんと話すよ、約束する」
「ありがとね、ウフフ」

 僕はみんなに挨拶をして帰宅する、しかし、タミーちゃんが駅で彩香ちゃんを見たということが気になって、駅に寄り道して帰ってみた、当然彩香ちゃんいは会えない・・・
「まぁ、そう都合よくはいかないよな・・」

 僕はもしかたらという期待は当たり前だけど空振りとなり、やや気分もローになりながら住処であるマンションまで戻ってきた・・・

「えッ!?」
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