女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

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沈・・・(文字通り?)

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 フェルーナの慰安旅行で来ている旅館の露天男湯、そこはいま、自主的な?混浴露天風呂と化し、女子達の戯れの場となっていた・・・

「み、みんな、ちょっと近すぎじゃないかな? せ、せっかく広い風呂なんだしさ、もっと広がって温泉を堪能しようよ、ネ?」
 僕は左右から梨絵ちゃんと薫ちゃんにひっ付かれ、さらに目の前をイズミちゃんと有希ちゃんにブロックされ、完全に包囲された状態になっちゃって、股間が見えないようタオルで守るのが精一杯。
(や、ヤバい、いまタオル外れたら変態扱い確定、その後は生き地獄へ直行?!・・・)
 僕は逃げ場の無い状況の中、必死に正気を保ちつつ、股間のタオルを握っていた、しかし、ずっと温泉に浸かっていたせいか徐々に意識が霞んできて・・・
(あ、あれ? なんか周りが霞んできてるけど、霧でも掛かって・・・)
ズルズル、ブクブク・・・
「えっ? ど、どうしたのユウト君! ユウトく~ん!」
「ユウトく~ん、しっかり~!」
「・・・・」

>宿の部屋
「うぅ~ん・・」
「ユウト君、ユウトく~ん!」
「お~い、ユウト~」
 僕は夢を見ていた、周りから名前を呼ばれて、そちらを向くと、薄くてキラキラ輝くキレイな衣をまとった天女なのかエルフなのか判らないけど、とにかく現実感の無いくらいキレイな美少女たちがフワフワと僕の周りを浮遊しながら、笑みを浮かべて僕の名前を呼んでいる・・

「あっ! イズミちゃ・・」
 そこで僕は意識を取り戻し、目が覚めた、いや目が覚めてしまった・・・
「あ、あれ?? ここどこ?」
 僕が目を覚まし、周囲をキョロキョロして、場所を聞くと、イズミちゃんが・・
「やっと、気が付いた・・湯船で沈んだときは驚いたわよ~」
「一時は死んだかと思ったけど、意識が戻ってくれてよかったわ」
「へ? いったい何が起こったの?」

 僕は部屋の布団に寝かされていたようで、その周りにイズミちゃんをはじめフェルーナの女子5人が取り囲むようにして僕を見下ろしている。
 そんなみんなから「よかった」「死んだかと思った」とか意味不明な言葉を言われて、僕の頭の中は「?」のパレード状態、しかし、なんとか何があったのかを聞くと有希ちゃんとイズミちゃんが・・
「あなた、露天風呂で失神しちゃったのよ、しかもわたし達の目の前で」
「たぶん、なが湯でのぼせたんじゃないかって、宿の人が言ってたわ」
 こう言われても、まだ頭がボ~っとしてて、はっきり理解できない・・
「まだしっかり覚醒しきってないようね、もう晩いし今夜はそのまま寝ちゃっていいわよ」
 こう言って、女子たち5人は隣の部屋に移ってでワイワイと女子らしくおしゃべりを楽しみ始めた。

 しばらくの間ふすま越しに女子たちの声を聞いていた僕だったけど、知らぬ間に夢の中に堕ちてしまっていた・・・
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