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先生
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しおりを挟むベッドの中でもぞもぞと寝返りを打つと、光彦の腕が伸びて引き寄せられた。
手が腰を優しく抱き締め、安心させるようにとんとんとリズムよく叩かれる。
「……」
ちょっと見上げると、うとうとと微睡んだ表情の光彦が微かに笑って軽いキスをしてくる。
心がほっとしたのがわかった。
「…先生」
「ん…?」
その声はまだまだ眠そうにしていたため、葉人はなんでもない…と呟いて枕をしてくれている腕に擦り寄り、もう一度目を閉じた。
その腕の中で、安堵感に微笑みながら眠る葉人を見つめ、光に透ける亜麻色の柔らかな髪を指に絡める。
「…ん……」
「葉人」
「…ぅ…」
「俺のモノだな?」
「…ぅん…」
夢の中から返された返事だったが、光彦は満足そうに唇の端を上げて不敵に笑みをこぼした。
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