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しおりを挟む胸にキスを落とされて喘ぐ。
「ぁ…っ」
「小田切は感じやすいな」
意地悪するように光彦に言われ、葉人は恥ずかしさにうつむいた。
「腹減ったろ?何か食べようか」
時計の針は15時を回っている。
くしゃくしゃっと葉人の頭を撫で、光彦はベッドから降りて服を身に付け始める。
「服も見に行くか」
細身の光彦の服を借りてはいたが、それでも華奢な葉人には大きすぎた。
「ぁ…いえ……」
フェネクスがまたどこからか見ているかもしれない…と思うと、光彦と連れだって出歩くのには抵抗を感じた。
「どうした?」
「…あの。オレ、帰ります」
突然言い出され、光彦は驚いた顔で振り返った。
「なんか…気に入らないことしたか?」
「いえ!…いえ……そうじゃなくて…」
大の大人が、自分の一言に血相を変える姿が可笑しくて少し笑った。
「こう言うの、良くないんで」
ひそめられた眉に、不愉快の感情を読み取って慌てて手を振る。
「あのっ……知られたら……先生に、何かあるかもしれないし」
「…俺?」
怪訝な顔で光彦は葉人の隣に座ると、うつむいたその顔を覗き込んだ。
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