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携帯電話
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しおりを挟むすがるように伸ばされた腕が首に回され、赤く色づいた唇から小さく「あつい」と言う言葉が繰り返し漏れる。
「ん…っぁ…」
光彦が服を脱がしやすいように体をずらし、首筋を舐められてのけ反る。
きつく寄せられた眉からは、体の奥から沸き上がってくる快感を耐えているように見えた。
「……ぅん…ぁあっ!!」
ぷっくりと主張し始めた胸の突起を舐め上げると、震えるような声が上がる。
光彦は焦らすように、指だけで葉人の秘部を弄り続けた。
「ゃっ…も、おねが…い…」
首を振り、光彦の胸にすがり付きながら熱い杭を穿ってくれと懇願する。
「っ…欲しい、か?」
自身も息を荒げ、葉人から匂い立つような誘う色気に目眩を覚えながら尋ねる。
「…ぅ……ん…っちょ…だい」
唾液に濡れた唇を舌でなぞり、とろりと溶けた眼差しを向け、自ら足を光彦に絡ませる。
「は…っぁん…」
突き立てられたモノの熱さに、満足そうに葉人から喘ぎ声が零れていく。
「ぁんっ!んっ…ぁぁあっ!!」
光彦に幾度も深く貫かれ、葉人は声を上げて意識を手放した。
テーブルに置かれた黒い携帯が、小さく振動して受信を告げる。
『データ、手に入れたぞ』
そのメールには、素っ気ないその一文が書かれていた。
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