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しおりを挟む「…っ……」
指先が冷たくなったのに気づいていた。
胸が苦しくなって、あの日訳も分からずに犯された瞬間の事が頭を殴打する。
くらり…と視界が揺れた。
「な?いい感じだろ??あー…葉人の趣味には合わない?あ、ちょ、勃ってきた」
色彩がなくなった世界で、画面を見ながら千秋が自分のモノを取り出して腕を動かし始めるのが見える。
画面の中では、男に凌辱される女の顔が映る。
映る…
自分に良く似ている…
そう葉人が思った瞬間、ビクンっと体が跳ねた。
「葉人は?勃たないの?勃ってる?」
水の中から聞いたような千秋の声と同時に布団の中に手が忍び込み、無防備だった葉人の下半身に触れてきた。
「あれ?これ見てなんとも思わない?」
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