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裏切り
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しおりを挟むありえない…そう思っている意識の外で、体が動いていく。
「拭いて…くれるの?」
おどおどと挙動不審な千秋に頷いて腕を伝い落ちる白濁の液を舌ですくい取った。
「ぅ…わっ!」
葉人の腕を振り払い、千秋がベッドの上から転げ落ちる。
「なな…なに…」
とろりとした生臭いソレを見せつけるように舌の上で転がす。
飛び上がって顔を赤く染めた千秋は、もうこれ以上ないと言う程狼狽しながらティッシュを取るために枕元に手を伸ばしてくる。
「か、からかったのは…悪いけど…こんな……こんな事、するなよっ」
涙目が間近でこちらを見るのを見つめ返しながら、わざと大きな音が出るようにそれをごくりと飲み込んだ。
「あっ…あっ………」
ぽかんと開けられた口からは「あ」の言葉しか出ず、赤い顔はさらに赤さを増して妙な汗を浮かべ始めている。
「…美味しい」
そんな筈ない…
そう心は判断するのに、舌を刺激して吐き気を催させるそのねっとりとしたモノが美味かった。
『あっ……ぃ……あぁんっ』
二人…否、撮影者も乱入して三人の男に凌辱されていた女から悲鳴以外の声が漏れ始めるのが耳に届いた。
騙され、縛られ、多数に無理矢理アナと言うアナを犯されながら…
何故感じる?
葉人の目がその女を捉えてゆらりと揺れる。
ああ、…それは自分も一緒だったじゃないか…と。
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