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AYA
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しおりを挟む「そんな筈ないっ綺は俺と共にいるって……」
「やめ…」
幾度目か分からない懇願を繰り返すが、呟きを繰り返す光彦には届いておらず…
くっと手に力がこもる。
「あ……」
「どうしてまた、……居なくなるんだ?」
首に手を掛けた光彦の目に水の幕が張る。
「ち、がぁ…っぅ……オレは…」
あなたの弟じゃない。
その言葉は潰されていく気管に邪魔をされて光彦に届くことはなかった。
腕を縛られたまま、もがくことも出来ずに意識は遠のいていく。
警鐘のようにわんわんと耳を打つ脈も、光彦の力がこもる度に弱まる。
縋るように威や司郎の名を呟くが、それも形とはならずに消えた。
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