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放課後の教室で…
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しおりを挟む誤魔化されそうな気がして気合を入れて威を睨みつける…が、先程の熱の残った体ではそれも難しく、
「ねだってるように見える」
そうからかわれた。
「違う!困るんだっ!!授業中に…あんな……」
メールの内容と、それによって生じた自分の体の変化を思い出して口ごもる。
僅かに濡れて気持ちの悪い下着はこの際目を瞑るしかない。
ちょっとした事でこんな状態になっていたら身がもたないのは、深く考えなくともわかる。
言ってしまえば、触れていたい、欲しいと思うのは葉人も同じだったが、すぐに思考が飛んでしまうのだからただのちょっかいでも大惨事になってしまう。
その事を、葉人は威に言い聞かせるように説明をした。
「だって可愛かったから」
「威っ!」
そんな理由であんなメールを授業中に送られたらたまったもんじゃない。
葉人がむっとした表情を向けるとさすがに威もしゅんとして、大きな体を縮めて見せた。
「ごめん!もうしないから!」
「………ん。ちゃんと守ってよ?」
「………」
「返事がないし!」
「…………───っ」
話を逸らすために明後日の方を向いていた威が急に険しい顔をする。
「たのしそう、ね?」
ひやりと冷たい声が耳を打った。
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