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放課後の教室で…
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しおりを挟む『葉はあったかい』
抱き締めあいながら眠った記憶が呼び起され、ざわりと体を駆け上がってくる感覚に身を震わせる。
「ん……」
『柔らかくて、熱い』
『舐めたい』
『気持ちイイって言わせたい』
威の視線がどこに注がれているのかが分かる程、肌が敏感に感じ取って行く。
うなじから、耳元、背中、肩…それから…
腰をなぞる視線に葉人の体は熱を帯び、変化し始めた股間を誤魔化すために膝を擦り合わせる。
「ぅ…ン……」
とうとう耐えきれなくなり、葉人はぎゅっと胸を押さえて振り返った。
「………」
潤み始めた瞳で威を振り返ると、はっとした顔をしてから眉を下げ、微かに拝み手をして『ごめん』と小さく口を動かした。
「信じられないっ!!」
中庭まで威を引きずり出し、葉人はそう言って威に突っかかって行く。
「や、ごめ…まさか……」
あんなに感じるなんて…と続けて威は葉人の頬をくすぐった。
「~~~~~っ」
飛び退いて睨みつけるが、威はそれがくすぐったくて仕方ない風に微笑んだ。
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