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第三話 体育祭
07-1.放課後
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体育祭が無事に終わり、教室に戻っていった。
担任の熱烈な言葉を聞き終わり、各自、帰りの支度を始める。
「武! 途中までは一緒に帰ろう!」
敏郎は荷物を抱えて武に声をかけた。
体育祭ということもあり、今日は野球部も休みだった。
「い、いいいいきなり名前呼びですかな!? 難易度を急にあげてきますね!」
「武も俺を敏郎と呼んでほしい!」
「難易度が高すぎますので却下します! いつか、慣れてきた頃にでも挑戦します!」
武は戸惑っていた。
いつもならば浩二と帰るのだ。途中までではあるのだが、わざわざ、遠回りをしてまで長い時間二人で過ごそうとする傾向があった。
「先に帰るから」
「浩二!? それでいいのですかな!?」
「恋人と帰ってやれば」
浩二はなにも思わないのだろうか。
荷物を持ち、さっさと教室から出ようとする。
「遊佐は協力的だな!」
敏郎は嫌味のようにそう言った。
嫌味のつもりはないのだろう。しかし、浩二の足を止めるのには十分すぎた。
「同性愛は障害がつきものだ! しかし、協力的な友人に恵まれたことは誇りに思う! 武にも葵以外の理解者がいるようで安心をした!」
「そこで葵の名前がでるんですか?」
「当然だな! 律と付き合っているのだから、もっとも、武に協力的で信用のできる相手だと思っている! 彼自身、話していて不快感はなかったしな!」
敏郎の言葉に武は納得した。
……いや、納得するなよ。
心の中で葵はツッコミを入れる。
今日の予習はない。しかし、いつも通り、律は葵の部屋に遊びに来るだろう。
さっさと帰る準備をして律の元に向かう。珍しく、律は人に囲まれていなかった。
「律?」
葵はその様子に違和感を抱く。
「どうしたんだ?」
葵は律の傍に駆け寄り、声をかける。
そこには寂しそうな顔をしている律が机に座っていた。律の周りには友人がいるものの、いつもより圧倒的に数が少ない。
担任の熱烈な言葉を聞き終わり、各自、帰りの支度を始める。
「武! 途中までは一緒に帰ろう!」
敏郎は荷物を抱えて武に声をかけた。
体育祭ということもあり、今日は野球部も休みだった。
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「武も俺を敏郎と呼んでほしい!」
「難易度が高すぎますので却下します! いつか、慣れてきた頃にでも挑戦します!」
武は戸惑っていた。
いつもならば浩二と帰るのだ。途中までではあるのだが、わざわざ、遠回りをしてまで長い時間二人で過ごそうとする傾向があった。
「先に帰るから」
「浩二!? それでいいのですかな!?」
「恋人と帰ってやれば」
浩二はなにも思わないのだろうか。
荷物を持ち、さっさと教室から出ようとする。
「遊佐は協力的だな!」
敏郎は嫌味のようにそう言った。
嫌味のつもりはないのだろう。しかし、浩二の足を止めるのには十分すぎた。
「同性愛は障害がつきものだ! しかし、協力的な友人に恵まれたことは誇りに思う! 武にも葵以外の理解者がいるようで安心をした!」
「そこで葵の名前がでるんですか?」
「当然だな! 律と付き合っているのだから、もっとも、武に協力的で信用のできる相手だと思っている! 彼自身、話していて不快感はなかったしな!」
敏郎の言葉に武は納得した。
……いや、納得するなよ。
心の中で葵はツッコミを入れる。
今日の予習はない。しかし、いつも通り、律は葵の部屋に遊びに来るだろう。
さっさと帰る準備をして律の元に向かう。珍しく、律は人に囲まれていなかった。
「律?」
葵はその様子に違和感を抱く。
「どうしたんだ?」
葵は律の傍に駆け寄り、声をかける。
そこには寂しそうな顔をしている律が机に座っていた。律の周りには友人がいるものの、いつもより圧倒的に数が少ない。
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