俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第二話 交際開始

01-2.

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 ……律の連絡先は見ない方が良い。

 浮気を疑えば切りがない。

「はい。ありがとう」

「ほらな、なにもなかっただろう」

「おばさんと母さんの連絡先にしか入っていなかったね」

 律に言われ、葵は恥ずかしそうな顔をした。

 ……女子から人気がないのも考え物だな、

 男女共学とはいえ、所属している普通科以外では男子の割合の方が多い。女子は貴重な存在だった。そのほとんどの女子が律の親衛隊である。

「僕の連絡先、見る?」

「見ない。見て嫉妬するくらいなら、見たくない」

「残念だね。嫉妬する顔を見たかったのに」

 律はそう言いながらスマホの画面を見せつけてきた。

 女子生徒の名前も男子生徒の前もある。順番に並んでいる連絡帳を見せつけ、続いてLIVEの画面を見せる。やり取りが丸見えだ。

「僕ね。友達にカミングアウトしてあるの」

「は?」

「葵が大好きだから告白しても断るよって、みんなに伝えてあるの。それをいいよって言った人だけ連絡先を好感しているんだよ」

 律は堂々としている人だった。

 人気者の座から蹴り落とされる可能性を考えず、カミングアウトしたのだろう。

「僕の周りにいるのは僕と葵を応援する人だけだよ」

「それで浩二や武とふざけていると全員で睨みつけてたのかよ」

「そういうことだね」

 律の言葉に葵は納得をした。

 ……ふざけてると睨まれるのは、それが理由か。

 浩二は察していそうである。

 しかし、武が楽しそうなため、放置していたのだろう。

 その理由に気づいていながらも、葵にもなにも言わなかった。

「納得したの?」

 律に問われ、葵は頷いた。

「そっか。それはよかったよ」

 律は強い。

 葵はカミングアウトを考えていなかった。ただ勢いのままに告白まがいな言葉を口にしてしまっただけだ。

 今の時代は、多様性の時代だ。カミングアウトしても友人たちは受け入れるだろう。
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