俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第二話 交際開始

01-1.交際開始

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 律は手を握り直す。
 その手を離すつもりはなかった。

「僕は嬉しいよ」

「嬉しい?」

「だって、これからもずっと一緒ってことでしょ?」

 律は爽やかな笑顔で言った。

 ……いつもより、輝いて見える。

 いつもの笑顔には見慣れたはずだったのだが、想いが通じ浮かれている律の笑顔は凄まじいものだった。

 ……陰キャの俺にはきつすぎる。

 発光しているようにすらも見える笑顔だった。

「そうだ。ずっと、一緒だ」

 葵は律の眩い笑顔に答えた。

 華奢な律よりも少しだけ体格に恵まれた葵は綺麗とは言えない笑顔を見せる。それは愛嬌のある笑顔だった。

「葵を独占できてうれしいよ」

「元々独占していたような気がするけどな」

「そう? あれでも抑えていた方だよ」

 律は笑顔のままだ。

 それから手を離し、ゆっくりと手を差し出した。

「なんだ?」

 葵にはわからなかった。

「スマホチェックしようと思って」

「付き合いたてでするか!? やましいことは一切ないからな!」

「本当? 女子生徒の連絡先とかないの?」

 律は疑ってかかる。

 ……連絡先を持っているのは律だろ。

 葵は自分だけが疑われるのは嫌だった。
 しかし、律がスマホを見たいと望むのならばしかたがない。指紋認証を解除して、律にスマホを渡す。

「いいの?」

「やましいことはないからな。SNSだけは除くなよ。ヲタク関連の話で理解できないだろうから。あと、武との会話は見ない方が良い。痛々しいのは好きじゃないだろ?」

 葵は堂々としていた。

 その態度を見て、律は疑ったことを恥じた。
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