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第三十五話
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セシリアたちを横目に歩き出し、すっと冷たい表情になったリツは単身で魔王城へと向かって行く。
それも、魔力を身体にまとわせて、明らかに敵対しようとしている風に見せながら、威圧を放っている。
(さて、相手はどうでてくるかな?)
魔王の対応を試すように、リツは目だけ笑顔のまま、しかし魔力を強めに噴出した状態でどんどん城に近づいていく。
そんなリツに魔王軍側が気づかないはずもなく、城内は大騒ぎになっていた。
『な、なんだあの強力な魔力の持ち主は!』
『武器をとれ!!』
『迎撃準備!』
何者かわかってはいないが、脅威であることは誰もが感じ取っており、大慌てで駆け回っている部下の兵士はとっさに近くにあった武器をとり、魔物を保管している牢屋の鍵を開けに向かっている。
『どのような者が来たのか……』
城内のあわただしさに怪訝な顔をしている操魔の魔王も部屋から出て、遠くにいるリツの顔を確認しようとする。
まだ距離はかなりあり、リツの姿は豆粒ほどでしかないが、兵士たちは魔力の強さだけだが、はっきりと感じ取れていた。
唯一、魔王のみが目に手を当て、視覚を強化することでその顔を確認していた。
『っ……!?』
しかし、じっと見ていた次の瞬間、完全に視線があい、リツがそれに気づいてニコリと笑っていることに気づいて荒ぶる鼓動を感じながら慌てて視覚強化を解除した。
『ぐっ、まさかあのような者がいるとは……』
驚きと同時に、力を持つものだからこそ、リツが持つ実力を感じ取り、操魔の魔王は数歩後ずさってしまう。
『みなのもの! これから向かってくる相手は、未だかつてない最強の敵と心得よ! 私も出陣する。全力を持って迎え撃つぞ!!』
『『『『おお!!』』』』
魔王自らが出陣するとあって、士気は高まっている。
それと同時に、今回の相手は油断ならない相手なのだということも兵士たちに伝わっている。
険しい表情で指示を出した魔王は、一度急ぎ足で自らの部屋に戻り、槍を手にして階下へと向かって行く。
その時、ふと先日飛んできた斬撃のことを思い出したが、まさか違うだろうと首を横に振って改めてリツの迎撃について考え始めていた。
「――へえ、さっきのが魔王か。なかなかいい面構えじゃないか」
リツの目に映ったのは、獣人族の男性だった。
人ベースの獣人で、恐らくは黒豹の獣人。
しなやかな筋肉を纏う細身で素早さを感じる見た目をしていた。
普通の獣人と違うのは、頭に太くて立派なうねるような角が二本生えていることである。
(にしても、やっぱり魔族じゃないみたいだな……)
リツは五百年前の戦いで、魔王率いる魔族を相手に戦い、多くの魔族を倒していた。
だからこそ、あれだけ力を失った魔族が、今でも栄華を極めて七人も魔王がいるというのは考えられなかった。
(ってことは、恐らくは他の魔王を名乗るやつらも魔族ではない、ということか)
それを知って、内心リツは安堵していた。
勇者として強力な力を持っているリツであるが、魔王との戦いは熾烈なものであった。
なんとか最後に一撃を喰らわせて倒すことができたのもギリギリのところで一瞬の隙をつくことができたからで、ともすれば自分がやられるビジョンも常にどこかにあった。
しかし、今回の相手は魔王と名乗っているもののあくまで獣人である。
魔族ではないというだけで、リツの心には今まで以上のゆとりが生まれていた。
「まあ、お手並み拝見といったところかな……」
できれば強くあって欲しいというのが、セシリアにも伝えてないリツの本心である。
こちらの世界に来てから何度か戦闘はあったが、それでも本気の数割しか出せていない。
だから、力が鈍っている可能性もあった。
存分に力試しをするには魔王というのはうってつけの相手であり、強すぎては大変だが、弱すぎても困る。
そんな思いを抱えながらリツは、魔王城へと一歩一歩確実に近づいていた。
城からリツの姿が視認できるかどうかといったあたりで、城からは多くの魔物が姿を表していた。
それは操魔の魔王によって使役され、普段は地下牢にいる魔物で、わらわらとたくさんいる彼らは兵士たちの指示をよく聞いているようだった。
「止まれ! こちらは操魔の魔王様の居城である! それ以上力を放出したまま近づくのであれば、敵対行動とみなし即刻排除させてもらうと心得よ!」
それは兵士たちを率いる兵士長の言葉だった。
真面目そうな顔立ちの彼は操魔の魔王と同じく獣人であり、タイプは人ベースの犬獣人だった。
防衛部隊の指揮を任されており、今も城に近づこうとしているリツをどう撃退したものかと考えていた。
「あー、俺は別にあんたがたと敵対するつもりはないよ。ただ、そこの操魔の魔王さんが、他の街や国の人を困らせないと約束してくれればね」
実のところ、魔王はセシリアを嫁にと言っただけでなく、他の街や国にも同じような要望を出していた。
それに従わなければ、この間のように魔物をけしかけると脅しをかけていたのだ。
事実、セシリアの街はそれに従わなかったためにあれだけの魔物によって狙われることとなった。
「魔王様の庇護下にあることは幸せなのだ! それを断るほうが悪い!」
苛立ちをにじませながら声を荒らげた兵士長は完全に操魔の魔王のことを信頼しており、そこに唾を吐くような相手のことは敵としてみなしている。
つまり、先ほどまでのリツは交渉できるかもしれない相手として見られていたが、今の発言によって完全にその可能性は潰れたことになる。
「交渉決裂、か。まあ、話し合えるとは思ってなかったからいいんだけど。それじゃ、いかせてもらうぞ!」
やれやれと肩をすくめたリツはすっと真剣な表情になると剣を手にして走りだす。
「出陣!」
兵士長はその二文字を口にし、それは全防衛兵士と魔物に伝播して城門から次々にリツに向かって行く。
「おー、これはなかなか、かなりの数だな」
見える範囲で既に数百を超えており、更に後続も途切れることなくやってきていた。
感心したように軽口を言ったリツが何気なくふっと右手をあげて、そのまま静かに振り下ろす。
「……む?」
兵士長はその行動に何か意味があるのか? と警戒した瞬間、先頭の魔物が数体同時に倒れたことに気づく。
「なっ!?」
驚くが、既に進行している部隊を止めることは難しく、どこから攻撃が届いているのかを兵士長は目を凝らして確認しようとする。
「全力で、いけ!」
リツは先ほどのように両手を軽くあげて、今度は勢いよく振り下ろす。
するとあっという間に鋭い十を超える攻撃が、次々と先頭の魔物たちの頭を撃ち抜いていた。
「ぐっ……ど、どこから!」
兵士長は焦って周囲を見回しているが、見えるはずもない。
攻撃はリツの遥か後方、数キロは離れた場所にいるセシリアによるものである。
世界樹の枝を使って作られた弓によって放たれる一撃はどんなに遠く離れていても狙い通りの効果を発揮する逸品だった。
そして彼女の姿は風の魔力で作られた障壁によって見えなくなっている。
その魔力を感知しようにも、前線にいるリツの強力な魔力によって空気中の魔力含有量が乱されて、正確な把握が難しくなっていた。
言い知れぬ恐怖を感じ、ごくりと唾をのんだ兵士長は操魔の魔王が口にした『未だかつてない最強の敵』という言葉を、今更ながら実感しているところだった。
それも、魔力を身体にまとわせて、明らかに敵対しようとしている風に見せながら、威圧を放っている。
(さて、相手はどうでてくるかな?)
魔王の対応を試すように、リツは目だけ笑顔のまま、しかし魔力を強めに噴出した状態でどんどん城に近づいていく。
そんなリツに魔王軍側が気づかないはずもなく、城内は大騒ぎになっていた。
『な、なんだあの強力な魔力の持ち主は!』
『武器をとれ!!』
『迎撃準備!』
何者かわかってはいないが、脅威であることは誰もが感じ取っており、大慌てで駆け回っている部下の兵士はとっさに近くにあった武器をとり、魔物を保管している牢屋の鍵を開けに向かっている。
『どのような者が来たのか……』
城内のあわただしさに怪訝な顔をしている操魔の魔王も部屋から出て、遠くにいるリツの顔を確認しようとする。
まだ距離はかなりあり、リツの姿は豆粒ほどでしかないが、兵士たちは魔力の強さだけだが、はっきりと感じ取れていた。
唯一、魔王のみが目に手を当て、視覚を強化することでその顔を確認していた。
『っ……!?』
しかし、じっと見ていた次の瞬間、完全に視線があい、リツがそれに気づいてニコリと笑っていることに気づいて荒ぶる鼓動を感じながら慌てて視覚強化を解除した。
『ぐっ、まさかあのような者がいるとは……』
驚きと同時に、力を持つものだからこそ、リツが持つ実力を感じ取り、操魔の魔王は数歩後ずさってしまう。
『みなのもの! これから向かってくる相手は、未だかつてない最強の敵と心得よ! 私も出陣する。全力を持って迎え撃つぞ!!』
『『『『おお!!』』』』
魔王自らが出陣するとあって、士気は高まっている。
それと同時に、今回の相手は油断ならない相手なのだということも兵士たちに伝わっている。
険しい表情で指示を出した魔王は、一度急ぎ足で自らの部屋に戻り、槍を手にして階下へと向かって行く。
その時、ふと先日飛んできた斬撃のことを思い出したが、まさか違うだろうと首を横に振って改めてリツの迎撃について考え始めていた。
「――へえ、さっきのが魔王か。なかなかいい面構えじゃないか」
リツの目に映ったのは、獣人族の男性だった。
人ベースの獣人で、恐らくは黒豹の獣人。
しなやかな筋肉を纏う細身で素早さを感じる見た目をしていた。
普通の獣人と違うのは、頭に太くて立派なうねるような角が二本生えていることである。
(にしても、やっぱり魔族じゃないみたいだな……)
リツは五百年前の戦いで、魔王率いる魔族を相手に戦い、多くの魔族を倒していた。
だからこそ、あれだけ力を失った魔族が、今でも栄華を極めて七人も魔王がいるというのは考えられなかった。
(ってことは、恐らくは他の魔王を名乗るやつらも魔族ではない、ということか)
それを知って、内心リツは安堵していた。
勇者として強力な力を持っているリツであるが、魔王との戦いは熾烈なものであった。
なんとか最後に一撃を喰らわせて倒すことができたのもギリギリのところで一瞬の隙をつくことができたからで、ともすれば自分がやられるビジョンも常にどこかにあった。
しかし、今回の相手は魔王と名乗っているもののあくまで獣人である。
魔族ではないというだけで、リツの心には今まで以上のゆとりが生まれていた。
「まあ、お手並み拝見といったところかな……」
できれば強くあって欲しいというのが、セシリアにも伝えてないリツの本心である。
こちらの世界に来てから何度か戦闘はあったが、それでも本気の数割しか出せていない。
だから、力が鈍っている可能性もあった。
存分に力試しをするには魔王というのはうってつけの相手であり、強すぎては大変だが、弱すぎても困る。
そんな思いを抱えながらリツは、魔王城へと一歩一歩確実に近づいていた。
城からリツの姿が視認できるかどうかといったあたりで、城からは多くの魔物が姿を表していた。
それは操魔の魔王によって使役され、普段は地下牢にいる魔物で、わらわらとたくさんいる彼らは兵士たちの指示をよく聞いているようだった。
「止まれ! こちらは操魔の魔王様の居城である! それ以上力を放出したまま近づくのであれば、敵対行動とみなし即刻排除させてもらうと心得よ!」
それは兵士たちを率いる兵士長の言葉だった。
真面目そうな顔立ちの彼は操魔の魔王と同じく獣人であり、タイプは人ベースの犬獣人だった。
防衛部隊の指揮を任されており、今も城に近づこうとしているリツをどう撃退したものかと考えていた。
「あー、俺は別にあんたがたと敵対するつもりはないよ。ただ、そこの操魔の魔王さんが、他の街や国の人を困らせないと約束してくれればね」
実のところ、魔王はセシリアを嫁にと言っただけでなく、他の街や国にも同じような要望を出していた。
それに従わなければ、この間のように魔物をけしかけると脅しをかけていたのだ。
事実、セシリアの街はそれに従わなかったためにあれだけの魔物によって狙われることとなった。
「魔王様の庇護下にあることは幸せなのだ! それを断るほうが悪い!」
苛立ちをにじませながら声を荒らげた兵士長は完全に操魔の魔王のことを信頼しており、そこに唾を吐くような相手のことは敵としてみなしている。
つまり、先ほどまでのリツは交渉できるかもしれない相手として見られていたが、今の発言によって完全にその可能性は潰れたことになる。
「交渉決裂、か。まあ、話し合えるとは思ってなかったからいいんだけど。それじゃ、いかせてもらうぞ!」
やれやれと肩をすくめたリツはすっと真剣な表情になると剣を手にして走りだす。
「出陣!」
兵士長はその二文字を口にし、それは全防衛兵士と魔物に伝播して城門から次々にリツに向かって行く。
「おー、これはなかなか、かなりの数だな」
見える範囲で既に数百を超えており、更に後続も途切れることなくやってきていた。
感心したように軽口を言ったリツが何気なくふっと右手をあげて、そのまま静かに振り下ろす。
「……む?」
兵士長はその行動に何か意味があるのか? と警戒した瞬間、先頭の魔物が数体同時に倒れたことに気づく。
「なっ!?」
驚くが、既に進行している部隊を止めることは難しく、どこから攻撃が届いているのかを兵士長は目を凝らして確認しようとする。
「全力で、いけ!」
リツは先ほどのように両手を軽くあげて、今度は勢いよく振り下ろす。
するとあっという間に鋭い十を超える攻撃が、次々と先頭の魔物たちの頭を撃ち抜いていた。
「ぐっ……ど、どこから!」
兵士長は焦って周囲を見回しているが、見えるはずもない。
攻撃はリツの遥か後方、数キロは離れた場所にいるセシリアによるものである。
世界樹の枝を使って作られた弓によって放たれる一撃はどんなに遠く離れていても狙い通りの効果を発揮する逸品だった。
そして彼女の姿は風の魔力で作られた障壁によって見えなくなっている。
その魔力を感知しようにも、前線にいるリツの強力な魔力によって空気中の魔力含有量が乱されて、正確な把握が難しくなっていた。
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