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第37話 高級ホテルを楽しもう(いざプールへ)
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部屋を探索すると、ミニバーのコーナーには、小瓶サイズのアルコール類やいろんな種類のお茶のティーバッグが用意されていた。
デパ地下で見たことのあるカプセル式のコーヒーマシンも設置されている。
冷蔵庫の中には、ワインにビールにコーラ、炭酸水にストレート果汁のジュース。もう至れり尽くせりのラインナップ!
バスルームには、くつろぐ金持ちには必須アイテムのバスローブ! フー!!
あー。なんかバスローブ見ただけでテンション上がってきた。
サイコーッ!
そうだ! プールに行ってみよう。ナイトプール、パシャパシャの世界があるはず!
館内の設備を見てみると、プールは五階のスパに併設されていた。
「行くっきゃないっしょ!」
キュウはどうしようかな。そもそも、スライムって水に浮くのかな?
「キュウ。また違うところに行くけど、一緒に行く?」
「行くでしゅ! 一緒に行きたいでしゅ!」
可愛いやつだなー。
「シモーヌ様はどうします?」
姿が見えないので大声で呼びかけると、どこからか「フグフグ」と聞こえた。
シモーヌさんは遠くのリビングのソファに座って、リス食いをしていた。手にはリンゴらしきものを持っている。
そういえば、フルーツの盛り合わせとチョコレートが置いてあったっけ……。
「あー。じゃあ別行動ということでー」
シモーヌさんは俺に向かって、「フガー」とリンゴを突き出した。
は? 「オッケー」って言ってる? ま、いっか。放っておこう。
服を脱いでバスローブを羽織ると、キュウを抱っこしてプールに直行!
バスローブでキラッキラな廊下を歩くなんて、普通ならできないけど、だーれもいないんだもんねー。
へーき。へーき。
更衣室でレンタル用のスイムウエアを発見した。
真っ裸で泳いでもいいけど、まあ最低限の慎みは持っておくことにして着替える。
俺が着替えるのを見てキュウが、ぷにょん、ぷにょんと、飛び跳ねながら言った。
「よしつねー。キュウは? キュウの分は?」
ええっ!? スライムが水着? なんて斬新な。いやいや。
なんでも真似をしたがるところは、人間の子どもみたいだな。
もう! 可愛いやつめ!
「キュウはそのままの方が可愛いから着なくていいよ」
「キュッキュウ!」
「よっし。キュウ。行くぞ」
プールへと続くドアを開けると、見たこともない世界が広がっていた。
「こんなところで、『ナイトプール、パシャパシャ』って、やってたのかー」
なんか、濡らしちゃったらまずいんじゃないのっていうくらい豪華なベッドが並んでいる。一個一個にカーテンみたいなのまで付いているし。
すごっ。
タオルを渡すようなカウンターがあって、そこにペリエが大量に並べられている。
すごっ。
プールは、端に二十メートルくらいの直線コースがあるけど――本気で泳ぐ人向けに? ――、大部分は十メートルくらいで、幅が四メートルほどの大きさだった。
水遊び組はこっちってことね。
「どうだキュウ。これだけ水が溜まっているところなんて、見たことないだろう? 怖くない? 大丈夫?」
キュウは返事をせずに、「キュウ!」と叫ぶと、プールに飛び込んだ。
ジャブンと大きな音を立てて沈むと、すぐにプクッと浮いてきた。
もう目がトロンとしている。
「よしつねー! キュウ、ここ大好きでしゅ。飲んでもいいでしゅか?」
え? ここの水を?
「だ、だめ! よく分かんないけど、なんかだめ!」
「分かったでしゅ」
一瞬だけ、キュウがここの水を飲み干したところを想像してしまった。
デパ地下で見たことのあるカプセル式のコーヒーマシンも設置されている。
冷蔵庫の中には、ワインにビールにコーラ、炭酸水にストレート果汁のジュース。もう至れり尽くせりのラインナップ!
バスルームには、くつろぐ金持ちには必須アイテムのバスローブ! フー!!
あー。なんかバスローブ見ただけでテンション上がってきた。
サイコーッ!
そうだ! プールに行ってみよう。ナイトプール、パシャパシャの世界があるはず!
館内の設備を見てみると、プールは五階のスパに併設されていた。
「行くっきゃないっしょ!」
キュウはどうしようかな。そもそも、スライムって水に浮くのかな?
「キュウ。また違うところに行くけど、一緒に行く?」
「行くでしゅ! 一緒に行きたいでしゅ!」
可愛いやつだなー。
「シモーヌ様はどうします?」
姿が見えないので大声で呼びかけると、どこからか「フグフグ」と聞こえた。
シモーヌさんは遠くのリビングのソファに座って、リス食いをしていた。手にはリンゴらしきものを持っている。
そういえば、フルーツの盛り合わせとチョコレートが置いてあったっけ……。
「あー。じゃあ別行動ということでー」
シモーヌさんは俺に向かって、「フガー」とリンゴを突き出した。
は? 「オッケー」って言ってる? ま、いっか。放っておこう。
服を脱いでバスローブを羽織ると、キュウを抱っこしてプールに直行!
バスローブでキラッキラな廊下を歩くなんて、普通ならできないけど、だーれもいないんだもんねー。
へーき。へーき。
更衣室でレンタル用のスイムウエアを発見した。
真っ裸で泳いでもいいけど、まあ最低限の慎みは持っておくことにして着替える。
俺が着替えるのを見てキュウが、ぷにょん、ぷにょんと、飛び跳ねながら言った。
「よしつねー。キュウは? キュウの分は?」
ええっ!? スライムが水着? なんて斬新な。いやいや。
なんでも真似をしたがるところは、人間の子どもみたいだな。
もう! 可愛いやつめ!
「キュウはそのままの方が可愛いから着なくていいよ」
「キュッキュウ!」
「よっし。キュウ。行くぞ」
プールへと続くドアを開けると、見たこともない世界が広がっていた。
「こんなところで、『ナイトプール、パシャパシャ』って、やってたのかー」
なんか、濡らしちゃったらまずいんじゃないのっていうくらい豪華なベッドが並んでいる。一個一個にカーテンみたいなのまで付いているし。
すごっ。
タオルを渡すようなカウンターがあって、そこにペリエが大量に並べられている。
すごっ。
プールは、端に二十メートルくらいの直線コースがあるけど――本気で泳ぐ人向けに? ――、大部分は十メートルくらいで、幅が四メートルほどの大きさだった。
水遊び組はこっちってことね。
「どうだキュウ。これだけ水が溜まっているところなんて、見たことないだろう? 怖くない? 大丈夫?」
キュウは返事をせずに、「キュウ!」と叫ぶと、プールに飛び込んだ。
ジャブンと大きな音を立てて沈むと、すぐにプクッと浮いてきた。
もう目がトロンとしている。
「よしつねー! キュウ、ここ大好きでしゅ。飲んでもいいでしゅか?」
え? ここの水を?
「だ、だめ! よく分かんないけど、なんかだめ!」
「分かったでしゅ」
一瞬だけ、キュウがここの水を飲み干したところを想像してしまった。
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