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29 狂気
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ルーカスの部屋で、すべてを話し終えたアリシアは、まるで糸の切れた人形のように肩を落としていた。
ルーカスは言葉を失い、ただ彼女を抱きしめたまま、長い沈黙が部屋を包んでいた。
(こんなにも――傷ついていたのに)
彼女の肩は細く、少し震えている。自分がもっと早く気づいていればと、悔しさが喉元まで込み上げた。
「アリシア」
「……なに?」
「寮には、もう戻らなくていい。ここで一緒に暮らそう」
アリシアは一瞬、息を呑んだようだった。
「え……?」
「誰にも気づかれずに出入りできる裏口もあるし、僕の部屋は鍵も強化してある。しばらく、ここにいた方が安全だ」
アリシアは視線を伏せたまま、しばらく何も言わなかった。
やがて、静かに首を振る。
ルーカスの提案に、アリシアは思わず視線を逸らした。心が揺れる。彼のそばにいたい気持ちは確かにあった。けれど、そのまま頷くには、あまりにも多くの思いが胸を塞いでいた。
「ありがとう……ルーカス。気持ちは、本当に嬉しい。でも……」
一呼吸おいて、アリシアは言葉を探すようにゆっくり口を開いた。
「ルーカスと一緒にいたい。本当に、そう思ってる。でも……こんな状況で暮らし始めるのは、少し怖いの」
「怖い?」
「うん。こんな形で、何かに追われるように転がり込んで……それで始まるのが、なんだか違う気がするの」
ルーカスの瞳がわずかに揺れた。その優しさが嬉しくて、苦しくて、アリシアは目を伏せた。
ルーカスが自分に向けてくれる優しさや愛情に、嘘がないことはわかっている。
その眼差しも、言葉も、抱きしめる腕の温もりも――
すべて本物だと信じている。
けれど、それでもなお、胸の奥に広がる不安を拭いきれないのは、時折ルーカスの瞳に差す、かすかな翳りのせいだ。
その翳りが現れるとき、アリシアにはわかる。彼の心が、まだ“あの人”を手放せずにいることを。
ルーカス自身にその自覚はないのかもしれない。けれどアリシアには、痛いほど伝わってくる。それは愛しているからこそ、気づいてしまう、ほんの小さな温度差。
「……でもね、今日は泊まらせて。きっと近いうちに、本当に“ただいま”って言える日が来ると思うから」
そう言いながら、アリシアの胸の奥には、言葉にしきれない葛藤がまだ渦巻いていた。
ルーカスと一緒にいたい。それは紛れもない本心。けれど、その想いを形にしてしまうことが、なぜか怖かった。
もし、この関係が、マーガレットの面影を埋めるための一時的なものだったら。
もし、自分の手を取るルーカスの笑顔が、過去への執着の延長だったとしたら――。
そんなはずはない、と理性ではわかっている。彼が向けるまなざしに偽りはないと、何度も心に言い聞かせてきた。
それでも、どうしても拭いきれない不安が、アリシアの足を引きとめる。
本当に“彼女自身”として必要とされているのか。
ただの代替として選ばれた存在ではないのか。
確信が持てないまま一緒に暮らすのは、きっといつか、自分を深く傷つけてしまう。
それが怖かった。
ルーカスは、そんなアリシアの複雑な心情を汲み取ったように、優しく微笑んだ。
「うん。アリシアの気持ち、ちゃんと伝わったよ」
彼はそっとアリシアの頭を撫で、安心させるように言葉を続ける。
「君に危険が及ばないよう、僕が全力で守る。……何があっても」
その声は、あたたかく、そして力強かった。
アリシアは胸の奥にひっかかっていたものが、少しだけほどけていくのを感じた。
今日だけは、この温もりに甘えてもいい。そう思えた。
~~~~~~~~~~~
その頃──
人気のない裏通り。静けさに包まれた街角の馬車の影で、一人の男が恭しく膝を折っていた。
「例の女、今夜は男の部屋に泊まるようです。念のため、寮には戻らぬことも確認しました」
男の報告に、馬車の内部で揺れるランプの灯がわずかに動いた。
ミハエルはカーテンを少しだけめくり、片目で報告者を見下ろす。その横顔には、歪んだ笑みが浮かんでいた。静かに揺れるグラスを指先でなぞりながら、彼はぽつりと呟く。
「……ルーカス。あの下賎な女と、抱き合って眠る夜が、そんなに甘美か?」
揺れるランプの灯が彼の瞳に赤く映り込む。指先に混じる微かな震えに、抑えきれない激情が滲んでいた。
「お前のような、“見目のいいだけ”のクズが、なぜ女に囲まれるのか――ずっと、不思議だったよ。媚びた顔して神妙なふりをして、裏じゃ何人と寝た? アリシア? あれもどうせ、少し優しくすれば簡単に股を開く類だろう」
口の端を吊り上げて、にやりと嗤う。
その目の奥には、もはや理性とは呼べぬ、暗くねじれた欲望と憎悪が渦巻いていた。
「お前の――あの薄汚い右手で……女の欲にまみれたその手で、マーガレットを描いていたのかと思うと……吐き気がするんだよ」
ランプの火を弄ぶその指先が、小刻みに震える。笑いながら、ミハエルはゆっくりと首を傾けた。その眼差しには温度も光もない。ただ、静かに狂っていた。
「よりにもよって……下賤な女を抱いた手で、あの……清らかな存在を、穢しただと? ふざけるな……」
怒気とも歓喜ともつかぬねじれた声で吐き出し、グラスを乱暴に机に置く。瞳は虚空を見据え、ただ一心に歪んだ信念を燃やしていた。
「だから、壊してやったんだよ。あの右手も、美しさも、誇りも、未来も――ぜんぶ、俺の手で。そうすれば……彼女はもう、お前に笑いかけることもない。俺だけのものになる……永遠に」
まるで自分が神の裁きを下したとでも言いたげに、ゆったりと身を椅子へ沈める。だがその語り口に、論理や正義など微塵もなかった。
ルーカスがアリシアと再会したのは、すでにヘイウッド家を離れた後。マーガレットの絵を描いたのは、その前のこと。
だというのに――
ミハエルの中では、時系列などどうでもよかった。事実も、現実も、意味をなさない。すべてを「穢れ」と断じ、自分だけがその汚れを裁けるのだと、本気で信じている。
「“ただの主従”だった? 笑わせるな……マーガレットは、お前を特別扱いしていた。あの眼差しを……俺はずっと見ていた。わかっていたんだよ」
低く、湿った囁きのような声。だが、その顔には恍惚とした微笑が浮かぶ。
「でもな、現実なんて、どうでもいい。俺の中では、すべて終わってるんだよ。お前は彼女を汚した――あの、美しく気高い彼女を。あの、穢れた手で……」
眼差しに狂気を滲ませながら、ミハエルは恍惚と呟いた。
「所詮、平民なんて身体と欲でしか繋がれない下等な生き物だ。美辞麗句も忠誠も、所詮は“性”の前では無力なんだよ。ルーカス……アリシア……お似合いじゃないか。お前らみたいな穢れた者同士、身体を擦り寄せ合って、哀れに潰れてろよ」
そして、最後に、深く静かに嗤った。
「だから、お前は――地獄に堕ちるべきなんだよ。なあ、そうだろう? 俺の“正義”は、間違ってなんかいない……」
ランプの灯が揺れるたび、彼の影は馬車の壁に異様なまでに伸びあがった。
そしてその空間には、凍りつくような静寂が満ちていた。
ルーカスは言葉を失い、ただ彼女を抱きしめたまま、長い沈黙が部屋を包んでいた。
(こんなにも――傷ついていたのに)
彼女の肩は細く、少し震えている。自分がもっと早く気づいていればと、悔しさが喉元まで込み上げた。
「アリシア」
「……なに?」
「寮には、もう戻らなくていい。ここで一緒に暮らそう」
アリシアは一瞬、息を呑んだようだった。
「え……?」
「誰にも気づかれずに出入りできる裏口もあるし、僕の部屋は鍵も強化してある。しばらく、ここにいた方が安全だ」
アリシアは視線を伏せたまま、しばらく何も言わなかった。
やがて、静かに首を振る。
ルーカスの提案に、アリシアは思わず視線を逸らした。心が揺れる。彼のそばにいたい気持ちは確かにあった。けれど、そのまま頷くには、あまりにも多くの思いが胸を塞いでいた。
「ありがとう……ルーカス。気持ちは、本当に嬉しい。でも……」
一呼吸おいて、アリシアは言葉を探すようにゆっくり口を開いた。
「ルーカスと一緒にいたい。本当に、そう思ってる。でも……こんな状況で暮らし始めるのは、少し怖いの」
「怖い?」
「うん。こんな形で、何かに追われるように転がり込んで……それで始まるのが、なんだか違う気がするの」
ルーカスの瞳がわずかに揺れた。その優しさが嬉しくて、苦しくて、アリシアは目を伏せた。
ルーカスが自分に向けてくれる優しさや愛情に、嘘がないことはわかっている。
その眼差しも、言葉も、抱きしめる腕の温もりも――
すべて本物だと信じている。
けれど、それでもなお、胸の奥に広がる不安を拭いきれないのは、時折ルーカスの瞳に差す、かすかな翳りのせいだ。
その翳りが現れるとき、アリシアにはわかる。彼の心が、まだ“あの人”を手放せずにいることを。
ルーカス自身にその自覚はないのかもしれない。けれどアリシアには、痛いほど伝わってくる。それは愛しているからこそ、気づいてしまう、ほんの小さな温度差。
「……でもね、今日は泊まらせて。きっと近いうちに、本当に“ただいま”って言える日が来ると思うから」
そう言いながら、アリシアの胸の奥には、言葉にしきれない葛藤がまだ渦巻いていた。
ルーカスと一緒にいたい。それは紛れもない本心。けれど、その想いを形にしてしまうことが、なぜか怖かった。
もし、この関係が、マーガレットの面影を埋めるための一時的なものだったら。
もし、自分の手を取るルーカスの笑顔が、過去への執着の延長だったとしたら――。
そんなはずはない、と理性ではわかっている。彼が向けるまなざしに偽りはないと、何度も心に言い聞かせてきた。
それでも、どうしても拭いきれない不安が、アリシアの足を引きとめる。
本当に“彼女自身”として必要とされているのか。
ただの代替として選ばれた存在ではないのか。
確信が持てないまま一緒に暮らすのは、きっといつか、自分を深く傷つけてしまう。
それが怖かった。
ルーカスは、そんなアリシアの複雑な心情を汲み取ったように、優しく微笑んだ。
「うん。アリシアの気持ち、ちゃんと伝わったよ」
彼はそっとアリシアの頭を撫で、安心させるように言葉を続ける。
「君に危険が及ばないよう、僕が全力で守る。……何があっても」
その声は、あたたかく、そして力強かった。
アリシアは胸の奥にひっかかっていたものが、少しだけほどけていくのを感じた。
今日だけは、この温もりに甘えてもいい。そう思えた。
~~~~~~~~~~~
その頃──
人気のない裏通り。静けさに包まれた街角の馬車の影で、一人の男が恭しく膝を折っていた。
「例の女、今夜は男の部屋に泊まるようです。念のため、寮には戻らぬことも確認しました」
男の報告に、馬車の内部で揺れるランプの灯がわずかに動いた。
ミハエルはカーテンを少しだけめくり、片目で報告者を見下ろす。その横顔には、歪んだ笑みが浮かんでいた。静かに揺れるグラスを指先でなぞりながら、彼はぽつりと呟く。
「……ルーカス。あの下賎な女と、抱き合って眠る夜が、そんなに甘美か?」
揺れるランプの灯が彼の瞳に赤く映り込む。指先に混じる微かな震えに、抑えきれない激情が滲んでいた。
「お前のような、“見目のいいだけ”のクズが、なぜ女に囲まれるのか――ずっと、不思議だったよ。媚びた顔して神妙なふりをして、裏じゃ何人と寝た? アリシア? あれもどうせ、少し優しくすれば簡単に股を開く類だろう」
口の端を吊り上げて、にやりと嗤う。
その目の奥には、もはや理性とは呼べぬ、暗くねじれた欲望と憎悪が渦巻いていた。
「お前の――あの薄汚い右手で……女の欲にまみれたその手で、マーガレットを描いていたのかと思うと……吐き気がするんだよ」
ランプの火を弄ぶその指先が、小刻みに震える。笑いながら、ミハエルはゆっくりと首を傾けた。その眼差しには温度も光もない。ただ、静かに狂っていた。
「よりにもよって……下賤な女を抱いた手で、あの……清らかな存在を、穢しただと? ふざけるな……」
怒気とも歓喜ともつかぬねじれた声で吐き出し、グラスを乱暴に机に置く。瞳は虚空を見据え、ただ一心に歪んだ信念を燃やしていた。
「だから、壊してやったんだよ。あの右手も、美しさも、誇りも、未来も――ぜんぶ、俺の手で。そうすれば……彼女はもう、お前に笑いかけることもない。俺だけのものになる……永遠に」
まるで自分が神の裁きを下したとでも言いたげに、ゆったりと身を椅子へ沈める。だがその語り口に、論理や正義など微塵もなかった。
ルーカスがアリシアと再会したのは、すでにヘイウッド家を離れた後。マーガレットの絵を描いたのは、その前のこと。
だというのに――
ミハエルの中では、時系列などどうでもよかった。事実も、現実も、意味をなさない。すべてを「穢れ」と断じ、自分だけがその汚れを裁けるのだと、本気で信じている。
「“ただの主従”だった? 笑わせるな……マーガレットは、お前を特別扱いしていた。あの眼差しを……俺はずっと見ていた。わかっていたんだよ」
低く、湿った囁きのような声。だが、その顔には恍惚とした微笑が浮かぶ。
「でもな、現実なんて、どうでもいい。俺の中では、すべて終わってるんだよ。お前は彼女を汚した――あの、美しく気高い彼女を。あの、穢れた手で……」
眼差しに狂気を滲ませながら、ミハエルは恍惚と呟いた。
「所詮、平民なんて身体と欲でしか繋がれない下等な生き物だ。美辞麗句も忠誠も、所詮は“性”の前では無力なんだよ。ルーカス……アリシア……お似合いじゃないか。お前らみたいな穢れた者同士、身体を擦り寄せ合って、哀れに潰れてろよ」
そして、最後に、深く静かに嗤った。
「だから、お前は――地獄に堕ちるべきなんだよ。なあ、そうだろう? 俺の“正義”は、間違ってなんかいない……」
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