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第1章 リリアの巫女(いわやのはなのみこ)
第67話 過去
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「はああぁああぁあぁああー」
「いい加減鬱陶しいよ、姉ちゃん」
リンがかれこれ3時間ほどため息をついていた。
事情はともかく150人近くの人を斬ったのだ。
まともな精神なら正常ではいられないだろう。
この世界でも、一般市民による殺人は認められていない。
しかし、冒険者は仕事柄そうも言っていられない。
そこで冒険者には『バウンティハンター法』が適用されるのだ。
それは転生者だけではなく、一部の物好きな現地人の冒険者も同様だ。
バウンティハンター『賞金稼ぎ』と言えば耳障りが良いが、法の庇護から外されているのが冒険者の実情だ。
具体的に言うと、街道で人が魔物に襲われた場合、法廷で裁かれる事は無い。
冒険者ギルドの掲示板に、ひと首幾らの懸賞金が記された似顔絵が張り出されるだけだ。
魔物と同様に冒険者も懸賞金が掛けられるのだが、似顔絵が貼り出される冒険者は決して少なくはない。
中には『箔が付いた』などと喜ぶ輩もいるが、昼夜を問わず合法的に狙われる賞金首になる事を喜ぶ女の子はいないだろう。
「それで、結局お前たちは姉弟だったのか?」
リンを姉ちゃん呼ばわりするジャンにダラが尋ねる。
「俺は妹だったんだけどね~」
静寂が部屋の空気を支配した。
…ジャンが冷や汗をかいているように見える。
え? 妹! ジャンが? 弟じゃなくて? 男の子じゃなくて? 妹???
『ガタタタタ』
椅子の背にもたれ掛かって座っていた俺は姿勢を正してジャンに向き合った。
ダラも目玉が落っこちるんじゃ無いか? という顔をしていたが、何かを納得したようにいつもの表情に戻った。
「今のちょっと失礼じゃ無かった?」
ジャンの癖に鋭い。
「確かに年齢も外見も継承しない転生ならそういう事も想定するべきだったな」
ダラがうなずいた。
実は結構いるのかも知れない。
「ジャン、ドンマイ」
ダラがジャンの肩に『ポン』と手を置いて言った。
「今はもうちゃんと中身も男の子だよ、なんかこういう雰囲気になるのが嫌だったから今まで黙ってたのにぃ」
ダラには聞き込み担当をしてもらってはいたが、さりげなく他人の事情を聞き出せてしまう能力に感心した。
「何で言ったし」
「気が付いたら言ってたし」
リンとジャンの息がピッタリ合う謎も解けた。
「前世の事だ、もう忘れた。 颯竢も商隊長もそれで良いな?」
ダラの言葉に俺と商隊長はコクコクとうなずいた。
背後で人が動く気配がした。
例の巫女だ。
「おはよう、よく眠れたかい?」
「…おはよう…ございます」
彼女はダラの挨拶に、少し考えてから答えた。
つい先刻まで殺し合いをしていたのだ。
簡単に打ち解けられるはずもない。
「あの…」
「まだ気持ちの整理がつかないだろうし、しばらくそのままの態度でいてくれて構わない」
何かを言わなければならないという雰囲気の彼女をダラが制した。
「ほら、とりあえず水でも飲みなよ」
ジャンがグラスに水を注いで巫女に手渡した。
「不便だから一応名乗っておく、俺はダラ、こっちが颯竢、そっちがリンでそれがジャンだ」
「うわ、雑に紹介されたよ、ってか俺だけ地味にモノ扱いされてなかった?」
「気のせいだ」
ダラはジャンの抗議を一蹴した。
「私はフミナと申します。 それで、私をどうなさるおつもりでしょう?」
フミナの目に恐怖はない。
覚悟も出来たうえで、純粋な興味で聞いている様に見える。
「どうもしないさ。 だが今は解放するつもりもない。 嫌だろうがしばらくの間は付き合ってもらうぞ」
「いえ、わかりました」
フミナは別に嫌だとも思っていなさそうだ。
「さて、今まで集めた情報を整理してみよう」
ダラが俺達に向き直った。
「あの… そちらのお方のお名前は?」
フミナが商隊長の名を尋ねる。
「申し遅れました。 私の名はリーデン・グラブ。 『リーデン』とお呼び下さい」
「リーデン!」
早速ジャンが呼ぶと、リンの拳がジャンの頭頂部に落とされた。
「アンタは呼ぶな、雇い主でしょ」
「いや、構わないよ、賃金を払えない可能性も出て来たしね」
「一応ケジメって物はあるが、まぁ、好きに呼べば良いだろう」
ダラがこの話題に区切りをつけた。
「じゃ、次行って良いか?」
「おぅ」
ダラの問い掛けにジャンが応える。
「俺達が引き受けた仕事の一つ、荷物の運搬についてだが、荷物の中身は」
「何も入っていなかった」
神器、と答えようか迷ったが、空だった事を選んだ。
「それじゃ何故空箱なんか運ばせたんだ?」
再びダラが尋ねる。
「襲われると予測していたからかしら?」
「つまり、フェイクって訳か」
リンの答えにダラがうなずいた。
「そんな…」
リーデンは肩を落とした。
「カワイ様はあの箱に神器が入っているはずだと言っていました。 でも結局発見出来ませんでした」
フミナが口を挟んできた。
「空だったからな、フェイクは役に立ったというわけだ」
ダラはフミナを自然と受け容れて続けた。
「神器が発見されたらリーデン様は用済みだったとカワイ様は言っていました」
「さらっと怖い事を言うね、まぁ、お蔭で命拾いしたって訳だ」
リーデンはフミナを見て言った。
「次に本来の受取人について、だ」
「本来の受取人?」
ジャンがダラに尋ねた。
「そんなの教会に決まってるじゃん?」
当たり前の様にジャンが答えたのを聞いて、リンが『ハッ』とした顔をした。
「何故カワイ神父は力ずくで神器を手に入れようとしたの?」
「そんなの、……あれ?」
ジャンも首を傾げた。
「荷物はアルテミシア正教のホリウチ神父宛てだった」
リーデンも首を傾げながら言った。
「俺達が倒したのはカワイ神父だった。 フミナ、それで間違いはないか?」
「間違いありません」
「だとすればホリウチ神父はどうなってしまった?」
「カワイ様が来るまでこの教会はホリウチ神父の率いる『アルテミシア正教』の教会でした」
「それで? カワイ神父は何教だったんだ?」
「『アルテミシア教』です」
「やれやれ、やはり一番関わってはいけない類の奴だったか…」
ダラはそこまでフミナから聞き出すと、面倒くさそうにため息をついた。
「で? それが何故アルテミシア教の教会に変わってしまったのか教えてくれないか?」
「それは…」
言いにくそうにしているフミナを見て、ダラは右掌をフミナに向けた。
「話しにくい事なら言わなくて良いさ。 質問を変えよう。 ホリウチ神父は生きているのか?」
「私の知る限りでは…」
フミナは自信なさそうにうなずいた。
ダラも一つうなずくと俺達の方に向き直った。
「さて、カワイ神父は何故教会を乗っ取った?」
「神器が欲しかったから?」
どこか釈然としないが、俺はそう思った。
「タイミング的に考えてもそれなら納得がいく」
「でも、神器が何か知らなかったのよね? 命を懸けてまで欲しい物なのかしら?」
リンが納得いかないという顔をした。
「ライバル関係にある教団が力ある神器に触れる事、それ自体が気に入らなかった可能性もある、神器を自由に使う事が出来るという事は…」
ダラの説明でリンは納得した様な顔をした。
「そうか、自分たちが正統である証になる訳ね?」
「正解だ、そして急ぎでない理由がもう一つあるな」
「異教徒が許せなかったから?」
「それもあるでしょうね…」
俺の答えにリンが応えた。
この町に一つしか無い教会がアルテミシア正教の物であればホリウチ神父の言う神がこの町の唯一の神となる。
「いや、元々同じ神様じゃ無いのかよ?」
全く話に付いて来れていないジャンが混乱した様に話に割り込んで来た。
「だからこそ余計に厄介なんだ」
ダラがジャンの問いにうなずいて答えた。
アルテミシア教だとすれば『魂の女神アルテミシア』だけを崇拝しているのは当然だった。
そして『余計に厄介』な理由を知っているのはダラ以外にはおそらく…
「神の御言葉を代弁する時、代弁者が自分に都合の良い嘘をついたとします。 その嘘で不利益を被る人が『真の代弁者』を名乗り嘘をついたとします」
フミナがしっかりとした口調で話し始めた。
「民衆にとってはそれが嘘でも関係ないのです。 何故ならパンを食べる為には自分たちの支配者に従うしか無いのですから…」
なるほど…
「しかし、当の代弁者にとっては大問題だ。 何せ自分が嘘つきで神の代弁者ではないという噂を人々に流布される訳だからな」
ダラがフミナの後を続ける。
「だから異教徒は人に非ず、なんて言い出す輩も出て来る訳だ」
ダラの説明には心当たりがあった。
「まぁ、結局何が言いたいかって言うとだ、 教会と事を構えるのは愚の骨頂だと言う事だ」
話がまとまらなくなって来たのを自覚したのかダラが頭を掻いてそう言った。
「俺達すでにやらかしちゃってるじゃん!」
ジャンが青ざめて言った。
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リンがかれこれ3時間ほどため息をついていた。
事情はともかく150人近くの人を斬ったのだ。
まともな精神なら正常ではいられないだろう。
この世界でも、一般市民による殺人は認められていない。
しかし、冒険者は仕事柄そうも言っていられない。
そこで冒険者には『バウンティハンター法』が適用されるのだ。
それは転生者だけではなく、一部の物好きな現地人の冒険者も同様だ。
バウンティハンター『賞金稼ぎ』と言えば耳障りが良いが、法の庇護から外されているのが冒険者の実情だ。
具体的に言うと、街道で人が魔物に襲われた場合、法廷で裁かれる事は無い。
冒険者ギルドの掲示板に、ひと首幾らの懸賞金が記された似顔絵が張り出されるだけだ。
魔物と同様に冒険者も懸賞金が掛けられるのだが、似顔絵が貼り出される冒険者は決して少なくはない。
中には『箔が付いた』などと喜ぶ輩もいるが、昼夜を問わず合法的に狙われる賞金首になる事を喜ぶ女の子はいないだろう。
「それで、結局お前たちは姉弟だったのか?」
リンを姉ちゃん呼ばわりするジャンにダラが尋ねる。
「俺は妹だったんだけどね~」
静寂が部屋の空気を支配した。
…ジャンが冷や汗をかいているように見える。
え? 妹! ジャンが? 弟じゃなくて? 男の子じゃなくて? 妹???
『ガタタタタ』
椅子の背にもたれ掛かって座っていた俺は姿勢を正してジャンに向き合った。
ダラも目玉が落っこちるんじゃ無いか? という顔をしていたが、何かを納得したようにいつもの表情に戻った。
「今のちょっと失礼じゃ無かった?」
ジャンの癖に鋭い。
「確かに年齢も外見も継承しない転生ならそういう事も想定するべきだったな」
ダラがうなずいた。
実は結構いるのかも知れない。
「ジャン、ドンマイ」
ダラがジャンの肩に『ポン』と手を置いて言った。
「今はもうちゃんと中身も男の子だよ、なんかこういう雰囲気になるのが嫌だったから今まで黙ってたのにぃ」
ダラには聞き込み担当をしてもらってはいたが、さりげなく他人の事情を聞き出せてしまう能力に感心した。
「何で言ったし」
「気が付いたら言ってたし」
リンとジャンの息がピッタリ合う謎も解けた。
「前世の事だ、もう忘れた。 颯竢も商隊長もそれで良いな?」
ダラの言葉に俺と商隊長はコクコクとうなずいた。
背後で人が動く気配がした。
例の巫女だ。
「おはよう、よく眠れたかい?」
「…おはよう…ございます」
彼女はダラの挨拶に、少し考えてから答えた。
つい先刻まで殺し合いをしていたのだ。
簡単に打ち解けられるはずもない。
「あの…」
「まだ気持ちの整理がつかないだろうし、しばらくそのままの態度でいてくれて構わない」
何かを言わなければならないという雰囲気の彼女をダラが制した。
「ほら、とりあえず水でも飲みなよ」
ジャンがグラスに水を注いで巫女に手渡した。
「不便だから一応名乗っておく、俺はダラ、こっちが颯竢、そっちがリンでそれがジャンだ」
「うわ、雑に紹介されたよ、ってか俺だけ地味にモノ扱いされてなかった?」
「気のせいだ」
ダラはジャンの抗議を一蹴した。
「私はフミナと申します。 それで、私をどうなさるおつもりでしょう?」
フミナの目に恐怖はない。
覚悟も出来たうえで、純粋な興味で聞いている様に見える。
「どうもしないさ。 だが今は解放するつもりもない。 嫌だろうがしばらくの間は付き合ってもらうぞ」
「いえ、わかりました」
フミナは別に嫌だとも思っていなさそうだ。
「さて、今まで集めた情報を整理してみよう」
ダラが俺達に向き直った。
「あの… そちらのお方のお名前は?」
フミナが商隊長の名を尋ねる。
「申し遅れました。 私の名はリーデン・グラブ。 『リーデン』とお呼び下さい」
「リーデン!」
早速ジャンが呼ぶと、リンの拳がジャンの頭頂部に落とされた。
「アンタは呼ぶな、雇い主でしょ」
「いや、構わないよ、賃金を払えない可能性も出て来たしね」
「一応ケジメって物はあるが、まぁ、好きに呼べば良いだろう」
ダラがこの話題に区切りをつけた。
「じゃ、次行って良いか?」
「おぅ」
ダラの問い掛けにジャンが応える。
「俺達が引き受けた仕事の一つ、荷物の運搬についてだが、荷物の中身は」
「何も入っていなかった」
神器、と答えようか迷ったが、空だった事を選んだ。
「それじゃ何故空箱なんか運ばせたんだ?」
再びダラが尋ねる。
「襲われると予測していたからかしら?」
「つまり、フェイクって訳か」
リンの答えにダラがうなずいた。
「そんな…」
リーデンは肩を落とした。
「カワイ様はあの箱に神器が入っているはずだと言っていました。 でも結局発見出来ませんでした」
フミナが口を挟んできた。
「空だったからな、フェイクは役に立ったというわけだ」
ダラはフミナを自然と受け容れて続けた。
「神器が発見されたらリーデン様は用済みだったとカワイ様は言っていました」
「さらっと怖い事を言うね、まぁ、お蔭で命拾いしたって訳だ」
リーデンはフミナを見て言った。
「次に本来の受取人について、だ」
「本来の受取人?」
ジャンがダラに尋ねた。
「そんなの教会に決まってるじゃん?」
当たり前の様にジャンが答えたのを聞いて、リンが『ハッ』とした顔をした。
「何故カワイ神父は力ずくで神器を手に入れようとしたの?」
「そんなの、……あれ?」
ジャンも首を傾げた。
「荷物はアルテミシア正教のホリウチ神父宛てだった」
リーデンも首を傾げながら言った。
「俺達が倒したのはカワイ神父だった。 フミナ、それで間違いはないか?」
「間違いありません」
「だとすればホリウチ神父はどうなってしまった?」
「カワイ様が来るまでこの教会はホリウチ神父の率いる『アルテミシア正教』の教会でした」
「それで? カワイ神父は何教だったんだ?」
「『アルテミシア教』です」
「やれやれ、やはり一番関わってはいけない類の奴だったか…」
ダラはそこまでフミナから聞き出すと、面倒くさそうにため息をついた。
「で? それが何故アルテミシア教の教会に変わってしまったのか教えてくれないか?」
「それは…」
言いにくそうにしているフミナを見て、ダラは右掌をフミナに向けた。
「話しにくい事なら言わなくて良いさ。 質問を変えよう。 ホリウチ神父は生きているのか?」
「私の知る限りでは…」
フミナは自信なさそうにうなずいた。
ダラも一つうなずくと俺達の方に向き直った。
「さて、カワイ神父は何故教会を乗っ取った?」
「神器が欲しかったから?」
どこか釈然としないが、俺はそう思った。
「タイミング的に考えてもそれなら納得がいく」
「でも、神器が何か知らなかったのよね? 命を懸けてまで欲しい物なのかしら?」
リンが納得いかないという顔をした。
「ライバル関係にある教団が力ある神器に触れる事、それ自体が気に入らなかった可能性もある、神器を自由に使う事が出来るという事は…」
ダラの説明でリンは納得した様な顔をした。
「そうか、自分たちが正統である証になる訳ね?」
「正解だ、そして急ぎでない理由がもう一つあるな」
「異教徒が許せなかったから?」
「それもあるでしょうね…」
俺の答えにリンが応えた。
この町に一つしか無い教会がアルテミシア正教の物であればホリウチ神父の言う神がこの町の唯一の神となる。
「いや、元々同じ神様じゃ無いのかよ?」
全く話に付いて来れていないジャンが混乱した様に話に割り込んで来た。
「だからこそ余計に厄介なんだ」
ダラがジャンの問いにうなずいて答えた。
アルテミシア教だとすれば『魂の女神アルテミシア』だけを崇拝しているのは当然だった。
そして『余計に厄介』な理由を知っているのはダラ以外にはおそらく…
「神の御言葉を代弁する時、代弁者が自分に都合の良い嘘をついたとします。 その嘘で不利益を被る人が『真の代弁者』を名乗り嘘をついたとします」
フミナがしっかりとした口調で話し始めた。
「民衆にとってはそれが嘘でも関係ないのです。 何故ならパンを食べる為には自分たちの支配者に従うしか無いのですから…」
なるほど…
「しかし、当の代弁者にとっては大問題だ。 何せ自分が嘘つきで神の代弁者ではないという噂を人々に流布される訳だからな」
ダラがフミナの後を続ける。
「だから異教徒は人に非ず、なんて言い出す輩も出て来る訳だ」
ダラの説明には心当たりがあった。
「まぁ、結局何が言いたいかって言うとだ、 教会と事を構えるのは愚の骨頂だと言う事だ」
話がまとまらなくなって来たのを自覚したのかダラが頭を掻いてそう言った。
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