17 / 25
17
しおりを挟む
赤痘は四週間ほどで収束した。
兵士、五十数名に感染し、死者は七名。
修道院の修道女四名にも感染し、うち二名が亡くなった。
兵舎と修道院以外には感染は広がらず、皆、胸を撫で下ろした。
セシリアはあの一件以来病院へは行かず、修道院で感染した修道女達の看護を手伝うため、修道院へ通い詰めた。
ニールスも、赤痘による人手不足のため多忙を極めた。
その結果、四週間のうちに二人が顔を合わせたのは、屋敷で偶然すれ違った一度だけだった。
「修道院の方はどうだ?」
「ええ、昨日お一人亡くなってしまわれました。」
こんな会話を短く交わしただけだった。
「セシリア様。」
クララがセシリアの手にちょっと湿った栗を乗せた。
「まあ、まだ栗がとれるの?」
手のひらいっぱいの栗を、セシリアは顔に近付けて繁々と見つめた。
「畑の隅に埋めて隠してあるんです、秘密ですよ。」
クララがあまりに真剣に言うので、セシリアも真面目な顔で「誰にも言わないわ」と言った。
「土の中に入れて、保存できるのね。トマも知ってた?」
集めた落ち葉に手早く火をつけて、トマはセシリアに頷いた。
「虫が食っちゃうんですけどね。」
セシリアは驚いて栗を落としそうになった。
セシリアの手からトマが栗を受け取って、焚き火の中にそっと放り込んだ。
「大丈夫ですよ、ちゃんと虫食いは避けましたから。」
クララは焚き火を長い枝で少し突いた。
トマは杖を支えに、一人で歩けるほどに回復していた。
今は簡単な手伝いをしながら修道院にいる。
「セシリア様、他のお仕事はいいんですか?」
セシリアの看護を必要とする修道女はもういない。
「そろそろ工房にも行かなくちゃね。」
セシリアはクララの真似をして、落ちていた長い枝で焚き火を突っつこうとして、渋い顔のエウラリアに止められた。
「工房の仕事がお好きだったのに、どうかなさったのですか?」
トマが心配そうにセシリアを見た。
「工房へは行きたいのだけど…」
ビョルンがクララと焚き火の突き方をめぐってじゃれ合うのを見ながら、セシリアはつぶやいた。
工房へ行くならアグネタの件を皆に説明しなければいけない。
アグネタの雇用をどうするのか、あの無礼な伍長はまた来るのか。
でも、セシリアには分からない。
劇場建設の話もニールスの許可がなければ進められない。
セシリアはニールスと話すことが出来ないから、それも難しい。
何せ、ニールスはとてつもなく忙しいらしい。
少なくとも、セシリアに使う時間はほんの少しもなさそうだし、セシリア自身も以前のように、なんとかしてニールスと話したいと思えなくなっていた。
屋敷ですれ違ったとき、はっきりと息苦しさを感じた。
ニールスは、久しぶりに早い時間に仕事を終えた。
赤痘が発生して以来のことだった。
セシリアは病院での一件以来、修道院へ連日手伝いに行っていると報告を受けていた。
今なら、まだ修道院だろう。ニールスはそう思い、修道院へ馬を走らせた。
「今日はお疲れのようで、お早くお帰りに。」
ニールスが修道院に着いた時にはセシリアの姿はすでになく、そう言ったのはトマだった。
「怪我の具合はどうだ?」
ニールスは、杖をつくトマに尋ねた。
「はい、おかげさまでずいぶん良くなりました。」
トマの黒い瞳が、彼が持つランタンの明かりを反射する。
「訓練所は辛いか?」
ニールスの問いに、トマの表情が動いた。
「辛くない、とは言えません。」
集団で毎日のように甚振られていたのだ、当然だろう。
「では、訓練所をやめるか?」
「いいえ。」
トマは迷う様子もなく、即答した。
「兵士になりたいのか?」
「いいえ。」
「では、何のために訓練所にいる?」
「守りたい方がいるからです。」
かつての痩せた少年の言葉を思い出す。『僕も伯爵様のように、強い男になれますか?』眩しいほどのまっすぐな瞳で、こちらを見上げていた。
『守りたい者がいるか?』ニールスは自分が言った言葉も思い出した。
「セシリアの護衛になるつもりか?」
ニールスの口調が強くなった。
「俺が、お前をセシリアのそばに置くと思うか?」
トマは答えられずに、ニールスをただ見ていた。
「セシリアのためにならないなら、迷わず切り捨てる。たとえそれで彼女が傷ついても。」
トマの黒い瞳がぐらりと揺れて、色を変えたように見えた。
ニールスの耳に兵士達が言った『呪い』という言葉が蘇って、慌てて振り払った。
「今、セシリア様が傷ついていらっしゃるのも、守るためですか?」
「何だと?」
ニールスの体に力が入る。
「一度燃え尽きた木に再び炎を灯すことは出来ない。」
トマの口元が歪んで見えて、ニールスは思わず息をのんだ。
「大丈夫です、ヒュドラの教えの一つですよ。『呪い』ではありませんから。」
心を読んだようなトマの言葉に、ニールスは冷静さを失った。
「貴様、何のつもりだ?」
ニールスは思わず剣に手を置いた。
「斬りますか?」
少しも恐怖を感じていない声色で、トマが聞いた。
ニールスは剣から手を離し、息を整えた。
「先ほどのありがたい教えは、自分自身に唱えていろ。誰にものを言っているか考えるんだな。」
黒い瞳は真っ直ぐにニールスを見据えている。
セシリアに抱く疚しさも見抜かれたようで、ニールスは炎を飲み込んだような凄まじい胸苦胸苦しさを感じた。
「ご無礼をいたしました。」
トマの言葉にはほんの少しの申し訳なさも含まれていなかった。
ニールスは黙ってトマに背を向け、足早に立ち去った。
まだ、十六にもならない少年を相手に、剣に手をかけたことに動揺が収まらなかった。
戦場においてもニールスはいつも冷静で、心を動揺にゆだねることなど一度たりともなかった。
『今、セシリア様が傷ついていらっしゃるのも、守るためですか?』
耳の中で、こだまする。
「本当に呪いのようだな…」
口に出してしまって、思わず自嘲した。
セシリアへの罪悪感が判断力にも影響している。
ニールスはかすかに震える指先を暗がりの中で見つめた。
馬車寄せで馬車を見送るセシリアを見てから、時々こうしてニールスの指先が震えた。
兵士、五十数名に感染し、死者は七名。
修道院の修道女四名にも感染し、うち二名が亡くなった。
兵舎と修道院以外には感染は広がらず、皆、胸を撫で下ろした。
セシリアはあの一件以来病院へは行かず、修道院で感染した修道女達の看護を手伝うため、修道院へ通い詰めた。
ニールスも、赤痘による人手不足のため多忙を極めた。
その結果、四週間のうちに二人が顔を合わせたのは、屋敷で偶然すれ違った一度だけだった。
「修道院の方はどうだ?」
「ええ、昨日お一人亡くなってしまわれました。」
こんな会話を短く交わしただけだった。
「セシリア様。」
クララがセシリアの手にちょっと湿った栗を乗せた。
「まあ、まだ栗がとれるの?」
手のひらいっぱいの栗を、セシリアは顔に近付けて繁々と見つめた。
「畑の隅に埋めて隠してあるんです、秘密ですよ。」
クララがあまりに真剣に言うので、セシリアも真面目な顔で「誰にも言わないわ」と言った。
「土の中に入れて、保存できるのね。トマも知ってた?」
集めた落ち葉に手早く火をつけて、トマはセシリアに頷いた。
「虫が食っちゃうんですけどね。」
セシリアは驚いて栗を落としそうになった。
セシリアの手からトマが栗を受け取って、焚き火の中にそっと放り込んだ。
「大丈夫ですよ、ちゃんと虫食いは避けましたから。」
クララは焚き火を長い枝で少し突いた。
トマは杖を支えに、一人で歩けるほどに回復していた。
今は簡単な手伝いをしながら修道院にいる。
「セシリア様、他のお仕事はいいんですか?」
セシリアの看護を必要とする修道女はもういない。
「そろそろ工房にも行かなくちゃね。」
セシリアはクララの真似をして、落ちていた長い枝で焚き火を突っつこうとして、渋い顔のエウラリアに止められた。
「工房の仕事がお好きだったのに、どうかなさったのですか?」
トマが心配そうにセシリアを見た。
「工房へは行きたいのだけど…」
ビョルンがクララと焚き火の突き方をめぐってじゃれ合うのを見ながら、セシリアはつぶやいた。
工房へ行くならアグネタの件を皆に説明しなければいけない。
アグネタの雇用をどうするのか、あの無礼な伍長はまた来るのか。
でも、セシリアには分からない。
劇場建設の話もニールスの許可がなければ進められない。
セシリアはニールスと話すことが出来ないから、それも難しい。
何せ、ニールスはとてつもなく忙しいらしい。
少なくとも、セシリアに使う時間はほんの少しもなさそうだし、セシリア自身も以前のように、なんとかしてニールスと話したいと思えなくなっていた。
屋敷ですれ違ったとき、はっきりと息苦しさを感じた。
ニールスは、久しぶりに早い時間に仕事を終えた。
赤痘が発生して以来のことだった。
セシリアは病院での一件以来、修道院へ連日手伝いに行っていると報告を受けていた。
今なら、まだ修道院だろう。ニールスはそう思い、修道院へ馬を走らせた。
「今日はお疲れのようで、お早くお帰りに。」
ニールスが修道院に着いた時にはセシリアの姿はすでになく、そう言ったのはトマだった。
「怪我の具合はどうだ?」
ニールスは、杖をつくトマに尋ねた。
「はい、おかげさまでずいぶん良くなりました。」
トマの黒い瞳が、彼が持つランタンの明かりを反射する。
「訓練所は辛いか?」
ニールスの問いに、トマの表情が動いた。
「辛くない、とは言えません。」
集団で毎日のように甚振られていたのだ、当然だろう。
「では、訓練所をやめるか?」
「いいえ。」
トマは迷う様子もなく、即答した。
「兵士になりたいのか?」
「いいえ。」
「では、何のために訓練所にいる?」
「守りたい方がいるからです。」
かつての痩せた少年の言葉を思い出す。『僕も伯爵様のように、強い男になれますか?』眩しいほどのまっすぐな瞳で、こちらを見上げていた。
『守りたい者がいるか?』ニールスは自分が言った言葉も思い出した。
「セシリアの護衛になるつもりか?」
ニールスの口調が強くなった。
「俺が、お前をセシリアのそばに置くと思うか?」
トマは答えられずに、ニールスをただ見ていた。
「セシリアのためにならないなら、迷わず切り捨てる。たとえそれで彼女が傷ついても。」
トマの黒い瞳がぐらりと揺れて、色を変えたように見えた。
ニールスの耳に兵士達が言った『呪い』という言葉が蘇って、慌てて振り払った。
「今、セシリア様が傷ついていらっしゃるのも、守るためですか?」
「何だと?」
ニールスの体に力が入る。
「一度燃え尽きた木に再び炎を灯すことは出来ない。」
トマの口元が歪んで見えて、ニールスは思わず息をのんだ。
「大丈夫です、ヒュドラの教えの一つですよ。『呪い』ではありませんから。」
心を読んだようなトマの言葉に、ニールスは冷静さを失った。
「貴様、何のつもりだ?」
ニールスは思わず剣に手を置いた。
「斬りますか?」
少しも恐怖を感じていない声色で、トマが聞いた。
ニールスは剣から手を離し、息を整えた。
「先ほどのありがたい教えは、自分自身に唱えていろ。誰にものを言っているか考えるんだな。」
黒い瞳は真っ直ぐにニールスを見据えている。
セシリアに抱く疚しさも見抜かれたようで、ニールスは炎を飲み込んだような凄まじい胸苦胸苦しさを感じた。
「ご無礼をいたしました。」
トマの言葉にはほんの少しの申し訳なさも含まれていなかった。
ニールスは黙ってトマに背を向け、足早に立ち去った。
まだ、十六にもならない少年を相手に、剣に手をかけたことに動揺が収まらなかった。
戦場においてもニールスはいつも冷静で、心を動揺にゆだねることなど一度たりともなかった。
『今、セシリア様が傷ついていらっしゃるのも、守るためですか?』
耳の中で、こだまする。
「本当に呪いのようだな…」
口に出してしまって、思わず自嘲した。
セシリアへの罪悪感が判断力にも影響している。
ニールスはかすかに震える指先を暗がりの中で見つめた。
馬車寄せで馬車を見送るセシリアを見てから、時々こうしてニールスの指先が震えた。
210
あなたにおすすめの小説
「10歳の頃の想いなど熱病と同じ」と婚約者は言いました──さようなら【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王太子フリードリヒの婚約者として、幼い頃から王妃教育を受けてきたアメリア・エレファウント公爵令嬢。
誰もが羨む未来を約束された彼女の世界は、ある日突然1人の少女の登場によって揺らぎ始める。
無邪気な笑顔で距離を(意図的に)間違える編入生ベルティーユは、男爵の庶子で平民出身。
ベルティーユに出会ってから、悪い方へ変わっていくフリードリヒ。
「ベルが可哀想だろ」「たかがダンスくらい」と話が通じない。
アメリアの積み上げてきた7年の努力と誇りが崩れていく。
そしてフリードリヒを見限り、婚約解消を口にするが話は進まず、学園の卒業パーティーで断罪されてしまう……?!
⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
王宮勤めにも色々ありまして
あとさん♪
恋愛
スカーレット・フォン・ファルケは王太子の婚約者の専属護衛の近衛騎士だ。
そんな彼女の元婚約者が、園遊会で見知らぬ女性に絡んでる·····?
おいおい、と思っていたら彼女の護衛対象である公爵令嬢が自らあの馬鹿野郎に近づいて·····
危険です!私の後ろに!
·····あ、あれぇ?
※シャティエル王国シリーズ2作目!
※拙作『相互理解は難しい(略)』の2人が出ます。
※小説家になろうにも投稿しております。
幸せの賞味期限――妹が奪った夫は、甘く腐る
柴田はつみ
恋愛
幸せには「賞味期限」がある。
守る実力のない女から、甘い果実は腐っていく
甘いだけのダメンズ夫と、計算高い妹。
善意という名の「無能」を捨てたとき、リリアの前に現れたのは
氷の如き冷徹さと圧倒的な財力を持つ、本物の「男」だった――。
「お姉様のその『おっとり』、もう賞味期限切れよ。カイル様も飽き飽きしてるわ」
伯爵家の長女・リリアは、自分が作り上げた平穏な家庭が、音を立てて崩れるのをただ見つめるしかなかった。
信じていた妹・エレナの狡猾な指先が、夫・カイルの心の隙間に滑り込んでいく。
カイルは、優しくて美貌だが、自分の足で立つことのできない「甘い」男。彼はエレナの露骨な賞賛と刺激に溺れ、長年尽くしてきたリリアを「味のないスープ」と切り捨て、家から追い出してしまう
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
婚約破棄寸前、私に何をお望みですか?
みこと。
恋愛
男爵令嬢マチルダが現れてから、王子ベイジルとセシリアの仲はこじれるばかり。
婚約破棄も時間の問題かと危ぶまれる中、ある日王宮から、公爵家のセシリアに呼び出しがかかる。
なんとベイジルが王家の禁術を用い、過去の自分と精神を入れ替えたという。
(つまり今目の前にいる十八歳の王子の中身は、八歳の、私と仲が良かった頃の殿下?)
ベイジルの真意とは。そしてセシリアとの関係はどうなる?
※他サイトにも掲載しています。
あの、初夜の延期はできますか?
木嶋うめ香
恋愛
「申し訳ないが、延期をお願いできないだろうか。その、いつまでとは今はいえないのだが」
私シュテフイーナ・バウワーは今日ギュスターヴ・エリンケスと結婚し、シュテフイーナ・エリンケスになった。
結婚祝の宴を終え、侍女とメイド達に準備された私は、ベッドの端に座り緊張しつつ夫のギュスターヴが来るのを待っていた。
けれど、夜も更け体が冷え切っても夫は寝室には姿を見せず、明け方朝告げ鶏が鳴く頃に漸く現れたと思ったら、私の前に跪き、彼は泣きそうな顔でそう言ったのだ。
「私と夫婦になるつもりが無いから永久に延期するということですか? それとも何か理由があり延期するだけでしょうか?」
なぜこの人私に求婚したのだろう。
困惑と悲しみを隠し尋ねる。
婚約期間は三ヶ月と短かったが、それでも頻繁に会っていたし、会えない時は手紙や花束が送られてきた。
関係は良好だと感じていたのは、私だけだったのだろうか。
ボツネタ供養の短編です。
十話程度で終わります。
私は彼を愛しておりますので
月山 歩
恋愛
婚約者と行った夜会で、かつての幼馴染と再会する。彼は私を好きだと言うけれど、私は、婚約者と好き合っているつもりだ。でも、そんな二人の間に隙間が生まれてきて…。私達は愛を貫けるだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる