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七
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「きゃー、ムッシュー、来てくださったのねぇ!」
嬉しそうな声が響いてくる。足音がして、やがて中年の男性が部屋をのぞくようにして入ってきた。
「おやおや、今日はあたらしいマドモワゼルがいるようだね」
ベージュ色の帽子をかすかに上げて、帽子と同色の背広すがたの紳士が挨拶をする。
「こ、今晩は、ムッシュー……」
「こちら、オードランさんよ」
ビュルに紹介された男は笑顔を向けてくる。身体つきは大きくもなく小さくもなく、ごくごく標準だ。身なりからして、すこし裕福な商人というところだろうか。なんとなくコンスタンスは気になった。
「今晩は」
挨拶するブリジットに向かってオードランと呼ばれた男は微笑をかえす。
「今晩は、ブリジット。そして、こちらの可愛らしいお嬢さんは?」
「コンスタンスよ。今日来たばかりなの」
ブリジットの紹介にコンスタンスはあわてた。
「あ、あの、でも」
「コンスタンスはまだ仕事するかどうか迷ってるの。良かったら、オードランさん、コンンスタンスの最初の客になってやったら?」
コンスタンスはますますあわてた。
「ほう、コンスタンス、君、今夜が初めてなのかい?」
オードラン氏の黒い眉の下で黒い目が光る。鼠をねらう猫のようで、コンスタンスは内心身がまえた。
「はははは、どうやら怖がらせてしまったようだね。安心するといい、おじさんの相手はいつもビュルと決まっているんだよ。そうだね、ビュル?」
「ええ、そうよ。オードランさん、浮気しちゃ駄目よ。コンスタンス、あんたもわたしの恋人をとらないでね」
そう言うと、ビュルはつま先立ちになって、コンスタンスとブリジットに見せつけるようにしてオードランの頬に接吻し、ふざけたように彼の鼻の下の黒髭をひっぱる。
「いてて、痛いよ、ビュル」
オードランがふざけたように声をあげ、二人は一瞬見つめあって笑った。
「あらあら、見せつけてくれるわね」
嬉しそうな声が響いてくる。足音がして、やがて中年の男性が部屋をのぞくようにして入ってきた。
「おやおや、今日はあたらしいマドモワゼルがいるようだね」
ベージュ色の帽子をかすかに上げて、帽子と同色の背広すがたの紳士が挨拶をする。
「こ、今晩は、ムッシュー……」
「こちら、オードランさんよ」
ビュルに紹介された男は笑顔を向けてくる。身体つきは大きくもなく小さくもなく、ごくごく標準だ。身なりからして、すこし裕福な商人というところだろうか。なんとなくコンスタンスは気になった。
「今晩は」
挨拶するブリジットに向かってオードランと呼ばれた男は微笑をかえす。
「今晩は、ブリジット。そして、こちらの可愛らしいお嬢さんは?」
「コンスタンスよ。今日来たばかりなの」
ブリジットの紹介にコンスタンスはあわてた。
「あ、あの、でも」
「コンスタンスはまだ仕事するかどうか迷ってるの。良かったら、オードランさん、コンンスタンスの最初の客になってやったら?」
コンスタンスはますますあわてた。
「ほう、コンスタンス、君、今夜が初めてなのかい?」
オードラン氏の黒い眉の下で黒い目が光る。鼠をねらう猫のようで、コンスタンスは内心身がまえた。
「はははは、どうやら怖がらせてしまったようだね。安心するといい、おじさんの相手はいつもビュルと決まっているんだよ。そうだね、ビュル?」
「ええ、そうよ。オードランさん、浮気しちゃ駄目よ。コンスタンス、あんたもわたしの恋人をとらないでね」
そう言うと、ビュルはつま先立ちになって、コンスタンスとブリジットに見せつけるようにしてオードランの頬に接吻し、ふざけたように彼の鼻の下の黒髭をひっぱる。
「いてて、痛いよ、ビュル」
オードランがふざけたように声をあげ、二人は一瞬見つめあって笑った。
「あらあら、見せつけてくれるわね」
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