再会した御曹司は 最愛の秘書を独占溺愛する

猫とろ

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私は豪華な作りのバスルームでの入浴を終えて、黄瀬さんの寝室で横たわっていた。

黄瀬さんの寝室は壁に大きな嵌め込みのテレビと、
部屋の隅に観葉植物とスリムデザインのミニ冷蔵庫があるだけ。
いたってシンプルな部屋だったが優しいアイボリーのカラーで統一されていて、照明もやや落とし気味。とっても落ち着ける部屋だった。

ベッドも広くて、マットレスの弾力も最高に気持ちが良い。
しかもデパートで、黄瀬さんとお揃いのグリーンのパジャマを買って貰っていてそれを身につけていた。

「おろし立てのパジャマ気持ちいい……部屋もいい香り」

すりっと袖口を頬にあてて、シルクのパジャマに頬ずりをする。肌にあたる感触が柔らかくて、さすがシルクだと感心する。

これからのことを考えると緊張するどころか、この環境にリラックスしすぎて心地よい睡魔の手を取りそうだった。

その睡魔を誤魔化すように、ころんと横になって枕に顔を埋める。

そのままゆっくりと呼吸を繰り返す。

「枕もいい香り。そっか、黄瀬さんの香りがするから落ち着くんだ」

「……本当に?」

「うん。ずっとここに居たくなっちゃう……って」

いきなり後ろから声がして、まどろみから意識がぐんっと覚醒すると背後に黄瀬さんがいて、そのまま後ろから抱きしめてられてしまった。

「き、黄瀬さんっ!?」

「紗凪がベッドで転がっているの、まるで猫みたいだった。可愛くてこっちこそ、ずっと見てたくなるな」

私の背中に黄瀬さんの体。
胸下に逞しい腕が回ってきて、胸がトクトクと高鳴り始めた。

「じゃあ、今日はずっと見ておきますか?」

ついそんなことを言ってみるけど、すぐに「無理だな」と返事が返ってきて──。

そっと背をベットへと押され。黄瀬さんが私にゆっくりと覆い被さってきた。お揃いのパジャマ姿が嬉しい。私こそずっと黄瀬さんを見ておきたいぐらいだ。

黄瀬さんの体がさらに密着して、パジャマ越しに体温を感じて、いよいよだと思った。

「紗凪も俺と同じ気持ちなら、俺のことは薫って呼んで欲しい」

真剣な眼差しが私に降り注ぐ。でも、どこか照れくさそうな瞳がたまらなく愛しかった。どちらともなく、手と指が絡みあう。
きっと高校生時代に結ばれていても、同じ視線を注がれたことだろうと思った。

「うん。私も……薫が好き。待たせてごめんね。お陰で今はしっかりと自分に自信と誇りを持てる。薫のために、自分のために仕事を頑張っていきたい。困ったことがあったら言ってね。今度は私が全力で助けたい。そう思えるのは全て薫のおかげ。薫、ありがとう。愛してる……」

「紗凪──……俺も愛してる。誰よりも君が愛おしい」

愛を交わして静かに瞳を閉じると、直ぐに唇が重なった。
甘やかなキスは直ぐに情熱的なものになった。唇や舌を柔らかく喰まれるかと思えば舌をちゅうっと、強く吸われる。口腔内まで味わうかのように舌先で撫でられてしまうと息が直ぐに上がってしまう。

しかも薫は私と舌を絡ませながら、柔らかく胸を揉んできた。

粘膜の接触と胸の刺激に体は敏感に反応する。

「ん、ぁあ……気持ちいい……んっ」

そしてキスの合間に、吐息と一緒に気持ちも隠さずに唇からこぼすと、プチンと一つ。また一つとパジャマのボタンが外されるのだった。

キスに夢中になっていると、私はすっかりパジャマの下まで脱がされて、下着だけの姿になっていた。ちょっと恥ずかしくて、唇が離れた瞬間にふいっと顔を逸らした。
薫の視線が胸やお腹。その下に注がれているのがわかる。

「紗凪。この下着すごく可愛い。似合ってる。もしかして、今日の為に買ってきてくれたとか。自惚れてもいいのかな」

つつっと、私の胸を揉んでいた手がブラ紐やショーツをさらっと撫でて来た。デザインも凄くいい。俺の為に嬉しいと、薫は言いながら上着をゆっくりと脱ぎ出す。

良かった。下着を褒められた。満足感が広がる。

「──ずっと自惚れていて」

短く言うと、薫は引き締まった上半身を露わにした。見せつける筋肉とかではなく体幹の良い、整った健康的な体に色気を感じた。

薫はその綺麗な体を私へと近づけ「もう、紗凪しか見えないから」とブラのカップを上へと優しく押し上げた。

「んっ……」

薫はすでに硬くなっている先端をぱくっと口の中に含んだ。薫の口の中でいやらしく舌で舐め回されて、ちゅっと強く吸われる。

「あ、んっ……あぁっ!」

もう一つの先端は薫の手でくにくにと捏ねられる。さっきよりも激しく揉みしだかれる。

今の私はサプリなんか飲んでないし、アルコールも一滴も口にしてない。
なのに早くもお腹の奥がキュンとして疼く。
蜜壺からじゅわっと蜜が溢れて来るのが自分でも分かった。

はぁはぁと息を乱しながら、薫の背中に手を回す。

この人からエッチな刺激が欲しいと、きゅっと抱きしめる。薫大好きと思いながら薫の広い背中や頭を撫でる。

部屋にしばし濃密な呼吸と衣擦れの淡い音が響く。
今はブラも外されて静かにベッドの下へと落ちていた。起立した乳首を苛めていた手が、ゆるゆると下に下がり。
薫がお腹、お臍を撫でたかと思うと、恥丘を揉んできた。
その振動で蜜壺から、にちゅっと恥ずかしい音が聞こえた。

その音にぴくんと体が震える。

「紗凪はやっぱり敏感だな。いやそれとも……エッチな敏感体質だったりして」楽しげに薫はそう言うと、下着越しから快感を待ち構えている花芯をグニっと押した。

「そんなことは、あ、あんっ!」

喘ぐと、指先はクリクリとショーツの上から花芯の周りをじっくりと円を描いた。

「──あ、ぁぁっ」

一気にお腹の奥から熱が高まる気がした。肌が汗ばんでくる。

それは直接触らない行為だからこそ、体はどんどん敏感になり。
もどかしくもあったけど、焦らされている感じが堪らなかった。

薫の指の動きに合わせて、淫らに声を部屋に響かせる。

胸の頂きを愛撫する唇は離れ。
その周りの赤く色付いた乳暈や乳房の柔肉を柔らかく舐め回し。ときに唇でわざと音を立てて、胸をさらに余すことなく可愛がっていた。

薫も昂って来たのか、呼吸が荒いものになっていた。

私の体で興奮してくれるのはとても嬉しい。
薫は花芯をいたぶり、確かな熱を灯らせたあと。
そのしっとりと濡れた指は次へと。

──蜜壺の入り口を少し強めに。指先が沈むほどに。割れ目を上下に擦り始めた。

「あうっ、あぁ……指、激しいっ……んぅ!」

私の声と一緒にグジュグジュした淫らな水温が部屋に響く。割れ目に薄い布が食い込む。

「紗凪、可愛い下着を履いてるのにもう濡れてる。ほら、クロッチの部分の色が変わってる。これは脱がないといけないな」

薫はそんなことを言いながら、もっと下着の染みを作るように、花芯を下着越しにむきゅっと摘んだり。指で擦ったりして敏感な粒を執拗に苛めた。

「あんっ──薫の、え、エッチっ」

そんなことを言いながら頭では薫が蜜壺に指を差し込んで、次なる淫らな場面を想像して腰を揺らしてしまっていた。
薫の手先がまるでお望み通りにと、ショーツへと掛かった。

その手を咎めるとこなく、自らお尻を上げてショーツを脱ぐのを手伝う。
すっかりとショーツを降ろされ、生まれたままの姿になってしまった。

素肌全体に空気やシーツの感触。薫の視線がはっきりと感じてしまい照れてしまう。
つい私を見つめる薫の視線を逸らすと薫は「綺麗な体」だと私の肩にちゅっと、雪が肌に舞い降りるような優しいキスをした。

「紗凪、綺麗だ。肩も変な跡が残らなくて本当に良かった」

優しいキスに羞恥心が気持ちよく解ける。

「薫が守ってくれたから」

「ずっと守るよ。俺だけの紗凪でいて」

甘い言葉を交わしたあとは、もっと甘いキスをする。

深くキスを交わせばそれだけで、私の奥はきゅんきゅんと切ないと訴える。
快感がじっくりと確かに這い上がって来ているのを感じた。
代わりに薫の体が下へと下がり。
唇から首筋。鎖骨、胸元。
全身に優しいキスの雨を降らしていた。

「んっ、薫。好き……」

はぁはぁと肩で大きく呼吸しながら、シーツをきゅっと握って薫のキスを受け止める。

薫はお腹、腰へとキスをしたあと。私の片足をそっと持ち上げ、足の付け根から太もも。足のつま先まで全てに丁寧にキスをした。

そのキス一つ一つがあまりにも魅惑的で、蕩けてしまいそうになる。
キスの余韻に浸る暇もなく。ほうっとため息を吐けば、薫に腰をがっちりと掴まれて。薫の顔がすっと私の足の合間に移動した。

なにをされるか分かり悶えた。
さすがに恥ずかしいと足を閉じようとしたけど「見せて」と薫に促され。うち太ももに手がかかって、足を閉じることが出来なかった。

「ま、まって。薫。さすがに、ソコは恥ずかしいかなって」

「そんなの今更だから」

それはそうだけども。
だってソコはと思っていると、薫の手がむにっと左右の秘所の肉を開き。快感に震える蕾をぬるりと舐め上げ、じゅるっと吸ってきた。

「ンッ──! あ、あぁ、ッ……!」

ビクッと体を大きく震わせる。
息を吐いた瞬間にづぷっと蜜孔に指がなんなく、侵入して背筋がゾワっとした。

「あ……ぁっ!」

一気に襲って来た快感に喘ぐ。目の前が一瞬だけ白くなった。
なのに薫は敏感な蕾を舌であやし。根元から、ちうっとキツく吸い上げてくる。

指は蜜口の入り口をこちゅこちゅと擽る。

「かお、るっ。だめ、そんなことを、あぁっ。されるとすぐに、ダメになっちゃう……っ!」

甘美でどこか責苦のような快感に涙が溢れる。気持ちいいが止まらない。蜜がとろとろと、溢れてしまう。

「紗凪……っ、凄くいやらしい。俺で感じてくれて嬉しいし、俺が舐めるたびにココがハッキリと赤くなって、ぴんって主張して最高に……可愛い。俺好み過ぎる」

──ぅっ。そんな恥ずかしいところで恥ずかしいことを喋らないで。吐息さえ感じちゃうのに。

そんな言葉は言えるわけもなく、止まらない愛撫に「はうっ」と甲高く声を上げた。

そのまま薫の舌と指が与える快楽を取り逃がさないようにと、薫の愛撫を享受して吐息を漏らす。

蕩けた蜜孔の中の指は早くも二本になり。
愛蜜をたっぷりと纏わせて、指はぬちゅっと私のいいところを的確に目指し始める。
同時に背筋に這い登っていた快感が速度を上げて頭まで、どっと押し寄せる。

これはダメだと思うと。

薫の長い指が、ぐにっと最も感じる場所を強く押し上げた。

「!」

舌先は敏感な粒をチロチロと焦らすように、舐めていたのに。急に歯でかりっと粒を甘噛みをした瞬間──目の前が白く弾けた。

「ふっ、うっ。あ……い、くっ!」

目の前がふわっと明るくなり。
自分の意識と体が大きくベットに広がるような、一瞬の不思議な感覚のあと。

一気に体に蓄積された熱に身悶えする。
じゅぷんっと蜜壺から指が引き抜かれるリアルな音と刺激に、はぁはぁと自分の輪郭を意識をして肩で大きく息をする。

──気持ちよさに耐えられなかった。
今もお腹の奥からジンジンと快感が渦巻いている。体が熱い。

「今のは甘イきかな。もっと可愛がりたかったのに」と、少し残念そうな発言の薫がペロリと自分の唇を舐めてから。

「とは言っても、俺ももう我慢するのが辛いんだけどね……」

と言って。
ぐっと上半身を起こした。そのままベッドのサイドボードに手を伸ばして、引き出しの中からゴムを取り出した。

いよいよだと胸が切なくも期待に高まる。

薫も下に身に付けていたものも全て脱ぎ去って裸になった。

その露出した下半身の雄々しい起立に、思わず目を見張る。整った体だから、ソレが余計に大きく見えてしまう。

薫のおへその近くまでそり立つ雄槍に、薫は手早くゴムをパチンと付けて、再び私を抱き締めた。

薫の素肌が気持ちよい。ずっとこうしていたい。
昔の私に頑張ってくれてありがとう。未来はこんなにも素晴らしいよ、と伝えてあげたい。

色んな想いが胸に交差して、これから一つになるんだと思うと、なんだか泣きたくなってしまった。

「紗凪──……」

名前の後に『愛してる』と言う無言の言葉受け取り。

「うん。薫」

『私も』と視線で愛を交わしたあと。

ちゅっとキスをしてから薫の首に手を回すと、薫はすっかり蕩け切った膣口に、剛直な雄槍の切先をぬちゅっと押し付けた。圧倒的な肉傘の存在に、蜜壺は歓喜と期待に潤いを増す。

「ん……」

奥に入って来て欲しいと、足をすっと広げると薫が腰を私に押し付け。

ずぷんっと肉棒の先頭が入ってきた。薫の大きな質量に全身の毛穴がぶわっと開くような圧迫感を感じる。

「──んっ、あぁ、ん、あぁっ!」

「ッ、せまっ……紗凪、力、抜いて」

そんなの、どうやっていいか分からない。
想像していた何倍もの熱量に慄く。

なんとか、どうにかならないかと腰を動かしたりすると、薫が色っぽいため息を吐いた。

「くっ、紗凪。わざとか? そんな風に俺を煽らないでくれ」

「ち、違うの」

否定をしても。

──凄いな。先だけでも絡みついてくるなんて。凄い締め付けだ。俺がおかしくなりそう──

と、囁かれてしまった。
それは恥ずかしいだけで、私の体温がまた上がる。

「ち、力加減なんて、わからないっ……あ、あんっ! 動かしたら、や、んっ……!」

「動かしたら、痛い?」

痛くはないと首を横にふる。圧迫感が凄いのだ。

「無理はしなくていい。ゆっくり呼吸して。俺のカタチ覚えて……」

「うん」

薫もふうっと大きく呼吸して、私を抱き締め。落ち着くのを待ってくれた。

部屋に呼吸音と繋がった部分から時折り、にゅちゅっ……ぬちゅ……とくぐもった音が広がるだけ。

薫の体温に包まれ。
その音に耳を傾けて深く呼吸していれば、いつの間にか圧迫感は消えて。濡れた隘路がぴったりと、雄槍に馴染んだのが分かった。

あぁ。もう大丈夫。薫が馴染んだ。
そう思って薫に視線を送ると薫は小さく頷き。そっと私の額にキスをしてから、静かに上半身を離して。

額に汗を浮かべながら、私の腰をがっちりと掴んだ。

「紗凪の中、最高だ。このままずっと、こうしていたいけど……紗凪をもっと味わいたい」

そしてゆっくりと加速度をまして激しい律動が始まった。
私の中に馴染んだ雄槍は硬く。大きくて熱い。
それがぬぷぬぷと、と卑猥な音を立てて浅く。深く。私の中を蹂躙する。指では届かなかった場所を容易に剛直で擦り上げられて、内側からの甘い陶酔感に押し潰されそうになる。

「んっ、んっ、……っ!」

体を揺さぶられ、きしっとベッドが軋む。
お腹の中まで薫がいっぱになるような感覚に身を委ねる。

「っ……気持ち良すぎ……紗凪、わかる? 紗凪の中はずっとうねって、俺を離さない」

「わ、わからない……お腹のなか、いっぱいで薫の、おっきくて、んっあっ、……気持ちいい、ってことしかッ……」

シーツを強く握りしめて、はぁはぁと呼吸をする。僅かでも気を緩めたら、すぐに果ててしまいそうだった。

「まだ、いっぱいじゃない。全部入ってない」

「!」

私のなか。いっぱいいっぱいなのに。
うそっと思うと、本当だと言わんばかりに、ずんっと重く。雄槍が私を深く、膣壁にマーキングをするかのようにずぶっと穿って来た。

「──ッ」

そして薫が「これで全部」とにっと笑った。

それはとても艶やかな笑みで、男の色香に溢れた表情にドキッとした。
もっと見たいと思ったのに、律動が激しさを増して、快感に視界が眩む。

猛った雄槍が最奥を目指しながらも、緩急つけたストロークで蜜壺ギリギリの入り口から中道、奥へと余す事なく膣壁を雄々しく擦る──かと思えば浅い場所をぐりっと攻めてくる。

もう、声を出すのも面倒なほどに気持ちいい。
下半身が甘く痺れる。頭まで痺れておかしくなりそう。

腰と腰がぶつかるリズミカルな音とともに、最奥を雄槍にノックされて、意識を飛ばすことも許されず。快楽が悦楽となり体を駆け巡る。

薫も私も呼吸が荒く、肌には汗が浮いている。
雄槍の硬さは増して愛蜜がじっとりと雄槍に絡み付き。ぐちゅぐちゅと粘っこい音が繋がった恥部から漏れている。

お互い、高みに近づいていってると思った。

「はぁ、あぁ。んっ……! 薫、私、もうイきそっ……ぅっ」

「俺もだ。紗凪……一緒に」とが終わらないうちに、薫が私にキスをしてキツく抱き締めた。私もその首を掻き抱く。

二人の熱が籠った熱い体と心がピッタリと重なるようだった。
一ミリも離れたくないと、唇まで重ね。
舌を絡ませて呼吸さえ忘れてしまいそうになったとき。

薫が今日一番、激しく腰を突き動かすと、それに合わせて蜜壁の全てがキュウッと雄槍を締め上げようと、収縮したのが分かった。

それでも薫の雄槍は硬さも質量も増して突き動かし。最奥の全てを侵し抜いた。

「っ、紗凪っ……!」

「あ、あっ、あぁぁっ!」

──目の前がチカっと光って、私は絶頂へと導かれた。

絶頂の衝撃はお腹の奥深くから、全身に瞬く間に広がり。体が震える。愛しあった喜びを感じる暇もなく。私の体はくたりと力が抜けてしまい。

甘く、重く、気だるい余韻に抗えずに瞳を閉じようとすると──……。

ずぷんっ! と快楽を貪った蜜洞に新たな衝撃と快感が襲ってきた。

「あ、ぁぁあっ」

イッたばかりの感覚が鋭くなっている体に強い快感が一気に押し寄せ、涙がまた溢れた。
瞳を見開くと私のお腹の上に、新たに破られたゴムの外装を見つけてしまった。

「──か、薫っ、わたしまだイッたばかりで……っ」

私の体は絶頂の余韻にいまだに震えている。

「紗凪……ごめん。一回じゃ、足りない。もっと紗凪が欲しい。ずっとずっと好きだったんだ。こんなんじゃ、ちっとも──おさまらない」

薫は熱い吐息も漏らしながら髪をさっとかきあげて、私を射抜くように色ぽっく見つめる。
薫のなんとも言えない色香に当てられて、喉を小さく鳴らす。

「で、でも」

私の体力はもう限界に近くて。
イッたばかりの敏感な蜜壺は雄槍を挿入されただけで、もうイきそうなのに。こんなの壊れてしまう。

「でも? 紗凪のここは……」

薫は手早く、膝の下に腕を回すとぐいっと私の下半身を浮かし。接合部分を私に見せつけてきた。

「あ、あっ、やだっ……薫、恥ずかしいっ……!」

視界に蜜壺にずぶりと穿った、薫の剛直が丸見えになった。結合部分は確かに薫をずっぽりと咥え込んで、ぬらぬらしていて……淫猥な光景に羞恥心で瞳が潤む。

「ほら、もうキツく咥えているだろ」

「だ、だって……」

「じゃあ──これは社長命令」

「!」

「俺に溺愛されろ」

普段、そんな命令口調なんか絶対しない薫がそんな事を言うなんて。

正直、胸がキュンキュンした。
淫らに。ちょっとだけサディスティックな表情を魅せるこの社長は私だけのものだと思うと、お腹の奥までも最高にキュンと昂る。

薫の普段のギャップとカッコ良さに圧倒されて、気がつけば──「はい、社長」と呟いていた。

そして薫は「俺だけの紗凪秘書。愛してる」と言いながら、先ほどよりも激しい律動をし出した。もう薫になら快楽で壊されてもいいと思った。

どちらのものともわからない、珠の汗が飛び散る。

私の蜜壺は新たな快楽に咽び泣くように、愛汁を吐き出しては貪欲にも、雄槍がもたらす果てしない悦楽を貪る。

結局、私達は早朝まで激しく愛しあうのだった。
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