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レオ1
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初めてサキを見た時、光だ、と思った。
素敵でも可愛いでもない。ただ、俺の光だと思ったんだ。
俺を案ずる黒い瞳。自分ではなく俺のことを心配している。レディーがサキという名前で聖女だと知った時、俺の直感スキルが働いた。
「サキが一番大切な人になる……?」
今まで大切な人がいなかったわけじゃない。親友もいるし、信頼できる冒険者も定期的に飲みに行く仲間もいる。どれも俺を構成する大事な人たちだ。その人たちを差し置いて、サキが一番になる。
それを知った時、体中を駆け巡ったのは歓喜だった。俺にとっての光が、一番愛しい人になる。
直感スキルが働く前にサキに抱いた気持ちは間違っていなかった。それがただただ嬉しい。
俺が人に会う時は、意識的にフラットな気持ちにしておく。俺の気持ちがスキルに影響しそうだからだ。会ってみると、噂されている性格とは全く違ったり、近寄りがたいと言われているけれど俺とは気が合ったりするのも楽しい。
だけどサキは一目見た時から、フラットだとか言ってられなかった。サキが可愛らしい声で話すたび、俺を見るたびに、どんどん好感度が上がっていく。
死にかけてまったく知らない世界に召喚されて、聖女なのにひどいことをされて、サキはそれでも明るい。この世界のことを知らないから、危なっかしい発言も多くて、守ってやりたいと思う。
エルンストが倒れた時には泣きそうだったのに、自分に出来ることを考え、温泉スキルで救えないか相談してきた。
サキは自立したレディーだった。エルンストと俺がいなくても、最後には何とかしてしまえる強さを持っている。
サキのことを、もっと知りたい。そんなことを渇望する人に会ったのは初めてだ。サキに会って翌朝を迎えた時には、胸を張って好きだって言えるくらいになっていた。
……自分でもチョロいと思うから、誰にも言わないけど。誰かが恋に落ちるのに時間は関係ないって言ってたの、本当だったな。
そのうちサキは、きっと大勢の男に好かれる。その前に、俺の気持ちを知ってほしい。
直感スキルのことを打ち明け、奥手なサキの負担にならないように遠まわしに気持ちを伝え、デートする権利をもぎとった。エルンストには悪いけど、チャンスは逃せない。
「もう夕方だね。エルンストさんも心配だから、帰らなくちゃ」
デートの終わり際にそう言った時の、サキの名残惜しそうな顔は、どうしようもないほど可愛かった。
最高だったデートが終わるのは惜しいけど、エルンストを出し抜いた気持ちがあるので、素直に帰ることにした。
デートの最中で見たサキの照れた顔は最高に可愛くて、つないだ手は意味がわからないくらい柔らかかった。ちょっと情けないところも見せたけど、サキの緊張がなくなったから結果オーライってやつだ。
またいつかデートがしたい。その時は二人きりじゃないかもしれないけど。
サキはこの先、たくさんの人に出会う。サキのためになると思えば、俺は恋敵にも会わせるだろう。
サキが幸せなら、それでいい。そう思えるほど人格者じゃないけど、サキが不幸になるほうがつらいからな。
「やっぱりエルンストが一番目か……? ずっとサキを支えてきたもんな。となると、二番目は譲れないな」
「まだ何か買うものがあった?」
「いいや、大丈夫」
サキの二番目の夫になる決意をしただけだから。
オレンジ色に染まる空の下、サキと手を繋いで帰る。俺の中でずっと色あせない、宝石のような日だった。
素敵でも可愛いでもない。ただ、俺の光だと思ったんだ。
俺を案ずる黒い瞳。自分ではなく俺のことを心配している。レディーがサキという名前で聖女だと知った時、俺の直感スキルが働いた。
「サキが一番大切な人になる……?」
今まで大切な人がいなかったわけじゃない。親友もいるし、信頼できる冒険者も定期的に飲みに行く仲間もいる。どれも俺を構成する大事な人たちだ。その人たちを差し置いて、サキが一番になる。
それを知った時、体中を駆け巡ったのは歓喜だった。俺にとっての光が、一番愛しい人になる。
直感スキルが働く前にサキに抱いた気持ちは間違っていなかった。それがただただ嬉しい。
俺が人に会う時は、意識的にフラットな気持ちにしておく。俺の気持ちがスキルに影響しそうだからだ。会ってみると、噂されている性格とは全く違ったり、近寄りがたいと言われているけれど俺とは気が合ったりするのも楽しい。
だけどサキは一目見た時から、フラットだとか言ってられなかった。サキが可愛らしい声で話すたび、俺を見るたびに、どんどん好感度が上がっていく。
死にかけてまったく知らない世界に召喚されて、聖女なのにひどいことをされて、サキはそれでも明るい。この世界のことを知らないから、危なっかしい発言も多くて、守ってやりたいと思う。
エルンストが倒れた時には泣きそうだったのに、自分に出来ることを考え、温泉スキルで救えないか相談してきた。
サキは自立したレディーだった。エルンストと俺がいなくても、最後には何とかしてしまえる強さを持っている。
サキのことを、もっと知りたい。そんなことを渇望する人に会ったのは初めてだ。サキに会って翌朝を迎えた時には、胸を張って好きだって言えるくらいになっていた。
……自分でもチョロいと思うから、誰にも言わないけど。誰かが恋に落ちるのに時間は関係ないって言ってたの、本当だったな。
そのうちサキは、きっと大勢の男に好かれる。その前に、俺の気持ちを知ってほしい。
直感スキルのことを打ち明け、奥手なサキの負担にならないように遠まわしに気持ちを伝え、デートする権利をもぎとった。エルンストには悪いけど、チャンスは逃せない。
「もう夕方だね。エルンストさんも心配だから、帰らなくちゃ」
デートの終わり際にそう言った時の、サキの名残惜しそうな顔は、どうしようもないほど可愛かった。
最高だったデートが終わるのは惜しいけど、エルンストを出し抜いた気持ちがあるので、素直に帰ることにした。
デートの最中で見たサキの照れた顔は最高に可愛くて、つないだ手は意味がわからないくらい柔らかかった。ちょっと情けないところも見せたけど、サキの緊張がなくなったから結果オーライってやつだ。
またいつかデートがしたい。その時は二人きりじゃないかもしれないけど。
サキはこの先、たくさんの人に出会う。サキのためになると思えば、俺は恋敵にも会わせるだろう。
サキが幸せなら、それでいい。そう思えるほど人格者じゃないけど、サキが不幸になるほうがつらいからな。
「やっぱりエルンストが一番目か……? ずっとサキを支えてきたもんな。となると、二番目は譲れないな」
「まだ何か買うものがあった?」
「いいや、大丈夫」
サキの二番目の夫になる決意をしただけだから。
オレンジ色に染まる空の下、サキと手を繋いで帰る。俺の中でずっと色あせない、宝石のような日だった。
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