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瞳に吸い寄せられて
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「あ・・・・」
俺が思わず上げた声に陽向くんも顔を上げ、廊下の窓から外を見る。
「あ・・・きょおくん」
校庭の隅にいたのは京さんと数人の女生徒達。
ここからでは声までは聞こえないけれど、楽しそうに笑っているのが見えた。
「文化祭のこととか、話してるのかな。あれ、生徒会のメンバーでしょ?」
そう、そこにいたのは京さんも含め全員が生徒会メンバーで・・・・
噂では、京さんが1年生の時に生徒会入りすると、女子の生徒会役員候補が殺到したんだとか。
そのため、現在生徒会長の京さん以外の役員は全て女子なのだった。
「・・・・雄介、今日雄介んち行っていい?」
「え、今日?」
「ダメ?」
「ダメじゃないよ、急だからびっくりしただけ。俺んちは全然大丈夫だけど・・・・一度帰ってから来る?それとも―――」
「そのまま行ってもいい?」
「うん、もちろん」
単純に嬉しかった。
陽向くんがうちに来てくれるっていうことだけが嬉しくて、気付かなかったんだ。
そのあと、陽向くんが校庭にいた京さんを切なげに見ていたことなんて・・・・
「ゲームやる?マンガもあるよ、新しいの」
「ほんと?あ、これ俺読みたかったやつ!」
「読む?俺、ジュース持ってくるね」
「うん、ありがと」
部屋に入ると陽向くんは荷物を置き、床に座ってマンガを読み始めた。
今日も家族はいない。
こないだ来たときは、思わず告白なんかしちゃったけど・・・・
あれから、陽向くんの態度が変わることはなかった。
俺はなんとなく気が抜けたようなほっとしたような、ちょっと複雑な気持ちにもなっていた。
キスした後ちょっと嬉しそうに見えたのは、俺の気のせいだったのかな、やっぱり・・・。
「これ、やっぱ面白い!雄介、ありがと、面白かった」
「んふふ、新しいの出たらまた買うから、いつでも読みに来てよ」
「ほんと?やった!雄介ってほんと優しいよね」
「そんなことないよ。俺と遊んでくれんの、陽向くんくらいだもん。だから嬉しいんだよ」
「え~、でも雄介、友達多いじゃん」
「・・・俺の場合、広く浅くだから」
「ふぅん?」
首を傾げて目を瞬かせる陽向くん。
本当は、人との付き合いってうざくって苦手なんだ。
愛想良くすることはできるし、初めて会った人とも普通に話せるし、誰とでも仲良くできる。
先生とだって仲いいし、気に入られるのなんかお手のものだ。
でも、深い付き合いはしない。
グループ同士の派閥とか、そういうのも面倒くさいし巻き込まれたくない。
だから、俺が誰かを家に呼ぶのなんて陽向くんが初めてなんだ・・・・。
「陽向くんは、最近俺の他にも友達できたよね。春日とか武田とか、よく話してる」
「あー、うん。いろいろ声かけてくれるから。でも、俺は雄介と一緒にいるのが一番楽しいし、安心するけど」
そう言って、陽向くんは俺の方に身を寄せてにっこりと笑った。
え・・・・え?なに?なんか・・・近いんですけど。
息のかかる距離に、陽向くんの小さな顔があって。
キラキラ輝く瞳が、俺を見つめてる。
どこか妖しい光を放つその瞳は、まるで俺を吸い寄せる魔力を持っているようで・・・・
俺は、思わず顔をそらせた。
「・・・雄介?どうしたの?」
「や・・・なんか、近いから・・・」
「近いの、ダメ?雄介、俺が近くにいるの嫌?」
「いやじゃないよ!ダメじゃない!そうじゃないけど・・・あの・・・・あんまり近くにいると・・・その」
「ん?」
首を傾げながら、さらに顔を近づける陽向くん。
俺は座ったまま後ずさろうとして―――そのまま壁にぶつかって止まった・・・・。
俺が思わず上げた声に陽向くんも顔を上げ、廊下の窓から外を見る。
「あ・・・きょおくん」
校庭の隅にいたのは京さんと数人の女生徒達。
ここからでは声までは聞こえないけれど、楽しそうに笑っているのが見えた。
「文化祭のこととか、話してるのかな。あれ、生徒会のメンバーでしょ?」
そう、そこにいたのは京さんも含め全員が生徒会メンバーで・・・・
噂では、京さんが1年生の時に生徒会入りすると、女子の生徒会役員候補が殺到したんだとか。
そのため、現在生徒会長の京さん以外の役員は全て女子なのだった。
「・・・・雄介、今日雄介んち行っていい?」
「え、今日?」
「ダメ?」
「ダメじゃないよ、急だからびっくりしただけ。俺んちは全然大丈夫だけど・・・・一度帰ってから来る?それとも―――」
「そのまま行ってもいい?」
「うん、もちろん」
単純に嬉しかった。
陽向くんがうちに来てくれるっていうことだけが嬉しくて、気付かなかったんだ。
そのあと、陽向くんが校庭にいた京さんを切なげに見ていたことなんて・・・・
「ゲームやる?マンガもあるよ、新しいの」
「ほんと?あ、これ俺読みたかったやつ!」
「読む?俺、ジュース持ってくるね」
「うん、ありがと」
部屋に入ると陽向くんは荷物を置き、床に座ってマンガを読み始めた。
今日も家族はいない。
こないだ来たときは、思わず告白なんかしちゃったけど・・・・
あれから、陽向くんの態度が変わることはなかった。
俺はなんとなく気が抜けたようなほっとしたような、ちょっと複雑な気持ちにもなっていた。
キスした後ちょっと嬉しそうに見えたのは、俺の気のせいだったのかな、やっぱり・・・。
「これ、やっぱ面白い!雄介、ありがと、面白かった」
「んふふ、新しいの出たらまた買うから、いつでも読みに来てよ」
「ほんと?やった!雄介ってほんと優しいよね」
「そんなことないよ。俺と遊んでくれんの、陽向くんくらいだもん。だから嬉しいんだよ」
「え~、でも雄介、友達多いじゃん」
「・・・俺の場合、広く浅くだから」
「ふぅん?」
首を傾げて目を瞬かせる陽向くん。
本当は、人との付き合いってうざくって苦手なんだ。
愛想良くすることはできるし、初めて会った人とも普通に話せるし、誰とでも仲良くできる。
先生とだって仲いいし、気に入られるのなんかお手のものだ。
でも、深い付き合いはしない。
グループ同士の派閥とか、そういうのも面倒くさいし巻き込まれたくない。
だから、俺が誰かを家に呼ぶのなんて陽向くんが初めてなんだ・・・・。
「陽向くんは、最近俺の他にも友達できたよね。春日とか武田とか、よく話してる」
「あー、うん。いろいろ声かけてくれるから。でも、俺は雄介と一緒にいるのが一番楽しいし、安心するけど」
そう言って、陽向くんは俺の方に身を寄せてにっこりと笑った。
え・・・・え?なに?なんか・・・近いんですけど。
息のかかる距離に、陽向くんの小さな顔があって。
キラキラ輝く瞳が、俺を見つめてる。
どこか妖しい光を放つその瞳は、まるで俺を吸い寄せる魔力を持っているようで・・・・
俺は、思わず顔をそらせた。
「・・・雄介?どうしたの?」
「や・・・なんか、近いから・・・」
「近いの、ダメ?雄介、俺が近くにいるの嫌?」
「いやじゃないよ!ダメじゃない!そうじゃないけど・・・あの・・・・あんまり近くにいると・・・その」
「ん?」
首を傾げながら、さらに顔を近づける陽向くん。
俺は座ったまま後ずさろうとして―――そのまま壁にぶつかって止まった・・・・。
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