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2人きりの時間
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「龍くん、お皿取って」
「はい!」
器用にチャーハンを作るひなちゃんの横に立ち、言われたとおりにお皿を渡す。
雄介と一緒にひなちゃんの家まで来て2人と一緒にゲームをして遊び、まだ京ちゃんが帰ってこないので夕飯までごちそうになろうというところだった。
「ひなちゃん、料理までできるんだねえ」
「ふふ、チャーハンくらい誰でも作れるでしょ?」
「そんなことないよ。それに味もうまいし!」
雄介も満足そうにチャーハンを食べている。
「父さんと二人暮らしだったからね。簡単な食事くらいは作れるよ」
「そうなんだ。ひなちゃんのお父さんってどんな人だったの?」
俺の言葉に、ひなちゃんはチャーハンを食べる手をぴたりと止めた。
それを見て、雄介も動きを止める。
「あ―――ごめん、変なこと聞いて」
「ううん。父さんは優しい人だったよ。すごく・・・・」
ひなちゃんはそれだけ言うと、再びチャーハンを食べ始めた。
俺はちらりと雄介と視線を交わし、もうそれ以上聞くことはせず黙って食事を続けることにしたのだった。
『♪~~~~~』
どこからか、携帯の着信音が聞こえた。
「あ、ごめん、俺だ」
雄介がそう言って席を立ち、ソファーへ行くとそこに置いてあったバッグからスマホを出して耳に当てた。
「―――もしもし、何?―――え、今陽向くんの家でご飯食べてて・・・・え~、行かなくちゃダメ?―――わかったよ、帰る」
雄介が大きなため息をついて電話を切った。
「どうしたの?雄介。家から?」
ひなちゃんの言葉に雄介が頷く。
「うん。なんか急におばあちゃんとおじいちゃんが来たらしくて―――俺に渡したいものがあるって言ってるから帰って来いって」
「そうなんだ」
「いつも急に来るんだよね。俺の好きなゲームとか買ってくれるからいいんだけどさ」
「へ~、優しいんだね」
「・・・・チャーハン、おいしかった。ごちそうさま、陽向くん」
「ん、また遊びに来てね、雄介」
にっこりと笑うひなちゃんに、雄介もとろけそうな笑顔を見せる。
雄介とは小さいころからの付き合いだけど、こんな顔見たことがない。
めちゃくちゃ好きなんだな・・・・。
ま、わかるけど。
「龍太さんも帰るでしょ?」
雄介の言葉に俺は首を振った。
「いや、俺は京ちゃんが帰るまでいるよ。京ちゃんに頼まれてるからね」
そんな俺の顔を面白くなさそうに見て、雄介は帰って行った。
「―――きょおくんからメールだ」
食事が終わりひなちゃんと二人ソファーでテレビを見ていると、ひなちゃんがスマホを見て言った。
「もう帰ってくる?」
「ううん、もうちょっとかかるって。―――帰りは顧問の先生が残ってる生徒会の人たちを車で送ってくれるんだって」
「へえ、そういえばあの先生バンを持ってたな。すごい熱心な先生なんだよなあ。京ちゃんのことすごく信頼してて」
「ふーん・・・・そうなんだ」
「去年の学園祭の準備中もよく送ってもらってたよ。たまにラーメン屋さんに連れてってくれるって言ってた」
「・・・・・ねえ、龍くん。もう少しいる?」
「もちろん。京ちゃんが帰ってくるまではいるよ。あ、でもお父さん帰って来るなら・・・・」
「お義父さんは今日は帰ってこないよ。出張だから」
「そうなんだ」
「でも龍くんの家で心配しない?あんまり遅くなると」
「うちは大丈夫。店をやってて遅くまで仕事してるから、帰って来るの夜中だし」
「じゃあ、まだ大丈夫?俺、お風呂入ってきていいかな」
「ああ、うん、いいよ」
軽くそう言ったのが間違いだったかもしれない。
これから自分の身にあんなことが起きるなんて、全く予想できなかったんだ・・・・。
「はい!」
器用にチャーハンを作るひなちゃんの横に立ち、言われたとおりにお皿を渡す。
雄介と一緒にひなちゃんの家まで来て2人と一緒にゲームをして遊び、まだ京ちゃんが帰ってこないので夕飯までごちそうになろうというところだった。
「ひなちゃん、料理までできるんだねえ」
「ふふ、チャーハンくらい誰でも作れるでしょ?」
「そんなことないよ。それに味もうまいし!」
雄介も満足そうにチャーハンを食べている。
「父さんと二人暮らしだったからね。簡単な食事くらいは作れるよ」
「そうなんだ。ひなちゃんのお父さんってどんな人だったの?」
俺の言葉に、ひなちゃんはチャーハンを食べる手をぴたりと止めた。
それを見て、雄介も動きを止める。
「あ―――ごめん、変なこと聞いて」
「ううん。父さんは優しい人だったよ。すごく・・・・」
ひなちゃんはそれだけ言うと、再びチャーハンを食べ始めた。
俺はちらりと雄介と視線を交わし、もうそれ以上聞くことはせず黙って食事を続けることにしたのだった。
『♪~~~~~』
どこからか、携帯の着信音が聞こえた。
「あ、ごめん、俺だ」
雄介がそう言って席を立ち、ソファーへ行くとそこに置いてあったバッグからスマホを出して耳に当てた。
「―――もしもし、何?―――え、今陽向くんの家でご飯食べてて・・・・え~、行かなくちゃダメ?―――わかったよ、帰る」
雄介が大きなため息をついて電話を切った。
「どうしたの?雄介。家から?」
ひなちゃんの言葉に雄介が頷く。
「うん。なんか急におばあちゃんとおじいちゃんが来たらしくて―――俺に渡したいものがあるって言ってるから帰って来いって」
「そうなんだ」
「いつも急に来るんだよね。俺の好きなゲームとか買ってくれるからいいんだけどさ」
「へ~、優しいんだね」
「・・・・チャーハン、おいしかった。ごちそうさま、陽向くん」
「ん、また遊びに来てね、雄介」
にっこりと笑うひなちゃんに、雄介もとろけそうな笑顔を見せる。
雄介とは小さいころからの付き合いだけど、こんな顔見たことがない。
めちゃくちゃ好きなんだな・・・・。
ま、わかるけど。
「龍太さんも帰るでしょ?」
雄介の言葉に俺は首を振った。
「いや、俺は京ちゃんが帰るまでいるよ。京ちゃんに頼まれてるからね」
そんな俺の顔を面白くなさそうに見て、雄介は帰って行った。
「―――きょおくんからメールだ」
食事が終わりひなちゃんと二人ソファーでテレビを見ていると、ひなちゃんがスマホを見て言った。
「もう帰ってくる?」
「ううん、もうちょっとかかるって。―――帰りは顧問の先生が残ってる生徒会の人たちを車で送ってくれるんだって」
「へえ、そういえばあの先生バンを持ってたな。すごい熱心な先生なんだよなあ。京ちゃんのことすごく信頼してて」
「ふーん・・・・そうなんだ」
「去年の学園祭の準備中もよく送ってもらってたよ。たまにラーメン屋さんに連れてってくれるって言ってた」
「・・・・・ねえ、龍くん。もう少しいる?」
「もちろん。京ちゃんが帰ってくるまではいるよ。あ、でもお父さん帰って来るなら・・・・」
「お義父さんは今日は帰ってこないよ。出張だから」
「そうなんだ」
「でも龍くんの家で心配しない?あんまり遅くなると」
「うちは大丈夫。店をやってて遅くまで仕事してるから、帰って来るの夜中だし」
「じゃあ、まだ大丈夫?俺、お風呂入ってきていいかな」
「ああ、うん、いいよ」
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これから自分の身にあんなことが起きるなんて、全く予想できなかったんだ・・・・。
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