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第三十三章 二年生
千三百十五話 急遽初心者冒険者向けの講習を行います
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無理に森の中に入ってフォレストウルフに追いかけられた冒険者の聴取の結果、どうやら剣技や魔法の基礎をキチンと勉強していなかったことが判明しました。
僕が初心者冒険者向け講習をする際にはキチンと訓練方法も教えているけど、どうやら教官によって講習に差があるそうです。
ということで、午後の授業も仕事もない日に、主に経験が浅い冒険者向けに訓練の仕方を教えることになりました。
「辺境伯領だと、他の冒険者が新人冒険者にも色々と教えてくれるよね?」
王都冒険者ギルドに到着して、訓練場で準備をしていきます。
同じく準備をしているリズが、ちょっと不思議そうに質問してきました。
因みに、メンバーは、僕、リズ、エレノア、サンディ、イヨ、スラちゃんとプリンです。
ルーシーお姉様も一緒に参加したかったみたいだけど、残念ながら来年の自身の結婚式の打ち合わせがあるそうです。
ちびっ子たちは、王城で勉強してお昼寝ですね。
「それは、辺境伯領だからだよ。王都にいる冒険者は、決まったグループや個人で活動する人が多いんだよ。それに、一攫千金を狙って地方から来る人もいるんだよ」
「辺境伯領とは随分違うね。辺境伯領の冒険者は、確実にお金を稼げる方法を選ぶよね」
辺境伯領はとても依頼が多いから、無理な依頼を受けなくても全然問題ありません。
しかし、王都では依頼の数に対して冒険者の数が多いので、どうしても取り合いになります。
衛星都市建設で依頼が増えているとはいえ、まだ足りないそうです。
そうなると、危険な害獣駆除などの依頼を受けようとします。
僕的には、薬草採取でも十分にお金を稼げるはずだよなあと思っちゃいます。
「でも、何だか講習の名前が凄いことになっているよ。『双翼の天使様が教える剣技と魔法講座』だって」
「間違ってはいないの。教えるのは、アレクお兄ちゃんとリズちゃんなの。エレノアたちは、二人の補佐に回るの」
王都冒険者ギルドが、とんでもないネーミングで講座募集をしたのです。
その結果、予定人数を大幅に超えて希望者が集まりました。
訓練場のスペースがある限り受け入れることになり、結局希望者全員を担当することになりました。
「お兄ちゃん、もしかして問題を起こした冒険者を教えていた人って直ぐに分かるの?」
「全て冒険者ギルドに登録されているから、直ぐに分かるんだって。因みに、僕たちが教えた人はみんな真面目にやっているみたいだよ」
「リズは、やっちゃいけないことも教えるよ。でも、適当な人もいるんだね」
僕たちは、教えられることは隠すことなく全部教えます。
でも、中には苦労して覚えろっていう冒険者もいます。
冒険者によって考え方は全然違うしなんとも言えないけど、最低限のルールは教えないと駄目だと思います。
この辺りは、冒険者ギルドでも講習の内容の精査を行うそうです。
「す、凄い。本物の『双翼の天使様』だ……」
「アレク様は、王太子殿下の結婚式の神父役をやったそうよ」
「リズ様も、結婚式の司会をしていたわ。ブーケプルズの時に、遠くから見たのよ」
そして、本当に「双翼の天使様」がいると新人冒険者がざわざわとざわめいていました。
僕とリズがルーカスお兄様の結婚式で色々やっていたのもあり、更に色々な噂が立っていました。
僕の目の前にそのルーカスお兄様の妹がいるんだけど、完全に僕とリズに注目が行っています。
さてさて、もう少し受講者がいるみたいなのでもう少し待ちましょう。
その間に、講習の準備をします。
僕が初心者冒険者向け講習をする際にはキチンと訓練方法も教えているけど、どうやら教官によって講習に差があるそうです。
ということで、午後の授業も仕事もない日に、主に経験が浅い冒険者向けに訓練の仕方を教えることになりました。
「辺境伯領だと、他の冒険者が新人冒険者にも色々と教えてくれるよね?」
王都冒険者ギルドに到着して、訓練場で準備をしていきます。
同じく準備をしているリズが、ちょっと不思議そうに質問してきました。
因みに、メンバーは、僕、リズ、エレノア、サンディ、イヨ、スラちゃんとプリンです。
ルーシーお姉様も一緒に参加したかったみたいだけど、残念ながら来年の自身の結婚式の打ち合わせがあるそうです。
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「それは、辺境伯領だからだよ。王都にいる冒険者は、決まったグループや個人で活動する人が多いんだよ。それに、一攫千金を狙って地方から来る人もいるんだよ」
「辺境伯領とは随分違うね。辺境伯領の冒険者は、確実にお金を稼げる方法を選ぶよね」
辺境伯領はとても依頼が多いから、無理な依頼を受けなくても全然問題ありません。
しかし、王都では依頼の数に対して冒険者の数が多いので、どうしても取り合いになります。
衛星都市建設で依頼が増えているとはいえ、まだ足りないそうです。
そうなると、危険な害獣駆除などの依頼を受けようとします。
僕的には、薬草採取でも十分にお金を稼げるはずだよなあと思っちゃいます。
「でも、何だか講習の名前が凄いことになっているよ。『双翼の天使様が教える剣技と魔法講座』だって」
「間違ってはいないの。教えるのは、アレクお兄ちゃんとリズちゃんなの。エレノアたちは、二人の補佐に回るの」
王都冒険者ギルドが、とんでもないネーミングで講座募集をしたのです。
その結果、予定人数を大幅に超えて希望者が集まりました。
訓練場のスペースがある限り受け入れることになり、結局希望者全員を担当することになりました。
「お兄ちゃん、もしかして問題を起こした冒険者を教えていた人って直ぐに分かるの?」
「全て冒険者ギルドに登録されているから、直ぐに分かるんだって。因みに、僕たちが教えた人はみんな真面目にやっているみたいだよ」
「リズは、やっちゃいけないことも教えるよ。でも、適当な人もいるんだね」
僕たちは、教えられることは隠すことなく全部教えます。
でも、中には苦労して覚えろっていう冒険者もいます。
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この辺りは、冒険者ギルドでも講習の内容の精査を行うそうです。
「す、凄い。本物の『双翼の天使様』だ……」
「アレク様は、王太子殿下の結婚式の神父役をやったそうよ」
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そして、本当に「双翼の天使様」がいると新人冒険者がざわざわとざわめいていました。
僕とリズがルーカスお兄様の結婚式で色々やっていたのもあり、更に色々な噂が立っていました。
僕の目の前にそのルーカスお兄様の妹がいるんだけど、完全に僕とリズに注目が行っています。
さてさて、もう少し受講者がいるみたいなのでもう少し待ちましょう。
その間に、講習の準備をします。
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