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第三十三章 二年生
千三百十四話 ミカエルたちが多数の魔物に襲われた?
ルーカスお兄様の結婚式後に行われる大きな結婚式は、共和国に嫁ぐルーシーお姉様の結婚式です。
だけど、メインは共和国側だし派手な結婚式にはしません。
結婚式のお手伝いをするかもしれないけど、共和国側から要請があればやればいいですね。
ということで、僕たちは暫く学園生活をメインに送ることになります。
「実はね、もうウェディングドレスの採寸とかもしているのよ。ここ一年身長が全く伸びなくなったし、大まかな型だけでも取っておきましょうってなったのよ」
昼食の時に食堂で会ったルーシーお姉様は、お肉を頬張りながらそんな事を言っていました。
次の結婚式の当事者であるルーシーお姉様だけは、この一年は忙しくなりそうですね。
今日は午前中で授業も終わり、生徒会もお休みです。
僕は王城で仕事だけど、昼食を食べ終えたリズたちはこれから何をしようかと楽しそうに話し合っていました。
すると、僕とルーシーお姉様の通信用魔導具に通知が来たのです。
何だろうなと思ってルーシーお姉様と一緒に通知画面を見たら、とんでもないことが書いてあったのです。
「えっと、ティナおばあさまからだ。えっ!? 王都の郊外で薬草採取をしていたミカエルたちが、多数の魔物に襲われたって!」
「「えぇ!?」」
僕の話を聞いたリズとエレノアは、かなり驚いていました。
他の人も驚いたけど、僕もとんでもなく驚いています。
「全部撃退して、今は冒険者ギルドにいるって。準備が出来たら、急いで行きましょう」
「「トレー、片付けてくる!」」
ルーシーお姉様の話を聞いたリズとエレノアだけでなく、この場にいる全員が急いでトレーを片付けました。
もう教室に戻る必要もないので、僕は学園から王都冒険者ギルドにゲートを繋いでみんなと共に移動しました。
直ぐに冒険者ギルドの個室に案内されると、そこには元気いっぱいなミカエルたちとティナおばあさまの姿がありました。
「アレクお兄ちゃん、悪者をやっつけたよ!」
「いっぱい倒したよ!」
「「「「「倒した!」」」」」
ミカエル、ブリット、それにメイちゃん、リラちゃん、ルカちゃん、エドちゃんエリちゃんが、元気よく報告をしていました。
魔物に襲われたって聞いたけど、悪者を倒したっていったいどういうことなんだろうか?
ということで、ここは引率者だったティナおばあさまに事情を聞いてみましょう。
「どうやらあまり腕の良くない冒険者が、手柄を立てようと森の中で無理な討伐をしようとしたのよ。そうしたら、フォレストウルフの大群に遭遇したらしいわ。そして、逃げてきたところに私たちがいたのよ」
うわあ、その冒険者は完全にやっちゃいました。
強い相手に巻き込まれるのはあるけど、別の人たちを巻き込むのは絶対に駄目でしょう。
これには、僕のみならずリズとエレノアもドン引きです。
「ポニさんたちやドラちゃん一家、それに近衛騎士もいたから、フォレストウルフはあっという間に撃退したわ。その間に、逃げてきた冒険者をミカエルたち全員で拘束していたのよ。追加で魔物も現れたから、結構大変だったのよ」
戦力だけなら、ゴブリンが百体いても瞬殺できるね。
ミカエルたちは拘束魔法で逃げてきた冒険者を捕まえ、その間にティナおばあさまが大量の魔物を倒したそうです。
魔物も普段は森の奥にいて、何もしなければ人を襲うことはないそうです。
うん、確かにその冒険者は悪人だね。
「天気も良くて和やかな薬草採取が、一瞬にして大惨事になったわ。冒険者を門兵に突き出した際、私やルカたちの身分を知って絶望的な表情をしていたわね。幾ら冒険者活動中とはいえ、王族を危険に晒したのは間違いないわ」
ティナおばあさまは溜息をつきながら、呆れたように話していました。
楽しみにしていた薬草採取が、大変なことになっちゃったもんね。
でも、安全対策が功を奏しました。
「辺境伯領での薬草採取はともかくとして、当面は王都で薬草採取する時も警備を厳重にしないと駄目ね。王都は冒険者が多い分、馬鹿な冒険者も一定数いるはずよ」
ティナおばあさまの案は、やるしかないって状況ですね。
辺境伯領なら顔見知りの冒険者が勝手についていくし、戦力が自動で揃います。
きっと、エリちゃんなんかは久々の冒険者活動を楽しみにしていたはずだよね。
「あのね、ネコちゃんとチューちゃんがすごかったんだよ! エリも、悪者をつかまえたんだ!」
うん、ちょっとお転婆なエリちゃんは突発的に起きたトラブルを楽しんでいたみたいです。
それでも、ミカエルたちにとっては良い経験になったはずですね。
「じゃあ、王城に帰るわよ。ただいまって、報告をしないとね」
「「「「「「「はーい」」」」」」」
ティナおばあさまがこの場を締めてたのを確認して、僕は王城にゲートを繋ぎました。
そして、エリちゃんは楽しかったと出迎えてくれたアリア様に笑顔で報告していました。
うん、アリア様はニコニコなエリちゃんにちょっと困り顔ですね。
そして、ここでエリちゃんはアリア様に衝撃的な発言をしたのです。
「エリ、フォレストウルフに襲われて怖くなかったの?」
「へいきだよ! おとーさまをおこっているおかーさまのほうがこわいよ!」
なんというか、全員がフォローし難い返答ですね。
アリア様も、娘の予想外の返事に思わず固まっちゃいました。
確かに、何かをやらかした陛下を怒る王妃様とアリア様は、とんでもなく怖いです。
小さい子どもも、周囲をよく見ているってことですね。
だけど、メインは共和国側だし派手な結婚式にはしません。
結婚式のお手伝いをするかもしれないけど、共和国側から要請があればやればいいですね。
ということで、僕たちは暫く学園生活をメインに送ることになります。
「実はね、もうウェディングドレスの採寸とかもしているのよ。ここ一年身長が全く伸びなくなったし、大まかな型だけでも取っておきましょうってなったのよ」
昼食の時に食堂で会ったルーシーお姉様は、お肉を頬張りながらそんな事を言っていました。
次の結婚式の当事者であるルーシーお姉様だけは、この一年は忙しくなりそうですね。
今日は午前中で授業も終わり、生徒会もお休みです。
僕は王城で仕事だけど、昼食を食べ終えたリズたちはこれから何をしようかと楽しそうに話し合っていました。
すると、僕とルーシーお姉様の通信用魔導具に通知が来たのです。
何だろうなと思ってルーシーお姉様と一緒に通知画面を見たら、とんでもないことが書いてあったのです。
「えっと、ティナおばあさまからだ。えっ!? 王都の郊外で薬草採取をしていたミカエルたちが、多数の魔物に襲われたって!」
「「えぇ!?」」
僕の話を聞いたリズとエレノアは、かなり驚いていました。
他の人も驚いたけど、僕もとんでもなく驚いています。
「全部撃退して、今は冒険者ギルドにいるって。準備が出来たら、急いで行きましょう」
「「トレー、片付けてくる!」」
ルーシーお姉様の話を聞いたリズとエレノアだけでなく、この場にいる全員が急いでトレーを片付けました。
もう教室に戻る必要もないので、僕は学園から王都冒険者ギルドにゲートを繋いでみんなと共に移動しました。
直ぐに冒険者ギルドの個室に案内されると、そこには元気いっぱいなミカエルたちとティナおばあさまの姿がありました。
「アレクお兄ちゃん、悪者をやっつけたよ!」
「いっぱい倒したよ!」
「「「「「倒した!」」」」」
ミカエル、ブリット、それにメイちゃん、リラちゃん、ルカちゃん、エドちゃんエリちゃんが、元気よく報告をしていました。
魔物に襲われたって聞いたけど、悪者を倒したっていったいどういうことなんだろうか?
ということで、ここは引率者だったティナおばあさまに事情を聞いてみましょう。
「どうやらあまり腕の良くない冒険者が、手柄を立てようと森の中で無理な討伐をしようとしたのよ。そうしたら、フォレストウルフの大群に遭遇したらしいわ。そして、逃げてきたところに私たちがいたのよ」
うわあ、その冒険者は完全にやっちゃいました。
強い相手に巻き込まれるのはあるけど、別の人たちを巻き込むのは絶対に駄目でしょう。
これには、僕のみならずリズとエレノアもドン引きです。
「ポニさんたちやドラちゃん一家、それに近衛騎士もいたから、フォレストウルフはあっという間に撃退したわ。その間に、逃げてきた冒険者をミカエルたち全員で拘束していたのよ。追加で魔物も現れたから、結構大変だったのよ」
戦力だけなら、ゴブリンが百体いても瞬殺できるね。
ミカエルたちは拘束魔法で逃げてきた冒険者を捕まえ、その間にティナおばあさまが大量の魔物を倒したそうです。
魔物も普段は森の奥にいて、何もしなければ人を襲うことはないそうです。
うん、確かにその冒険者は悪人だね。
「天気も良くて和やかな薬草採取が、一瞬にして大惨事になったわ。冒険者を門兵に突き出した際、私やルカたちの身分を知って絶望的な表情をしていたわね。幾ら冒険者活動中とはいえ、王族を危険に晒したのは間違いないわ」
ティナおばあさまは溜息をつきながら、呆れたように話していました。
楽しみにしていた薬草採取が、大変なことになっちゃったもんね。
でも、安全対策が功を奏しました。
「辺境伯領での薬草採取はともかくとして、当面は王都で薬草採取する時も警備を厳重にしないと駄目ね。王都は冒険者が多い分、馬鹿な冒険者も一定数いるはずよ」
ティナおばあさまの案は、やるしかないって状況ですね。
辺境伯領なら顔見知りの冒険者が勝手についていくし、戦力が自動で揃います。
きっと、エリちゃんなんかは久々の冒険者活動を楽しみにしていたはずだよね。
「あのね、ネコちゃんとチューちゃんがすごかったんだよ! エリも、悪者をつかまえたんだ!」
うん、ちょっとお転婆なエリちゃんは突発的に起きたトラブルを楽しんでいたみたいです。
それでも、ミカエルたちにとっては良い経験になったはずですね。
「じゃあ、王城に帰るわよ。ただいまって、報告をしないとね」
「「「「「「「はーい」」」」」」」
ティナおばあさまがこの場を締めてたのを確認して、僕は王城にゲートを繋ぎました。
そして、エリちゃんは楽しかったと出迎えてくれたアリア様に笑顔で報告していました。
うん、アリア様はニコニコなエリちゃんにちょっと困り顔ですね。
そして、ここでエリちゃんはアリア様に衝撃的な発言をしたのです。
「エリ、フォレストウルフに襲われて怖くなかったの?」
「へいきだよ! おとーさまをおこっているおかーさまのほうがこわいよ!」
なんというか、全員がフォローし難い返答ですね。
アリア様も、娘の予想外の返事に思わず固まっちゃいました。
確かに、何かをやらかした陛下を怒る王妃様とアリア様は、とんでもなく怖いです。
小さい子どもも、周囲をよく見ているってことですね。
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