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第二十章 マロード男爵領とジンさんの結婚式
四百七十三話 主犯を拘束
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王城の医務室にゲートを繋いだらたまたまジンさんがいたので、ついでという感じで連れてきました。
医務室のベッドに赤ちゃんと侍従を寝かせて、僕達はバンクス伯爵家の屋敷に戻ります。
「なんじゃこりゃ。大規模戦闘でも起きたのかよって感じだな」
「実質、王都にしてみれば大規模戦闘があったと同じものね」
「マジかよ。とりあえず聖剣で広範囲回復を行います」
「頼んだわね」
ジンさんが怪我人が多く運ばれている所に向かって行き、聖剣を発動させます。
うーん、相変わらずのとんでもない性能だな。
そんな事を思っていると、この事件の主犯が拘束されて庭に連れてこられた。
「ちょっと、私を誰と思っているのよ」
「放しなさい。私は伯爵家を取り仕切る者なのよ」
ギャーギャー騒ぎながら兵によって運ばれてきたのは、誰がどう見てもバンクス伯爵家の正妻と側室だった。
うん、物凄い厚化粧をしているし、豪華な宝石を沢山身に着けているぞ。
いかにも贅沢していますって感じだ。
すると、内務卿とティナおばあさまが二人に近づいていきます。
「何よ、そこのおっさんとばばあ!」
「さっさと私を解放しやがれ!」
あーあ、あの二人は言っちゃいけないことを言っちゃったぞ。
軍務卿もジンさんも、思わずあちゃーってなっています。
なので、ここで近衛兵というかジェリルさんが一芝居を打つことに。
「内務卿閣下、ティナ殿下、二人の処遇は如何致しますか?」
「へっ?」
「今、何と言った?」
「「ぷ、ぷぷぷ」」
ジェリルさんの話を聞いた正妻と側室は、思わずきょとんとしてしまった。
正妻と側室のあまりにもおかしい表情に、軍務卿とジンさんは思わず噴き出してしまった。
「ここには軍務卿閣下もおり、アレク殿下や勇者と名高いクロスロード子爵もおられる」
「「あっ、へ?」」
そして僕達の存在も説明すると、正妻と側室は顔を真っ青にした。
ようやくここにどんな人物が揃っているかを認識した様です。
もう、何もかもが遅いけどね。
「聞かないといけないことが沢山あるなあ。本当に沢山だなあ」
「とりあえず、鉄格子に囲まれた別荘に行って貰いましょうか。既にハリアー伯爵家とジェームス伯爵家にも兵が行っていますしね」
「「ひぃぃぃ」」
そして正妻と側室は厳重な警備を受けながら、王城の軍の施設に運ばれました。
本人に罪の自覚をさせる為に、あえてゲートを繋がないで兵によって運んで貰います。
これから二人には、相当厳しい取り調べが待っているんだろうな。
更に兵による報告が続きます。
「内務卿閣下、冷凍魔法で氷漬けにされ棺桶に安置されたバンクス伯爵の遺体を発見しました。侍従の話によると、二週間前に死去したそうです」
「二週間前という事は、王城で会議があったタイミングか。そして、どちらが跡取りかを巡って未だに葬儀が行われていないのか」
「恐らく、葬式を行う方が跡取りだと周囲にアピールする為ね」
何というか、このバンクス伯爵がある意味不憫でならないな。
まあ、跡取りをキチンと決めなかったバンクス伯爵自身も悪いのだけど。
「現在、棺は玄関ホールに移動しております」
「ご苦労。直ぐに葬式はできないだろうな」
「そうね、事件の顛末が分からないと何もできないわね。スラちゃん、悪いけど遺体に強力な冷凍魔法をかけてきて」
ティナおばあさまのお願いで、スラちゃんが屋敷の中に入っていった。
そういえば、プリンとアマリリスはどこに行ったんだろう?
ズドーン、ズドーン。
すると、屋敷の奥の方から凄まじい音と振動が起きた。
な、何が起きているんだ?
すると、別の兵がティナおばあさまの所に来て報告をした。
「報告します。屋敷の奥に武装兵が立てこもっておりましたが、アイビー様とアレク殿下の従魔の活躍により全員確保しました」
「あの振動と音はプリンちゃんとアマリリスの雷撃の音ね。まだ屋敷に隠れている兵がいるかもしれないから、警戒を怠らないように」
「はっ」
プリンとアマリリスは、まだ屋敷の中で大暴れしていたのか。
兵の話だとほぼ制圧したって感じだけど、これで一先ず落ち着いて欲しいな。
医務室のベッドに赤ちゃんと侍従を寝かせて、僕達はバンクス伯爵家の屋敷に戻ります。
「なんじゃこりゃ。大規模戦闘でも起きたのかよって感じだな」
「実質、王都にしてみれば大規模戦闘があったと同じものね」
「マジかよ。とりあえず聖剣で広範囲回復を行います」
「頼んだわね」
ジンさんが怪我人が多く運ばれている所に向かって行き、聖剣を発動させます。
うーん、相変わらずのとんでもない性能だな。
そんな事を思っていると、この事件の主犯が拘束されて庭に連れてこられた。
「ちょっと、私を誰と思っているのよ」
「放しなさい。私は伯爵家を取り仕切る者なのよ」
ギャーギャー騒ぎながら兵によって運ばれてきたのは、誰がどう見てもバンクス伯爵家の正妻と側室だった。
うん、物凄い厚化粧をしているし、豪華な宝石を沢山身に着けているぞ。
いかにも贅沢していますって感じだ。
すると、内務卿とティナおばあさまが二人に近づいていきます。
「何よ、そこのおっさんとばばあ!」
「さっさと私を解放しやがれ!」
あーあ、あの二人は言っちゃいけないことを言っちゃったぞ。
軍務卿もジンさんも、思わずあちゃーってなっています。
なので、ここで近衛兵というかジェリルさんが一芝居を打つことに。
「内務卿閣下、ティナ殿下、二人の処遇は如何致しますか?」
「へっ?」
「今、何と言った?」
「「ぷ、ぷぷぷ」」
ジェリルさんの話を聞いた正妻と側室は、思わずきょとんとしてしまった。
正妻と側室のあまりにもおかしい表情に、軍務卿とジンさんは思わず噴き出してしまった。
「ここには軍務卿閣下もおり、アレク殿下や勇者と名高いクロスロード子爵もおられる」
「「あっ、へ?」」
そして僕達の存在も説明すると、正妻と側室は顔を真っ青にした。
ようやくここにどんな人物が揃っているかを認識した様です。
もう、何もかもが遅いけどね。
「聞かないといけないことが沢山あるなあ。本当に沢山だなあ」
「とりあえず、鉄格子に囲まれた別荘に行って貰いましょうか。既にハリアー伯爵家とジェームス伯爵家にも兵が行っていますしね」
「「ひぃぃぃ」」
そして正妻と側室は厳重な警備を受けながら、王城の軍の施設に運ばれました。
本人に罪の自覚をさせる為に、あえてゲートを繋がないで兵によって運んで貰います。
これから二人には、相当厳しい取り調べが待っているんだろうな。
更に兵による報告が続きます。
「内務卿閣下、冷凍魔法で氷漬けにされ棺桶に安置されたバンクス伯爵の遺体を発見しました。侍従の話によると、二週間前に死去したそうです」
「二週間前という事は、王城で会議があったタイミングか。そして、どちらが跡取りかを巡って未だに葬儀が行われていないのか」
「恐らく、葬式を行う方が跡取りだと周囲にアピールする為ね」
何というか、このバンクス伯爵がある意味不憫でならないな。
まあ、跡取りをキチンと決めなかったバンクス伯爵自身も悪いのだけど。
「現在、棺は玄関ホールに移動しております」
「ご苦労。直ぐに葬式はできないだろうな」
「そうね、事件の顛末が分からないと何もできないわね。スラちゃん、悪いけど遺体に強力な冷凍魔法をかけてきて」
ティナおばあさまのお願いで、スラちゃんが屋敷の中に入っていった。
そういえば、プリンとアマリリスはどこに行ったんだろう?
ズドーン、ズドーン。
すると、屋敷の奥の方から凄まじい音と振動が起きた。
な、何が起きているんだ?
すると、別の兵がティナおばあさまの所に来て報告をした。
「報告します。屋敷の奥に武装兵が立てこもっておりましたが、アイビー様とアレク殿下の従魔の活躍により全員確保しました」
「あの振動と音はプリンちゃんとアマリリスの雷撃の音ね。まだ屋敷に隠れている兵がいるかもしれないから、警戒を怠らないように」
「はっ」
プリンとアマリリスは、まだ屋敷の中で大暴れしていたのか。
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