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第二十章 マロード男爵領とジンさんの結婚式
四百七十四話 王城へ撤収
「こりゃ、牢屋が足りるかな?」
「王都郊外の駐屯地にも分けるしかないだろう。王城の牢屋には、主だった者だけで十分だ」
ジンさんと軍務卿が捕縛された兵の取り扱いについて話をしているけど、今回は大勢の捕縛者がいる。
ちょっと気になったのが、何でこんなにも激しい跡目争いが起きたのかだ。
すると、内務卿が僕にその答えを教えてくれた。
「アレク君、実はこの事件が起きた理由は分かっているんだ。バンクス伯爵家は商会を経営していて資金がある。一方で、ハリアー伯爵家とジェームス伯爵家は古い貴族ではあるが、代々の浪費の為に借金がかさんでいるのだよ」
「つまりは、バンクス伯爵家の資金を狙ってという事なんですね」
「正解です。しかし、普通は跡継ぎ問題に我々は口出しをしません。というか、できません」
「なるほどな。伯爵家の跡継ぎ問題に、わざわざ王家や閣僚が口を挟むにはならないもんな。なのに、こいつらは両家から武装した兵なんて送り込んでとんでもない大騒ぎを起こしやがったのか」
ジンさんも話に加わってきたけど、これだけの事をやるなんてハリアー伯爵家とジェームス伯爵家はよほどお金に困っているんだ。
だから、こんな大事件を引き起こしたんだ。
追い詰められた人って、本当に何をするか分からないなあ。
「お、何々? ハリアー伯爵とジェームス伯爵も捕縛して王城に運んだそうだ」
「となると、後は取り調べがメインになるわね。プリンちゃんとアマリリスも戻ってきた事ですし、私達も王城に戻りましょう」
軍務卿の持っているタブレットみたいな魔導具に連絡が入ったので、僕達も馬車に乗って王城に向かいます。
因みに、プリンとアマリリスは良い仕事をしたという清々しい表情をしていました。
王城に戻ると、僕達は医務室に向かいます。
侍従や赤ちゃんの様子を確認しないと。
すると、バンクス男爵家から側室に入ったという侍従の枕元で、若い男性が泣きながら女性の手を握っていました。
「良かった、本当に良かった。バンクス伯爵家で大事件が起きたとの知らせを聞いた時には、思わず心臓が止まるかと思ったぞ」
「兄様、大げさですよ。でも、皆さんのお陰でこうして生きています」
「ああ、そうだな」
泣いている男性は、あの側室のお兄さんか。
王城からバンクス男爵家に連絡がいったんだ。
そりゃ、妹が死んだかもって状況だったから助かっていて、ホッとしているんだろう。
すると、バンクス伯爵家の側室が僕達に気が付きました。
「あっ、ティナ殿下にアレク殿下」
「無理しちゃだめよ、寝てて頂戴。今日はゆっくりと休んで、体を治す事を考えなさい。貴方には自分だけでなく、子どももいるのよ」
「はい、ご配慮頂き有難うございます」
確かにティナおばあさまの言う通り、体を休める事が優先だよね。
他の赤ちゃんも意識を取り戻していたし、背中を切られた侍従もまだ意識を取り戻していないけど顔色はだいぶ良くなっています。
と、ここで側室のお兄さんが、慌てて立ち上がりました。
「ご挨拶が遅れ申し訳ありません。バンクス男爵家嫡男のレガーロと申します。両親にかわり、王城に馳せ参じました」
「王家のティナよ。ここは医務室だから、堅苦しい挨拶は抜きで良いわ」
「はい。それから妹と甥っ子の命を助けて頂き、本当にありがとうございます」
「今は、妹の無事を喜びなさいな。主だった者は捕らえたので、明日改めて話をしましょう」
「ご配慮頂きありがとうございます」
バンクス男爵の嫡男がとても良い人で良かった。
これなら、今後の事も良い方向に行くかもしれない。
僕だけでなく他の人もそう思っているのか、うんうんと頷いていました。
「王都郊外の駐屯地にも分けるしかないだろう。王城の牢屋には、主だった者だけで十分だ」
ジンさんと軍務卿が捕縛された兵の取り扱いについて話をしているけど、今回は大勢の捕縛者がいる。
ちょっと気になったのが、何でこんなにも激しい跡目争いが起きたのかだ。
すると、内務卿が僕にその答えを教えてくれた。
「アレク君、実はこの事件が起きた理由は分かっているんだ。バンクス伯爵家は商会を経営していて資金がある。一方で、ハリアー伯爵家とジェームス伯爵家は古い貴族ではあるが、代々の浪費の為に借金がかさんでいるのだよ」
「つまりは、バンクス伯爵家の資金を狙ってという事なんですね」
「正解です。しかし、普通は跡継ぎ問題に我々は口出しをしません。というか、できません」
「なるほどな。伯爵家の跡継ぎ問題に、わざわざ王家や閣僚が口を挟むにはならないもんな。なのに、こいつらは両家から武装した兵なんて送り込んでとんでもない大騒ぎを起こしやがったのか」
ジンさんも話に加わってきたけど、これだけの事をやるなんてハリアー伯爵家とジェームス伯爵家はよほどお金に困っているんだ。
だから、こんな大事件を引き起こしたんだ。
追い詰められた人って、本当に何をするか分からないなあ。
「お、何々? ハリアー伯爵とジェームス伯爵も捕縛して王城に運んだそうだ」
「となると、後は取り調べがメインになるわね。プリンちゃんとアマリリスも戻ってきた事ですし、私達も王城に戻りましょう」
軍務卿の持っているタブレットみたいな魔導具に連絡が入ったので、僕達も馬車に乗って王城に向かいます。
因みに、プリンとアマリリスは良い仕事をしたという清々しい表情をしていました。
王城に戻ると、僕達は医務室に向かいます。
侍従や赤ちゃんの様子を確認しないと。
すると、バンクス男爵家から側室に入ったという侍従の枕元で、若い男性が泣きながら女性の手を握っていました。
「良かった、本当に良かった。バンクス伯爵家で大事件が起きたとの知らせを聞いた時には、思わず心臓が止まるかと思ったぞ」
「兄様、大げさですよ。でも、皆さんのお陰でこうして生きています」
「ああ、そうだな」
泣いている男性は、あの側室のお兄さんか。
王城からバンクス男爵家に連絡がいったんだ。
そりゃ、妹が死んだかもって状況だったから助かっていて、ホッとしているんだろう。
すると、バンクス伯爵家の側室が僕達に気が付きました。
「あっ、ティナ殿下にアレク殿下」
「無理しちゃだめよ、寝てて頂戴。今日はゆっくりと休んで、体を治す事を考えなさい。貴方には自分だけでなく、子どももいるのよ」
「はい、ご配慮頂き有難うございます」
確かにティナおばあさまの言う通り、体を休める事が優先だよね。
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「今は、妹の無事を喜びなさいな。主だった者は捕らえたので、明日改めて話をしましょう」
「ご配慮頂きありがとうございます」
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これなら、今後の事も良い方向に行くかもしれない。
僕だけでなく他の人もそう思っているのか、うんうんと頷いていました。
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