844 / 1,190
第三十一章 五歳の祝い
千四十話 僕は時間を潰すのが下手?
しおりを挟む
時間になったので、五歳児と保護者の面々はスラちゃんのゲートで辺境伯家の屋敷から教会に向かいました。
イザベラ様も辺境伯家のものとして教会に向かい、辺境伯家の指揮は辺境伯様とジェイド様が行います。
孫と息子のためにと、いつもにも増して張り切っていますね。
念の為に近衛騎士とスラちゃんに加えてプリンとポッキーもついて行ったから、戦力的にも全然大丈夫ですね。
「「「ヒヒーン!」」」
「グルル」
更に辺境伯家のパーティー会場には、ポニさんたちとドラちゃんもいます。
クモさんの方がドラちゃんよりも遥かに強いけど、レイカちゃんたちと一緒についていきました。
なにはともあれ、僕たちはパーティー会場の準備のお手伝いをします。
「えっと、お皿はこっちに並べて……」
「こっちにもお料理並べるの」
ワゴンに乗せられた料理を、リズとエレノアが器用に運んでいました。
サンディとイヨも、楽しそうに料理を運んでいますね。
「ずずー」
「エリちゃん、美味しい?」
「おいちー!」
ミカエルはというと、残った小さな子たちと一緒にエリちゃんたち三人の年少組のお世話をしていました。
エリちゃんは、ジュースを飲んでとってもご機嫌ですね。
子どもたちのところにはルシアさんとアレクサさんもいるし、お世話はバッチリです。
うん、僕のやることが殆どない。
正確には、プリン作りを終えているのでやり切っていると言えましょう。
何だけど、こういう時に限って変なお仕事がやってきました。
「あっ、通信用魔導具に連絡だ。なになに? 『王都での五歳の祝い用に追加プリンを。帝国へのお土産とする予定』えーっと、この後またまたプリン作りしないといけないのか……」
予定個数は五十個なんだけど、僕は思わずガクリとしちゃいました。
でも、流石に今直ぐに動く訳にはいかないので、辺境伯領の五歳の祝いが終わったら作らないと。
念の為に、チセさんと侍従のお姉さんには話をしておきました。
「王城から材料は届いておりますのでご安心くださいませ」
「お昼すぎには五歳の祝いも終わりますし、午後から作業を始めましょう」
「他の使用人には、片付けに専念するように伝えておきます」
うん、何故か既に材料が届いているそうです。
さっきネコちゃんと一緒にいるマジカルラットが屋敷に顔を出して、アイテムボックスからプリン作りの材料を出していたそうです。
ついでだからといって、まさかこういうことをするとは思わなかったです。
「プリン作りは、リズにお任せだよ!」
「エレノアも頑張るの」
リズたちにプリン作りのことを話すと、喜んで手伝うと言ってくれました。
特に前回参加できなかったエレノアは、弟たちのためにも頑張りたいそうです。
サンディとイヨも手伝ってくれるみたいだけど、他の子どもたちはお昼寝の時間だから難しいですね。
こんな感じで、みんなで準備を進めていきます。
「じゅーす!」
「エリちゃん、お代わりだね」
「うん!」
やることがない僕はちびっ子の座っているテーブルに移動したけど、ここでもやる気満々のミカエルによって仕事が無くなっていきました。
辺境伯様とジェイド様のところに行ったら、普段忙しいのだからゆっくりしていてと言われちゃいました。
お料理の準備も終わってしまい、本当にやることが無くなりました。
「グカー」
うん、いつも通り野良猫と一緒にお昼寝をしているドラちゃんがちょっと羨ましいと思っちゃいました。
僕って、時間を潰すのが下手な気がします。
イザベラ様も辺境伯家のものとして教会に向かい、辺境伯家の指揮は辺境伯様とジェイド様が行います。
孫と息子のためにと、いつもにも増して張り切っていますね。
念の為に近衛騎士とスラちゃんに加えてプリンとポッキーもついて行ったから、戦力的にも全然大丈夫ですね。
「「「ヒヒーン!」」」
「グルル」
更に辺境伯家のパーティー会場には、ポニさんたちとドラちゃんもいます。
クモさんの方がドラちゃんよりも遥かに強いけど、レイカちゃんたちと一緒についていきました。
なにはともあれ、僕たちはパーティー会場の準備のお手伝いをします。
「えっと、お皿はこっちに並べて……」
「こっちにもお料理並べるの」
ワゴンに乗せられた料理を、リズとエレノアが器用に運んでいました。
サンディとイヨも、楽しそうに料理を運んでいますね。
「ずずー」
「エリちゃん、美味しい?」
「おいちー!」
ミカエルはというと、残った小さな子たちと一緒にエリちゃんたち三人の年少組のお世話をしていました。
エリちゃんは、ジュースを飲んでとってもご機嫌ですね。
子どもたちのところにはルシアさんとアレクサさんもいるし、お世話はバッチリです。
うん、僕のやることが殆どない。
正確には、プリン作りを終えているのでやり切っていると言えましょう。
何だけど、こういう時に限って変なお仕事がやってきました。
「あっ、通信用魔導具に連絡だ。なになに? 『王都での五歳の祝い用に追加プリンを。帝国へのお土産とする予定』えーっと、この後またまたプリン作りしないといけないのか……」
予定個数は五十個なんだけど、僕は思わずガクリとしちゃいました。
でも、流石に今直ぐに動く訳にはいかないので、辺境伯領の五歳の祝いが終わったら作らないと。
念の為に、チセさんと侍従のお姉さんには話をしておきました。
「王城から材料は届いておりますのでご安心くださいませ」
「お昼すぎには五歳の祝いも終わりますし、午後から作業を始めましょう」
「他の使用人には、片付けに専念するように伝えておきます」
うん、何故か既に材料が届いているそうです。
さっきネコちゃんと一緒にいるマジカルラットが屋敷に顔を出して、アイテムボックスからプリン作りの材料を出していたそうです。
ついでだからといって、まさかこういうことをするとは思わなかったです。
「プリン作りは、リズにお任せだよ!」
「エレノアも頑張るの」
リズたちにプリン作りのことを話すと、喜んで手伝うと言ってくれました。
特に前回参加できなかったエレノアは、弟たちのためにも頑張りたいそうです。
サンディとイヨも手伝ってくれるみたいだけど、他の子どもたちはお昼寝の時間だから難しいですね。
こんな感じで、みんなで準備を進めていきます。
「じゅーす!」
「エリちゃん、お代わりだね」
「うん!」
やることがない僕はちびっ子の座っているテーブルに移動したけど、ここでもやる気満々のミカエルによって仕事が無くなっていきました。
辺境伯様とジェイド様のところに行ったら、普段忙しいのだからゆっくりしていてと言われちゃいました。
お料理の準備も終わってしまい、本当にやることが無くなりました。
「グカー」
うん、いつも通り野良猫と一緒にお昼寝をしているドラちゃんがちょっと羨ましいと思っちゃいました。
僕って、時間を潰すのが下手な気がします。
739
あなたにおすすめの小説
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに対して、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載しております。
家の全仕事を請け負っていた私ですが「無能はいらない!」と追放されました。
水垣するめ
恋愛
主人公のミア・スコットは幼い頃から家の仕事をさせられていた。
兄と妹が優秀すぎたため、ミアは「無能」とレッテルが貼られていた。
しかし幼い頃から仕事を行ってきたミアは仕事の腕が鍛えられ、とても優秀になっていた。
それは公爵家の仕事を一人で回せるくらいに。
だが最初からミアを見下している両親や兄と妹はそれには気づかない。
そしてある日、とうとうミアを家から追い出してしまう。
自由になったミアは人生を謳歌し始める。
それと対象的に、ミアを追放したスコット家は仕事が回らなくなり没落していく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。