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28 夏実の送別会
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通常、女子切腹同好会の活動は日曜日にしています。ですが今日は土曜日なのに集合です。
この間の追いかけられたことは非常に気になります。ですが、その件に関しては、あれから特に何もありません。
今日は、その対策・・・なんかではなく、送別会なんです。夏実さんの。
そう彼女は、明日切腹してしまう。永久の別れなのです。
今日の夏実さんの様子は、普段と全く同じ。いつも通りで何の変りもありません。明日死んでしまうというのに、悲壮感は一切なくて明るい夏実さんのまま。
ホントに切腹するの?信じられません。
最後の晩餐。美味しいモノ食べたいという夏実さんのリクエスト。
だけど、どこかのお店でって訳に行かないのですよね。この間に件もありますし…。
ですので、買い込んだものを会館に運び込んでの食事会です。
高価なお寿司。それにピザとキャビア。あ、こっちはシューマイに唐揚げ? なんか、変な組み合わせ…。まあ、良いですよ。何でも。
普通はこういう場合、送り出す方が費用を出すのですが、今回全て夏実さん持ちです。お金を残しても仕方ないですって。
そういえば、彼女はセフレさんが居たはず。そっちの方は良いのかなと思ったら、既に関係は清算済みだとのこと。その別れの際にプレゼントされたのが、あの子宮内視鏡だったようです。
内視鏡は同好会の備品に組み込まれましたが、夏実さんが逝き、美紀さんも切腹して私だけになれば、使うことは無いでしょう。自分で自分の子宮を見るってのは、流石に無理っぽいでしょうからね。
それに切腹のための備品ですから、切腹しない私には使わせてもらえないでしょう。勿体無いですね。
数日前の追いかけられた件が、やっぱり不安です。それになにより、明日で目の前の夏実さんが居なくなってしまう。死んでしまうだなんて…。
どうしても我慢できなくなってきて、美紀さんがお手洗いに立ったすきに、思い切って!
「あ、あの。夏実さんっ。死んじゃうなんて悲しすぎますよ。
切腹、止めませんか? 止めましょうよ! 止めてください!!」
「ちょ、ちょっと、何言いだすの!」
え? 何で夏実さん、そんなに慌ててるの? 声も潜めちゃって…。
「シー」のポーズ? へ、どういうコト?
「ここをどこだと思っているの。会館よ。どこに隠しマイクがあるか分かったもんじゃないのよ。あなた、切腹妨害で消されちゃうわよ」
「ひいっ…」
や、ヤバイ…。私の方が殺されちゃう? う、ウソだ…。
「まあ、良いわよ。大丈夫~。ここで私が、『じゃあ、切腹や~めた』なんていったら、危ないとこだったけどね~。私は切腹するからね。安心なさい」
もう切腹するのは決定事項。夏実さんの意志は固いのです。お蔭で私は助かったってことですか…。あ、危ない。
「でもさあ。私にそんなこと言ってくれる人がいたなんて、何だか嬉しいな~。ありがとうね~」
「夏実さんは、どうして切腹しようと思ったんですか?」
これくらいは訊いても問題ないでしょう。
「う~ん。そうね~。最後だから、有香ちゃんには話しておこうかな~」
この間の追いかけられたことは非常に気になります。ですが、その件に関しては、あれから特に何もありません。
今日は、その対策・・・なんかではなく、送別会なんです。夏実さんの。
そう彼女は、明日切腹してしまう。永久の別れなのです。
今日の夏実さんの様子は、普段と全く同じ。いつも通りで何の変りもありません。明日死んでしまうというのに、悲壮感は一切なくて明るい夏実さんのまま。
ホントに切腹するの?信じられません。
最後の晩餐。美味しいモノ食べたいという夏実さんのリクエスト。
だけど、どこかのお店でって訳に行かないのですよね。この間に件もありますし…。
ですので、買い込んだものを会館に運び込んでの食事会です。
高価なお寿司。それにピザとキャビア。あ、こっちはシューマイに唐揚げ? なんか、変な組み合わせ…。まあ、良いですよ。何でも。
普通はこういう場合、送り出す方が費用を出すのですが、今回全て夏実さん持ちです。お金を残しても仕方ないですって。
そういえば、彼女はセフレさんが居たはず。そっちの方は良いのかなと思ったら、既に関係は清算済みだとのこと。その別れの際にプレゼントされたのが、あの子宮内視鏡だったようです。
内視鏡は同好会の備品に組み込まれましたが、夏実さんが逝き、美紀さんも切腹して私だけになれば、使うことは無いでしょう。自分で自分の子宮を見るってのは、流石に無理っぽいでしょうからね。
それに切腹のための備品ですから、切腹しない私には使わせてもらえないでしょう。勿体無いですね。
数日前の追いかけられた件が、やっぱり不安です。それになにより、明日で目の前の夏実さんが居なくなってしまう。死んでしまうだなんて…。
どうしても我慢できなくなってきて、美紀さんがお手洗いに立ったすきに、思い切って!
「あ、あの。夏実さんっ。死んじゃうなんて悲しすぎますよ。
切腹、止めませんか? 止めましょうよ! 止めてください!!」
「ちょ、ちょっと、何言いだすの!」
え? 何で夏実さん、そんなに慌ててるの? 声も潜めちゃって…。
「シー」のポーズ? へ、どういうコト?
「ここをどこだと思っているの。会館よ。どこに隠しマイクがあるか分かったもんじゃないのよ。あなた、切腹妨害で消されちゃうわよ」
「ひいっ…」
や、ヤバイ…。私の方が殺されちゃう? う、ウソだ…。
「まあ、良いわよ。大丈夫~。ここで私が、『じゃあ、切腹や~めた』なんていったら、危ないとこだったけどね~。私は切腹するからね。安心なさい」
もう切腹するのは決定事項。夏実さんの意志は固いのです。お蔭で私は助かったってことですか…。あ、危ない。
「でもさあ。私にそんなこと言ってくれる人がいたなんて、何だか嬉しいな~。ありがとうね~」
「夏実さんは、どうして切腹しようと思ったんですか?」
これくらいは訊いても問題ないでしょう。
「う~ん。そうね~。最後だから、有香ちゃんには話しておこうかな~」
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