5 / 11
翠鳳高校
しおりを挟む
おれ達は今混乱している。正確にはおれだけなのかもしれないが。
「よぉ、しん。お前がこっち入れるとは思わんかったわ。」
と言うコイツの後ろ、小学生以降は挨拶程度でほぼ絡むことのなかった、"かい" がいる。まだ3年しか経ってないのに、いや、一応大会で見かけた事はあるし、半年ぶりくらいか?そう考えると成長しすぎでは?
かいは、魁理は見かけることすらなかったこの半年程で、周りより頭一つ以上は抜けている。おそらく15cmくらいは身長は伸び、顔も更に端正で磨きがかってかっこよくなっていた。何よりも、なぜか以前よりキラキラが増して、ものすごい大人な色気とやらを感じる。
コイツ、もしや彼女できたんか!などど思っていると、邪魔なヤツが再度話しかけて来た。
「おいこらシカトすんなや。」
邪魔なコイツは、小・中学校全て違うものの、同じくサッカー部であり、同じ塾のAクラス(おれはBクラスだった)で、よく絡んでくるのでウザいとしか言いようのないα(中学最後の試合の時にαだったと自慢された)だ。
「お前嫌われてるんだから近づくなって。」
そう言って勝が割って入ってくれた。嫌いというか苦手な!そう思って言葉を発しようとしたその時
「久しぶり。同じ高校に入れて嬉しいな。」
かいこと魁理である。芸能人でも滅多にいないくらい、キラキラの "美丈夫" という言葉がピッタリなのが魁理なのである。それにしても、同じ高校に入れて嬉しいらしい。
「久しぶり。かい、りはなんかでっかくなったね。今何センチくらいなん?」
久しぶりに話しかけられたおれは思わず最初に思った事を聞いていた。
「分からんけど190はいってないと思うよ。」
そう言うかいはキラキラした、微笑みとも笑顔とも違う顔をしていた。
「だから俺だけシカトすんなって。別に嫌いではないっしょ?」
何もなかった様に話しかけてきてるが、おれは、お前が、本当に、苦手だ!
ぱっと勝を見ると、庇ってくれそうだったのでひとまず勝の背に隠れた。
「こんなうざ絡みしてくるヤツ、普通嫌いだろ。」
「えーしんがシカトするからじゃーん!勝もそんな威嚇しなくていーじゃんか!」
やんややんや言い合う二人をよそに、魁理はそろそろ行くなと言って去ってしまった。そんな魁理におれがあっけに取られている間に言い合いは終わったらしく。
「なな、しんはクラスなんだった?」
ヤツが珍しくまともなことを聞きながら歩き出した。
「…たしか4組だったと思うよ。」
言いながらおれと勝も歩き出す。
「そっかぁ、ちょっと遠いな。おれとかいは10組だった。」
由緒ある翠鳳高校は、結構大きい校舎と、周りに多くの飲食店やカフェのようなものが多い事、その多くの飲食店で翠鳳高生割が利くという何ともありがたい学校(周りの飲食店を経営してる方々ありがとう)なのである。
その大きい校舎のおかげでおれのクラスである4組は端っこにあり、魁理達のクラスは真反対のほぼ端っこになってしまう。
「しんはさ、やっぱサッカー部入るん?」
「当然。小中やってんだから今さら他は考えられねーよ。」
「ならさ、一緒に部活行かね?」
「魁理と行けよ。おれは一人で「「それはだめ」」」
階段を上りながら一人で行くと言おうとしたら、二人が口を揃えてダメだと言っているが、コイツと二人でなんて絶対に嫌なので、勝手に魁理を巻き込んで三人で行くことにした。勝は高校でも部活はやらんみたいだ。
話してたら1年の階に着いたことで"邪魔なヤツ"こと藤也は、反対だしここでお別れだね、と言って自分のクラスへ向かった。
「しーん!4組だろ?たぶん俺隣だからよろしくなー!」
教室の前に着いた途端そう言ってやって来たのは、同中のりょうだった。りょうは、まだβなのに可愛い系な為、同じ中学のα共から"絶対Ωだから!"と物理的に追いかけられてた所をおれが蹴散らしてやった事もあって、おれに懐いているかわいいヤツだ。
「よぉ、しん。お前がこっち入れるとは思わんかったわ。」
と言うコイツの後ろ、小学生以降は挨拶程度でほぼ絡むことのなかった、"かい" がいる。まだ3年しか経ってないのに、いや、一応大会で見かけた事はあるし、半年ぶりくらいか?そう考えると成長しすぎでは?
かいは、魁理は見かけることすらなかったこの半年程で、周りより頭一つ以上は抜けている。おそらく15cmくらいは身長は伸び、顔も更に端正で磨きがかってかっこよくなっていた。何よりも、なぜか以前よりキラキラが増して、ものすごい大人な色気とやらを感じる。
コイツ、もしや彼女できたんか!などど思っていると、邪魔なヤツが再度話しかけて来た。
「おいこらシカトすんなや。」
邪魔なコイツは、小・中学校全て違うものの、同じくサッカー部であり、同じ塾のAクラス(おれはBクラスだった)で、よく絡んでくるのでウザいとしか言いようのないα(中学最後の試合の時にαだったと自慢された)だ。
「お前嫌われてるんだから近づくなって。」
そう言って勝が割って入ってくれた。嫌いというか苦手な!そう思って言葉を発しようとしたその時
「久しぶり。同じ高校に入れて嬉しいな。」
かいこと魁理である。芸能人でも滅多にいないくらい、キラキラの "美丈夫" という言葉がピッタリなのが魁理なのである。それにしても、同じ高校に入れて嬉しいらしい。
「久しぶり。かい、りはなんかでっかくなったね。今何センチくらいなん?」
久しぶりに話しかけられたおれは思わず最初に思った事を聞いていた。
「分からんけど190はいってないと思うよ。」
そう言うかいはキラキラした、微笑みとも笑顔とも違う顔をしていた。
「だから俺だけシカトすんなって。別に嫌いではないっしょ?」
何もなかった様に話しかけてきてるが、おれは、お前が、本当に、苦手だ!
ぱっと勝を見ると、庇ってくれそうだったのでひとまず勝の背に隠れた。
「こんなうざ絡みしてくるヤツ、普通嫌いだろ。」
「えーしんがシカトするからじゃーん!勝もそんな威嚇しなくていーじゃんか!」
やんややんや言い合う二人をよそに、魁理はそろそろ行くなと言って去ってしまった。そんな魁理におれがあっけに取られている間に言い合いは終わったらしく。
「なな、しんはクラスなんだった?」
ヤツが珍しくまともなことを聞きながら歩き出した。
「…たしか4組だったと思うよ。」
言いながらおれと勝も歩き出す。
「そっかぁ、ちょっと遠いな。おれとかいは10組だった。」
由緒ある翠鳳高校は、結構大きい校舎と、周りに多くの飲食店やカフェのようなものが多い事、その多くの飲食店で翠鳳高生割が利くという何ともありがたい学校(周りの飲食店を経営してる方々ありがとう)なのである。
その大きい校舎のおかげでおれのクラスである4組は端っこにあり、魁理達のクラスは真反対のほぼ端っこになってしまう。
「しんはさ、やっぱサッカー部入るん?」
「当然。小中やってんだから今さら他は考えられねーよ。」
「ならさ、一緒に部活行かね?」
「魁理と行けよ。おれは一人で「「それはだめ」」」
階段を上りながら一人で行くと言おうとしたら、二人が口を揃えてダメだと言っているが、コイツと二人でなんて絶対に嫌なので、勝手に魁理を巻き込んで三人で行くことにした。勝は高校でも部活はやらんみたいだ。
話してたら1年の階に着いたことで"邪魔なヤツ"こと藤也は、反対だしここでお別れだね、と言って自分のクラスへ向かった。
「しーん!4組だろ?たぶん俺隣だからよろしくなー!」
教室の前に着いた途端そう言ってやって来たのは、同中のりょうだった。りょうは、まだβなのに可愛い系な為、同じ中学のα共から"絶対Ωだから!"と物理的に追いかけられてた所をおれが蹴散らしてやった事もあって、おれに懐いているかわいいヤツだ。
11
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
【BL】無償の愛と愛を知らない僕。
ありま氷炎
BL
何かしないと、人は僕を愛してくれない。
それが嫌で、僕は家を飛び出した。
僕を拾ってくれた人は、何も言わず家に置いてくれた。
両親が迎えにきて、仕方なく家に帰った。
それから十数年後、僕は彼と再会した。
愛しい番に愛されたいオメガなボクの奮闘記
天田れおぽん
BL
ボク、アイリス・ロックハートは愛しい番であるオズワルドと出会った。
だけどオズワルドには初恋の人がいる。
でもボクは負けない。
ボクは愛しいオズワルドの唯一になるため、番のオメガであることに甘えることなく頑張るんだっ!
※「可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない」のオズワルド君の番の物語です。
※他サイトでも連載中
2026/01/28 第22話をちょっとだけ書き足しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる