13 / 41
13、母の考え
しおりを挟む
数日経っても、イリスはふわふわした心地のまま、舞踏会の日のことをふとした拍子に思い出しては頬を緩ませていた。
(まるで夢のようだった……)
ラファエルが迎えに来てくれて、イヤリングをプレゼントしてくれて、一緒に踊ってくれて……
(帰りの馬車でも……)
『イリス。おまえが好きだ』
「~~~~っ」
ラファエルの恋い焦がれるような、真剣な表情を思い出し、イリスは嬉しくて、恥ずかしくて、でもやっぱり嬉しくて、悶絶した。寝台の上でうつ伏せになって、手足をばたばた動かし、枕にやり場のない思いをぶつける。
(あの時のラファエル。すごく素敵だったなぁ……)
まるで修道院で流行った恋愛小説の王子様みたいに。いや、王子以上の格好よさがラファエルにはあった。
(ラファエル……)
彼のことを想うと、甘く胸が締め付けられる。きっとこれを人は恋と呼ぶのだろうと、イリスはえへへ……とだらしない表情でまた幸せな記憶に思いを馳せる。
「……お嬢様。そろそろ身支度の方を」
いつから見ていたのか、メイドが気まずそうに声をかけてくる。イリスは飛び上がらんばかりに驚き、顔から火が出るほど恥ずかしく思うのだった。
それから数日経ったある日。
「イリス。あなた宛てに王宮から手紙が届いているわよ」
「王宮から?」
そうよ、と母のマリエットが興奮を抑えきれない様子でイリスに手紙を渡してくる。一体何だろうかと封を切って読んでみると、なんとベルティーユからの茶会の誘いであった。
(お友達を紹介したいとおっしゃってはくれたけれど……)
まさか本当に誘われるとは思ってもおらず、イリスは驚いてしまう。
「お母さま。わたし、王女殿下からお茶会に誘われてしまったわ」
「まぁ、ベルティーユ様から?」
本当? と言われたので、イリスは招待状を母に見せてあげた。彼女はそれを確かに己の目で見ると、娘の顔をまじまじと見つめてくる。
「あなた、いつ王女殿下とお知り合いになったの?」
「舞踏会の時、少しだけお話させてもらったの。ラファエルの紹介で」
サミュエルにも会ったと告げると、マリエットはますます驚き、やがて満面の笑みを浮かべてイリスの名前を呼んだ。
「それはとても名誉なことだわ。うんとお洒落して出かけて行きなさい」
「でもお母さま……わたし、上手く話せるか自信があまりないの」
ベルティーユもサミュエルも悪い人ではない。根は優しい人なのだと思う。けれどやはり一人では心細く、不安の方が勝ってしまう。この場にはラファエルがおらず、何かあった時には一人で対処しなければならないのだ。
(あのベルティーユ様相手に、上手くやれるかしら……)
「欠席、したらだめかしら……」
ぽつりと漏らした言葉に、母はとんでもないというように声を上げた。
「まぁ、何言っているの、イリス。こんな絶好の機会、絶対に逃しちゃだめよ!」
「絶好の機会って……」
いいこと、というようにマリエットはイリスの両肩に手を置いて言い聞かせる。
「もしかしたら王太子殿下に気に入られて、結婚を申し込まれるかもしれないのよ?」
「王太子殿下に?」
「そうよ。サミュエル殿下は妹のベルティーユ様をとても可愛がっていらっしゃるの。だからあなたが彼女と仲良くなれば、兄であるサミュエル殿下ともお近づきになれるということよ」
いくら何でもそんな簡単な話ではないだろう。夢見がちな母にイリスは軽く呆れてしまう。
(それに殿下はラファエルの仕える主だわ)
イリスとくっつくということは、臣下の恋人を奪うということだ。恋愛小説では胸がときめく展開であったが、現実で実際に起こったら、権力を笠に着た最低な振る舞いでしかない。イリスはそんなの絶対に嫌だ。
「前にも言いましたけれど、わたしはラファエルと結婚します」
「あら。でも王子様相手なら、ラファエルだって諦めるしかないわ」
「そんなことしないわ!」
ついムキになって言い返すと、怒らないでと母は揶揄う口調で宥めた。イリスをいつまでたっても子どものように扱う母の態度にますます腹が立ってしまう。
「ねぇ、お母さま。どうしてそんなにラファエル以外の男性を勧めてくるの? わたしと彼はもう婚約しているんでしょう? それなのにわたしが他の男性と一緒になろうとしているなんて、そんなのおかしいわ」
ラファエルからすれば、酷い裏切り行為だ。イリスだって逆のことをされたらとても悲しいし、許せない。たとえそれが彼の意思ではなく、両親の差し金だったとしても。
「説明して、お母さま」
イリスは正面から母にぶつかった。何か事情があるのなら、隠さないで伝えて欲しい。
どこまでも真剣な気持ちで訴えかけたのだが、マリエットの態度はやはりどこか軽々しく、子猫を相手にするようなものであった。
「イリス。たしかにあなたとラファエルは婚約しているわ。幼い頃、ラファエルのお父様であるデュラン伯爵と、あなたのお父様の間で、歳が近いから、一応婚約を交わしておくという内容でね」
「一応?」
では正式には結んでないのかとイリスが問えば、マリエットはそれもちょっと違うと答えた。
「あなたたちが婚約者同士であることは間違いないわ。書類にもきちんと残されているから。でもそれは別に破棄しても構わないの」
「わからないわ、お母さま」
「効力は弱いってこと。それほど真剣に捉える必要はないのよ、イリス。だってまだ幼い頃に結んだ約束なんですもの」
「でも! わたしとラファエルはずっと本気だったわ!」
「あなたたちはまだ小さな子どもだった。大きくなればそれぞれ自我を持って、趣味趣向だって変わる。好きな人だって、当然変わる可能性がある。私たち大人はそう考えているのよ」
でも、とイリスは必死で反論する。
「もうわたしたちは子どもじゃないでしょう? ラファエルだって騎士になって、わたしだって社交界デビューしたわ。もう大人の仲間でしょう?」
「ふふ。私たちからすれば、あなたはまだまだ危なっかしい娘のままよ?」
「揶揄うのはやめて。お母さまがそんなふうに言ったって、わたしもラファエルも、簡単に諦めきれる想いじゃないの」
あの時からずっと、イリスはラファエルが好きだ。
けれど母は全てまやかしだというように薄く微笑むだけだ。
「イリス。あなたの気持ちもわかるわ。ラファエルはすてきな人よね。ずっと好きだった相手だもの。結ばれたいって思うのは当然よね。でもね、結婚してしまったらもう二度と後戻りはできないのよ。もう一度よく考えみて欲しいの。苦労するのも、後悔するのも、あなたの人生にすべて跳ね返ってくるんですからね」
後悔なんてしない。
イリスはそう答えようとしたけれど、母の口調がその時だけやけに真剣だったので、何も言えず黙り込んでしまう。
「デュラン伯爵も最初からそのつもりでこのお話を受けてくれたの。もともと向こうは我が家より一段劣る家柄ですもの。たとえあなたが別の殿方と結ばれようと、何も文句は言わないはずよ」
「……けれど、信頼は裏切るのではなくて?」
「そうね。でも可愛い一人娘の幸せのためだもの。向こうだって子どもがいる身。伯爵だって息子のラファエルには幸せになって欲しいと思っているはず。それが親だもの。だから最後には理解してくれるはずよ」
イリス、とマリエットが俯く娘の顔を上げさせ、優しい口調で語りかけてくる。
「選べる自由が我が家にはあるの。だからあなたには後悔のないよう、一番幸せな道を選んで欲しいの」
いつもは少女のような可憐なマリエットが初めて母親らしい表情でそう言ったので、イリスはそれ以上強く言い返すことができなかった。
母の言葉は幸せに浸っていたイリスをあっという間に現実へと引き戻した。
(結婚するって決まっていても、実際にどうこうする話っていうのはまだ決まっていないのよね……)
とりあえず社交界が終わってから、とイリスは漠然と思っていたが、両親の思惑では社交界でラファエル以外の男性と出会わせるつもりだったのかもしれない。
(だからって王太子殿下とどうこうなることを期待するなんて……)
いくら何でもあり得ないとイリスは思った。
(お茶会、どうしても行かないといけないかしら……)
体調不良を理由に欠席しようか。しかし嘘をつくのは良心が咎める。ベルティーユもせっかく誘ってくれたのに断るなんて……そもそも断ることなど許されるのだろうか。
(やっぱり、参加するしかないよね……)
はぁ、とため息をつく。結婚したら今よりずっと人との付き合いは増えるだろう。これくらいで根を上げていたらとてもやっていける気がしない。そうはわかっていても、やはり気が重いのは重い。
(どうしよう……あら、)
もう一度手紙を読み直していると、イリスはあることに気づき、じっくりとその箇所を眺めた。
(そうだわ。一人がだめならせめて……)
イリスは執事を呼び、調べて欲しい人がいると頼んだ。
(まるで夢のようだった……)
ラファエルが迎えに来てくれて、イヤリングをプレゼントしてくれて、一緒に踊ってくれて……
(帰りの馬車でも……)
『イリス。おまえが好きだ』
「~~~~っ」
ラファエルの恋い焦がれるような、真剣な表情を思い出し、イリスは嬉しくて、恥ずかしくて、でもやっぱり嬉しくて、悶絶した。寝台の上でうつ伏せになって、手足をばたばた動かし、枕にやり場のない思いをぶつける。
(あの時のラファエル。すごく素敵だったなぁ……)
まるで修道院で流行った恋愛小説の王子様みたいに。いや、王子以上の格好よさがラファエルにはあった。
(ラファエル……)
彼のことを想うと、甘く胸が締め付けられる。きっとこれを人は恋と呼ぶのだろうと、イリスはえへへ……とだらしない表情でまた幸せな記憶に思いを馳せる。
「……お嬢様。そろそろ身支度の方を」
いつから見ていたのか、メイドが気まずそうに声をかけてくる。イリスは飛び上がらんばかりに驚き、顔から火が出るほど恥ずかしく思うのだった。
それから数日経ったある日。
「イリス。あなた宛てに王宮から手紙が届いているわよ」
「王宮から?」
そうよ、と母のマリエットが興奮を抑えきれない様子でイリスに手紙を渡してくる。一体何だろうかと封を切って読んでみると、なんとベルティーユからの茶会の誘いであった。
(お友達を紹介したいとおっしゃってはくれたけれど……)
まさか本当に誘われるとは思ってもおらず、イリスは驚いてしまう。
「お母さま。わたし、王女殿下からお茶会に誘われてしまったわ」
「まぁ、ベルティーユ様から?」
本当? と言われたので、イリスは招待状を母に見せてあげた。彼女はそれを確かに己の目で見ると、娘の顔をまじまじと見つめてくる。
「あなた、いつ王女殿下とお知り合いになったの?」
「舞踏会の時、少しだけお話させてもらったの。ラファエルの紹介で」
サミュエルにも会ったと告げると、マリエットはますます驚き、やがて満面の笑みを浮かべてイリスの名前を呼んだ。
「それはとても名誉なことだわ。うんとお洒落して出かけて行きなさい」
「でもお母さま……わたし、上手く話せるか自信があまりないの」
ベルティーユもサミュエルも悪い人ではない。根は優しい人なのだと思う。けれどやはり一人では心細く、不安の方が勝ってしまう。この場にはラファエルがおらず、何かあった時には一人で対処しなければならないのだ。
(あのベルティーユ様相手に、上手くやれるかしら……)
「欠席、したらだめかしら……」
ぽつりと漏らした言葉に、母はとんでもないというように声を上げた。
「まぁ、何言っているの、イリス。こんな絶好の機会、絶対に逃しちゃだめよ!」
「絶好の機会って……」
いいこと、というようにマリエットはイリスの両肩に手を置いて言い聞かせる。
「もしかしたら王太子殿下に気に入られて、結婚を申し込まれるかもしれないのよ?」
「王太子殿下に?」
「そうよ。サミュエル殿下は妹のベルティーユ様をとても可愛がっていらっしゃるの。だからあなたが彼女と仲良くなれば、兄であるサミュエル殿下ともお近づきになれるということよ」
いくら何でもそんな簡単な話ではないだろう。夢見がちな母にイリスは軽く呆れてしまう。
(それに殿下はラファエルの仕える主だわ)
イリスとくっつくということは、臣下の恋人を奪うということだ。恋愛小説では胸がときめく展開であったが、現実で実際に起こったら、権力を笠に着た最低な振る舞いでしかない。イリスはそんなの絶対に嫌だ。
「前にも言いましたけれど、わたしはラファエルと結婚します」
「あら。でも王子様相手なら、ラファエルだって諦めるしかないわ」
「そんなことしないわ!」
ついムキになって言い返すと、怒らないでと母は揶揄う口調で宥めた。イリスをいつまでたっても子どものように扱う母の態度にますます腹が立ってしまう。
「ねぇ、お母さま。どうしてそんなにラファエル以外の男性を勧めてくるの? わたしと彼はもう婚約しているんでしょう? それなのにわたしが他の男性と一緒になろうとしているなんて、そんなのおかしいわ」
ラファエルからすれば、酷い裏切り行為だ。イリスだって逆のことをされたらとても悲しいし、許せない。たとえそれが彼の意思ではなく、両親の差し金だったとしても。
「説明して、お母さま」
イリスは正面から母にぶつかった。何か事情があるのなら、隠さないで伝えて欲しい。
どこまでも真剣な気持ちで訴えかけたのだが、マリエットの態度はやはりどこか軽々しく、子猫を相手にするようなものであった。
「イリス。たしかにあなたとラファエルは婚約しているわ。幼い頃、ラファエルのお父様であるデュラン伯爵と、あなたのお父様の間で、歳が近いから、一応婚約を交わしておくという内容でね」
「一応?」
では正式には結んでないのかとイリスが問えば、マリエットはそれもちょっと違うと答えた。
「あなたたちが婚約者同士であることは間違いないわ。書類にもきちんと残されているから。でもそれは別に破棄しても構わないの」
「わからないわ、お母さま」
「効力は弱いってこと。それほど真剣に捉える必要はないのよ、イリス。だってまだ幼い頃に結んだ約束なんですもの」
「でも! わたしとラファエルはずっと本気だったわ!」
「あなたたちはまだ小さな子どもだった。大きくなればそれぞれ自我を持って、趣味趣向だって変わる。好きな人だって、当然変わる可能性がある。私たち大人はそう考えているのよ」
でも、とイリスは必死で反論する。
「もうわたしたちは子どもじゃないでしょう? ラファエルだって騎士になって、わたしだって社交界デビューしたわ。もう大人の仲間でしょう?」
「ふふ。私たちからすれば、あなたはまだまだ危なっかしい娘のままよ?」
「揶揄うのはやめて。お母さまがそんなふうに言ったって、わたしもラファエルも、簡単に諦めきれる想いじゃないの」
あの時からずっと、イリスはラファエルが好きだ。
けれど母は全てまやかしだというように薄く微笑むだけだ。
「イリス。あなたの気持ちもわかるわ。ラファエルはすてきな人よね。ずっと好きだった相手だもの。結ばれたいって思うのは当然よね。でもね、結婚してしまったらもう二度と後戻りはできないのよ。もう一度よく考えみて欲しいの。苦労するのも、後悔するのも、あなたの人生にすべて跳ね返ってくるんですからね」
後悔なんてしない。
イリスはそう答えようとしたけれど、母の口調がその時だけやけに真剣だったので、何も言えず黙り込んでしまう。
「デュラン伯爵も最初からそのつもりでこのお話を受けてくれたの。もともと向こうは我が家より一段劣る家柄ですもの。たとえあなたが別の殿方と結ばれようと、何も文句は言わないはずよ」
「……けれど、信頼は裏切るのではなくて?」
「そうね。でも可愛い一人娘の幸せのためだもの。向こうだって子どもがいる身。伯爵だって息子のラファエルには幸せになって欲しいと思っているはず。それが親だもの。だから最後には理解してくれるはずよ」
イリス、とマリエットが俯く娘の顔を上げさせ、優しい口調で語りかけてくる。
「選べる自由が我が家にはあるの。だからあなたには後悔のないよう、一番幸せな道を選んで欲しいの」
いつもは少女のような可憐なマリエットが初めて母親らしい表情でそう言ったので、イリスはそれ以上強く言い返すことができなかった。
母の言葉は幸せに浸っていたイリスをあっという間に現実へと引き戻した。
(結婚するって決まっていても、実際にどうこうする話っていうのはまだ決まっていないのよね……)
とりあえず社交界が終わってから、とイリスは漠然と思っていたが、両親の思惑では社交界でラファエル以外の男性と出会わせるつもりだったのかもしれない。
(だからって王太子殿下とどうこうなることを期待するなんて……)
いくら何でもあり得ないとイリスは思った。
(お茶会、どうしても行かないといけないかしら……)
体調不良を理由に欠席しようか。しかし嘘をつくのは良心が咎める。ベルティーユもせっかく誘ってくれたのに断るなんて……そもそも断ることなど許されるのだろうか。
(やっぱり、参加するしかないよね……)
はぁ、とため息をつく。結婚したら今よりずっと人との付き合いは増えるだろう。これくらいで根を上げていたらとてもやっていける気がしない。そうはわかっていても、やはり気が重いのは重い。
(どうしよう……あら、)
もう一度手紙を読み直していると、イリスはあることに気づき、じっくりとその箇所を眺めた。
(そうだわ。一人がだめならせめて……)
イリスは執事を呼び、調べて欲しい人がいると頼んだ。
102
あなたにおすすめの小説
優しすぎる王太子に妃は現れない
七宮叶歌
恋愛
『優しすぎる王太子』リュシアンは国民から慕われる一方、貴族からは優柔不断と見られていた。
没落しかけた伯爵家の令嬢エレナは、家を救うため王太子妃選定会に挑み、彼の心を射止めようと決意する。
だが、選定会の裏には思わぬ陰謀が渦巻いていた。翻弄されながらも、エレナは自分の想いを貫けるのか。
国が繁栄する時、青い鳥が現れる――そんな伝承のあるフェラデル国で、優しすぎる王太子と没落令嬢の行く末を、青い鳥は見守っている。
このたび、あこがれ騎士さまの妻になりました。
若松だんご
恋愛
「リリー。アナタ、結婚なさい」
それは、ある日突然、おつかえする王妃さまからくだされた命令。
まるで、「そこの髪飾りと取って」とか、「窓を開けてちょうだい」みたいなノリで発せられた。
お相手は、王妃さまのかつての乳兄弟で護衛騎士、エディル・ロードリックさま。
わたしのあこがれの騎士さま。
だけど、ちょっと待って!! 結婚だなんて、いくらなんでもそれはイキナリすぎるっ!!
「アナタたちならお似合いだと思うんだけど?」
そう思うのは、王妃さまだけですよ、絶対。
「試しに、二人で暮らしなさい。これは命令です」
なーんて、王妃さまの命令で、エディルさまの妻(仮)になったわたし。
あこがれの騎士さまと一つ屋根の下だなんてっ!!
わたし、どうなっちゃうのっ!? 妻(仮)ライフ、ドキドキしすぎで心臓がもたないっ!!
【完結】私たち白い結婚だったので、離婚してください
楠結衣
恋愛
田舎の薬屋に生まれたエリサは、薬草が大好き。薬草を摘みに出掛けると、怪我をした一匹の子犬を助ける。子犬だと思っていたら、領主の息子の狼獣人ヒューゴだった。
ヒューゴとエリサは、一緒に薬草採取に出掛ける日々を送る。そんなある日、魔王復活の知らせが世界を駆け抜け、神託によりヒューゴが勇者に選ばれることに。
ヒューゴが出立の日、エリサは自身の恋心に気づいてヒューゴに告白したところ二人は即結婚することに……!
「エリサを泣かせるなんて、絶対許さない」
「エリサ、愛してる!」
ちょっぴり鈍感で薬草を愛するヒロインが、一途で愛が重たい変態風味な勇者に溺愛されるお話です。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
【完結】悪役令嬢は折られたフラグに気が付かない〜王子たちは悪役令嬢の平穏を守れるのか!?〜【全23話+おまけ2話】
早奈恵
恋愛
エドウィン王子から婚約破棄されて、修道院でいじめ抜かれて死んでしまう予知夢を見た公爵令嬢アデリアーナは、男爵令嬢のパナピーアに誘惑されてしまうはずの攻略対象者との出会いを邪魔して、予知夢を回避できるのか試そうとする。
婚約破棄への道を自分で潰すつもりなのに、現実は何だか予知夢の内容とどんどんかけ離れて、知らないうちに話が進んでいき……。
宰相インテリ子息、騎士団長の脳筋子息、実家を継ぐために養子になったわんこ系義弟、そして婚約者の王太子エドウィンが頑張る話。
*リハビリに短編を書く予定が中編くらいになってしまいましたが、すでにラストまで書き終えている完結確約作品です。全23話+おまけ2話、よろしくお願いします。
*短い期間ですがHOTランキング1位に到達した作品です。
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる